保護猫の譲渡を受けられる新潟県内の施設。条件や特徴などをご紹介

これから猫を飼ってみたい、と思われる方はペットショップではなく保護猫の施設に行ってみてはどうでしょうか。

ペットショップで売られている猫を飼うことは、家族をお金で飼うことになってしまいますし、何より無理に猫を繁殖させている現在の状況をさらに悪化させてしまうことにも繋がります。

命の期限がある保護猫たちも、大切な命。1度は捨てられてしまっても、まだ希望を持ってこちらを見ていてくれるー。

そんな愛しい保護猫たちに、ぜひ会いに行ってほしいのです。新潟県で保護猫の譲渡を受けられる施設について詳細を載せていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

新潟市:新潟市保健所・動物愛護センター

※行政機関では行政地域外の方へは譲渡等は行えません。行政地域内の方が対象になります。

新潟市保健所で保護猫を譲渡してもらうためには、まず動物愛護センターで行われている「譲渡前講習会」を受講する必要があります。

譲渡前講習会の申し込みの期限は譲渡会が開催される前日の17時までなので、遅れないようにしてくださいね。

この申し込みの際には「確認事項」と「申込書」にしっかりと記入して、メールか郵送・またはファックスで動物愛護センターに発送してください。もちろん、直接行って提出してももちろんOKです。どの方法にしても前日17時までに必着だと考えてください。

そして譲渡前講習会に行く際には、本人確認ができる書類・賃貸などの場合は、住宅でペットが飼えることを証明できる書類を持参してください。

譲渡前講習会に遅れると受講できないので、時間に余裕を持って向かいましょう。

1度譲渡前講習会を受講すると1年間は有効なので、この期間中は修了証があればそのまま譲渡会に参加することができます。

譲渡会に飼い主募集中となっている猫の中でお気に入りの猫がいた場合には、スタッフさんに譲渡希望であることを伝えましょう。

話し合いの結果猫を譲渡してもらうことが決定したら、当日夕方までに自宅へ迎え入れる様にしてくださいね。

施設情報

  • 電話番号…025-288-0017
  • ファックス…025-288-0018
  • 譲渡前講習会・譲渡会の会場(新潟市動物愛護センター)…〒950-0933 新潟県新潟市中央区清五郎343-2
  • 譲渡前講習会…13時開始(時間厳守)
  • 譲渡会の前のお見合い…13時半から14時まで
  • 譲渡会…14時開始
  • 駐車場…あります
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、譲渡会の前日17時までに必着するように「確認事項」と「申込書」を提出します。そして必要書類を持って譲渡会に向かいましょう(時間に遅れないように注意してください)
  • 新潟市保健所のホームページ

新潟県内の保健所によっても細かく条件や基底が違うので、お住まいの地域の保健所を検索してチェックしてみてくださいね。

長岡市:新潟県動物愛護センター

新潟県動物愛護センターは、平成24年の4月に中越・魚沼・県央の動物保護管理センターを1つに統合することで設立されました。

新潟県動物愛護センターでは、犬猫のしつけや飼い方に関する飼い主の責任(ワクチン接種や不妊手術など)を啓発するための活動も随時行っています。

「動物愛護」という施設の名前から単純に考えて相談しやすいイメージがあるからか、統合されてからしばらくは犬猫の引き取り数はとても多かったんです。

そこからさらに26年度になってくると、犬猫ともに収容数はだいぶ落ち着いてきました。

特に猫の収容数が激減してきたことから、「必ず不妊手術を行う」という大前提のルールが少しずつ浸透していったことが見て取れますね。

新潟県動物愛護センターでは、これまで以上に犬猫の譲渡活動に力を入れつつ、飼い主の責任として不妊手術をするように促す啓発活動も精力的に行っていきます。

譲渡してもらうまでの流れ

新潟県動物愛護センターで保護猫を譲渡してもらうためには、「動物の譲渡資格・飼養環境調査表」を記入して提出する必要があります。

事前にホームページ内で内容をチェックしておき、すべての事項に納得した上でセンターに電話連絡しましょう(譲渡の最低条件は、猫に不妊手術を行い・終生大切に室内飼育すること・迷子札を装着することです)。

