猫と言えば、いつもフワフワしていて、ついつい触ったりしてしまいますよね。あのかわいすぎるモフモフが、たまらないんです。さらに猫の匂いが好きな人もとても多いでしょう。
人間の場合は、年齢を重ねてくると加齢臭というものが発生するようになります。人間はチーズっぽくなったり古本のような臭いがする、とも言われているんですよ。
では、猫の場合はどうなんでしょうか。猫はシニアと言える年齢になったとしても見た目にはそれほど変わりません。
でもやはり年齢を重ねれば加齢臭がしてくるんですよ。果たしてそれはどんな臭いなのか…飼い主さんはドキドキしてしまうことでしょう。
猫の加齢臭は身体やオシッコに現れます
では、具体的に猫の加齢臭ってどんな臭いがするんでしょうか。やはり猫によって個体差はありますが、7歳を越えた猫のオシッコの臭いは強烈になると言われているんです。
言葉で表すと「公衆トイレ」の臭いがしてしまうとか…飼い主さんからするとちょっとショッキングでもありますね。
これは、シニアになることで猫の腎臓の機能が衰えてしまい、そのせいで若い頃にはなかった臭いの原因になる物質が身体から排出されるからだと考えられているんです。
▼シニア猫になると、これまでのお世話の仕方とは少し違いが出てきます
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さらに、猫の身体全体が臭くなることもあります。これは猫の口内が臭くなっていて、そのままグルーミングをすることで臭いが身体に移ってしまっていると考えられます。
ちなみに、うちの愛猫の先生は11歳、ニセ蔵は10歳です。でもオシッコの臭いも以前と変わった感じもしないんですよね。
体臭も全然臭くなく、むしろぬいぐるみのようないい臭いがするくらいです。だから、シニア猫だからといって絶対に加齢臭がするという訳でもないのかな~と思っています。
もちろんこれから何年か先に、うちの猫たちの身体やオシッコも臭くなるかもしれませんけれどね。
基本的にはその猫の体質や、毎日のご飯も大きく関係してくることでしょう。
もし加齢臭がかなりキツイ場合でも、そこまで心配しなくてもきちんと臭いのための対策をしておけば大丈夫なんですよ。
臭いがきつい場合に飼い主さんができる対策
飼い主さんからして猫の加齢臭がきついと感じる場合には、日頃から気を付けてあげることで改善できるかもしれません。
日頃から猫のデンタルケアをしてあげるようにしましょう
上項目でもお話したように、猫の口内環境が悪いと、どうしても口が臭くなります。
そしてそのまま猫がグルーミングをすれば、身体全体にも臭いが移ることで臭くなってしまうかもしれませんよね。
この臭いを少しでも改善するために、日頃から飼い主さんが猫のデンタルケアに気を付けてあげる必要があります。
猫の歯みがきもいいですが、やはり口の中を触られるのは嫌がる猫が多いんですよね(うちの猫もやはり嫌がって暴れたりしちゃいます)。
嫌がる猫を捕まえて歯みがきするのは飼い主としても可哀想ですし、猫にとっても負担になってしまいます。
そうならないために歯みがき以外のデンタルケアも試みるようにしてくださいね。
うちでは、毎日飲むお水にデンタルケアができるドリンクを加えたり、歯みがき効果のあるガムを買ったりしています。
日頃からこのようにデンタルケアをしておくことで、加齢臭もかなり抑えられるでしょう。
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猫のご飯をシニアタイプに切り替えましょう
今や猫のご飯の種類は、とても色んな種類があります。一体どれを選べばいいのか分からなくなってしまうかもしれませんよね。
猫のご飯には、年齢だけで大まかに分けると子猫用・成猫用・シニア用・全年齢用があります。
シニアのご飯なら大体7歳から分けて販売されています。猫も年齢を重ねてくると、若い頃と同じようにご飯を食べていると、消化が追い付かなくなってくるんです。
もちろん身体も老化してくるので消化機能も衰えてきますし、若い頃よりも運動の量も確実に減ってきますからね。
だから若い頃と同じご飯を食べれば、どうしても身体に負担をかけてしまうことになるんです。
年齢に合わせたシニアタイプのご飯をちゃんと選んであげましょう。
▼シニア猫のご飯の選び方については、こちらをご覧ください
老描の食事の基本と注意点。シニアの愛猫が健やかな老後を過ごす為に
うちでは猫のために色んなご飯をいつも検討しているのですが、現在はBLUEのライフプロテクション・フォーミュラ(7歳以上のシニア猫用)をあげています。
