招き猫の手、色、置く位置の意味。犬じゃない理由もおもしろい!

招き猫は片手をあげて、何かを招いていますね。「福を招いている」というおおざっぱなイメージでも正解なのですが、その手が右手なのか、左手なのかで意味がかわりますし、招き猫の色でも効果が違うんですよ。

さらに実は猫の種類や性別まで決まっているという、秘密の多い猫さんなのです!

また、とても素朴な疑問ですが、招き猫はなぜ猫なのでしょうか?なぜ犬ではなく、猫なのか…?

そこにはきちんとした2つの理由があります。ひとつは猫の習性、そしてもうひとつは猫が担ってきた文化的な役割です。

今回は身近な存在なのに、実は知らない知識がたくさんあるかもしれない、招き猫の秘密をわかりやすくご紹介していきます。


招き猫が猫でなければならない理由、猫の習性と文化的役割とは

なぜ「招き猫」は猫なのか、「まねきいぬ」ではないのか、考えたことはありますか?

そこには、やはり猫でなくてはならない理由があるんです!

気配を敏感に知覚する猫の習性

招き猫が「猫」でなければならない理由のひとつは猫の習性に関係しているんです。

ねこちゃんを飼ってらっしゃる方はよくご存知だと思いますが、猫は周囲の変化を敏感に知覚する動物です。

他の動物や人間が近づく気配を敏感に感じ取ると、落ち着かなくなる性質があります。

ねこちゃんと生活していると、ちょっとの物音でもねこちゃんがはっとする場面が多くあるのに思い当たるでしょう。

気配を感じ取ると、猫は自分自身を落ち着かせるためにグルーミングをしますが、手で顔をなでるようにするのもその行動のひとつです。

つまり、猫が手で顔をなでるのは人が近づいている証拠。

その猫の習性に、商売でお客さんがたくさん来てほしいという人間の願望が加わり、「招き猫」となったのです。

猫の文化的役割、福をまねく猫と厄を払う犬

招き猫が猫でなければならないもう一つの理由は、猫が日本で担ってきた文化的な役割に秘密があります。

古くから、猫はねずみから農作物や養蚕を守ってきました。

このことから、ねこは大切なものを守る動物、つまり福を招く象徴として日本人に受け入れられてきました。

猫が住み着いた家は商売繁盛につながるため、福を呼ぶ動物と言われるようになりました。しかし、江戸時代初期には猫は今ほどたくさんいませんでした。

当時、ねこは一般の人々が手に入れることが非常に難しく、猫がいるように見せるために、猫の絵が書かれた紙を店に貼りつけたことがの「招き猫」の始まりとなりました。

のちに、絵から立体の「招き猫」になり、商家の入り口に飾られるようになりました。

それに対し、犬は現在愛玩動物とされていますが、古来人に飼われた当初は外敵から人間を守る役割を担っていました。

厄を払う動物として神社に狛犬さんがいるのが象徴的です。

この様なそれぞれの動物の習性や日本人の文化的背景から、犬は害悪を払って人間を守り、猫は人間に福を招く動物として人々に認識されるようになったのです。

招き猫の寺院発祥説。伝承のお話がおもしろい

また、招き猫の由来は寺社仏閣による説もたくさんあります。

豪徳寺

住所 世田谷区豪徳寺二丁目24番7号
最寄り駅 豪徳寺駅
豪徳寺招き猫の伝承
ある日、井伊直孝が鷹狩りの帰りにお寺の前を通りがかると、一匹の猫が手招きをしました。

