かわいい猫を飼っていて、新しいマンションに引っ越すことになったら、まずは猫を飼っても大丈夫なペット可のマンションを選ぶようにするのは当然の事ですよね。
猫を飼えるマンションというのは意外にたくさんあるものですが、その中でも「ペット可のもの」と「ペット共生のもの」があるのをご存知でしょうか。
私自身、以前物件探しをした時は、今より大分昔の事…はるか10年以上前の話だったので「ペット共生」という言葉自体も目にしたことはなかった気がします。
今は色んな物件が存在しているんだなぁという驚きと共に、ぜひ色んな情報を仕入れることで、猫ちゃんに適正なマンション選びをしてほしいとも思います。
「ペット可物件」と「ペット共生物件」には違いがあります
最近になって新しく出てきたのがペット共生物件ですよね。ペット可物件にもペット共生物件にも、それぞれ違った特徴があるんですよ。
どのように猫との暮らしに役立ってくれるのかをきちんと理解しておくと、物件探しがしやすくなるでしょう。
「ペット可物件」は比較的入居しやすいです
ペット可物件は「ペットを飼ってもいいよ」と家主から許可が出ている物件です。
でも、同じマンションに住んでいたとしても全ての人が猫を飼っているわけではないんです。
ペット可物件は、他の一般的な物件と比べてもそんなに賃貸料金は差がないので、猫を飼っているわけではなくても入居していることも多いというわけです。
物件自体が築年数がかなり経過していたり、駅からかなり遠くて利便性が低い物件だったりして、それをカバーするために賃貸料金を安めに設定していることもあるんです。
だから「安いから入居を決めた」という住民だっていることでしょう。
住民の中に動物にあまり馴染みのない人がいた場合、小さいことでも気になるかもしれませんしトラブルの元に発展する可能性がないとは言い切れないのです。
この物件を選ぶ場合には猫を飼うことで近所に迷惑がかからないように、日頃から注意をすることが不可欠になるでしょう。
もちろん、猫を完全室内飼いにして、家から出さないようにしておくことは飼い主として最低限のマナーですね。
さらに、「ペットOK」と記載されていても、犬だけはいいけど猫はダメとされていることも実際にあります。
その理由としては、猫は壁紙をガリガリするからとか、匂いが付くから…いうものが挙げられるでしょう。
家主さんの主観によるものも多いですが、実際に入居してから飼えないとなるととても困ってしまうので、このあたりは最初にきちんと確認しておいてくださいね。
さらに、「猫は1匹だけ」と飼える頭数があらかじめ決められていることもあるのですから、そのあたりも前もって知っておくようにしましょう。
猫との暮らしがより考えられているのが「ペット共生物件」
では、ペット共生物件はどんな特徴があるのでしょうか。この物件は、「猫が暮らしやすくするためを考えて設計された物件」だと言えます。
まだまだこのような物件は少ないので、見つけるのは大変かもしれませんが、猫にとってのメリットはとても多いです。
つまり、猫が室内でも運動しやすいようにスロープが部屋の中にあったり、ロフトがあったり壁紙がはがれにくいものになっていたり…と、猫が室内で快適に暮らせるようにする工夫がたくさんほどこされているんです。
当然、このように猫のための色んな便利な施設が整えられているわけですから賃貸料金も高くなります。
賃貸料金だけではなく、始めに支払う礼金や敷金もプラスで必要になることが多いです。
さらに、ペット可物件の場合、入居する前に猫の状態を確認したりして審査することはありませんが、こちらのペット共生物件ならばそのような審査があるんですよ。
その審査の時にあまりにも騒がしかったりして実際に入居した後にトラブルに発展しそうだと判断されてしまった場合には、入居自体を断られてしまうこともあるんだとか。
ちょっと厳しい条件はありますし賃貸料金自体も高くはなりますが、猫のためを考えるとかなり良い物件だと言えますね。
とはいえどちらのタイプにもそれぞれ特徴があるので、どちらがいいか猫と相談しつつ、しっかり考えてみてください。
ペット可の記載がなくても、交渉してみたら許可がもらえることもあります
ちなみに…今はインターネットサイトでも物件探しをすることができますが、サイトではペット可という記載がなくても実際に電話で聞いたりすると許可がもらえることもあります。
気になる物件はあるけれど猫を飼う許可がないから…とすぐにあきらめてしまわず、まずは1度相談してみることをオススメしますよ。
猫とマンションで暮らす上で気を付けておくべきことがあります
ペット可、ペット共生どちらにするにせよマンションで猫を飼うなら、飼い主さんにぜひ気を付けておいてほしいことがあります。
マンションから出さずに完全室内飼いにする
まずは当然のことですが、猫はマンションから出さないようにしてください。やはり猫への危険も考えると完全な室内飼いが基本です。
最近のマンションはオートロックシステムなどもありますし、思わぬ怪我の原因になることもあるかもしれません。
それでなくてもマンションの高層階に住んでいれば転落の危険性もありますからね。
そんな危ない目に合わせてしまうことがないように、しっかりと飼い主さんが注意をしてあげてください。
さらに運動不足によってストレスが溜まったりしないように、上下運動ができるキャットタワーを設置したり、部屋はなるべく開けておいて自由に行き来できるようにしておくのもいいでしょう。
猫は飼い主さんと遊ぶのが1番好きですから、しっかり遊んであげることも忘れないようにしてくださいね。
爪とぎを壁などでしないように、しっかりと爪とぎ環境を整えましょう
いくら猫がOKな賃貸マンションであっても、壁紙で爪とぎをしてしまうのは絶対に良くないですよね。
でも、爪とぎをちゃんと用意していないと壁などでしてしまうのは止められない事でもあります。
日頃からちゃんと爪切りをしてあげることと、お気に入りの爪とぎを設置してあげるようにしてくださいね。
爪とぎと言っても定番の床に置く段ボールタイプのものから、じゅうたんのようになっているタイプや木製タイプ、タワーのようになっているタイプまで色んな種類がありますよ。
色々試してみて、猫の気に入るものが見つかるといいですね。
猫を飼っていることを早いうちにご近所さんに伝えておきましょう
猫にも性格がありますから、元気な猫や若い猫の場合はかなり走り回ったりしますよね。
うちの愛猫の先生は、11歳だけどたまにダダダーー!と走り回って階段をかけ上がったりすることがあります。
ある程度年齢を重ねた猫でもこんな感じなので、若い猫ならだいぶヤンチャなのかな、と思ったりするんです。
特に高い所から降りた時って結構な音がしますからね。そんな音も、マンションの下の階だとちょっと響いたりするかもしれません。
飼い主さんがいない時にも暴れたりすることもあるでしょう。
「うちの猫が迷惑かけてないかな…」とヒヤヒヤするよりも、最初の時点で「私、猫を飼っているんです。もしご迷惑かけてしまったらごめんなさい。」と伝えておけばそれだけで気持ちは大分違うでしょう。
それに、飼い主さんが家を空けている間に、もし何か異変があった場合には教えてもらえるかもしれませんしね。
▼猫の騒音対策は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
猫は意外とうるさい生き物。飼うならば、騒音対策はばっちりたてよう
猫とマンションで暮らすために、猫の習性をよく考慮してあげましょう
猫とマンションで暮らすためには、まずは物件探しから始めなければなりません。
今はペット可の物件とペット共生の物件があり、それぞれのメリットを照らし合わせながらどちらが良いか考えてみてください。
マンションで実際に暮らしていく上でも、猫の習性にあった生活を取り入れつつ、お互いが暮らしやすい環境作りができるといいですね。