猫が目を合わせるときの気持ち。大好きな飼い主さんに伝えたいこと

「猫のことが好きなのに、猫からは好かれない」と嘆いている人が身近にいます。どんな接し方をするのか見てみると、その原因がわかりました。

彼は猫に触りたい気持ちが強くて、猫の目をじっと見ながら、大きな声で人間の赤ちゃんをあやすようにして近づいていたのです。

そんな風では、猫に嫌われてもしかたがありません。猫の目をじっと見るのは、ケンカを売っていることになるからです。他にも目を合わせる、またはそらすときの猫の気持ちについて見ていきましょう。

猫が目を合わせるのは、こんなとき

猫と人との間に信頼関係があるかどうかで、目を合わせる意味が違ってきます。

ケンカの合図

猫の世界では、目を合わせることはケンカを売っていることになります。ケンカになる前のにらみ合いのときに、強い猫は高い位置から相手をじっと見つめて、自分の優位をアピールします。

負けたと感じた猫は、その時点でケンカになる前に目をそらし、姿勢を低くして伏せたり、ごろんと寝転がっておなかを見せるなどして服従の意を示します。

猫はなるべくケンカを避けたいと思っているものです。うっかり目を合わせてしまってケンカになったとしても、いったん猫どうしで優劣が決まれば、同じ猫どうしで再びケンカすることはまずありません。

次に顔を合わせたときに、ケンカに負けたほうの猫が目をそらすようになるのです。

外で野良猫に出会ったときや、飼い始めたばかりでまだ信頼関係を築くことができていないときには、猫をじっと見つめないようにしましょう。普通は猫のほうが先に目をそらしたり逃げたりしてくれますが、攻撃してくることもありますので、注意が必要です。

信頼関係ができていて、親しい間柄の場合、猫がじっと見るのは相手に好意を抱いている証拠。あるいは、何か要求があるときです。

「おなかがすいた」

要求の中でも基本的なものが、「おなががすいたから、ごはんちょうだい」というものです。ごはんの量が足りていないのかもしれません。十分与えている場合には、遊び相手になって気をそらすのも良いでしょう。

「遊ぼうよ」

1匹飼いの場合は特に、遊び相手は飼い主さんしかいません。猫が遊んでほしそうにしていたら、少しでも相手をしてやってください。忙しくて構う時間がないというときには、ひとりで遊べるおもちゃを与えましょう。

「トイレをきれいにして」

猫は本能的に、自分のにおいが残るのを嫌います。においが残っていると、獲物が警戒して逃げてしまうからです。猫がトイレで砂をかけるのも自分のにおいを消すための行動です。トイレは常にきれいにしておきましょう。

「早く寝ようよ」

飼い主さんと一緒の布団や寝室で寝ている猫は、自分が眠くなってもひとりで布団に行くことはなく、飼い主さんを待つことがよくあります。眠気がピークに達すると、しびれを切らしてアピールしてきます。

「早く起きて」

寝ている飼い主さんを、そばでじっと見ていることもあります。猫は朝早く起きて行動したいもの。でも飼い主さんが寝ていると寂しいので、早く起きて構ってほしいと言っているのです。

「暑い、寒い」

猫は温度変化に敏感です。寒いときは暖かい場所、暑いときは涼しい場所に移動します。季節の変わり目や、自分で体温調整がうまくできない老猫には特に注意して、部屋の温度を調節しましょう。

「大好き」

猫が飼い主さんと目を合わせているときは、飼い主さんに対して、親愛の情を示しているときです。

この場合は目を見開いてじっと見るのではなく、薄目にしてゆっくりまばたきをしながら見ています。猫は本来、まばたきの少ない動物ですが、あえてまばたきをするのは、飼い主さんとアイコンタクトをとって「大好き」と言っているのです。

こんなときには、飼い主さんも猫に向かってゆっくりまばたきし返しましょう。「私も好きだよ」と返事をすることになり、信頼関係が深まります。

猫が目をそらすのは、こんなとき

プイっと顔をそむけても、嫌いという意味ではありません。

他の猫に出会ったとき

縄張りを他の猫と共有している場合、普通、猫たちはお互いに出会わないように暮らしています。しかし、たまたま縄張り内で出会ってしまったときには、お互いに目を合わせないように知らん顔をして通り過ぎるのが猫社会のマナーです。

また、成猫は、初対面の子猫に対しては自分から目をそらすようにします。それは、子猫とはケンカができないためです。子どもとケンカする大人げない猫はいないのですね。

叱られたとき

猫はケンカするときに相手としっかり目を合わせますが、反対に、仲良くしたい相手とは目を合わせようとしません。飼い主さんに叱られたときに目をそらすのは、「あなたとはケンカしたくないよ」という意味です。

顔をのぞきこまれたとき

人間が猫の顔をのぞきこんだときに、猫が目をそらすのは、叱られたときと同じで、争いたくないという意味です。ときどき、子どもがしつこく猫と目を合わせようとして、猫があっち向いたりこっち向いたり一生懸命視線を避けている光景を見かけます。

カメラのレンズを向けられたとき

猫にとって、カメラのレンズは「大きな目」のように見えます。無駄な争いを避けたい猫は、レンズを向けられると本能的に目をそらします。

信頼関係ができるまでは目を合わせない

飼い始めたばかりで信頼関係ができていないうちは、猫と目を合わせないようにしましょう。もし目が合ってしまったら、さっと視線をそらすか、まばたきをして、ケンカしたいわけじゃないよ、ということを伝えましょう。

信頼関係を築くことができれば、まばたきしながら見つめ合えるようになります。その日が来るのが楽しみですね。

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