猫を飼ってみたいと考えている方、今飼っている猫のお友だちになってくれる猫を探してみようかと思っている方ー。
ペットショップに見に行く前に、保護猫の施設に行ってみる、保護猫の譲渡を行っている団体に連絡してみる、というのはいかがでしょうか。
今現在もたくさんの猫たちが悲しい現実と向き合っているのです。そんな猫たちを救うためにも、青森県内で保護猫の譲渡を受けられる施設・団体の情報を、知っておきましょう。
この記事の目次
青森市:青森県動物愛護センター
青森県動物愛護センターでは、たくさんの動物とふれあうことで命の大切さを学んでいく施設です。
- ペット全般に対する苦情や相談を受ける
- 迷子になった犬猫の保護、迷子情報を公開する
- 負傷した動物を保護した後に返還する
- 犬猫の譲渡を行う
- 犬猫のためのイベントを不定期に行う
基本的に営業時間内(月曜日以外の10時から16時まで)ならいつでも見学に行くことができますが、大人数で行く場合などには予約をするようにしてください。
また、大人数でなくても職員からの説明などを詳しく聞きたいと考えている場合には予約しておくといいでしょう。
こちらでは、犬猫を譲渡してもらう人を対象とした譲渡のための「譲渡前講習会」というものがあります。これは毎月第1土曜日と第3日曜日の10時から10時半まで開催されます。
譲渡してもらうまでの流れ
猫を譲渡してもらうためには、まず最初に譲渡前講習会を受けなければいけません(この講習を1年以内に受けていることが、譲渡会へ出席する条件となります )。
この譲渡前講習会を受講するためには事前に予約をする必要はないので、直接会場に向かってください(ただし、10時に遅れないように余裕を持って行動しましょう)。
この講習会を30分受講した10時半から、譲渡会に参加することができます(1年以内に受けている人はいつでも譲渡会に参加できますが、時間は10時半からになります)。
猫の譲渡の手続きも同じように10時半からになるのですが、ここで複数の希望者などがいた場合には抽選になります(事前に希望する猫を予約することなどは原則できません)。
そして、その日が譲渡前講習会当日だった場合には抽選をするのは11時からになるので、ご注意ください。
青森県動物愛護センターで定められている規定に達しているかどうかを話し合うことになります(下記のサイトの中に、「譲渡を受けるためのセルフチェックシート」というものがあるので、譲渡会場に行く前にチェックしておくことができるでしょう)。
めでたく猫を譲渡できることになれば、書類作成などをしてから譲渡手数料を3000円支払うことになります。
譲渡を受けてから1ヶ月以内に、不妊手術を実施したかの報告を決まりになっているので、忘れないようにしておいてください。
施設情報
- 住所…〒039-3505青森市大字宮田字玉水119-1
- 電話番号…017-726-6100
- ファックス…017-726-6101
- 見学できる時間…月曜日以外の10時から16時
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡しなくても大丈夫ですが、譲渡前講習会を受けてからの譲渡会への参加になります
- 譲渡会以外の見学の場合も予約の必要はありませんが、大人数の場合と職員からの説明を受けたい場合には予約しておきましょう
- 青森県動物愛護センターのホームページ
八戸:動物愛護支援の会 八戸
こちらの会は、飼い主に捨てられて、殺処分されてしまう動物を少しでも減らすために平成14年12月に設立されました。
動物たちの命にやさしい町にするために、日々ボランティアの方々が活動しています。
実際に犬猫を保護している施設はないので、引き取りの要請には応えていません。
「犬猫ふれあい譲渡会」を第1、第3日曜日に実施して里親さんと犬猫の出会いの場としています。
譲渡してもらうまでの流れ
譲渡会に直接行って、猫と対面をすることから始まります。保護施設がないので、まだ飼い主さんがいる猫や保護されている猫など、それぞれ条件が異なります。
気に入った猫がいる場合(サイトの里親募集リストから閲覧できます)には、メールで事前に問い合わせをしましょう。その際には名前、住所、電話番号の記載が必ず必要になります(これらの記載がないとお返事してもらえません)。
ボランティアの方がメールチェックをしているので、返信には一週間くらいかかることを理解しておいてくださいね。
もし1匹の猫に対してたくさんの里親希望が出た場合には、飼育環境や飼育したい動機などを伝えた上で、順番にお見合いをしていくことになります。
