子猫の風邪はとっても危険!丁寧なケアでウイルスと戦おう

子猫の猫風邪はとても危険なものです。

免疫力が低く、身体の小さい子猫は、初期段階で対策しないと、命に影響を及ぼすことも。

今回の記事では子猫と猫風邪についてご説明します。子猫を飼い始めた方はぜひ読んでみてください。

子猫がかかりやすい!?猫風邪の感染経路とは

猫風邪とは病名ではなく症状を指します。

猫風邪の原因となるウイルスには

  • 猫ヘルペスウイルス
  • 猫カリシウイルス
  • 猫クラミジアウイルス

などがあり、複合して感染するケースもあるので、注意が必要です。

猫ヘルペスウイルスが原因となって発症する猫ウイルス性鼻気管炎に生後6ヵ月未満の子猫がかかってしまった場合、病気の進行が早く、命に関わる可能性もあります。

ではなぜ子猫は、猫風邪の原因となるウイルスに感染しやすいのでしょうか?

まず一つ目に、免疫力が低いことがあげられます。

免疫力が低いだけでなく体力もないので、すこしの風邪が命取りになってしまうのです。

また、生後8週間以降の子猫は、お母さん猫からもらった免疫力が弱くなる時期なので注意が必要です。

特に生後数週間の子猫は猫ヘルペスウイルスに感染しやすく、成猫が感染したときよりも症状が悪化してしまう傾向にあります。

ウイルスの潜伏期間は約1週間で、早ければ感染して2日で発症してしまうことも。

生まれてすぐの子猫は、母猫の母乳から猫風邪にかからないための抗体を得ることができます。しかし生後2〜3ヶ月でその抗体の効果も薄れてしまうので、免疫力や体力が落ちて、ウイルスに感染しやすくなります。

日常生活で注意すべきウイルスの感染経路は、

  • 接触感染
  • 飛沫感染
  • 空気感染

の3つです。

接触感染とは、猫風邪の原因となるウイルスを持っている猫に接触することによって起こります。

生後1年未満の子猫は、できるだけ外に出さないようにしましょう。ウイルスを持っている野良猫などと接触しないように注意してください。

また、ウイルスを持っている猫のせきやくしゃみで飛沫感染したり、便が空気に舞うことで空気感染してしまうこともあります。

私たち人間がウイルスを持っている猫をさわって家に帰り、子猫をさわることで感染する場合もあるので、野良猫をさわったら必ず手洗いを徹底しましょう。

子猫にこんな様子がみられたら要注意!

