猫を埋葬する時の注意点。埋めていい所、掘る深さ、プランター葬とは

大切な家族のひとり、ペットの亡骸を前に、あなたはとても悲しむでしょう。でも、悲しみながらも早急に決めなければならないことがあります。それは、大事なペットの亡骸をどのように葬るかということ。

2014年に猫飼い371名を対象に行われたアンケートによると、猫の葬送方法の第一位は火葬で73%を占めますが、次点24%の人は土葬を選んでいました。

埋めて土に還す事を決めた時、気を付けるのはどんなことでしょうか。

ペットを埋めてもいいのはどんな場所?埋葬場所に注意

原則、私有地となります。個人所有の山や林も所有者の許可を得られれば問題ありません。しかし、他人の土地、国有林、公園は当然のことながらNGです。一見、ほったらかしの大自然に見えるところでも案外しっかりと管理され、人の手が入っています。

法的にはペットの亡骸は廃棄物扱いとなりますので、私有地以外に埋めた場合には不法投棄として罰せられますし、管理者により掘り返されて廃棄される事を思うと埋葬場所として適していはいません。

火葬にせず、亡骸を埋葬するときの注意点

火葬してお骨になったペットを埋葬する場合、私有地であれば特に問題無く埋葬できますが、火葬していないそのままの亡骸を埋葬したい場合は、色々と注意が必要です。

ペットがウイルス性の病気で亡くなっている場合

ウイルスは土の中でも活動し続けるため、その付近で活動する他の動物に感染してしまう危険性があります。死因がウイルス性の病死の場合でも埋葬を希望されるのでしたら、一旦火葬してお骨の状態にするのが一番問題がありません。

50センチ以上掘り下げること

ペットの大きさにもよりますが、猫の場合は50センチから1メートルほど掘る必要があります。土に還るときの臭いを抑えるためと、他の動物に掘り返させない為です。臭いは近隣の迷惑になる他、ハエ、ムカデなどの不快害虫をも引き寄せます。

また、今日び野犬はあまり見かけませんが、アライグマ、イタチ、カラスなど、そこそこ開かれた人の住むところでも野生動物は活動的です。特にアライグマは生きている猫でも襲うほどアグレッシブです。

ビニールなどで包まない

雑草や他の動物に荒らされるのを防ぐためにビニールを埋葬場所の地表に張る、もしくは亡骸をビニールで包むのは、土中のバクテリアや虫たちの活動を妨げ、亡骸が自然に還るのを阻害します。

特に地面にビニールを張ってしまうと臭気がこもって、かえって激しい臭いを放ちます。何も包まずに埋葬するのがベストですが、大切なペットの亡骸ですからどうしても抵抗がありますよね。包むのであれば薄手のタオル等、分解されやすいものが良いでしょう。

骨は長く残ります

亡骸の大きさや土壌の条件にもよりますが、完全に骨になるのは猫で大体1年ほどかかり、骨自体が土に還るためには長い時間を必要とします。

私の実家はフランクに動物を土葬するような田舎で、行き倒れの野良猫を埋めた場所で、畑を作ろうとしてうっかり掘り返してしまったことがあります。7年経ってなお、まだまだ朽ちそうにない硬い骨でした。

先々、何かを作る予定があったり掘ったりする可能性がある場所は極力避けましょう。また、亡骸によって土壌がアルカリ化しますので木の直近は避けた方が無難です。

私有地が無くても埋葬できる、プランター葬

庭のない集合住宅でも埋葬することはできます。いわゆるプランター葬ですが、一般的な大きめの植木鉢で、火葬せずに埋葬して臭いもさほど出さずに分解出来るのはハムスターか小鳥どまりです。

下地に体重の3倍ほど、亡骸を載せてかぶせる土がまた、下地と同量ほどでようやく臭いが抑えられるというのですから、猫以上の大きさですと、お骨の状態にしてからのプランター葬が現実的と言えるでしょう。この時も、骨壺などから出して骨のみを埋葬します。

愛猫のイメージに合わせたデザインのプランターを選んだり、綺麗な花の咲く種を蒔いたり、苗を植えたりと、土葬ながらも身近に愛猫を偲ぶことが出来る方法です。

埋葬する前に最期のお世話を

埋葬は屋外の作業になりますので、どうしても天候やその他の都合ですぐに埋葬できない場合があります。また、即座に埋めるのも心情的につらいという事もあると思います。

亡骸をしばらく安置する場合は、口や鼻や肛門に脱脂綿を詰めて体液の流出を防ぎ、棺にする箱の底にペットシーツを下にした布を敷いて横たえます。死後硬直は死後二時間くらいから始まりますので、これら最後のお世話はそれまでに済ませてください。

埋葬予定の場合は手足があまり伸び切った状態より、そうでない方が穴に納めやすいので、可能であれば、自然に丸くくつろいで眠っているような姿がおすすめです。安置する部屋は涼しく保ち、夏場は特に頭とおなかのあたりにドライアイスを置くといいでしょう。

▼看取りの方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
納得のいく猫の看取りをするには。最期のときのケア、お別れの方法

我が家の猫の埋葬のおはなし

私は愛猫を看取ったあと、市営・民間それぞれのペット火葬のサイトを見比べながら、丸一日悩んで自分の手で自宅の庭に埋葬することを選びました。燃やすのもつらく、お骨が帰ってこないのもつらく、さりとてお骨の状態で手元に遺るのもつらかったからです。

手足を伸ばして亡くなったままの姿で安置していたので、思いのほか大きな穴が必要でした。棺代わりの箱から抱き上げて穴に横たえたとき、体はもう硬くて冷たいのに、ふと触れた耳だけは柔らかくて、ひんやりしている温度も生きていたころと全く変わらず。

その瞬間に、激しく泣けてしまってなかなか穴が埋められませんでした。最初の土をかぶせる瞬間はなかなか踏ん切りがつきませんが、布で顔を覆ってやると心理的抵抗が少し軽くなります。

庭を跋扈するアライグマに掘り返されないよう、70センチほどの深さに埋めましたが、念のために大きな石を上に仮置きしました。今は墓石代わりに屋外に置ける愛猫像を作るべく画策しています。

かつては市営の火葬場の場合、ペットのお骨は廃棄物として処理されるのが殆どでしたが、今では合同で埋葬してくれるところも増えてきているようです。詳しくは各自治体にお尋ねください。

廃棄物処理を明言している自治体もありますが、その場合でも埋め立てられるので最終的には土に還ることができるのだとは思います。すべての飼い主さんたちがその時を迎えた時、納得のいくお弔いができますようお祈りします。

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