譲渡や飼育する上での条件は、その猫によって異なるので会場でスタッフからの説明を受けてください。
しっかりと話し合いをした上で譲渡が決定したら、身分証明の確認、そして「里親契約書」に署名と捺印をします。
キャリーや首輪などは各自で用意してください。譲渡が完了してから1ヶ月以内にワクチンなどを済ませて、「里子近況報告」のハガキを出すことになっています。
さらに不妊手術がまだの場合は、実施したあとに報告のハガキと写真の提出も必要です。
施設情報
- 電話番号…080-3149-0486(火・木の20時半から22時まで)
- メールアドレス…inuneko@inuneko-hachinohe.com ※里親希望の方のみ
- 譲渡会の会場…ピアドゥイトーヨーカドー八戸沼館店 北側広場
- 譲渡会の時間…春から秋は14時から16時・冬は13時半から15時(日程は変更することもあるのでブログページで確認してください)
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡しなくても直接譲渡会には行けますが、気に入った猫がいる場合には事前にメールで問い合わせしましょう
- 動物愛護支援の会 八戸のホームページ
十和田市:北里しっぽの会
北里しっぽの会とは、今置かれている犬猫の状況を少しでも多くの方に知ってもらい、またそのような犬猫を少しでも減らすために活動している学生のボランティア団体です。
動物愛護センターや他の愛護団体と連携して犬猫を保護したり、世話やしつけを行うことで里親さんとの出会いができるようにしています。
譲渡してもらうまでの流れ
まず、しっぽの会のホームページで「里親様募集」のページを見て気に入った猫が見つかったら、「同意します」の箇所をクリックして出てくる「事前調査書」に記入をします(必ずこのページの説明・里親としての最低限の義務と譲渡条件の欄をしっかりと読み、理解と同意をした上で記入するようにしてください)。
事前調査書にしっかりと記入できたら、インターネットで送信してください(連絡をすれば書類を郵送してもらうこともできますし、譲渡説明会に行った時にその場で記入することもできます)。
事前調査書の審査が無事におりたら、猫が実際に生活している様子を見に行くことができます(身分証明ができるものと、キャリーなどを持参してください)。
この時に猫との相性などをしっかりと確認したり、飼育している人からの説明を受けたりもできます。
面談で問題がなければ、そのまま譲渡の手続きをすることになります。身分証明を確認してもらい、誓約書にサインをしたら猫を自宅に連れて帰ることができます(まだ正式な譲渡ではありません)。
ここから1週間のトライアル期間に入るので、この間にトイレや先住猫、飼い主さんとの相性の確認をしてください。
ここまでで問題がなければ、正式に譲渡をしてもらうことになります。不妊手術が済んでいない猫の場合には、譲渡してもらった時に「処置完了報告用の封筒」をもらいます。
不妊手術が終わり次第、報告をするようにしましょう。報告がない場合には、しっぽの会から連絡が来るようになっています。
施設情報
- 住所…〒034-8628 青森県十和田市東二十三番町35-1
- 電話番号…090-5238-8096
- メールアドレス…kitasato-shippo@hotmail.co.jp
- Twitter:@kitasato_shippo
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、譲渡会に行く前に「事前調査書」に記入してフォームで送信するか、郵送してください(現地で記入することもできます)
- しっぽの会のホームページ
八戸市:ねこぱんち~猫カフェ&猫シェルター
2016年7月に八戸で設立された、ねこぱんち。猫の引き取り(条件を満たした場合のみ)や保護から里親探しの活動まで幅広く活動している、保護シェルター型の猫カフェです。
木製のキャットタワーやキャットウォークがあるおしゃれな店内では、たくさんのかわいい猫たちとのふれ合いに心癒されることでしょう。
譲渡してもらうまでの流れ
猫カフェで実際に猫たちとふれあった上で、気に入った猫がいれば里親希望を申し込むことが可能です(営業時間内に申し込みをしましょう)。
「里親希望申し込み書」に必要事項を記入してそこで提出(本人からの提出のみ、代理では受理できません)します。
本人が一人暮らし、また60歳以上の場合には、万が一飼育できなくなった時に引き取れる人が同伴すること、さらに保証人契約書にサインしてもらうことになります。
