ちょっと臭い猫のウンチ。臭いを防ぐ、必見の3つの方法

生き物はみんな、ご飯を食べて生きています。ご飯を食べれば、当然、排泄だってしますよね。

どんなに可愛い猫だって、トイレの問題は欠かせません。

ペットと暮らすためには、可愛い部分にだけを見ていてはいけません。臭くて汚いトイレの問題にもしっかりと目を向けて、「動物と暮らす」ということを現実的に考えましょう。

猫のウンチが臭い…対策のためにまずは臭い理由を知ろう

猫は基本的に、キレイ好きな生き物です。まめな毛づくろいで整えられた毛皮はいつもピカピカで、体臭もそれほどしないはずです。犬のように、まめにお風呂に入れる必要はないでしょう。

ですが、排泄物はやはりそれなりに臭いものです。

可愛いペットと暮らすのなら、なるべく可愛い面だけを見て暮らしたいものです。「手間のかかる子ほど可愛い」とはよく言ったものですが、ひどい臭気や汚れなどはその可愛さを半減させてしまうかもしれません。

かといって、目を背けていては、ペットと一緒に暮らすことはできませんね。対策をたてるためには、その臭いがどのようなメカニズムで生み出されるのか、考えてみましょう。

ウンチの成分は、消化しきれなかった残留物が主です。口から食べたものが消化器に通され、そこでもてあました油脂分やタンパク質などが腸に溜まります。それらの成分は腸で悪玉菌を増やします。

腸で増えた悪玉菌は、体調を整えてくれる善玉菌を減らしてしまいます。未消化物が溜まって、腸の残留物が増えるほど、臭いウンチが生み出されるのです。消化しにくいものを食べれば、ウンチが臭くなります。このメカニズムは、人間でも同じです。

猫のフードには、油脂分が多く含まれています。フードによってはあまり質の良くない脂を使われていたり、猫が消化しにくい素材を使っていたり、添加物を加えられているものもあります。

猫のウンチが普通よりもひどく臭い場合は、フードの見直しが必要かもしれません。

臭いが気になっている人必見!ウンチの臭いを抑える3つの方法

臭いウンチが作られる仕組みを知ったのなら、その改善方法を考えてみましょう。フードを見直したり、ウンチの捨て方を工夫したりすることで、その臭いは軽減することができるはずです。

フードの工夫。成分や原材料を見て選ぶべし

排泄物の臭いを抑えたいのならば、まずはフードを見直してみましょう。ウンチのもととなるのは、口から食べる物ですからね。

「余計なものを食べさせているわけではない。市販のキャットフードしか与えていないのに」と思う方もいるかもしれません。ですが、キャットフードならば必ず猫の体に良いというわけではないのです。

キャットフードの成分は、フードによって大きく異なります。キャットフードに使われる材料は、主に、肉や魚、そして穀類などです。そのほかに、酸化防止剤や防腐剤など、さまざまな添加物が加えられています。

質のよくないキャットフードには、猫にとっては消化しにくい穀類や、骨や内臓などの肉副産物が多く含まれている場合があります。フードに多く含まれている油脂分も、あまり質の良くない脂が使われていることがあります。

こういった成分は猫の消化器に負担をかけ、臭いウンチを生み出す悪玉菌を増やす結果に繋がるのです。

ホームセンターなどで売り場を見てみると、キャットフードのお値段は、実にさまざまです。お値段はやはり、その質に反映されるものです。猫の体を考えるのなら是非、フードのお値段と一緒に、その成分や原材料を見比べてみてくださいね。

トイレの工夫。置く場所や種類を考えるべし

いくらフードを工夫しても、排泄物が臭いのは、ある程度は仕方のないことです。ですから、ウンチの臭いを抑えようとするのなら、トイレを工夫することも重要です。

まず、トイレを置く場所を考えてみましょう。猫が排泄しやすい場所にトイレを置くことは重要なポイントですが、風通しの良さを考慮することも必要です。湿気が多く、空気のこもりやすい場所は、臭いもいつまでもこもります。

トイレの臭い消しも販売されていますが、猫によっては、臭い消しの香りを気にしてトイレを嫌がってしまう場合もあります。やはり換気をまめにして、臭いを和らげるのがよいでしょう。

覆いつきのトイレは、臭いが拡散するのを多少抑えることができます。が、覆いの中に臭いがこもってしまうので、掃除のために開けたときには臭いを強く感じるかもしれません。

ウンチの捨て方の工夫。ゴミ袋に入れる前に一工夫

臭いを抑えたい場合は、ウンチの捨て方にひと工夫しておきましょう。

「猫のウンチは、人間のトイレには流さない方が良い」という話があります。猫のウンチには、毛づくろいで舐めとった毛が多く含まれていて、人間のトイレに流すと溶けずに詰まってしまうのです。

多くの場合、猫のウンチは燃えるゴミにまとめて出すことになるでしょう。

ですが、燃えるゴミの日は、週に2回くらいです。自治体によっては週に3回のところもあるでしょうが、それでも「毎日捨てる」というわけにはいかないはずです。大抵は、何日分かを保管しておくことになりますよね。

「人間用の生ゴミと猫の排泄物を一緒に捨てるのは、抵抗がある」という方もいるかもしれません。その場合は、ある程度まとまった量になるまで、ウンチを貯めておくことになります。

まず、猫がウンチをしたあとは、すぐにトイレから取り除くようにしましょう。時間を置いておくと、臭いが拡散されるのはもちろんのこと、ウンチの水分を吸収して猫砂の寿命が縮まります。

猫トイレにいる猫の写真
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できるだけ早くウンチを取れれば、臭いがもれることを防げます。ですが、トイレをするところをじっと見られるのを嫌う猫もいます。観察はほどほどにしましょうね。

猫砂から取り除いたウンチは、そのままゴミ袋に放り込む前に、新聞紙で包みましょう。新聞紙がなければ、キッチンペーパーでも構いません。吸湿性があり、臭いをよく吸う紙に包むことで、外に臭いが拡散されるのを防げます。

ウンチを小さいビニールに入れ、それから紙に包んだほうが、臭い自体は防げます。ですが、自治体によっては、二重袋を禁止していることもあります。お住まいの地域の取り決めに従いましょう。

ウンチが出るのは健康な証拠。嫌がらずにしっかり観察しよう

生き物であれば、食べてウンチをするのは当然の摂理です。ウンチが出なければ、体にもさまざまな悪影響を及ぼします。最悪の場合は、死に至ることだってあるのです。

ウンチの状態は、ペットの健康を把握するための、大切なサインです。

ウンチが臭すぎる場合には、先ほどご紹介した悪玉菌が増殖している可能性があります。ウンチが緩すぎて下痢になっている場合や、便秘になっている場合にも、猫の健康状態が良くないことを窺い知ることができます。

猫は、自分で「具合が悪い。どこが痛い」と飼い主に伝えることができません。だからこそ、飼い主が猫の様子を見て、健康状態を把握してあげる必要があります。ウンチはその手段のひとつです。

猫を飼うのなら、ウンチの始末も重要なお世話です。始めのうちは慣れなくて「嫌だな」と思ってしまっても、可愛い猫と暮らすうちに、慣れてくることもあるでしょう。

可愛い愛猫と末永く暮らすために、ウンチはしっかり観察しましょうね。

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