子猫の身体が熱く、ぐったりとしているときは耳やしっぽをさわってみてください。

普段はひんやりしている部分が熱くなっている場合、明らかに発熱しています。

また、いつもは暖かい場所を好む子猫が床や冷たい場所でぐったりしているときも発熱が疑われます。

  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 目ヤニ
  • よだれ
  • 下痢

などの症状のほかに、いつもは思い切り遊ぶ子猫がうずくまっているなど、普段とちがう様子が見られたら、猫風邪の発症を疑ってください。

発熱を確認するときは、猫専用の体温計を使いましょう。

猫は肛門に体温計を差し込んで体温を測るのですが、子猫の肛門は小さくデリケートなため、先端が小さく、曲がりやすいものを選んであげてください。

猫風邪をひいてしまった子猫のケアについて

猫風邪は子猫にとって重大な病気です。

症状が進行すると、目ヤニや鼻水で顔まわりも汚れ、元気もなくなっていきます。

少しでも早く治すために、私たちができることはあるのでしょうか。

子猫の食欲がない!食欲不振には流動食を

猫風邪を発症すると、同時に口内炎など、口内環境が悪化してしまうことがあります。

私たちの口内炎は、口のなかに白いぶつができる程度のものですが、猫にとっての口内炎は赤く腫れあがったり、潰瘍を引き超すこともあるやっかいな疾患です。

痛みで食欲がなくなったり、水も飲めなくなってしまうことも。

子猫は基本的にやわらかく食べやすいウェットフードが主食ですが、やわらかいウェットフードも食べられないときは、

  • すこし温めてあげる
  • においの強いフードに変える
  • 少量でも高栄養のものを与える

など、もっと食べやすいよう工夫してあげてください。

猫風邪の症状として鼻水があります。猫はにおいでフードを選ぶといわれているので、鼻がつまって食欲をなくしてしまっているのかもしれません。

においの強いフードに変えることで、食欲が戻ることもあります。

また、あまりにも食欲がないときは、スープに近い流動食をあげましょう。同時に水分も摂ることができるので、脱水症状を防ぐことができます。

カリカリをふやかして与えてもいいですが、うちの猫はあまりおいしくなかったようで食べようとしませんでした。

猫風邪の子猫には、少量でも高栄養でおいしいフードを食べさせてあげてください。

目ヤニや鼻水にはウイルスがたくさん!衛生管理も大切です

子猫が猫風邪にかかると、目があかないほどの目ヤニや涙がでることがあります。

猫風邪中の子猫から出ている目ヤニや鼻水には、風邪の病原体となるウイルスがたくさん詰まっているので、絶対に直接手で触れることはやめましょう。

やわらかいガーゼなどでその都度ふきとってあげてください。

また、排せつ物にもウイルスは潜んでいます。

そのまま放置せず、すぐに処理しましょう。多頭飼いの場合、ほかの猫がふれることでどんどんウイルスが感染してしまう恐れがあります。

ストレスは猫風邪の天敵!環境管理を徹底して

子猫はとてもデリケートな生き物です。

特に病気にかかっているときは、いつもよりリラックスした環境をつくってあげることが大切です。

多頭飼いの場合、子猫だけ隔離し、ほかの猫にウイルスが感染しないよう気をつけてください。

家族のなかで風邪をひいている子猫のお世話をする人を決めて、ほかの猫とあまり接触させないようにするという手もあります。

また、

  • 大きな音
  • 突然の来客
  • 長い間家を留守にする

など、子猫のストレスになることは、猫風邪を発症している間はやめましょう。

静かな部屋でゆっくり過ごさせてあげることで早めの完治を目指してください。

子猫の風邪は怖いことだらけ!

成猫の猫風邪ももちろんですが、子猫の猫風邪も侮ってはいけません。

くしゃみや鼻水などが目立つときは、すぐに診察を受けましょう。

軽い症状なら2週間もあれば治るといわれる猫風邪ですが、ウイルスが複合して感染したり、ほかの疾患が併発するケースもあるので、完全に症状がなくなるまでは安静に過ごしてください。

また、子猫にとって一番怖いのは脱水です。

きちんと水分を摂取しているかどうか確認し、あまり飲んでいないときはスポイトなどで飲ませてあげてください。

お医者さんでもらった薬は、必ず指示通り飲ませましょう。

口の小さな子猫にお薬を飲んでもらうのは大変なので、ここでちょっとしたコツをお教えします。

小さめのスプーンに少量の水と薬をのせ、口をぱかっと開けた瞬間に流し込めば、簡単に薬を飲ますことができます。ぜひ試してみてください。

子猫にとって猫風邪は大病です。油断することなく、治療を進め、早めの完治を目指しましょう。

みんなのコメント

  • えーす より:

    友達から生後3ヶ月の猫をもらいました
    鼻づまりしていて辛そうです
    環境の変化と、猫風邪?で
    ぼくも高校にいかないといけないので
    その間すごく心配になります
    車も持っていないので病院にも連れて行ってあげれません
    自転車で連れて行こうとも考えましたが
    揺れなどでストレスが溜まるのも心配で。。
    家でできる対策何かあれば教えてください。

    • 匿名 より:

      タクシーか往診ですかね?
      猫ちゃん可哀想なので早めに連れて行ってあげてください。

  • 匿名 より:

    生後3日の子猫なんですが、くしゃみが出で風邪でしょうか?

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