センターに持っていく物は身分証明ができるもの・猫をセンターから連れて帰るキャリーなので、忘れないようにしてください。

開館時間は9時から17時まで。譲渡手続きの受付は16時半までとなっているので、時間に余裕を持ってセンターに行くようにしましょう。

休館日は毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始の12/29~1/3。土日祝日も開館していて譲渡が可能となっています。

※センターでは猫の譲渡してもらえるのは3匹までとなっていますが、3匹すでに飼育をしている場合には面接をした上で判断をしてもらうことになります。

施設情報

  • 住所…〒940-2035 長岡市関原町1丁目2663-6
  • 電話番号…0258-21-5501
  • メールアドレス…ngt040250@pref.niigata.lg.jp(問い合わせをする場合には、「要回答」と記載しておくと後日返答してもらえます)
  • 開館時間…9時から17時(譲渡の受付は16時半まで)
  • 休館日…月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
  • 駐車場…あります(バス3台・乗用車40台)
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡をしてからセンターに向かいましょう。猫を予約しておくことは原則できません。
  • 新潟県動物愛護センターのホームページ

新潟市:NDN新潟動物ネットワーク

NDN新潟動物ネットワークトップ画像
(新潟動物ネットワーク(NDN) より)

NDN新潟動物ネットワークは、動物と人が共生していける社会作りを目指した、2001年から発足しているボランティア団体です。

  • 犬班…犬の里親探し・しつけの相談・啓発運動
  • 猫班…猫の里親探し・野良猫の相談・不妊手術の啓発運動
  • イベント班…見学会・譲渡会・フリマ
  • 総務…ネットワークの全体的な運営
  • 学校啓発班…命の大切さについて学ぶ活動など

このように、さまざまな分野に分かれて活動が行われているんですね。

こちらの団体には、実際に犬猫を保護するシェルターはありません。犬猫の引き取り、一時的なお預かりなどはできません。

毎月発行されている「飼い主募集チラシ」では、里親募集中の猫ちゃん、わんちゃんのお顔や譲渡会のお知らせがわかりやすく見られます。

▼「飼い主募集チラシ」クリックでPDFが表示されます。
飼い主募集チラシ

愛情を持ってお迎えしてくれる方の連絡を待っています!

譲渡してもらうまでの流れ

NDN新潟動物ネットワークのトップページにある「譲渡条件」をしっかりと読んで規律を守れるなら、「里親登録フォーム」に必要事項を入力して送信してください。

この時に希望の猫のナンバーを記載しましょう。里親募集をしている猫たちは「猫のページ」から閲覧できます。

団体による審査に通ることができれば、後日担当者から電話連絡があります。ここでさらに詳しい話し合いをした上で、迎え入れる日にちを決定します。

決められた日に、担当者が猫を自宅まで連れてきてくれます(猫の飼育環境を確認するためです)。この日から1週間(長くて1ヶ月)程度のトライアル期間を過ごすことになります。

この期間の間トラブルなどもなければ、正式に猫を譲渡してもらえることになります。しっかり家族として迎えてあげてください。

まだ不妊手術を受けていない仔猫の場合には、不妊手術をした時に出る領収書のコピーを、NDN新潟動物ネットワークに送る必要があることを忘れないでください(もし実行されなかった場合には、正式譲渡の後であっても返還してもらうこともあります)。

