猫の子育ては愛情いっぱい!命を削る、わずか半年間の子育て期間

子育てに奮闘するのは人間だけではなく猫も同じです。

飼い猫ならば飼い主様の手厚いサポートがあるためまだ良いでしょうが、野良猫の場合は子育てに加えて自分の食べ物も確保しないといけませんし、天敵がきたら子猫を守らないといけません。

そのため猫の子育ては人間以上に過酷な部分もあるのだとか。そんな大奮闘する母猫の子育てについて今回はご紹介しましょう。果たして、知られざる猫の子育てとはいったいどんなものなのでしょうか?

猫の育児は出産からした瞬間からスタート!

どんな動物でも、子育てをするにはまず子供を出産しないといけません。猫の妊娠期間は平均で63日間ほど。

多胎妊娠なので、1度の出産で1~9匹ほどの子猫を産みます。つまり母猫は、出産をすれば最大で9匹の子猫の子育てをしないといけないのですから大変ですよね。まずは、出産した直後から始まる子育ての流れについて見ていきましょう!

出産直後の母猫の子育て

猫は出産が近づくと人目につなかい静かな出産や育児ができる場所を探します。もし室内飼いの場合ならば、出産前に段ボールなどを用意してあげて落ち着いて出産できる場所を用意してあげましょう。

出産が迫ると食事も摂らなくなりソワソワしだします。そして陣痛が始まると子猫を産みます。

子猫は最初羊膜に包まれた状態で生まれてきますので、最初の子育てとして母猫はこの羊膜を破り子猫の呼吸器官である鼻や口を舐めてあげることかた始めます。

そして、子猫の呼吸を確保できたなら次はへその緒を噛み切り胎盤を食べます。胎盤を食べると聞いて衝撃を受けるかもしれませんが、胎盤の中には豊富な栄養が含まれているので次の出産のための栄養補給もかねて食べるのです。

その後、濡れている子猫の体を舐めて被毛を乾かしてあげ優しく母乳を飲ませてあげます。そうこうしているうちに、また次の子猫を出産します。

前の子が生まれてから次の子が生まれるまでの間は30分!

わずか30分の間に痛みに耐えて子猫を産み、ケアをしてあげて母乳を飲ませてあげて、また子供を出産してという行為を繰り返すのですから、この時点で猫はすごいですよね。

出産後の子育ては大変

無事に出産を終え授乳してあげたなら休む暇もなく次のお世話が待っています。それがトイレのお世話です。子猫は生まれた直後は自分で排泄をする機能が備わっていませんので、母猫が排せつを手伝ってあげる必要があります。

母乳を飲み終わった後の子猫のいお尻を舌で舐めることで刺激を与えて排泄を促すのですが、この行為を自分の子猫全て、しかも定期的に行わないといけないのですから大変です。

さらに授乳は2時間から4時間おきに行わないといけません。

つまり母猫は、出産直後から2時間おきに多数の子猫に授乳をしてお尻を舐めてトイレのお世話して、冷えないように寄り添ってあげて、また授乳をしてトイレのお世話をして、寄り添ってあげてという行為を永遠に続けるのです。子育てって大変ですね。

なお子猫の成長は早いため、生後3週くらいになればトイレを自分でできるようになりますし授乳間隔も伸びていきます。

そのため、猫の子育ては短期決戦ではあるのですが、それでもほぼ睡眠がとれないのですからやはり大変ですよね。

授乳中は母猫の食事も大変!

子育てをしているとどうしても母猫も体力を使いますよね。特に授乳期は複数の猫に母乳を与えないといけないのですから、いつもよりも2倍~3倍ほどのカロリーが必要になります。

そのため飼い猫の場合は、授乳期用に発売されている高カロリーのキャットフードを与えてあげましょう。

ちなみに野良猫の場合は、いつも以上に餌が必要なのにもかかわらず子育てが忙しすぎてなかなか餌にありつけない場合もあるようです。お腹が空いてふらふらになっているのに、子猫にはミルクを与えないといけない。子育てって大変ですね。