そこで直孝がこのお寺で一休みをしていると急に雷雨となり、直孝はずぶぬれにならずにすみました。

「猫が招いてくれたので助かった。これは縁起が良い」と大層よろこび、このお寺を菩提寺にしたことから招き猫発祥のお寺となりました。

今戸神社

住所 台東区今戸1-5-22
最寄り駅 浅草駅
今戸神社招き猫の伝承
神社の近所に住んでいた老婆が貧しさのあまり飼い猫を手放しました。

その夜、老婆の夢に猫が表れて、自分の姿を形にした粘土人形を作って売るように告げました。

その通りに作って売るとその猫の人形が大ヒットして老婆が裕福になり猫も帰ってきました。。

その他の招き猫に関わる各地の寺社

そのほかにも、日本各地には招き猫に関する寺社が多くあります。

その中からいくつかをピックアップしてご紹介します。

  • 自性院(東京都新宿区西落合)・・太田道灌を黒猫が救ったとのこと。
  • 西方寺(東京都豊島区西巣鴨)・・遊女が大蛇に襲われた際に飼い猫が助けたとのこと。
  • 海運寺(群馬県安中市)・・招き猫が招福観音として奉られています。狛猫もいます!
  • 法林寺(京都府京都市左京区)・・守夜神のお使いとして日本最古の招き猫伝説があります。
  • 住吉大社(大阪府大阪市住吉区)・・毎月はじめの辰の日に授与される「招福猫」で有名です。
  • 難波八坂神社(大阪府大阪市浪速区)・・難波のおまねきさんで有名でしたが宮司さんが変わって招き猫が消えました。
  • お松大権現(徳島県阿南市)・・勝負ごとに霊験あらたか。境内は招き猫でいっぱい!

右手左手、種類や性別まで決まってる!?招き猫の形の秘密を大解剖

招き猫の形にはそれぞれ意味があります。それぞれの意味を詳しくご紹介します。

招き猫の手に込められた意味

右手
右手を挙げた招き猫は、金運を招くと言われています。
左手
左手を挙げた招き猫は、人を招くと言われています。

招き猫が鈴をつけているのは猫が珍しかったから

古くから日本では猫に首輪をつける習慣があったのは、猫が高級品で、珍しいペットだったからです。

珍しいペットの猫が逃げないように首輪をして本来は綱でつないで飼っていたそうです。

鈴は万が一、猫が逃げた時に音で分かるようにとのこと。それだけ、猫は大事にされてきたんですね。

なぜ招き猫は三毛猫が多いのか?

招き猫は今、いろいろな色がありますが、基本的には三毛猫が多いですね。

それはやはり珍しいことに意味があります。三毛猫のオスは珍しく、昔から幸せのシンボルとされてきました。

そこで三毛猫のオスは福を呼ぶと言われ、招き猫に多く使われています。

招き猫は実はオスだったんですね!

おうちに飾るなら願いごとに、あげる手・向き・高さ・色を考えよう

では招き猫の実践編です。

幸せをまねくようにおうちの入り口に招き猫をかざってみましょう。

できたら右手をあげている招き猫と、左手をあげている招き猫を2体お迎えしましょう。

右手でお金を、そして左手で人をまねいてくれますよ。

上げている手は中に来るように2体の招き猫を置きます。

上げている手を外側して置いてしまうと、万歳をしているポーズで「お手上げ」となってしまいます!

そして、運を呼んでくれるありがたい存在なので、できたら招き猫は人の目線より高い所に置いてください。

外にある良い運気を招いてくれるように、招き猫のお顔は扉の方向を向いていただきましょう。

願い事別に招き猫の色を選んでみましょう。

福招き
厄除け
病気退散
金運
ピンク 恋愛成就

招き猫は幸せを招くシンボル

招き猫はなぜ猫なのか、なぜ犬ではないのか?

そこには猫でなければならない理由がありました!

日本各地には多くの招き猫の伝説があり、関連する寺社があり、たくさんの人々の信仰を集めてきました。

猫は日本人にとって人間の富を守り、人を集め、幸せを招くシンボルです。

そこには気配を敏感に感じ取る猫の習性と、文化的な役割が隠されていました。

その招き猫が、生きてる本物の猫ちゃんだったら、効果倍増の気がするのはわたしだけでしょうか?

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