猫のくしゃみの原因6つ。危険なくしゃみの特徴はコレ!

人間と同じように、猫もくしゃみをします。例えば鼻の中にホコリが入ってしまったときには、それを追い出すためにくしゃみをします。くしゃみは自分の体を守るための反応であり、たまにくしゃみをするくらいならば心配いりません。

しかし何度もくしゃみを繰り返している場合には、何か問題が起きている恐れもあります。黄色っぽい鼻水を伴うようなら感染症かもしれません。特に鼻水に血が混じっているときには、急いで動物病院へ連れて行ってください。

特に心配ないくしゃみと病気が原因かもしれないくしゃみ

鼻の穴にチリやホコリなどの異物が侵入してきたときには、それを追い出そうとして勝手にくしゃみが出ます。これは人間も猫も同じことで、生理現象の一つです。

たまにくしゃみをするくらいで何度も繰り返すことがなければ、特に心配する必要はありません。

しかし、病気が原因でくしゃみをしてしまっていることもあります。そのままにしてしまうと体調が悪化して食欲がなくなり、衰弱していってしまうことも考えられます。その場合のくしゃみには注意が必要です。

注意をすべきくしゃみは次のようなものになります。

  • なかなか良くならず、何日もくしゃみが続く
  • くしゃみと一緒に鼻水もたくさん出ている
  • 鼻水に血液が混じっている
  • 目やにもひどい

もちろんいつもより食欲がなかったり元気がないというときには、すぐに病院へ連れていくようにしましょう。

くしゃみが続くときに心配される病気

くしゃみが続くときには、呼吸器系で問題が起きているのかもしれません。鼻水の色によっても、くしゃみの原因を推測していくことができます。

透明で水っぽい鼻水の場合には、ホコリやチリなどの異物が鼻の中を刺激していることが原因でしょう。鼻炎の可能性もあります。

鼻水が黄色っぽく粘り気もあるようでしたら、ウイルスや細菌などの感染が原因かもしれません。そして特に注意が必要なのは鼻水に血が混じっている場合で、このときには鼻の中に腫瘍ができてしまっている恐れもあります。

くしゃみが続いている場合に心配される病気は、次のようなものになります。

  • 猫風邪
  • 猫クラミジア感染症
  • クリプトコッカス症
  • 鼻炎
  • 副鼻腔炎
  • 鼻の中の腫瘍

それぞれの病気について、どのような症状が現れるのかを詳しくみていきましょう。

何度もくしゃみをしているときの代表?猫風邪

猫が何度もくしゃみをしている、咳もあって鼻水や目やにもひどく涙目になっているといった場合には「猫風邪」の可能性が一番高いでしょう。

猫風邪とはくしゃみや鼻水、咳といった風邪のような症状をみせる猫の病気です。原因は喉や気管といった呼吸器に、ウイルスや細菌などが感染してしまったことです。

猫風邪の原因となる代表的なウイルスには「猫ヘルペスウイルス」「猫カリシウイルス」があります。

厳密には猫ヘルペスウイルスに感染したものは「猫ウイルス性鼻気管炎」、猫カリシウイルスに感染したものは「猫カリシウイルス感染症」という病名になります。

両方のウイルスに同時に感染することもあり、また症状も似ているため、それぞれを区別しないことも多くなります。

猫風邪では次のような症状が現れます。

  • くしゃみや鼻水が出る
  • 咳が出る
  • 口内炎ができる
  • 口臭がひどく、よだれを垂らすようになる
  • 目やにが出てまぶたが腫れる、涙目になる

症状が重くなると40℃以上の熱が出てしまうこともあります。食欲が低下して、食べられないためにさらに弱っていってしまいます。

大人の猫であればそれほどひどくなることはなく、3−4日すれば回復してきます。しかし1歳未満の子猫では症状が重くなり、命に関わることもあるため注意が必要になります。

猫風邪はワクチンを接種することで予防できる病気です。子猫も生後2ヶ月から接種することができるので、受けておくと良いでしょう。年に1回、追加接種もしてください。

人間の風邪と同じで、冬の寒くて乾燥した時期は呼吸器に負担がかかりやすくなります。加湿器を使ったりして乾燥を防ぐと良いでしょう。ちなみに人間の風邪が猫に移ったりすること(その逆も)はありません。

