愛猫家の皆様、突然ですが観葉植物を部屋に置かれていますか?お部屋の中に緑があると癒されますし、おしゃれですし何だかウキウキしますよね。でもその観葉植物、猫ちゃんにとっては危険なものかもしれませんよ?
今回は猫にとって危険な観葉植物と危険がない観葉植物についてご紹介します。
猫が観葉植物を食べちゃった!その理由
我が家では猫を飼う以前から観葉植物を育てていました。その観葉植物をある日突然、愛猫が齧ってしまったのです!
幸い大事には至りませんでしたが、その時初めて観葉植物の種類によっては中毒症状を引き起こす可能性がある観葉植物の存在を知りました。
そんな観葉植物をご紹介する前に、まずは何故猫ちゃんが観葉植物を齧るのか考えてみましょう。
猫草の代わり
猫ちゃんが毛玉を吐くために食べている猫草、猫草とはカラスムギの若葉のことで園芸店やペットショップでも普通に売られています。
猫ちゃんが猫草を好んで食べるのは「嗜好品」「便秘予防」「ビタミン補充」「毛玉を吐くため」と考えられています。
これらの欲求を満たす為に猫草を食べたいがお部屋の中にないので、手近にある観葉植物を齧ってしまうということが考えられます。対策としては猫ちゃんように猫草を用意してあげるのが一番いいでしょう。
気になる形状
猫ちゃんはユラユラしているものや、ヒラヒラしているものが気になるようです。観葉植物の種類にもよりますが、その葉っぱが猫ちゃんの興味を引いてしまっているのかもしれません。
特に垂れ下がっているような形状の葉っぱは、猫じゃらしのように見えるので余計に猫ちゃんの心をくすぐってしまうようです。
最初は前足でちょっかいを出しているだけだったのに段々とエスカレートしていき最終的には口で齧るといった事態になるのです。
飼い主の気を引きたい
観葉植物を触ろうとしたら飼い主に怒られた=かまってもらえると理解してしまった猫ちゃんの中には、飼い主にかまってほしい、気を引きたいという思いから観葉植物にイタズラをするという子もいます。
そういった場合は愛猫が寂しがっている証拠でもあります。最近しっかりと遊んであげましたか?ちゃんと甘えさせてあげていますか?最近の行動を思い出して、愛猫を怒る前にたくさんかまってあげましょう。
猫ちゃんにとって危険な観葉植物5選
猫ちゃんが観葉植物を齧るのはその持ち前の好奇心旺盛な性格が関係をしているのです。しかし、観葉植物によっては猫ちゃんに重篤な症状をもたらしてしまうだけではなく最悪な場合死に至る可能性もあります。
今現在観葉植物をお部屋に置いている方、これから観葉植物を置こうと思っている方、こんな植物を選んでいませんか?まずは猫ちゃんには危険な観葉植物を5選ご紹介します。
ポトス
観葉植物としてはとてもポピュラーで人気のあるポトス。初心者でも簡単に育てることができる上に、日当たりを気にすることもないので園芸店やホームセンターでも必ずと言っていいほど置いてある観葉植物です。
しかし猫ちゃんにとってはとても危険な観葉植物でもあります。誤って齧ってしまうと皮膚炎だけではなく、急性腎不全を引き起こしてしまうのです。
急性腎不全は発症するとわずか数時間で死に至るだけではなく、助かったとしても慢性腎不全となって数年以内には死に至ります。
そのような恐ろしい症状を引き起こさない為にも、ポトスはお部屋の中に置かないようにしましょう。
アイビー
こちらもポトスと同じくらいポピュラーな観葉植物ですが、口にすることで皮膚炎などの炎症や嘔吐、下痢といった中毒症状を引き起こします。またアイビーは繁殖力がとてもあるので、ツルがどんどん伸びていきます。
その伸びて垂れ下がったツルが猫ちゃんの好奇心をくすぐるので齧られやすい形状をしています。猫ちゃんの手の届く場所には置かない方が無難な植物と言えます。
多肉植物
多肉植物は頻繁にお世話をしなくても育ってくれるため大変人気が上昇している観葉植物ですが、多肉植物のようなアロエ科の植物は猫にとっては毒性の強い成分が含まれています。
大きさも小さいので猫が遊びやすく齧りやすい形状ということも言えます。
中毒症状としてはその種類によって様々ですが、ひどいものだと意識障害や呼吸困難を引き起こす場合もあります。多肉植物は危険なのでできればお部屋におかないようにしましょう。
ベンジャミン
とても美しい観葉植物なので贈り物にもよく使われますが、このベンジャミンも危険な観葉植物です。幹や葉を齧ることで出てくる白い樹液に毒性があります。
ご自身で買わなくても贈り物として部屋に飾っているご家庭も多いので、お祝いでもらった観葉植物の種類が何かチェックをするようにしましょう。
バラ科、ユリ科
バラ科やユリ科の植物は猫にとってもっとも注意が必要な観葉植物です。特にユリ科の植物を口にした場合、または花粉を口にしてしまっただけでも猫にとっては死に直結する中毒症状を引き起こすのです。
ユリ中毒がもっとも恐ろしいのは腎臓の損傷と壊死を引き起こすことです。腎臓が機能しなくなるということは尿毒症に陥ってしまい、長くても1週間程度で死に至ります。
さらに恐ろしいのは、一度壊死した腎臓は元に戻りません。つまり治療法がないのです。お部屋の中に花束を飾っている方、その中にユリは含まれていませんか?
