猫が帰ってこない…あせる前にあなたがすべき3つのこと

あれ…猫が……帰ってこない!

気付いたとき、もやもやとあなたを襲う不安。ただ、あわてたりなげいたりする前に、あなたにできること、やるべきことがあります。

猫が見当たらなくなってからこの記事にたどり着いて、24時間以内のひともいれば1週間以上の人もいるかもしれません。どちらにしても、するべきことは変わりません。

猫が帰ってこない！いないと気づいたときにすべきこと

猫が見当たらないと気が付いてから、まずできることが3つあります。

• 家の中、周りの確認
• 各種団体への届け出
• 情報拡散

まずは家の周辺や屋内をもう一度よく確認すること。その次は警察などのしかるべき団体への届け出。そして、できるかぎり猫についての情報を拡散することです。

まずはよく探す

猫は普段なら絶対に寄り付かないところやどう考えても入れないような狭い隙間に、何かの拍子で挟まってしまうことはよくあるそうです。好奇心で入ったものの、後ろ向きに戻ることも進むこともできなくて困っているかもしれません。

探す場所のポイントとしては

• 家の中、家の周りの隙間という隙間、(家具のあいだや布団の間)
• 屋根の上
• 暗い場所(コンピューターの配線などが隠されている場所)

探しているときは、静かにして、耳をなるべくすましていてください。鳴き声が聞こえる可能性があります。

筆者の猫も、信じられないところから出られないと訴えるように鳴いていたことがあります。細いチェストを持っていたのですが、引き出しがすべて閉じた状態で中から声が!引き出しを開けずに入る方法が思い浮かばず、1分くらいは一時停止状態でした。

口で説明するとややこしいので、チェストの図をご覧ください。

その家具は後ろがたすき掛けのような状態になっているものでした。どうやら、二段目のわずかな隙間まで横からよじ登り、入ってしまったようでした。ぴったり壁に沿っておかれていたので、後ろから入れる事実にビックリ。

何をお伝えしたいかというと、人間が思いもよらないところへ、思いもよらない方法を使って猫はたどり着いてしまうということです。このことを念頭に置き、よく探してください。

猫の命はあなたの手にかかっている！届け出について

家の中や家の周りから発見できなければ、迷わず警察と役所に連絡をしてください。

全体で減少傾向にはあるようですが、それでもまだ保護動物の殺処分はゼロではないのです。届け出をしておくだけで猫の命は救えます。避妊手術をもしされていなければ、猫一匹ではなく、仔猫たちの命もあなたの届け出ひとつで救えるかもしれません。

詳しい手続きの窓口や方法は地域によって異なります。猫がいなくなった市区町村のホームページを確認し、手順など確認しておくと◎。(あくまで個人的見解ですが、警察のホームページが分かりにくいです)

警察では「遺失物」動物愛護センターや保健所などでは「迷子動物」と称するのが一般的です。お近くの動物愛護センターもしくは保健所、警察などの窓口に行く場合は猫の特徴が分かりやすい写真をもっていくとより良いでしょう。

首輪をつけていたとしても、ケガや病気をしている場合、時間の猶予はありません。必ずしかるべき団体への届け出を行ってください。

情報拡散！ネットで呼びかけよりも、まずは身近な人から

情報を拡散するというと、ネットがすぐに思い浮かぶと思います。ですが、もっともすぐに知らせるべきは近所の方々だと思います。

何故なら、あなたの猫が近所の敷地に入ってしまった場合、

• 駆除対象になる可能性
• 猫への悪いイメージ促進
• 事故やケガで動けなくなっている可能性

他にも、これは楽観的な予想ではありますが、保護されてそのまま飼われてしまう可能性もあります。いずれも、猫が帰ってくる可能性が低くなってしまいます。

猫は迷子になったとしても、拠点からあまり遠くに行かないと一般的にされているので、同じ地域の人はとても頼りになる協力者です。

もちろん、ネットに情報を広げるのも有効な手段のひとつです。迷い猫情報サイトを探し、呼びかけてみましょう。

体験したから言えること。待っている間にできることがある

「猫が帰ってこない」不安は、今思い出しても胸が凍るような感覚がします。筆者の場合は一番初めにおむかえした猫を交通事故で亡くしていたこともあり、本当に気が気ではありませんでした。

迷子になった猫は半分家猫、半分外猫。出たいとアピールされたときに外に出していました。夜に日が落ちても帰ってこなかったら猫缶をスプーンでたたき、「戻っておいでー」と合図をしていました。

結局その日も次の日も、帰ってくることはありませんでした。

私たちがしたことは、

• 近所の方々に相談
• 屋根や庭の確認
• 普段の習慣(猫缶を叩いて呼ぶ)を1日1回
• 猫がいつ戻ってきてもいいようにエサとお水を準備

近所の方々には猫の特徴を話し、見かけたら教えてほしいとお願いしてまわりました。すると、積極的に情報を提供してくれたり、見つかるまでは除草剤など猫に害になりそうなものを控えてくれたり協力してくれました。

自宅から離れた場所を捜索する選択肢もあったかもしれません。ですが、私たちの場合は1日1度家の周辺を見て回り、猫缶をたたいて呼ぶ習慣を普段通りに行うという選択をしました。結果、5日後に帰ってきてくれました!

猫が無事に帰ってきたら

まず、私たちを全力で通り過ぎ、お水とごはんを勢いよく食べていました。なので、お水は常に新鮮なものを用意し、いつでもご飯を出せるようにしておくのがよさそうです。

幸い大きなケガをしている様子はありませんでした。それでも、しばらくは安静にすごさせる意味でも外に出すのはトイレのときだけにしておきました。

今振り返ってみると、家族でそれぞれが違う場所を探しに行かなくてよかったと思っています。猫が帰ってきたときに、家を留守にしていたらお世話ができていないということですから。

去勢していない雄などは、なわばりの外で迷子になる事例もあるそうですが、基本的にはいつ戻ってきても良いように準備しておくことが大切だと思います。

一概には言えませんが、保健所などで捕獲要のケージを貸出してもらえるところもあります。どうしても留守にする場合や夜間は設置しておくといいと思います。ほかの猫が捕獲されてしまう可能性もあるので、必ず確認してくださいね!

猫が帰ってきていないことに気が付いたら焦らず3つの行動をして待とう

• 暗い場所、高い場所、狭い場所を捜索
• 公的な機関に迷子動物・遺失物の届け出をする
• 情報を地域の人に拡散させる

上記3つのことをやり終えたなら、あとは猫がいるときと変わらない生活をして待っていてあげる。簡単なようで難しいことだと思います。

もちろん、ペット捜索のプロに相談することや、ポスターを配るなどの努力を否定するつもりはありません。ですが、猫たちが戻ってきたいと思ったときに、自分の住処が変わらずにあるということこそ、大事なのではないでしょうか。