このご飯は、チキンミールやターキー(七面鳥)ミールの記載がありますが、肉の副産物などは一切使われていません。
そしてグレインフリーではないのですが、逆にアレルゲンの少ない穀物(加工されていない良質な大麦・玄米・オートミール)を使用することで猫にとって必要な栄養を取り入れているというこだわりようです。
さらに低温度で作り上げることによって栄養価を損なわないように考慮されているんですよ。
これまで私は猫のご飯はできるだけグレインフリーがいいと考えていましたが、専門の方に詳しくお話を伺ったところ完全なグレインフリーだと猫に必要な栄養素が足りなくなることがあるとの説明を受けまして。
グレインフリーだからそれだけで安心するのではなくて、飼い主自身がちゃんと内容成分を調べたりすることがとても大事なんだということを見に染みて感じました。
このように、シニア猫用のご飯で、なおかつあなたの猫にとってベストなご飯を選択してあげるようにしてくださいね。
猫が身体をなるべくキレイに保てるようにサポートしてあげましょう
猫もシニアになってくると、なかなか以前と同じように身体を掃除できなくなります。そのため、以前に比べると毛づやが悪くなったりしてしまいます。
加齢臭がきついと感じたら、シャンプーしてあげるのもいいのですがシニア猫の身体には負担が大きいと言えるでしょう。
シャンプーの代わりにオススメな方法としては、重曹でキレイにしてあげるというものがあります。
大さじ1杯から2杯の重曹を洗面器のお湯に混ぜて、それをタオルに浸して固く絞って猫の身体を拭いてあげてください。
この時のポイントは、毛の流れのままに拭くだけではなくて反対から拭いたりして地肌をキレイにするように意識して行うことです。
さらに、耳や肉球、お尻などは体臭自体が出やすい場所でもあります。口の周りもご飯が付いて臭くなることがあるので、これらのヶ所を特に拭き忘れないようにしてあげてくださいね。
▼猫のフェロモンが出る場所は重点的に拭いてあげるようにしましょう
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最後の仕上げに小さじ1杯から2杯のお酢かレモン汁を洗面器に混ぜ、それを同じようにタオルに浸したものを使って毛を拭き取りましょう。
こうすることで重曹に含まれているアルカリの成分を中和してくれますし、猫の毛並みもツヤツヤにしてくれますよ。
重曹は普通にスーパーなどで販売されている食用のものを使うのでコスパにも優れていますし、猫の身体にとっても安心できますね。
猫にとって快適に過ごせる空間作りを心掛けましょう
シニア猫が過ごしやすい空間作りをしてあげられるようにするといいでしょう。実際にこの時期の猫にとっての適切な湿度は50から60%で、室温なら23度から28度くらいです。
この温度設定にしようとエアコンを付けっぱなしにしておくよりも、猫が自分で温度調節ができるアイテムたちをそろえてあげるほうがエコでもありますよね。
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この時、なるべく日当たりが良い場所にマットなどを設置してあげると太陽光による殺菌効果も期待できますよ。
病院で何か異常がないかを調べてもらうと安心です
上記の対策を色々試してみてもどうも効果が実感できない…それどころか以前よりも臭いが強くなっているかもしれないという場合には、1度病院で診察してもらうことをオススメします。
猫の加齢臭が強すぎる場合には、何か別の病気にかかってしまっていることも考えられるんです。
しかし、病気に行くということは猫にとって大きな負担にもなります。
この負担をなるべく減らしてあげるために、ネットに入れてからキャリーに入ってもらうようにすると猫の不安もやわらぐかもしれません。
▼洗濯ネットはさまざまなシーンで活躍してくれるので、ぜひ準備しておきましょう
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さらに、若い頃から病院に通う習慣を付けておくのも効果的な方法ですね。
猫の加齢臭は、飼い主さんの日頃のケアによって軽減することができます
猫も7歳を越えてシニア期に突入してくると、加齢臭が発生しやすくなります。その加齢臭は猫の身体やオシッコに現れることが分かりましたね。
その臭いの対策と予防のために飼い主さんが日頃からできることをご紹介しました。
猫の加齢臭をなるべく抑えて、さらにいつまでも健康を保っていられるように、日頃からのケアを心掛けてあげてくださいね。