栃木県内で保護猫の譲渡を受ける方法。施設の特徴や条件を知ろう

猫を家族に迎えたいと思う場合には、ぜひ保護猫がいる施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。

保護猫は、飼い主さんはいないけど一生懸命毎日を生きています。とても個性的な猫ちゃんばかりで、見ているだけでもこちらが元気をもらえるんですよね。

栃木県で保護猫の譲渡を受けられる施設をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。


宇都宮市:宇都宮市保健所

宇都宮市保健所では、犬猫の殺処分数を今よりも少しでも少なくしていくために、常時里親情報を公開して、譲渡活動に力を入れています。

猫を譲渡してもらうためには条件が定められているので、自分もちゃんと条件が整っているどうかをチェックしてみてください。

  • 猫を終生通して飼うための資金がちゃんとあるか(経済的な余裕がないと、ちょっと心配です)
  • マイクロチップや迷子札をちゃんと装着することで、飼われている動物であることをアピールすること
  • 猫に不妊手術を受けさせ、完全に室内で飼育すること
  • ご近所に迷惑をかけないように注意し、もしかけてしまったなら誠意的に対処する
  • 譲渡してもらうまでの流れ

    まず宇都宮市保健所のホームページにて、飼い主募集の「譲渡動物情報」を見てください(メール配信サービスも利用できますが、最初に登録する必要があります)。

    譲渡してもらいたい猫がいる場合には、保健所生活衛生課に電話をかけましょう。そして猫の掲載期限までにセンターに本人が行き、希望する猫との面会をしてもらってください。

    猫と面会をした上で家族として迎えたいと決意したら、猫を譲り受けるために必要な書類を保健所生活衛生課の窓口にて受け取り、記入して提出します。

    この書類によって、猫をきちんと飼えるかどうかを保健所が判断することになります。この時点で保健所内で開催されている「犬猫の飼い方教室」を受講してくださいね。

    正式な譲渡を受けて、保護猫を家族として迎える時にはマイクロチップに記載されている番号や、飼い主さんの情報のIDを普及推進会議(AIPO)に登録することになります(この時1000円の登録料が必要になります)。

    施設情報

    住所 〒321-0974 宇都宮市竹林町972

    電話番号 028-626-1108
    ファックス 028-627-9244
    お問い合わせ ホームページにある専用フォームから
    駐車場 有り
    まずどうすべき? 出張サービスなどはありません。譲渡希望の猫がいる場合には事前に保健所に電話連絡をして、掲載期限日までに直接会いに行ってください。
    サイトページ 宇都宮市公式Webサイト
    トップページ > 暮らし > 食品・衛生・ペット > 犬・猫・ペット > 保健所から犬や猫を譲渡しています(譲渡動物情報)、から移動できます。

    この他にも栃木県の保健所はいくつかあるので、お住まいの地域の保健所を検索してみてくださいね。

    宇都宮市:栃木県動物愛護指導センター

    栃木県動物愛護指導センターのトップ画像
    (栃木県動物愛護指導センター より)

    栃木県動物愛護指導センターでは、県の行政機関として、平成6年に開設した愛護館を拠点に、動物ふれあい教室やしつけ方教室などの動物愛護に関する普及啓発事業を展開しています。

    また、犬・猫の正しい飼い方を啓発するための様々な事業も行っており、その一環として、猫の譲渡事業にも取り組んでいます。

    平成28年には、人と猫が共生していくための基本的なルールを示した「栃木県 猫の適正飼養ガイドライン」を制定しました。

    その中では、猫の正しい飼い方のポイントを「4S」で表現しています。

    • 1S…飼養の数をコントロールする(不妊手術を必ず行うこと)
    • 2S…終生を通じて飼養をする(一生、側で見届けてあげましょう)
    • 3S…所有者をはっきりと明示する(首輪やマイクロチップ)
    • 4S…室内で完全に飼うこと(外に出なければ事故や病気、近隣トラブルも防ぐことができます)