もし、ユリ科の植物を部屋の中に置いている方は大変危険です。今すぐに撤去するか猫ちゃんの手の届かない場所に置きましょう。
猫ちゃんも安心、安全な観葉植物5選
一般的に販売されているメジャーな観葉植物が猫ちゃんにとって危険な観葉植物だということがわかっていただけたと思いますが、猫ちゃんを飼っていたら観葉植物は楽しめないというわけではありません。
猫ちゃんにとって危険がない観葉植物を選ぶことで楽しむことができます。それでは猫に安全な観葉植物5選をご紹介します。
ガジュマル
我が家に置いてある観葉植物です。幸い猫にとって毒性はないのでよかったです。「多幸の木」とも言われており贈り物としてもおすすめされている観葉植物です。
とても強い植物でもありますので、日当たりと水やりだけ頑張れば問題なく育つ木でもあります。
テーブルヤシ
南国のイメージがある観葉植物です。室内である程度の明るさがあれば育つため初心者でも挑戦しやすい植物です。
ただし、テーブルヤシの形状が猫ちゃんの心を擽ってしまうようです。イタズラをされやすい観葉植物とも言えますので置き場所には注意をするようにしましょう。
パキラ
テーブルにおけるくらいの小さな物から、お部屋のアクセントになるような大きなものまであるパキラ。こちらもホームセンターなどで簡単に手に入れることができる観葉植物で猫に安全な観葉植物の1つです。
しかし、大きなサイズのパキラは猫ちゃんに爪とぎ代わりにされやすいようです。幹の長いタイプは猫ちゃんの爪とぎにされないように注意しましょう。
エバーフレッシュ
夜になると葉を閉じる姿が愛らしいエバーフレッシュも猫に安全な観葉植物です。しかしこちらも葉の形状が猫ちゃんの心を擽ってしまうのでイタズラをされやすいです。お部屋の置き場所には注意をしましょう。
造花
猫にイタズラされない、誤って中毒症状を引き起こさせないことを考えると造花を置くことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
最近の造花はとてもクオリティが高く、パッと見は本物と見分けがつかないようなものもあります。
また猫ちゃんの中毒のことやイタズラのことを考えずに好きな見た目の物を選べるのも大きな利点と言えます。
最近は造花を使って素敵なアクアリウムなどを自作するのも流行っていますので、猫ちゃんのことが心配なら造花を置いてみてはいかがでしょう。
愛猫の安全に配慮して観葉植物を楽しもう
我が家の愛猫もたまたま猫にとって無害な観葉植物を齧ったので何もありませんでしたが、もし重篤な症状を引き起こす植物だったらと思うとゾッとします。実際家庭内の事故で観葉植物による中毒症状は大変多いようです。
愛猫の命を守るためにも危険なもの、安全なものはしっかりと知識として身に着けておくことが大切です。皆様も観葉植物を置く際は十分に気を付けましょう。
みんなのコメント
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うちも猫を飼っているので安心です短い文章で分かりやすかった。😀
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すいかぺぺは猫が食べても大丈夫なの?