くしゃみと鼻水、目やにも発生する猫クラミジア感染症

クラミジアは細菌の仲間で、ウイルスよりも大きくなります。これは猫から人間へ感染してしまうこともある「人獣共通感染症」です。

猫クラミジア感染症では次のような症状が現れます。

  • くしゃみや鼻水が出る
  • 結膜炎で目やにがひどく出る

特に特徴的な症状は目やにがたくさん出ることで、結膜炎や角膜炎を起こしやすくなります。人間に移ってしまったときにも、結膜炎の症状が現れることが多くなります。

ワクチン摂取で予防することのできる病気です。適切な時期に、しっかり受けておきましょう。

鼻のまわりが腫れてくる!クリプトコッカス症

クリプトコッカスは真菌(カビの仲間)です。これも猫から人間に感染することのある病気で、犬などいろいろな動物にも感染してしまうことがあります。

原因菌自体はあちこちに存在しているもので、風によって舞い上がり空気中に浮遊していたりもします。特に多い感染経路は、鳩の糞などから菌を吸入してしまうことです。

ただし通常ならば、吸入したからといってすぐに発症してしまうことはありません。猫エイズや猫白血病ウイルス感染症などにかかって免疫力が低下しているときにこの菌を吸入すると発症してしまうことがあり、大変危険なのです。

人間でも、免疫力が低下しているときに感染しやすくなります。

クリプトコッカス症では次のような症状が現れます。

  • くしゃみや膿のような鼻水が出る
  • 鼻の周りが腫れてくる
  • 食欲がなくなり痩せてくる
  • 頭に数ミリから数センチの硬いしこりができ、しこりから出血することもある

鼻の周りが腫れたりするために、顔が変形してくることもあります。目に異常が現れると、目が濁るということもあります。中枢神経がおかされると、運動失調によってうまく歩けなくなったりもします。

猫エイズや猫白血病ウイルス感染症にかかった猫がいる場合には、十分に気をつけるようにしてください。

水っぽい鼻水から膿のような鼻水になったら注意!鼻炎

猫は鼻炎になりやすい動物です。その原因としては、室内の乾燥、煙やガスといった異物の吸入などが考えられます。他にも漂白剤の塩素など刺激の強い薬品を吸入してしまったことなどが原因となることもあります。

また最近では人間と同じように花粉やハウスダスト、ダニなどが原因でアレルギー性鼻炎を起こしてしまう猫もいます。

鼻炎では次のような症状が現れます。

  • くしゃみが出る
  • 初期は水っぽい鼻水が出る
  • 症状が重くなると粘り気のある膿のような鼻水になる
  • 鼻での呼吸がキツくなり、口で呼吸するようになる
  • 鼻がつまって臭いがわからないために、食欲が低下する

症状が軽いものであれば数日で治りますが、慢性化したものでは完治までに時間がかかります。気管支炎や肺炎などにかかっていたり腫瘍が原因になっていることもあるため、きちんとした検査が必要になることもあります。

ゼーゼー苦しそうなら副鼻腔炎かも

鼻の奥の「副鼻腔」という空洞が炎症を起こしてしまったのが「副鼻腔炎」です。鼻炎が長引いたりすると発症してしまうことがあり、副鼻腔炎を放置して悪化してしまうと蓄膿症になってしまいます。

副鼻腔炎では次のような症状が現れます。

  • くしゃみや鼻水が出る(鼻炎のときより激しい症状となる)
  • 鼻がつまる
  • 鼻づまりによって呼吸が苦しくなり、口を開いてあえぐような呼吸になる
  • 鼻筋が腫れて熱っぽくなる

症状が重くなってくると、猫は呼吸が苦しく臭いもわからないために食欲がなくなってきます。そして元気がなくなっていってしまいます。

ウイルスや細菌などに感染したことによって、鼻炎や副鼻腔炎を発症してしまうこともあります。それを予防するためにも、ワクチン接種はきちんとしておいた方がよいでしょう。

鼻水に血が混じっていたら鼻の中に腫瘍ができているかも

鼻の中に腫瘍ができている場合にも、くしゃみや鼻水が出るようになります。腫瘍は良性の場合も悪性の場合もあります。

鼻水に血が混じっていた場合には腫瘍の恐れがありますから、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

たかがくしゃみ、と油断しないで!

くしゃみが出てしまう原因はいろいろとあります。たまにくしゃみをするからといって心配しすぎる必要はありませんが、しばらく続いているようでしたら病気が隠れているかもしれません。

特に黄色っぽい鼻水が出ていたり、鼻水に血が混じっていたりするときには、早めに獣医師の診断を受けるようにしてください。

また、くしゃみの原因としてはウイルスや細菌などへの感染ということも多いのですが、これらの感染はワクチン接種を行っておくことで予防することができます。

感染して進行してしまうと危険な状態になってしまうこともありますから、元気なときにしっかりワクチン接種をしておいた方が良いでしょう。接種のタイミングは、獣医師に相談してみてください。

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