この他にも、犬猫の譲渡会が不定期で開催されています。トップページの右下にある「譲渡会スケジュール」からご覧くださいね。

施設情報

  • 事務局の住所…〒950-0055 新潟市東区北葉町13-4
  • 電話番号…090-2844-4881(非通知は不可・10時から17時まで・留守電になっていたらメッセージを残せば、あとでかけ直してくれます)
  • トップページにある「里親登録フォーム」に必要事項を記入、送信してください。ネットワークによる審査が通ったら担当者から電話連絡があります。そこから更に詳しい説明を受け、決められた日に自宅まで連れてきてくれて、トライアル期間に入ります
  • NDN新潟動物ネットワークのホームページ

新潟市:譲渡型猫カフェ「里親さがし猫カフェ おっぽ」

新潟市にある猫カフェ「おっぽ」は、飼い主に捨てられたり迷子になってしまった猫たちと、保護猫の譲渡を希望している人とを繋ぐ希望の場所を作りたい…との思いから10年ほど前にオープンしました。

たとえそれぞれの事情で里親になることはできなくても、おっぽに行くことでかわいい猫たちとふれ合え、毎日の生活の疲れを心身取ることができるでしょう。

しっぽでは、保護猫の譲渡活動に加えて地域猫への餌やりができるナイトウォークや猫と暮らすための講演会など、楽しいイベントも予定されていますよ。

譲渡してもらうまでの流れ

おっぽを利用するためには、ある条件を守らなければいけません。

  • 入店する前に靴下を必ず着用し、手を洗って消毒もしなければいけない(靴下は100円で購入できます)
  • 寝ている猫を起こす・猫に食べ物をあげる・フラッシュ撮影をしない・大きな声を出さない・無理に抱っこしない
  • 猫スペースに飲み物を持って行ったら、必ず後でシンクに戻すこと
  • 中学生未満のお子さんの場合、必ず保護者の同伴・側にいて見守ること

これらの決まりをしっかりと守った上で、保護猫とのふれ合いを楽しんでくださいね。そして、家族として迎えたい猫がいた場合にはスタッフの方に相談してください。

当日家に連れて帰ることはできませんが、スタッフと譲渡の条件をしっかりと話し合った上で、家まで連れてきてくれます。そこからトライアル期間を過ごして、問題がなければ正式な譲渡となります。

施設情報

  • 住所…〒950-0081 新潟市中央区三和町1-27
  • 電話番号…090-8306-9178
  • メールアドレス…opposnecochano@gmail.com
  • 営業時間…平日12時から17時まで・祝日は11時から18時まで(季節によって変動します)
  • 定休日…木曜日
  • 料金…30分500円(ドリンク付き)学生料金の場合は45分500円になります(学生証を提示できるようにしておきましょう)
  • 駐車場…ありません
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡などしなくても直接お店にいけます。実際に猫たちとふれ合って、家族として迎えたいと思ったらスタッフさんに相談してみてください。後日スタッフさんが家まで猫を連れてきてくれて、トライアルに入ることになります
  • 保護猫の譲渡を受ける際には、不妊手術にかかった費用15000円から20000円を支払うことになります
  • 里親さがし猫カフェ おっぽのホームページ

保護猫をお迎えする時には責任も伴うことを覚えておこう

新潟県では、たくさんの施設で保護猫が収容されていて、新しい飼い主さんが来てくれるのを待っていることが分かりました。

ひと昔前に比べれば保護猫の数は減っていますが、それでもやはりきちんと不妊手術などの対応を行わなかった末に猫が繁殖しすぎてしまい…どうしようもなくなるケースはあります。

大切なのは「猫(動物全般に言えることですが)を飼うということは、大きな責任が伴うことである」ということをしっかりと理解することなのです。

命を預かるわけですから、最低限の管理やしつけができなければ初めから飼うべきではないのです。

無責任な飼い主によって猫たちは行き場を無くしているのです。もちろん、猫たちには何の罪もありません。

猫と社会が共生できる社会と、猫が安心して暮らせる場所を作っていくことーこれが私たちのこれからの課題ですね。

ぜひ、しっかりとした覚悟を持ってかわいい保護猫たちに会いに行ってください。

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