ある程度子猫が育ってきたら自立の練習をさせる

子猫達が成長して歩けるようになってきたら、母猫はさっそく自立させるための教育を始めます。猫社会で生きていくためのルール、縄張りの巡回の仕方、餌の捕り方、狩りの仕方、他の猫との接し方など、教えることはたくさんあります。

またヒトと深く関わる環境で生きていく場合はヒトへの接し方も教えなければなりません。

飼い猫の場合なら、ヒトへの甘え方や信頼できるヒトとの見分け方、餌を貰える野良猫ならば餌をくれるヒトへの接し方など、生きている環境によってヒトはどのような存在か教える内容は変わります。

ヒトに対して慣れている子猫か、ヒトに警戒心をむき出しで一目散に逃げる猫かは母猫の教育によるところが大きいのです。

猫の子育て期間はわずか6ヶ月程度ととっても短い

とても大変な子育てですが、実は猫の子育て期間は短くわずか6ヶ月程度です。子猫自体の成長が早いため、生後半年で子猫は自立をします。

生後6ヶ月ですから人間で換算すると8~9歳ほどなので、まだまだ母猫に甘えたい盛りの子猫もいるでしょう。しかしメス猫は次の発情期が始まるため、次の子孫を残すためにも妊娠出産の準備をしないといけません。

そのため、甘えてくる子猫を威嚇してわざと距離を取ったり、自分の縄張りから追い出す母猫もいるようです。

ただ、これも個体差があるのと同時に飼い猫の場合は野性で生きていくという概念がないため、子猫が大きくなっても仲良く親子で暮らしているケースも多くあります。

どちらのほうが子猫にとって幸せなのかはわかりませんが、野良として生きる猫の世界は厳しいということがよくわかります。

猫が子育て中に何度も引越しをする理由

猫は子育て中は一か所で行うのではなく、定期的に引越しをします。住宅街を歩いているときや、猫の動画を見ているときに、母猫が子猫を咥えて歩く姿を見たことのある方も多いのでは?

しかし、何匹もいる子猫をわざわざ一匹ずつくわえて移動をするのは正直大変ですし、その間子猫たちは母猫不在の状態で過ごさないといけませんから危険な気もしますよね。

しかし、子育て中の母猫が引越しをするのは気分転換のためではありません。ちゃんとした以下のような理由があったのです。

ニオイの問題

出産時の羊水や血がたくさん出ますので、子猫もその場所も独特なニオイが立ち込めます。そのニオイをかぎつけて子猫を狙った天敵が襲いにくることもしばしばあります。そのような場所にいつまでもいるのは大変危険ですよね。

そのため母猫は出産が落ち着くと、その場から早めに引越しを行います。また、子猫を舐めることで羊水や血のニオイを舐めとります。

しかしそれでも、しばらくは子猫にニオイが残ってしまいますので、ニオイが落ち着くまで母猫は数回引越しをして子猫が天敵から襲われないようにしているのです。

出産直後で体力も無くなって、疲れ切っている状態で引越しをしないといけないのですから母猫の子煩悩さには頭が下がります。

気温の関係

猫の子育ては約半年間行われます。その間、暑い季節、寒い季節が訪れます。そうなると子育てをするのに適している温度の場所や、快適に過ごせる場所を探さないといけませんよね。

特に生後2週間~3週間までの子猫はまだ体温調節ができません。

あまりにも寒すぎる場所だと子猫の体温が下がってしまい命にかかわることになります。そのため気温や季節に合わせて母猫は頻繁に引越しを行うのです。

子育てに集中するため

一度引越しをしたけど、人通りが意外に多かったり天敵が近くに来たりしていたり、明るすぎたり、狭さが気に入らなかったりする場合、母猫は子育てに集中できなくなってしまいます。

そのため子育てにより集中できる場所を求めて、引越し直後だとしても新しい新天地を求めて引越しをする場合もあります。

また、室内飼いの猫でも引越しをする母猫もいます。

飼い主様が用意をした産箱が気に入らなかったのか、同居猫が頻繁に見に来るのがうっとうしいのか、飼い主にジロジロみられるのがとても気になるのか、それはわかりませんが中には思いもよらない場所を子育て場所に選ぶ母猫もいるようです。

知人の猫は、産後用に飼い主様が用意した箱は使わずになぜか洗面所の洗濯かごに子猫を入れていたそうです。

そこから移動させるのもかわいそうですし、あまり子猫を触って母猫が育児放棄してしまうのも困るので、知人は結局その洗濯かごにタオルを敷いて子育て用の箱にしてあげたといっていました。

その母猫は何が気に入って洗濯かごを選んだのかわかりませんが、その後も子育てを順調に進めて洗濯かごで育てられた子猫は無事に成猫になって元気に暮らしています。

猫も子育てのストレスでノイローゼになる?