    飼い主になる方にはぜひ、この4Sとともに当ガイドラインを熟読してください。

    譲渡してもらうまでの流れ

    こちらのセンターで猫を譲渡してもらうには、まずセンターが行う「猫譲渡事前講習会」を受講する必要があります。

    この講習会は月に一回開催されています。日程はホームページ内にある行事カレンダーをチェックしてくださいね。

    なお、この講習会に参加するためには、講習会前日までに電話またはFAXで申込みが必要です。

    講習会を受講した方には、収容された猫の健康状態が整い、譲渡の準備ができた段階で、センターから順次譲渡の案内がされます。

    案内を受けた方は実際にセンターに出向き、猫と対面してから譲渡手続きとなります。

    譲渡の際には、次の事項を誓約する必要があります。

    • 1.終生飼養
    • 2.不妊去勢手術の実施
    • 3.所有明示
    • 4.完全室内飼育

    施設情報

    住所 〒321-0166 宇都宮市今宮4-7-8

    電話番号 028-684-5458
    (営業時間内に分からないことなど問い合わせしてください・愛護管理課)
    ファックス 028-684-5926
    メールアドレス doubutsu-asc@pref.tochigi.lg.jp
    駐車場 有り
    まずどうすべき? 譲渡にあたっての条件や誓約事項がありますので、まずはセンターに問合せをしてください。
    サイトページ 栃木県動物愛護指導センターのホームページ

    那須塩原市:西那須野いぬねこ里親会

    西那須野いぬねこ里親会では、保護された犬猫・ブリーダーが破棄した犬猫・さらに東日本大震災によって福島で飼い主を失ってしまった犬猫の新たな飼い主を探すために譲渡活動をしています。

    栃木県那須塩原市にて、毎週日曜日の10時から14時まで犬猫の里親探しのための譲渡会が開催されています。

    譲渡会の場所は、錦鮨さん駐車場内にあるたんぽぽ広場。住所は栃木県那須塩原市下永田1-995です。興味がある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

    その他にも、常時猫の譲渡活動が行われているので、家族として迎えたい猫がいる場合には連絡して猫と対面することも可能ですよ。

    保護猫を譲渡してもらうために、いぬねこ里親会では条件が定められています。

    • 猫を飼うのには毎月5000円ほどの費用が必要になりますが、経済的に安定しているでしょうか
    • 家族の中に小学生未満のお子さんがいる場合には、譲渡することはできません
    • 完全に室内で飼養することにプラスして脱走防止対策が徹底されていない場合は譲渡できません
    • 不妊手術済みの保護猫を譲渡する場合には、雄猫18000円・雌猫23000円を支払うことになります
    • まだ不妊手術を行っていない場合には13000円になります(どちらも3000円の支援金が含まれています)譲渡されてから、不妊手術をして里親会に報告してください
    • 先住猫の不妊手術・猫エイズや白血病の検査をすること
    • 先住猫のごはんを見直すこと(安くて粗悪なごはんをあげていないか)

    譲渡してもらうまでの流れ

    猫の譲渡を希望する場合には、ブログ内にある「里親希望の方へ」の項目をしっかり読んでください。

    内容に同意することができたら、「里親猫用申し込みフォーム」をクリックして必要事項を記入して送信しましょう。

    後日スタッフさんから電話がかかってくるので、その時に保護猫を届けてもらう日にちを決めます。

    実際にスタッフさんに自宅に来てもらったら、そこでしばらく猫の飼育場所をチェックしてもらいましょう。

    この時に書類などの受け渡し・譲渡誓約書に記入して、家族みんなで記念撮影をしてもらいます。特に問題がなければ、そこから2週間程度のトライアル期間に入ることになります。

