家電のコードは猫のオモチャ!噛むのを防ぐ3つの対策

ペットと共に暮らすことは、時に思いがけない危険をはらんでいます。人間には思いもよらなかったようなことを、平気でしてしまうからです。

家電のコードを噛んでしまうのも、猫を飼うなら注意したいことのひとつです。

愛猫には、危ないことと、安全なことの区別がついていません。飼い主が万全の安全管理をしてあげましょう。

どんなコードが噛まれてしまうのか、噛まれないようにする対策の仕方、私が実際に使用しているコード保護アイテムも写真付きで紹介します。

気を付けよう。猫に狙われているのはこんなコード

多くの猫は、ヒモが大好きです。猫の目の前でヒモをプラプラさせると、活発な猫なら喜んで飛びついてきます。程よい太さのあるヒモは、噛んだ歯ごたえも良いのでしょう。

だからなのか、家電のコードを噛むのが好きな猫が、結構います。

人間の日常には、実にさまざまな家電製品があふれています。生活に欠かせないそれらのアイテムは、猫にとっては格好のオモチャです。猫と家電の安全を守るため、まずは猫のターゲットがどんなものかを知っておきましょう。

スマートフォンの充電コード

いまや生活必需品となったスマートフォン。寝る前には必ずと言っていいほど、充電をしますよね。目覚まし用のアラームをセットしている方もいるでしょう。となれば、枕元に置いておきたいですよね。

スマートフォンの充電コードは、猫が思わず噛みたくなるコードのひとつです。

普段は充電器をしまっておいたとしても、枕元で充電するときには、手元に出さなくてはいけません。飼い主が眠っているときには、猫がコードを噛んでしまっても、気づくことができません。猫と一緒の部屋で寝ている方は、要注意です。

あなたが眠っている間に、スマートフォンの充電コードが狙われているかもしれませんよ。

テレビやゲームなどの配線

テレビも、現代ではどこのお宅にもある家電のひとつです。ゲーム機をつないで楽しんでいる方も多いでしょう。

テレビやゲームのコードが狙われやすいのは、ずばり、猫しか入れないような隙間にコードがあるからです。猫は狭いところが好きな動物です。人間には目に届きにくい場所でも、するすると入り込んで秘密基地にしてしまいます。

もちろん、これは理由の一端にすぎません。コードが見えやすい場所にあったとしても、猫が興味を持ってしまい、ロックオンされれば噛まれます。

エアコンの配線

意外に思われるかもしれませんが、エアコンの配線にも気を付けておきましょう。コード以外に、ホースも要注意です。エアコンのホースはクッション性があるので、猫にとっては噛み心地が良いのでしょうか。

一端穴があいてしまうと、修理に大変な手間を要します。猫はジャンプ力があるので、とびついて両手でつかまり、懸垂の要領でかじりつくことができてしまいます。

かじられて、水が漏れてからでは遅いですよ。あなたが飼っているのが活発な猫なら、なおさら早急に対策を講じておきましょう。

愛猫を守るためにコードを保護しよう。おすすめ保護アイテム

猫のターゲットになりやすいコードをあげてみましたが、もちろん、ほかのコードだって噛まれることはあります。パソコンのコードやマウスも要注意ですし、冬場はこたつやストーブ、夏場は扇風機などのコードにも注意が必要です。

猫は、犬と違い、教育して覚えさせるのはなかなか難しい場合があります。

コンセントにささった状態のコード噛めば、感電するおそれもあります。猫がコードを噛んでしまわないように、飼い主がコードを保護しましょう。それが、愛猫の安全を守ることにもつながります。

専用のコード保護用アイテムを使う

ホームセンターに行ってみてみると、コードを保護する専用のアイテムがいくつも販売されています。

コードに巻きつけて使うタイプのものや、コードを中に通して床や壁に這わせるタイプのものもあります。猫の牙が通りにくい硬いプラスチック製だったり、厚手の塩化ビニール製だったりと、素材もさまざまです。

専用のコード保護用アイテムの写真

扱っているお店によりますが、ペット用品売り場ではなく、家電売り場やDIYコーナーにある場合も多いです。わかりにくい場合は、店員さんに聞いてみましょう。

使いたい場所や、コードの太さによって、使い分けるのがオススメです。

ダンボールを使う

「いますぐには、コードを保護するアイテムを買いに行けない」なんて場合もあるでしょう。「うちの猫はコードを噛まない猫だと思っていた」なんて油断している場合もあるかもしれません。

とりあえず急場しのぎでコードを保護するのなら、ダンボールを利用すると便利です。

ダンボールで筒を作り、その中にコードを通すだけです。ダンボールだけだと猫の牙が貫通してしまいますし、ビリビリに破く楽しさを覚えてしまうので、上からガムテープやビニールテープでさらに保護しましょう。

見栄えはとっても良くないですが、コードの保護効果はそれなりに期待できます。ダンボールは燃えやすいので、コンセントの根元部分などにかからないように気をつけてくださいね。コードのひも状の部分だけに使いましょう。

金属製のネットを使う

市販のコード保護アイテムが使えない場合もありますよね。また、エアコンのホースのように太いものを保護したい場合は、コード用の保護材では使えないでしょう。

そういった場合は、市販されているガーデニング用品などを流用して加工し、自分で保護材を作りましょう。

コードを保護するアイテム金属製のネットの写真

ホームセンターのDIYコーナーや園芸コーナーに行くと、さまざまな資材が販売されています。家庭用のペンチで簡単に切れる、細い金属で編まれたネットがオススメです。白やグリーンなどのカラーもあります。

保護したい部分にゆとりをもたせて巻きつけ、結束バンドで留めれば、保護材のできあがりです。

愛猫の安全を守るのは、飼い主の仕事

猫の頭を、手のひらで包み込んでみましょう。とってもちいさくて、可愛らしいサイズをしていますよね。猫の脳みそは、そのちいさな頭のなかに収まっています。

猫のちいさな頭では、「これは噛んでいいもの」「これは噛んではいけないもの」と判断をするのは、とても難しいことです。噛んで壊してしまったあとで、どれだけお金や手間がかかるかなども、猫には理解できません。

ものが壊れるだけならまだ良いですが、猫が感電してしまったり、火事になってしまったりしたら、とても困ったことになってしまいます。

コードを噛まれてからかける手間と費用を考えるなら、事前の対策をしておいたほうがずっと楽ですよ。「あの時やっておけばよかった」と後悔しなくて済むように、事前の対策をしっかりしておきましょう。

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