もし、保証人が遠方の場合には保証人契約書は郵送することができます。保証人契約書が届いて本人確認の電話ができたら、そこから面接日を決めていきます(この場合、同伴する必要はありません)。
面接当日(印鑑、必要な書類、キャリーなどを)には、里親希望申し込み書をもとにして30分ほど面談、注意事項や譲渡する猫に関する説明などが行われます。
それから譲渡費用を支払って、契約書類にサインしたら譲渡は完了です。譲渡してから1週間はトライアル期間となっているので、もしこの期間内にアレルギーが起こったり、先住猫との相性問題などが合った場合には返還をお願いすることも可能です。
この時に譲渡費用も返金してもらえますが、明らかに譲渡前に比べて容態が悪いと判断された場合には、そこから3000円引かれることになります。
施設情報
- 猫カフェの住所…青森県八戸市大字糠塚字常泉下18番地4
- 電話番号…0178-51-6130
- メールアドレス…neco.punch@ezweb.ne.jp
- 営業時間…平日10時半から17時半(毎週水曜と第1、第3日曜日は休み)
- 利用料金…30分500円~(小学6年生までの子どもは30分250円)先払い
- 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前の連絡は不要です。
- ねこぱんちのホームページ
青森市:ワン・ニャンを愛する会
ワン・ニャンを愛する会は、公益財団法人動物募金が主催している、「さくらねこ不妊手術事業」のボランティアさんによって設立されました。
(さくらねことは、T…トラップ、捕獲・N…ニューター、不妊手術・R…リターン、元の場所にもどすというTNRの活動によって野良猫に不妊手術を行い、地域猫として一代限りの命を全うさせることです)
犬猫が人間と共生していける環境を作り、犬猫の命を少しでも救うために譲渡会を開催して里親募集活動をしています。
青森市のホームページ内にも、ワン・ニャン里親探しポストというコーナーが設けられています。
こちらには猫専用のシェルターなどはないので、猫を保護した人が新しい里親さんが見つかるまで自宅で保護することになります。
そのため、里親探しに出される猫は事前に参加の申し込みをしている猫に限ります。
譲渡会は毎月第2日曜日ですが、その他にも随時開催しています。詳しい場所などはホームページをご覧ください。
さらに譲渡してもらう場合の注意点として、3匹を飼育上限とすること、また4歳以下のお子さんがいる場合には譲渡できないという点が挙げられています。
譲渡してもらうまでの流れ
まず、譲渡会に行って猫たちと実際に会ってふれ合います(猫たちはサイトでも閲覧可能です)。そこで気に入った猫がいた場合には「ふれあいマッチングシート」に本人が記入して、提出することができます。
そこでスタッフからのヒアリング(聴き取り)をしながら、きちんと猫が飼える状態にあるかを話し合いながら審査してもらうことになります。
譲渡が決まっても、その日に猫を連れて帰ることはありません(ただし家族で来場した場合には、ヒアリングをして引き渡してもらえることもあります)。
基本的に猫を譲渡する人が、譲渡してもらう人の家まで猫を連れていくようになります。この日にちは譲渡する側・される側の双方で決めることになります。
譲渡の時に「飼養調査カード」(ハガキ)をもらうので、必要事項を必ず記入して返送するようにしてください。
譲渡が完了してから7日後に、ワン・ニャンを愛する会から電話で「新しい猫の名前」と「しつけの相談」「猫の健康状態」などについて電話がかかることがあります。
団体情報
- 住所…〒038-0042 青森市新城字平岡160
- 電話番号…090-8453-0867
- メールアドレス…wannyan12yobi@hotmail.co.jp
- 必ず現地に行かないといけません。譲渡が決まったら、後日保護主さんが家まで猫を連れてきてくれます
- ワン・ニャンを愛する会のホームページ
ペットにとって、飼い主が全てであることを覚えておきましょう
青森県内に、保護猫の譲渡を受けられる施設はたくさんあることが分かりました。特に一般の方々や学生の方がボランティア活動をしてくれていることは、感謝の気持ちでいっぱいになります。
その施設ごとに規約や譲渡の方法は違うので、疑問点などある場合にはそれぞれの営業時間内に電話かメールで問い合わせしてみてください。
そして譲渡を申し込む前に、猫は人間がいないと生きていけないこと、猫にとって一緒に暮らしている飼い主がすべてあることを再度認識してほしいです。
そして、大切な猫に出会えたならその最期まで愛情たっぷりに接してあげてください。