猫と共に生活をしていると疑問に思うこと、それは猫は人間の言葉を理解しているのか？ということです。
言葉を喋れないということはもちろんですが、こちらの言っていることを理解してくれているのでしょうか？それとも全くわからないのでしょうか？自由を愛する猫ちゃんはそもそも人間の言葉を理解しようとしてくれているのでしょうか？
愛猫に普段から話しかけている皆様、今回は気になる愛猫は人間の言葉を理解しているのかについて検証していきましょう。
猫は人の言葉がわかるの？実は思ったよりも伝わってるかも
愛猫と言葉を交わすことができればどれだけいいか。
そんな風に思った方は多いのではないでしょうか？愛猫と言葉を交わすことができたら生活も楽しそうですよね。
でも、愛猫だってこちらの言葉を全く理解していないという訳でありません。
猫は言葉を覚えられるだけの記憶力はある
猫はすぐに物を忘れるっていうから人間の言葉も覚えないんじゃないの？そんな風に思う方、猫は人間が思っているよりも記憶力がいい動物です。
ある実験によると、猫は10分以上の短期記憶を記憶していることが証明されています。短期記憶とは、その場で覚えたことをどれくらい覚えていられるかということです。
例えをいうなら瞬間的にみたパスワードをどれくらい覚えていられるか、または電話番号を瞬間的にみてどれくらい覚えていられるかということです。
人間はこの短期記憶がわずか30秒ほどだったのに対し、猫はその20倍の10分も覚えていることが可能でした。つまり、猫は決して記憶力が悪いわけではなく人間の言葉を理解するのは可能だということになります。
自分の興味がある言葉は覚えている
しかし、この短期記憶の話にはまだ続きがあります。猫は短期記憶に優れている動物ではありますが、自分の興味のあることしか記憶をする気がないということです。
この実験は餌を使って行ったのですが、後日おもちゃで行ったところ猫の短期記憶は10秒ほどしか記憶していなかったそうです。
つまりこの猫にとって餌は大変興味があるものだったが、おもちゃはどうでもよかったのでしょう。そのためにこのような差が出たという結論に至ったのです。それでは話を戻して、猫は人間の言葉を理解できるのか？という疑問です。
答えは猫は人間の言葉を理解することはできるだけの素質を持っているが、興味がないこと、自分に関係がない言葉は覚える気がないということが言えます。
言葉の中でも「ごはん」「おやつ」は別格
動物にとって食事は生きるためにもっとも重要なことです。そのため猫に限らず動物はごはんを食べることが大好きですよね。
そのため、猫にとって飼い主が餌をくれるときにかけられる言葉はとても特別なものですし覚えていることが多いです。
他の言葉は無視なのに、「ごはん」という言葉にやたらと反応をするという愛猫は多いのではないでしょうか？また自分に関係のある言葉は覚えていることが多いので愛猫の名前、遊ぼうといった言葉もよく覚えている傾向にあります。
つまり猫にとって人間の言葉は、自分の有益になる言葉だけは覚えているということになりますね。
なんとも猫らしいと言えば猫らしい。自由を愛する生き物だからこそ、このような自分中心に物事を考えるのでしょうね。
ちなみに猫よりも犬の方が記憶力はよくないのだそうですが、犬は人間に忠実な動物なので人間の言葉をよく覚えていうことを聞いてくれるのだそうです。
逆に猫は記憶力もよく、場合によっては犬よりも知能が高い場合もあるのですが自分に関係のないことをするつもりも誰かに縛られるつもりもないので人間の言葉をあまり聞いてくれないということです。
言葉の内容はわからなくてもニュアンスは伝わる
猫は人間の言葉を一部理解しているとはいいましたが、いくら頭がよくても覚えているのは単語だけです。
そのため、飼い主がいくら猫に今日あった出来事を話しても、愚痴を言っても猫は内容まで理解をすることはありません。
しかし、とても悲しい出来事を話していたり泣いていたりするとそっと愛猫が励ましてくれるなんてことありませんか？実際に私が泣いている時や落ち込んでいるとき、横にピッタリくっついてくれたり顔をなめたりしてくれることがあります。
人間の言葉を理解して励ましてくれているとしか思えないようなこの行動、実は言葉の内容はわからくても猫には言葉のニュアンスは伝わっています。
大好きな飼い主が悲しそうに言葉を発していたら励ましてくれる、嬉しそうに言葉を語りかけてきたら嬉しくなる。ニコニコと褒めるような言葉をかけてくれたら得意げにもなります。
逆をいえば猫を罵倒するような言葉や、ひどい言葉もニュアンスで感じ取ることができます。言葉がわからないからといって、愛猫にひどい言葉を浴びせていたりバカにしたりしていませんか？その言葉は愛猫に伝わっています。
そのような言葉を愛すべき愛猫にかけるのではなく愛情をたっぷりこめた言葉をかけてあげれば、愛猫にも貴方の愛が伝わるはずです。だから愛猫のことが大好きなら毎日ぎゅっと抱きしめて「大好きだよ」と伝えてあげてください。
猫に人の言葉を覚えさせる方法
人間の言葉を自分の有益になるようなことしか覚えない猫。もちろんそんな自分中心な性格が魅力的な猫ですが、人の言葉にある程度反応してくれたほうが飼い主としても嬉しいですよね？
