猫の年齢を見分ける5つのポイント。子猫、成猫、シニア猫ごとの特徴

道端で見かける野良猫の年齢って実際にはどのくらいなんだろう。と考えたことはありませんか?

猫は皆いつまでもかわいい外見をしているので、一見するとあまり年齢の違いが分からないかもしれませんね。

さらに、「野良猫を家族として迎えてそのまま大きくなったけど、現在の愛猫の年齢が分からない……」という飼い主もいらっしゃるかもしれせん。

でも、よ~く猫を観察してみると、年齢による微妙な違いがあるんですよ。これを知っておくと愛猫の元気度なども確認できるのでオススメです。

猫のおおまかな年齢が分かれば、その年齢に合わせたご飯などを選んであげられますし、猫が快適に過ごせる生活環境も整えてあげられますからね。

見た目だけでも猫の年齢はおおよその判断ができる

猫というのは、外見や動きなどから年齢を判断することができるんです。

  • 猫の毛のツヤがあるか
  • 口腔環境がどうなっているか
  • 目の輝き具合はどうか
  • 猫がどのくらい動いているか
  • 歯石がどのくらい溜まっているか

これらをチェックすることによって見分けることができるんです。

野良猫写真
きみたちは、おいくつかな?

それでは、猫を子どもの時期・成猫時期・シニア時期に分けて考えてみましょう。

生まれて間もない子どもの猫の場合

子どもの時期は生後1年までしかないですが、この1年の間で猫は人間に換算すると18歳くらいになるわけですから、かなりの成長スピードがあると言えますよね。

生後0ヶ月~生まれてすぐの頃

まだ目が開いていない状態で、耳も垂れています。目も見えていないし、耳も聞こえていないので、完全な介護が必要なレベルでしょう。トタトタとぎこちなく歩きます。

全身の毛もまだキレイに生えていないので、モサモサしています。母猫からのおっぱいをもらう時以外は、大体寝ていることが多い。

生後2週間頃

垂れていた耳が上がってきます。生まれたばかりの頃に比べて、起きている時間が増えてきます。 耳が聞こえてくることで周りへの興味がわいてきます。

生後1ヶ月頃

目が見えてきて、ミルクから離乳食に入る時期でもあります。小さな歯が少し生え始めていたら、この時期だというサインですね。

生後2,3ヶ月頃

カリカリタイプのご飯を食べるようになります。毛も生えそろっているので、ブラッシングが必要になる時期。

このあたりから元気に走り回るようになり、友達猫とじゃれたりすることで猫の社会性も出てきます。乳歯もきれいに生えそろってくる時期ですね。さらにこの頃から6ヶ月頃にかけて、永久歯に生え変わります。

