これから猫を飼いたいと考えている場合は、ペットショップではなく保護猫を引き受けている施設からお迎えしてはいかがでしょうか。
北海道で保護猫の譲渡を受けられる施設を5つピックアップしました。その施設の特徴や、譲渡してもらう時の注意点などを記載しています。
ホームページに入れば、それぞれの施設で飼育されている猫を見ることもできますよ。ぜひ保護猫の里親になることを考えてみてくださいね。
旭川市:旭川市動物愛護センター あにまある
こちらの施設あにまあるでは、動物にやさしく命の大切さを伝えながら人間と動物の正しい関係を学ぶことを目的として、犬猫の命を守るために譲渡会を積極的に行う活動をしています。
その他の活動はこちらになります。
- 迷子になってしまったり、遺棄されてしまったことで行き場を無くした犬猫を引き受け、迷子情報を公開して返還をする
- 怪我をしている犬猫を保護・治療をする
- 診断や検査をして体調管理をする
- 動物関連の調査・感染症を予防するための消毒作業をする
- 再譲渡活動をしているボランティア団体に犬猫を譲渡する
- 犬猫に関する正しい知識を取り入れられるためのイベントを随時行う
保護した犬猫を環境に慣れさせることで、しつけを行うこともこれから生きていく上でのスキルになるので、大切な業務だと言えるでしょう。
譲渡してもらうまでの流れ
保護猫を譲渡してもらうまでの流れをご紹介します。基本的に、電話で譲渡の予約をすることはできません。
まず最初に「犬等譲受申込書」を、電話か愛護センターの窓口にて提出します。その時に疑問点などあれば、色々聞くことができるでしょう。
そして提出された書類をもとにして、きちんと猫を飼育することができるかをセンターの職員が判断するんですね(譲渡希望の人が集合住宅や賃貸物件に住んでいる場合には、センターの職員が管理組合などと連絡を取って動物を飼う許可が出ていることを確認します)。
それから審査に通った人のみ、譲渡希望の人は猫を正しく飼うための講習を受けることになります。
最後に正式に譲渡誓約書に同意する旨を記入し、印鑑を押せば譲渡が完了です。大切な猫をしっかりとケージに入れて連れて帰り、家族として迎えてあげてください。
施設情報
- 住所…北海道旭川市7条通10丁目
- 電話番号…0166-25-5271
- 見学できる時間…平日10時から12時、13時から15時
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)・行く前に「犬等譲受申込書」を電話か窓口で提出します
- 旭川市動物管理センターのホームページ
札幌市:札幌市動物管理センター
こちらの施設では、迷子になった犬や猫を保護して収容しています。この他にも動物愛護のセミナーやパネル展、マナー標語のコンテスト、犬の散歩イベントなども随時開催しているんですよ。
札幌市動物管理センターでは、福移支所にて見学をすることが可能です。さらにボランティアの方と協力することで、譲渡会も随時開催されているんですよ。
譲渡してもらうまでの流れ
しっかりと見学できる日付を確認をして、希望の猫がまだ居ることを事前に電話で(011-791-1811)確認してから、動物管理センター福移支所に行ってください(特に希望の猫がいない場合は、電話連絡をせず直接行くことができます)。
持ち物はしっかりとしたキャリーケージ(買い物かごや段ボールはNG)と、身分証明ができるもの(免許証や保険証など)です。
お気に入りの猫が決まったら、職員さんとの面談が開始されます。面談が無事に済んで(もちろんお断りされる場合もありますが)、必要な書類にすべて記入をすると譲渡になります。
注意点として、こちらの施設では情報が更新された日の10時から先着順での譲渡となります(電話で譲渡の予約をすることはできません)。
この時点で何人か里親希望の人がいる場合には、話し合いなどによって里親を決定することになるでしょう。
施設情報
- 住所…北海道札幌市西区八軒9条東5丁目1-31
- 電話番号…011-736-6134
- 見学できる場所…札幌市動物管理センター福移支所(住所…北区篠路町156番地・電話番号…011-791-1811)
- 見学できる時間…平日10時から16時30分まで・「どようびのわんにゃん飼い主さがし」として第2、第4土曜日のみ、10時から12時まで見学可能
- ファックス…011-736-6137
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)・連絡をせず直接行くことが可能ですが、希望の猫がいる場合は確認のために電話をすることをオススメします
- 札幌市動物管理センターホームページ
札幌市:NPO法人Nyapan Cat Rescue(にゃぱん)
北海道札幌で猫の保護活動をしているのがにゃぱんです。
こちらの施設では、行政に収容されていて殺処分されてしまう可能性のある猫をメインとして引き取っていますが、飼い主さんの特別な事情(入院や死亡、病気など)によっては有料(飼育や医療にかかる費用)にて引き取ることもあります。
白石区に猫シェルターと猫カフェ「猫サンシェルフ」、譲渡会「猫sunシェルター」そして北区の篠路に保護シェルターがあり、里親探しに力を入れているんですね。
不幸になる猫が少しでも減るようにキャンペーン活動をしたり、多頭飼育崩壊や野良猫問題の改善に努め、保護猫の存在を周知してもらうために音楽やイラストをとおしてアピールしています。
猫シェルターでは、猫の性格(人懐っこいか、人や他の猫との関わりを嫌うか)や体調に合わせて公開シェルターと非公開シェルターに分けているんですね(非公開シェルターでも、ちゃんと終生お世話をしています)。
譲渡してもらうまでの流れ
まず、保護猫カフェ「猫サンシェルフ」での利用条件はこちらです。
- 飲み物や猫のオモチャの持ち込みは禁止
- 写真撮影のときにはフラッシュはたかないようにする
- 素足やストッキングも禁止(靴下を着用する)
この他に譲渡会「猫sunシェルター」でも保護猫とふれ合うことができます。
