猫を飼うならフローリングはやめろ?デメリットの対策は万全に!

ひと昔前までは、日本の家屋といえば、畳に障子が一般的でした。ですが、現代の日本では和室がないお宅も増えてきています。

猫が畳で爪とぎをしてしまったり、障子を破ってしまったりするのは、日本家屋で猫を飼うのにつきもののトラブルです。洋式の住宅であれば、畳や障子自体がないので、こういったトラブルはまずおこりませんね。

ですが、フローリングにもそれなりの、メリットとデメリットがあります。その対策も合わせて、見ていきましょう。

これだけは知っておきたい。フローリングのメリットとデメリット

フローリングは、日本家屋の板の間とも違います。合板を接着剤でくっつけた板なので、一枚板の床板というわけではなく、一方方向に溝が走っています。

まずは、フローリングのメリットとデメリットについて、確認しておきましょう。

フローリングのメリット

フローリングのメリットは、なんといっても、掃除のしやすさにあります。洋間の掃除道具は便利なものがたくさん販売されていますね。

動物を飼っているお宅では、その便利さが顕著になるでしょう。毛がすみっこに溜まっていたりしても、ワイパーやハンディモップなどでさっとひと拭きすれば、すぐにきれいになります。

また、表面がつるりとしていて爪がひっかからないので、猫が爪とぎしにくい特徴があります。猫は木材でも爪を研ぎますが、あまりにツルツルしてひっかかりのない木材は、爪とぎには向かないようです。

猫がお粗相してしまったときや吐いてしまったときにも、フローリングだったら始末が楽です。板目に染み込んでしまう前に拭き取りさえすれば、すぐにきれいに片付けられます。アルコール消毒なども手軽にできるのが良いですね。

畳はイ草の下にダニが湧いてしまうことがありますが、フローリングであればそのようなこともありません。とても優秀な床材です。

フローリングのデメリット

そんな便利なフローリングにも、弱点や欠点はいくつかあります。

まず、滑りやすいという欠点があります。肉球を覆うくらいに毛が生えている長毛種の猫は、本来なら滑り止めの役目をしてくれる肉球がうまく使えず、フローリングで滑ってしまうことがあります。

また、フローリングは、日本の板の間とは違い、やや水に弱い特性があります。合板を使用しているので、水が染み込んでしまうと、木がブクブクに膨れてしまうのです。一度そうなってしまったフローリングは、もとには戻りません。

猫を飼っていると、水を飲んだあとで吐いたり、お水で遊んでこぼしてしまったりすることがよくあります。水回りの対策は、しっかりたてておきたいところですね。

そして、フローリングは、多くの場合、その下が空洞になっています。上階の音が階下に響きやすく、階下への騒音被害の原因にもなりやすいのです。

これらのデメリットは、フローリングで猫を飼う上では、知っておきたいところですね。

また、フローリングの溝にゴミが溜まってしまうのも、デメリットとして気をつけておきたいところです。フローリングの溝にたまったゴミは、ダニの温床にもなります。合わせて注意しておきましょう。

フローリングのデメリット。具体的な対策を考えよう

デメリットがあるからといって、すぐに「フローリングはダメだ」とは思わないでくださいね。フローリングには、メリットもたくさんあります。

デメリットを知ったのなら、それを改善して、メリットを重視できるようにしていきましょう。

防水対策をたてよう

まずは、水に弱いというフローリングのデメリットを解消していきましょう。

猫を飼うためには、猫がいつでもお水を飲めるよう、水の置き場所を確保しておきたいところです。当然、水がこぼれれば、フローリングが傷みやすくなります。猫が水に手を突っ込んで遊んだり、わざとこぼしたりすることもあります。

飲み水のお皿の下にはトレイを置いたり、付近には防水シートを敷いたりして、フローリングが濡れないようにしておきましょう。防水シートは、大きめのものを用意するのがオススメです。

防音対策をたてよう

次に、防音効果を考えておきましょう。

防音のためには、じゅうたんなどを敷いてしまうのが手っ取り早い方法です。足の裏まで毛の長い猫にとっては、滑り止めの効果も得られます。

防音効果を重視するなら、厚手のものが良いでしょう。クッション性のあるフローリングカーペットなども、フリーカットで大きさが調節でき、使いやすいです。

猫がじゅうたんで爪を研いでしまったり、じゅうたんに爪がひっかかってしまうことがあります。ですから、高級なじゅうたんは、お勧めできません。猫がダメにしてしまっても、諦められる価格のものにしておきましょう。

また、猫が吐いてしまったときに掃除がしやすいよう、水をはじきやすいものがオススメです。乾きやすいものや、拭き取りやすいものを選びましょう。抗菌・防臭作用があるものも良いでしょう。

掃除をこまめにしよう

清潔に保ちやすいフローリングですが、それでもこまめな掃除は大切です。

フローリングの溝には、とかく細かな汚れがたまりやすいものです。猫の毛やフケ、猫砂が粉末状になったゴミなどは、フローリングの溝にいつの間にか入り込んでしまいます。こういった汚れは、ダニの温床になります。

時間が経つとホコリがこびりついてしまい、掃除機では取りにくくなってしまいます。こまめに掃除機をかけるようにしましょう。取れなくなってしまった汚れは、綿棒を使うと掃除しやすいですよ。

フローリングも悪くはない。上手に活用しよう

デメリットもあるフローリングですが、ペットを飼うには、決して悪い環境ではありません。夏場はフローリングが冷たくて涼がとれますし、汚れが染み込みにくく拭き取りやすいというのは、何よりのメリットです。

デメリットについては、飼い主が猫の様子を見て、暮らしやすいように手を加えていきましょう。

部分的に取り外して洗うことができるパネルカーペットもオススメです。一畳程度の大きさのじゅうたんを用意し、必要な場所にだけ部分的に敷くという手もあります。これならば、フローリングとじゅうたんの両方の良さを取り入れることができますね。

パネルカーペットの上の猫の写真

猫との理想のライフスタイルを築き上げられるよう、工夫を重ねていくのも楽しいものです。創意工夫をこらして、愛猫と一緒の暮らしを作っていきましょう。

あなたの一言もどうぞ

ページトップへ