さらに猫によってはどんな言葉を使っても反応を示さない猫もいます。せめて自分の名前を呼ばれたら返事はしてほしいと思っている方、今回は猫に人の言葉を覚えさせる方法をご紹介します。是非愛猫に試してみてくださいね。
言葉に反応したらおやつをもらえる作戦
猫が「ごはん」という言葉を理解している子が多いのは、ごはんという単語が出てきたら餌をもらえるという流れを理解しているからです。
ごはんという言葉に過剰反応する愛猫の飼い主様、ごはんを与える前に「ごはんにしよっか」とか「ごはんの時間だよ」など毎回声をかけていませんか？
その飼い主の言葉を覚えているからごはんという言葉を覚えているのです。その原理を利用すれば愛猫に言葉を覚えさせることは可能です。たとえば愛猫に名前を覚えさせる場合、おやつを与える前に愛猫の名前を呼んでみましょう。
名前を呼ばれる→おやつをもらえる。という流れを毎日行って覚えさせるのです。そうすると自分の名前を呼ばれたら何かいいことがあると理解した愛猫は、部屋のどこにいても名前を呼ばれたら飛んでくるようになるはずです。
ただしこの作戦の欠点は、名前を呼んだら返事をしてどこからか走ってきてくれることが嬉しくて用もなく何度も名前を呼んでいると「名前を呼ばれてわざわざ行っても、自分に有益になるようなことは何もない」と思われてしまうことです。
そうすると、また名前を呼んでも反応してくれなくなってしまいます。そんな事態を防ぐにはしばらくは名前を呼んできてくれたらご褒美をあげることが大切です。
おやつを頻繁にあげることは愛猫の健康から考えておすすめできませんので、思いっきり遊んであげたり、たくさん褒めてあげたりしてください。
そうすれば名前を呼ばれて出て行ったら何か良いことがあると、さらに喜んで名前に反応してくれるはずです。この方法を利用して覚えさせたい言葉を同じ要領で行うと、猫も楽しんで言葉を覚えてくれるはずです。
言葉を覚えさせる時は同じトーンで話す
猫に言葉を覚えさせるのに大切なことは、言葉のトーンだといわれています。猫は言葉を「意味」として理解しているのではなく「音声」として理解しているのです。
つまりごはんという言葉ではなく、ごはんという声の音を認識して反応を示すということです。
このことから、猫に言葉を覚えさせるには常に一定のトーンで話しかけると猫もその言葉を理解しやすく覚えやすいということです。
愛猫が言葉に反応するときと反応しないときがあるという方は、自分の声のトーンに注意してみてください。きっと猫にとってその言葉と認識する声のトーンと言葉と認識しない声のトーンがあるはずです。
優しく少し高めの声で言葉を話す
猫は低い大きな声が不快に感じます。もし貴方の言葉に愛猫が反応を示さないという場合は地声が低いのかもしれません。さらに猫はきつい声よりも優しい声の方が好きです。
そのため猫に言葉を覚えさせたいと思うなら、優しい少し高めの声で話しかけるようにしてみてはいかがでしょうか？もちろん、金切り声や高すぎる声は逆に猫を不快にさせてしまいます。
あくまでも優しい少し高めの声を意識してみましょう。そうすれば、愛猫も言葉に反応してくれるようになるかもしれませんよ？
猫と言葉を交わすことができる便利ツール
猫が人間の言葉を理解するといっても、もっと詳細なことまで猫に話したい。もっと言葉を交わしたい！そんなふうに思っている飼い主様、それならば、こんなアプリを利用してみてはいかがでしょうか？
人猫語翻訳機
こちらのアプリ、なんと人間の言葉を猫語に変換してくれるアプリなのです。
使い方はとっても簡単で、アプリを起動して録音ボタンをタップ、言葉を話して録音、後は愛猫にその言葉を聞かせるだけです。
自分の言葉が「にゃん、にゃ、にゃ、にゃー」と猫語に変換されるのが楽しいです。果たして本当に愛猫に言葉が通じているのかはわかりませんが、愛猫と楽しんで使えることは間違いないのでおすすめです。
ちなみに我が家の愛猫は一応反応しました。とっても面倒くさそうにですが。皆様も是非試してみてください。
ミャウリンガル
逆に猫の言葉を翻訳してくれるツールもあります。それがこちらのミャウリンガルです。
こちらは愛猫の言葉を翻訳してくれる音声翻訳機能がついているので、いつも鳴いている猫が何を話しかけてくれているのか知ることができちゃいます。
愛猫家待望、まさに夢のようなツールですね！猫がどんな言葉を語りかけてくれているのか知りたい方は是非試してみたい商品ですね。
ちなみに上記でご紹介した「人猫翻訳機」と合わせて使えば、夢の愛猫との会話を成立させることができちゃいますね。
▼猫の言葉の意味がもっと知りたい方はコチラ
猫語を話したい！猫の言葉に秘められた気持ちを知る方法
愛猫は言葉を理解できるけど必要ないから反応しない
猫にとって本気を出せば人間の言葉を理解することは可能かもしれません。なんなら片言で単語だけを並べた言葉なら完全に理解することもできちゃう猫もいるでしょう。
しかし、猫がそれをしないのは自分に不必要な労力は使いたくなのでしょう。
人間の言葉を完全に理解しなくても、美味しいご飯を毎日もらえるし、飼い主がいっぱい遊んでくれるし、毎日が楽しいからそれでいいと思っているのです。自分に関係がある言葉だけを知っていればそれでいい。
そんな猫の自由な生き方と考え方が私たち人間を夢中にさせる魅力の秘密なのかもしれませんね。
