猫が群れを作るには理由があった!群れで生活する猫たちの事情とは

猫は本来、単独生活をする動物ですが、「長崎ねこ」や「クリリアンボブテイル」など、集団生活をする猫たちもいるんです。

今回は、群れを作る猫をご紹介しながら、なぜ猫たちが群れを作るようになったのか、その理由をご紹介いたします。

群れを作る猫たち

群れを成す猫たちとして、今回はまず「長崎ねこ」と「クリリアンボブテイル」をご紹介いたします。

メスが集団の中心であったり、イクメン猫がいたりとその特徴は様々です。

長崎ねこ

長崎に多い「尾曲がりねこ」たちは集団生活をしています。

実は、「長崎ねこ」は野良猫なので、そのメスが中心となって集団を作り、群れを成しています。

基本的に、「長崎ねこ」でも、オスの場合は単独活動をしています。

クリリアンボブテイル

クリルアイランドに住む、しっぽが短い猫ちゃんです。

クリリアンボブテイルは集団で協力してウサギを狩ったり、オス猫が子猫の飼育に参加したりします。

猫の繁殖シーズンは年2回ですが、寒さが厳しい地域に住むクリリアンボブテイルの繁殖は年に1回、生まれる子猫も2~3匹と通常より少ないことが知られています。

通常より子孫を残せる機会が少ないことから、オスも飼育に参加するのでしょう。

猫が群れを作る理由

猫は本来単独で生活する動物ですが、なぜ群れを作るのでしょうか?

実は、野良猫のメスも集団生活することが多いのです。

野良猫で群れを作るのはメスとその子供など、親子や姉妹などの血縁関係がある場合です。

その集団で生まれても、オスは5~6か月するとその集団から追い出されてしまいます。

近親交配を避けようとする猫の本能ゆえです。

そのため、野良猫のオスは基本的に単独生活をしますが、血縁関係のあるメス猫集団の近くになわばりを持つようになるそうですよ。

ひとり立ちしたオス猫も、時々、「元気ー?」とあいさつに行くんですね。

群れを作るきっかけ

  • メス猫である
  • 血縁関係がある
  • 食料が十分ある
  • 身の安全が確保されている

本来単独生活をする猫が群れを作るのは、他の猫を受け入れる余裕がある証拠です。

生きていくうえで必要な食料が十分確保でき、身の安全も確保されていることが、猫が群れを成す大きな要因です。

また、子猫は集団に受け入れられやすいと言えます。集団の中のメスは、自分の子でなくても母性本能が刺激されるようですよ。

集団にオスが関与するケース「イクメンねこ」

福岡県の相島(あいのしま)のオス猫「コムギ」くんのケースをご紹介いたします。(「NHKダーウィンが来た!」放送より)

「発情期のオスの子殺し」

子育て中のメスはオス猫を受け付けません。そのため、残酷ではありますが、繁殖にあぶれたオス猫は子猫を殺して、新たな繁殖の機会を得ようとすることがあります。

これを回避するため、メスの集団では子猫が殺されないように、共同で子猫を保育します。

通常、これにオスは関与しませんが、相島の「コムギ」くんは物置で生まれた子猫たちを他のオス猫から守りました。

このように、野良猫の群れの中でオスが関与することもあります。

群れの生活圏を決定するのは「餌」

餌を中心に

  • 「中央域タイプ」
  • 「周辺域タイプ」

に分かれます。

力の強いメス猫は餌に近い「中央域」に、そして弱いメス猫は「周辺域」で生息します。

「周辺域」のメス猫が「中央域」に移動しようとすると、集団の強いメス猫から強い反撃を受けます。

これは餌以外にも、繁殖の順位を乱されることを防ぐ意味もあります。

これらのことを考えると、人間に飼われている猫ちゃんたちは食事も確保され、身の安全も確保されていることから、「単独生活」と「集団生活」という2面性を持ち合わせた猫ちゃんたちと言えるでしょう。

多頭飼育の場合、そこにオスが含まれていても、相性が合う合わないがあったとしても、なんとなく一緒に暮らせていますね。

ボス猫

メス猫の集団が、あるオス猫たちのなわばりとかぶっている場合があります。

そのような場合、メス猫の集団を含んだその地域をまもる「ボス猫」が生まれます。

ボス猫は未去勢のオス猫で、身体が大きい猫が選ばれます。

ボス猫の特権
  • ご飯を優先的に食べられる
  • 好きな場所で寝られる

ボス猫は威張り散らすことはなく、そのなわばりによそ者が入り込んだ時に追い払ったりして、その地域の安全を守る役割を持ちます。

ですが、ボスだからと言ってメス猫に特にモテるわけではないようです。

強い男(猫)はフラれても、みんなの平和のために力をおしまないんですね。エライ!

猫は群れたり単独生活したり、意外と複雑な関係性の中で生きている

今回は、群れを作る猫たちと、群れを作る理由についてご紹介いたしました。

「クリリアンボブテイル」などのように、その厳しい環境から子孫を残すことが大変な場合には、猫も群れを作り、子育てに参加するようになっているんですね。

また、気ままに見える野良猫たちも、自分たちや子猫を守るために群れを成し、共同して生活しています。

そこに地域のボス猫が関与したり、野良猫の世界も意外と集団性を帯びていることがわかりました。

猫って、意外と複雑な関係性を持っているんですね。

今度、近所で野良猫ちゃんを見かけたら、どんな集団に属しているのかな?とちょっと想像してみてください。

野良猫ちゃんも意外と「猫関係」で悩んでいるかもしれませんね。

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