猫を新しく家族として迎えたいと考えておられるなら、まずは保護猫のことを考えてもらいたいです。
一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、たくさんの犬猫が飼い主による身勝手な理由によって捨てられ、殺されているのです。
動物だって人間と同じ大事な命であり、そこに違いはないのです。人間によって捨てられたり放棄されてしまった猫はとても淋しくて辛い思いをしています。
そして、それと同時に新しい飼い主さんがやってきてくれるのを待っているのです。そんな猫にぜひ寄り添っていける社会作りがしたいですよね。
このページでは、秋田県で保護猫を譲渡してもらえる施設についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
秋田市:秋田県動物管理センター
秋田県動物管理センターでは、平成16年から保護猫を譲渡するための活動が行われています。平成29年度までに279頭もの猫が新しい家族として迎えられているんですよ。
- 犬の登録や狂犬病の予防注射の推進活動
- 迷い犬・猫の保護と引き取り業務
- 犬のしつけに関するイベント活動や助言をする
- 動物愛護の思想を啓発する活動
その他にも、たくさんの活動が動物管理センターでは行われているんですね。
譲渡してもらうまでの流れ
まず、最初に「譲渡申込書」をダウンロードしてすべての項目に記入し、センターに送りましょう。
そこからセンターからの連絡を待って、連絡が来たらセンターに行くという流れになります。
それからお迎えする猫が決まったらセンターで面接をして、誓約書に記入していきます(実際に猫を譲渡してもらう前に、1時間程度の飼い方に関する講習を受ける必要があります)。
施設情報
住所 | 〒010-1654 秋田県秋田市浜田字神坂160
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電話番号 | 018-828-6561 |
ファックス | 018-828-6562 |
営業時間 | 平日の8時半から17時15分まで |
メールアドレス | doubutu@pref.akita.lg.jp |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)。まず最初に「譲渡申込書」を提出した(郵送でもOKです)あと、センターからの連絡を待ちましょう。 |
サイトページ | 秋田県動物管理センターのホームページ |
秋田市:秋田市保健所
秋田市保健所の中にある「衛生検査課」では、食品衛生や環境衛生などに関するさまざまな取り組みが行われていますが、動物愛護においても活動しています。
犬猫を保健所で収容したり、適正に飼育していくことの啓発業務なども行われているんですよ。
秋田市保健所に収容されている猫に関しては、これから猫を飼いたいと考えている人に譲渡する、という取り組みがあります。
譲渡してもらうまでの流れ
秋田市保健所で猫を譲渡してもらうためには、まず、保健所に直接に行って衛生検査課の窓口で、「犬猫の譲受け申込書」に必要事項を記入し提出してください。
申込書には、自分が希望している猫の種類や、現段階での生活環境についての欄があります。なお、申込書は、ホームページからもダウンロードできます。
これらの内容が保健所で定められている規定にかなったなら、「譲受け対象者」として登録されることになります。
そこから、自分が希望している種類の猫が保健所に入ってきた場合には、連絡が来ることになります。
譲渡対象者には「譲渡前講習会」を受けてから猫と対面していただきます。
そして相性などを確認した上で、対象者が譲受けを了承した場合、保護猫の譲渡は完了します。
保護猫に会いたいからといきなり保健所に行ってみても、犬猫は別の建物内で保管されているので会うことはできません。しっかりと決められた順序を守るようにしましょう。
施設情報
住所 | 〒010-0976 秋田市八橋南一丁目8-3
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電話番号 | 018-883-1182 |
ファックス | 018-883-1344 |
お問い合わせは | 問い合わせしたい場合は専用のフォームからお願いします。(名前とメールアドレスを必ず記入してください・急ぎの場合は電話連絡も可能です) |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、直接保健所に行って「譲受け申込書」を作成してから保健所からの連絡を待ちます。連絡があったら再度保健所に行き、そこから「譲渡前講習」を受けます。 |
サイトページ | 秋田市保健所のホームページ 「犬・猫の譲り受け、引取りについて」のページです |
秋田市:いぬ・ねこネットワーク秋田
いぬ・ねこネットワーク秋田は犬猫を保護している人たちと探している人たちをつなぐために1997年9月に設立されたボランティア団体です。
小さな命が殺処分されてしまうという、今の現状から少しでも救い出すために運営されています。この他にもたくさんの活動が行われているんですよ。
- 探している(行方不明)犬猫に出会えるように支援にする
- 保護猫が新しい飼い主さんに出会えるように、毎月譲渡会を開催する
- 不妊手術を行うように啓発活動をする
- 全国の動物ボランティア団体と連携を取る
- 「どうぶつたちのレクイエム」を展示して飼い主への責任を問う
こちらの会では犬猫のシェルターがあるわけではないので、犬猫を引き取ったりする行為は行っていません。