生後6ヶ月頃

永久歯が全て生えてきます。この頃から去勢・避妊の手術も受けられるようになります。この時期になると猫の顔つきが、赤ちゃんではなく少しりりしい表情になっています。

生後9ヶ月頃

赤ちゃんの頃に生えていたフワフワの毛から、猫らしいサラサラの毛に生え変わります。メスなら、この時期に発情が初めて始まるようになります。

維持期と呼ばれる若い成猫の時期

1歳になると、猫はもう立派な大人猫……つまり成猫ですよね。この時期は「維持期」とも呼ばれています。

1歳から6歳くらいまでの猫が全盛期

一般的に生後2年くらいの猫の毛が、1番毛ツヤや光沢があり、綺麗だと言われているんですよね。歯もまだまだキレイな状態です。

この時期の猫はとても好奇心が旺盛で、素早く活発な動きをします。

シニア時期の猫の場合。高齢だからこそ必要なケアがあります

7歳以降に入ると、いわゆる高齢期の猫に分類されるようになります。

7歳以降になると身体の衰えが始まります

この時期になると、毛並みが悪くなったり毛の色が以前よりも白っぽくなったりします。ヒゲも白髪になったり、本数も減ったりするようです。

さらに歯石もたまってきますね。若い頃にはとがっていた歯も、次第に丸く欠けてきます。

10歳以降は高齢猫

ここから高齢猫になっていくので、歯が抜けたりし始めます。歯茎も弱ってくるので、色素沈着が起こったりするのもこの頃からです。

さらに身体が若い頃のように柔軟に動かなくなることから、グルーミングがうまくできずに毛並みがボサボサになってきます。

うちの愛猫の先生は11歳、ニセ蔵は10歳ですが二人ともとっても元気です。

先生とニセ蔵写真

基本寝ていますが、夕方頃になると二人で追いかけごっこをしてみたり。ご飯がいいからかお陰さまで健康状態も良く、毛並みもとってもキレイです。

先生は元々色が白いので白髪がよく分からないんですが、ニセ蔵は左手の左側が一部白くなってるんです。

ニセ蔵の左手写真

これはやっぱり白髪なんでしょうね。若く見えるけどやっぱり10歳ですから。

若い頃のニセ蔵は、手が付けられないほどのやんちゃな性格でして。今では人間にすごく甘えてくるし、若い頃より大分優しくなりました。これも歳を取ったという事なんだと実感しています。

のんびりまったりしている猫たちには、毎日癒されていますよ。

15歳からは猫のがんばり時

15歳というと猫の平均寿命の年齢でもあります。ほぼ毎日寝ていたり、トイレを失敗してしまったり、食欲も落ちてしまうかもしれません。さらに痴呆の症状が出てきてしまう猫もいるでしょう。

でも元気な猫はやっぱり元気ですね。愛らしい笑顔を向けてくれる猫を、しっかりかわいがってあげてください。

歳を取った猫は若い頃よりも、どうしても病気にかかりやすくなってしまいます。

日頃から飼い主が猫の行動を観察しておくことで、何か異変があったとしても迅速に対応することができるでしょう。

年齢だけでなく、生活環境によっても健康具合はかわります

野良猫から家族の一員になったとしても、それからずっと家の中で平和に暮らしてきたならば、その猫はやはり健康でしょう。

もちろん、毎日あげている猫ご飯の種類によっても猫の健康は大いに左右されるんです。

つまり、毎日丁寧にお世話して、毎日愛してあげる。その積み重ねがとくに大事だということですよね。

飼い主と触れ合うニセ蔵写真

飼い猫・野良猫・外に行く猫それぞれで寿命が違います

猫の平均寿命は15年だと一般的には言われていますが、やはりそれも猫の生活スタイルによって大きく変わってくるんです。

  • 飼い猫で完全に室内にいる場合には15年程
  • 飼い猫だけど外にも出る猫なら10年程
  • 野良猫なら5年程

となっています。今では猫のご飯の栄養もかなり良くなってきていますし、平均年齢よりも長生きする猫もたくさんいますよね。

お出かけする猫の場合、どうしても完全室内暮らしの猫に比べると事故に合ったり病気になったりする確率が高くなってしまいます。だからそれだけ、寿命も短くなってしまうんですね。

野良猫の寿命も昔は2年くらいでしたから、これと比べるとずいぶん長くなっていますよね。これは、現在の方が野良猫に安定してご飯をあげる人がいるからなんでしょうか。

ギネスの記録では34歳まで生きたアメリカの猫もいるということで、猫を愛する飼い主さんにはとても心強いです(世界最高齢でいうと38歳という記録があります)。

猫の年齢を知ることで、その猫に合った適正なお世話をしてあげましょう

いかがだったでしょうか。これで大まかな猫の年齢が分かるので、年齢に合ったご飯・生活スタイルを選んであげるようにしてあげてください。

もし足りないものがあれば、それに応じて準備してあげると猫も喜んでくれるでしょう。

さらに確実に年齢を知りたいなら動物病院などで調べてもらってもいいですが、専門の先生でも猫の年齢が確定できないこともあるようです。

やはり猫は人間と比べて歳を取るのが早いということなので、無理をせず毎日幸せに生きてもらいたいですね。

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