    トライアル期間に何か疑問点などあれば、気軽にスタッフさんに電話やメールで教えてもらうことができます(必要であれば、再訪問してもらうことも可能)。

    トライアル期間を問題なく終えることができれば、晴れて猫を家族として迎えてあげてくださいね。

    施設情報

    西那須野いぬねこ里親会の住所 〒329-2732 栃木県那須塩原市一区町297-21

    譲渡会会場の住所 〒329-2712 栃木県那須塩原市下永田1-995

    電話番号 0287-47-5860
    まずどうすべき? 毎週日曜日に開催される譲渡会には直接足を運んでください。いぬねこ里親会に譲渡希望を出す場合には、「里親猫用申し込みフォーム」から必要事項を記入して送信してください。後日スタッフさんから電話連絡があり、自宅まで猫を連れてきてくれます。
    サイトページ 西那須野いぬねこ里親会のホームページ

    宇都宮市:猫カフェ猫見家

    猫見家では、飼い主のいない保護猫を飼養しながら猫カフェにて新しい里親探しもしています。

    猫見家でかわいい保護猫たちと遊ぶことが、猫見家への支援活動にも繋がるので、猫を飼うことはできない人も「猫助け」として足を運んでみてくださいね。

    猫見家では、入店するためのルールがもうけられています。

    • 入店の前には必ず靴下を着用してください(手・衣服なども消毒してください)。お店で購入することもできます
    • お店の入り口にあるレジの所で受付を行いますが、この時に猫たちが脱走してしまわないように注意してください(扉をくぐに閉めること)
    • お店を利用する際には必ずワンオーダー(1人ずつ)になっています
    • 飲食物の持ち込みはNGです
    • 露出が高かったり、丈が短い服はトラブルの元になりやすいので避けてください
    • 中学生未満のお子さんがいる場合には、必ず同意書にサインをしてください

    さらに入店してからも気をつけておきたいことがあります。

    • 猫用のキャットタワーや階段に乗らない(壊れてしまいます)
    • 寝ている猫は起こさない、無理に抱っこしない、追いかけない
    • 猫がテーブルに乗ったら下ろす(里親さんの元に行くためにしつけをしているので)
    • 店内を走り回らない

    猫もストレスを感じてしまうので、そうならないためにもしっかり注意してくださいね。

    譲渡してもらうまでの流れ

    基本的に猫見家にいる猫たちは、いつでも譲渡を待っています。家族として迎えたいと思う猫がいたら気軽にスタッフさんに相談してみましょう。

    話し合い・書類審査をした上でスタッフさんが自宅に猫を飼育できる環境であるかどうかのチェックのために来てくれます。

    スタッフさんが来てくれるまでに、下記のものを準備しておいてくださいね。

    • 身分証明ができるもの
    • 印鑑
    • 不妊手術の費用(雄猫は10800円・雌猫は16200円)
    • 猫の飼養代金(20000円…ごはんやトイレ・医療費など)
    • 連れて帰る時に使うキャリーバッグなど

    施設情報

    住所 〒320-0802 栃木県宇都宮市江野町3-7

    >

    電話番号 028-307-6174
    営業時間 11時から22時(最終オーダーは21時半まで)
    定休日 火曜日(祝日の場合には営業します)
    利用料金 30分300円・10分ごとに100円・3時間以上になると1800円(ワンオーダー制です)
    駐車場 無し
    まずどうすべき? 事前連絡などは必要ありません、直接お店に向かってください。家族として迎えたい猫がいたらスタッフさんに相談してみましょう。それからスタッフさんが猫を飼える環境であるかどうかのチェックのために自宅まで来てくれます。
    サイトページ 猫見家のホームページ

    保護猫に会いに行くこと自体が支援活動になります

    栃木県で保護猫を譲渡してもらうことができる施設をご紹介してきましたが、行ってみたいなと思う施設はあったでしょうか。

    もし疑問点などがあれば、営業時間内に電話連絡をして聞いてみてくださいね。無責任なブリーダーや飼い主によって捨てられてしまった猫は本当にたくさんいます。

    今すぐに家庭に迎えることは難しくても、猫カフェなどに行って猫と楽しく遊ぶことが支援活動に繋がるのです。

    猫と人間、どちらにとっても楽しくて癒しの空間になれる、それが保護猫施設なんですね。まずは気軽にかわいい保護猫たちに会いに行ってみてください。

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