そのため、犬猫を新しい里親さんへ譲渡するまでの「一時預り協力会員」が募集されているんですよ。
猫のごはんやペットシートなどは提供されるので、検討してみてもいいかもしれませんね(こちらのページにあるPDFをクリックし、「預かり宅登録用紙」に記入してファックス送信します)。
さらに、いぬ・ねこネットワークでは、「ぱぴぼん」といって本を寄付することで寄付できるという画期的な支援方法があるんですよ。
自分が読まなくなった本やDVDなどを着払いで送るだけで、それが支援活動になるなんてすごいですね。
- 200冊売れたら(1冊50円だとして)…雄猫の去勢手術ができる
- 400冊売れたら…雌猫の避妊手術ができる
- 900冊売れたら…猫を5匹飼うことができる
この活動だけでこんなにも保護猫たちを応援することができるんですね。 フリーダイヤル「0120-343-342」(10時から19時まで)に電話してから発送してください。
この他にも犬猫のオリジナルグッズ販売をしていたり、楽天ポイントでの寄付ができる「E-start」もあります。詳細はホームページから閲覧してみてくださいね。
いぬ・ねこネットワークで保護猫を譲渡してもらうためには、いくつかの条件が定められています。
- 3歳未満のお子さんがいる家庭は譲渡できない
- 先住猫も含め、飼える頭数は一世帯につき3匹まで(単身の場合には2匹まで)
- 原則秋田県内での譲渡になるが、隣の県などの場合は担当(詳細ページにそれぞれ記載されています)まで連絡してみよう
- 大人だけの場合、60歳以上の人が譲渡される場合には万が一の時に継続して代わりに猫を飼える人を決めておくこと
- 猫の場合、6ヶ月以内以内に不妊手術を必ずしなければいけない(手術後に連絡してください)
保護猫を迎える前に、これらの条件にかなっているかをチェックしてみてください。
譲渡してもらうまでの流れ
保護猫を譲渡してもらうためには、毎月開催されている譲渡会に行く必要があります。事前連絡などは必要なく、直接会場に向かってください(場所や日時などはホームページを随時ご覧下さい)。
そこで直接保護猫たちとふれあってから、気に入った猫が見つかればスタッフに相談してみましょう。
そこから譲渡に関する話し合いが始まり、正式な譲渡が決まれば誓約書にサインをすることになります。
犬猫ネットワーク秋田はさまざまなボランティア団体と連携しているので、その団体によって譲渡の条件も違うかもしれませんが、猫を大切に思う気持ちは同じです。
施設情報
住所 | 〒010-0971 秋田県秋田市八橋三和町13-2-1002
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電話番号 | 070-5628-1799 |
メールアドレス | inuneko.net@gmail.com |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡をする必要はないです。 |
サイトページ | いぬ・ねこネットワーク秋田のホームページ |
由利本荘市:猫カフェ 柚の家
2016年5月にオープンした柚の家では、たくさんの表情豊かな保護猫たちがお客さんを出迎えてくれます。
柚の家ができたきっかけは、オーナーの伊藤さんの家に住んでいた猫(奏と柚)が網戸から脱走してしまったことなんですよ。
そこから柚はすぐに帰ってきましたが、奏はなかなか見つからず、半年の間必死に探したんだとか。
その間に目にしてきたたくさんの野良猫(傷があったり病気になったりしていることも)を、引き取るようになったのです。
それから半年後、行方不明になっていた奏も無事に帰って来て今では40匹にものぼる猫たちと楽しく猫カフェ「柚の家」を開いているんですね。
譲渡してもらうまでの流れ
基本的に猫カフェ柚の家では、猫とのふれあいを楽しむことがベースになっています(猫カフェの詳細情報は下記をご覧下さい)。
オーナーの伊藤さんがFacebookやツイッターにて里親募集の情報を掲載しているので、チェックしてみてください。
この他にも迷子猫の情報、保護されている猫の情報などもたくさんあります。
施設情報
住所 | 〒015-0852 秋田県由利本荘市一番堰34-13
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電話番号 | 090-8617-8715 |
営業時間 | 10時から20時(最終入店は19時まで) |
定休日 | 水曜日 |
料金 | 1時間で1080円(子どもは半額)・ドリンクバー324円・ねこのおやつ324円 |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡などはしなくて大丈夫です。 |
サイトページ | 柚の家のfacebookページ |
秋田県では、さまざまな形で保護猫の里親探しがされている
秋田県の保護猫の譲渡を受けられる施設をご紹介しました。
動物管理センターや保健所などの定番の施設から、ボランティア団体が連携した所や猫カフェまで様々な形で保護猫の譲渡活動がされていることが分かりましたね。
どれも保護猫の命を救い、秋田の人々が猫と共生していくための大切な行動であり、とても素晴らしい働きかけです。
どれも忙しい中で活動されているので、分からない点などあればメールか、営業時間内に電話での連絡をしてみてくださいね。
そして条件が合う施設があれば、かわいい保護猫に会いに行ってください。きっと一期一会の出会いがあなたを待っていますよ。