保護猫カフェ「猫サンシェルフ」でも譲渡会「猫sunシェルター」でも、気に入った猫が見つかった場合にはスタッフさんに相談してみてください。
そこから面談をしてもらい、譲渡書類に捺印・記入をして譲渡費用(これまでかかった医療やワクチン代などですね)30000円程度を支払い、最後に家族写真を撮影したら譲渡してもらえます。
譲渡のための条件も設定されています。
- 6歳未満のお子さんがいる場合は基本的に譲渡できない
- 再譲渡・動物実験・販売・展示などを行わないこと
- スタッフが見て譲渡できないと感じたら譲渡できない
仔猫(生後6ヶ月未満)の場合には、連れて帰ってのお試しトライアルはしていませんが、6ヶ月から成猫の場合は最長2週間のトライアルをお願いすることができます。
施設情報
- 住所…札幌市北区篠路9条6丁目1-3
- 電話番号…011-598-0577(12時から19時まで)
- 保護猫カフェ「猫サンシェルフ」の住所…札幌市白石区本郷通8丁目南2-8(駐車場はありません、近隣のコインパーキングへお願いします)
- 猫サンシェルフの営業時間・料金…月曜日以外の12時から19時・2017年9月から寄付制に変わりました(時間は無制限)
- 譲渡会「猫sunシェルター」…札幌市白石区本郷通9丁目北1-1(毎月開催してます)
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)・事前連絡はしなくて大丈夫です
- にゃぱんのホームページ
札幌市:ツキネコ北海道
ツキネコ北海道は、猫の保護活動や飼い主さんを探すための活動、さらに脱走してしまった猫の飼い主さんからの相談を受けたりもしています。
保護活動をする他にも保護猫カフェを運営することで、新しい出会いのチャンスを常に求めているんですね。
ツキネコ北海道では、猫を飼育している施設を猫カフェにすることで、よくたくさんの人たちに猫とふれあってもらうことを目的としているんです。
譲渡してもらうまでの流れ
保護猫を譲渡してもらうためには、まず「ツキネコカフェ」か「にゃいだーはうす」どちらかを利用して猫とふれあってください。
その上で気に入った猫がいた場合には、スタッフとの面談が始まることになります。
即日の譲渡はありませんので、後日譲渡の誓約書に記入・身分証明をした上で18000円から32000円の負担金を払って譲渡してもらうことになります。
施設情報
▼猫カフェ「ツキネコカフェ」(2010年9月にオープン)
- 住所…北海道札幌市中央区北6条西25-1-6
- 電話番号…011-641-8505
- 営業時間…平日12時から18時・定休日は毎月第1と第3火曜日
- 駐車場…5台あり
- 料金…1時間1000円(ワンドリンク込み)
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前連絡はなくても大丈夫です・にゃいだーはうすも同じ
- ツキネコカフェのホームページ
▼猫カフェ「にゃいだーはうす」
- 住所…札幌市中央区北6条西27丁目1-18 2F
- 電話番号…011-616-2242
- 営業時間…日曜日の12時から19時まで
- 利用料金…寄付制(子どもでも0歳から入れますが、アレルギーには注意してください)
- 駐車場…ありません
- にゃいだーはうすのホームページ
夕張市:HOKKAIDO しっぽの会
2002年1月に設立されたHOKKAIDO しっぽの会は、北海道や札幌市内の保健所・市役所から、処分されてしまう犬猫たちを引き取って飼育しながら、里親探しをしている団体です。
まだまだ日本においては犬猫の殺処分数が多いのが現状なので、人と動物が共に暮らしていける環境作りをしていくために啓発活動、そして保護活動に力を尽くしているんですね。
しっぽの会では作業ボランティアさんが不足しているため、月に2回以上来てくれる人を募集しています。電話やメール(サイトからの応募)で事前にボランティア登録をしてからの活動になります。
猫に面会できる時間と同じタイミングで、ボランティアを見学することも可能ですよ。
譲渡してもらうまでの流れ
里親募集をしている猫たちはサイト内で見ることができます。年末年始以外は面会をすることができるので、時間さえ合えばいつでも会いに行けますね。
事前連絡などは必要ありませんが、分からないことがあれば電話して詳細を教えてもらうことができるでしょう。
ただし、スタッフが忙しいときには対応できない場合もありますし、猫によってはボランティアスタッフの家でお世話してもらっていることもあるようですよ。
気に入った猫が見つかったら、スタッフさんとの正式な話し合いに入ります。譲渡の際には身分を証明できる書類や印鑑、そして猫の場合は20000円から30000円の費用が必要になります。
足長募金制度が使える猫の場合には、その費用は半額になります(足長募金制度とは、高齢であったり病気があったりしてなかなか里親さんと巡り会うことかできない猫が使える制度のことです)。
施設情報
- 住所…北海道夕張郡長沼町西1北15
- 電話番号…0123-89-2310
- ファックス…0123-89-2311
- 面会できる時間…年末年始以外の10時から12時・13時から16時まで
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡しなくても大丈夫です
- しっぽの会のホームページ
保護猫の施設では、たくさんの猫たちがあなたを待っています
北海道で保護猫の譲渡ができる施設を5つご紹介してきましたが、もし何か分からないことがある場合には、営業時間内に電話して聞いてみてくださいね。
それぞれの施設で、たくさんの保護猫が新しい家族の元に行けるのを待っています。実際に施設に行ってすぐにお気に入りの猫を見つけることができないことだって、もちろんあるでしょう。
そんな場合は何度も足を運んでいることで、きっと猫の方からあなたに気を許してくれるかもしれませんね。
ただし、保護猫は入れ替わりが結構あるので、これもまた一期一会だと言えるんです。最高の出会いがあなたと猫にありますように。