育児の忙しさ、過酷さ、孤独感で育児ノイローゼになる人間の母親は多いですが、猫も子育てによってストレスが溜まることはあるのでしょうか?

正確にはわかっていませんが、母性本能が強い猫はあまり子育てにストレスを感じることはないようです。

ただ、母猫によっては育児を拒否してしまう育児放棄をする子もいるようです。育児放棄は環境によるものや、そのときの母猫の状況によって原因は異なります。

ただ子育て中に強いストレスを感じたり、何らかの恐怖を感じてしまうと、猫の性格によってはノイローゼのようになって育児をやめてしまう場合もあるようです。それが育児によるストレスと言えないこともありません。

また成熟していないまだ幼い猫が出産をすると感情がついていかずに育児放棄をしてしまう場合もあるようです。もし飼い猫の子供が欲しいと思うならば、あまり早すぎる出産は避けてあげるようにしましょう。

オス猫は子育てに協力をしないのは本当?

オス猫は子育てに参加しないという話を聞いたことはありますか?

メス猫は子猫が自立するまで自分の命を削るようにして必死に子猫を育てますが、オス猫は子育てに加わることはありませんし、メス猫と交尾をしたら次のメス猫を探してどこかに行ってしまいます。

そのため生まれてきた子猫は、自分の父猫の顔を知りませんし、オス猫も子猫を見ても自分の子どもだというのはわかりません。

もともと猫は伴侶と添い遂げるということはしませんので、仕方がないとも言えます。ただ、オス猫によっては自分の子猫をかいがいしく世話をする場合や、生まれてきた子猫と母猫を他の猫や天敵から守ることもあるのだとか。

これは特に飼い猫に見られる行動で、野良猫生活をしているオス猫とは生活している環境が違うため父性に目覚めやすいからと考えられています。

さらにオス猫によっては、伴侶がいないにもかかわらず飼い主様が拾ってきた子猫を渡されたらかいがいしくお世話をしてあげたり、母乳が出ないけれどもおっぱいを吸わせてあげたりすることもあるそうです。

中には種族が違う子犬や小動物でも育ててあげる優しいオス猫も存在しているのだとか!子育てに参加しないかは、そのオス猫の生活環境や性格によるというのが答えのようですね。

ちなみに我が家の場合、オスとメスの成猫が暮らしている状態で子猫を拾ったことがありますが、メス猫は威嚇をしてほとんど近づかなかったのに対して、オス猫はおっかなびっくりではありますが、何となく相手をしてくれていました。

やはり子育てをしてくれるかはメス猫かオス猫かというのも重要ですが、性格にもよって異なるようですね。

猫の子育ては短い期間で一生分の愛情を注いでいる

母猫は子猫が生まれると自分の時間や体力を最大限に使って全力で子育てをします。そのため、あまりにも過酷な環境での子育てで命を削り子猫を残したまま力尽きてしまう母猫もいるようです。

野良の世界に限らず、飼い猫でも子育てをするというのは大変です。しかし、そんな命を削るような日々の中でも母猫は子猫にたくさんの愛情を注いで育てます。

だからこそ、子育てをしている母猫の姿を見ると優しく幸せな気持ちになれるのかもしれませんね。

人間からすれば、猫の親子関係は実質半年で終了するのでずいぶんとさっぱりしていて、少し寂しいような気もしますが、その短い期間で一生分の愛情を注いでいると思うとそれも親子の愛情の形なのかも。

どちらにしても、猫の子育ては愛情いっぱいだということです。私たち人間も母猫の子育てを見習わないといけないのかもしれませんね。

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