愛知県で保護猫の譲渡を受けられる施設。条件や譲渡の流れ

こちらのページでは、愛知県に在住している人が保護猫を譲渡してもらえる施設についてご紹介していきます。

定番の動物愛護センターから、最近新しくできた保護猫の施設、保護猫を譲渡してもらえる猫カフェなど色々なパターンがあるので、気になるところがあればぜひチェックしてみてくださいね。

名古屋市:名古屋市動物愛護センター

こちらの施設内では、動物愛護をベースとした「動物と人とのふれあい広場」であり、たくさんの人とのふれあいを持つ機会を提供しています。

子猫として収容された猫は、一般の人でも飼える2ヶ月から4ヶ月くらいになるまでセンターで育てられ、それから適切な飼い主さんに譲渡されることになります。

このセンターでは動物愛護活動に加えて、適正に飼養することができるように啓発することを目的としたイベントや教室を随時開催しているんですよ。

さらに愛護館は愛護センターの中にあって、犬猫に関する図書コーナーや動物関連の展示コーナーがある建物です。こちらでも子猫の譲渡を行ったりする場合もあります。

譲渡してもらうまでの流れ

譲渡してもらう時の流れとしては、始めに猫譲渡申請書(愛護館・保健所の窓口にありますが、下記のホームページからも印刷をすることができます)を提出(ファックス・郵送可)した順番にセンターから電話がかかってきて、そこから日にちを調整して猫に会いに行く流れになります。

書類を作成する上で注意したい点は、「賃貸または集合住宅にお住まいで、猫の飼養が可能であることが確認できる書類(規約など)が確認できない場合にのみ、賃貸人や管理会社、管理組合に記入してもらい、捺印してもらってください」との1文が猫譲渡申込書にあることです。(名古屋市動物愛護センター、猫譲渡申込書から引用)

賃貸契約をしている契約書に猫を飼ってもいいという規約内容が確認できない場合には、管理会社などに記入・捺印してもらう必要があるということを覚えておきましょう。

センターから譲渡できる猫の数は決まっていて、その中から好きな猫を選ぶという形になっているんですね。

名古屋市動物愛護センターで猫を譲渡してもらうためには、猫にマイクロチップを装置する費用として3400円(動物ID普及推進会議に登録する費用として、別途料金1000円もかかります)が必要になります。

施設情報

  • 〒464-0022 名古屋市千種区平和公園二丁目106番地(開館は月曜日から金曜日、午前9時半から16時半までになっています。休館は月曜日です)
  • 電話番号…052-762-0380
  • 愛護館…052-762-1515
  • ファックス…052-762-0423
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に猫譲渡申込書を提出した後、センターからの連絡を待つことになります
  • 名古屋市動物愛護センターのサイト(名古屋市HP)
  • 駐車場あります

名古屋市:特定非営利活動法人ファミーユ

2012年8月28日に、NPO法人としてファミーユが立ち上げられました。

2018年で7年目を迎えたファミーユでは、東海地方を中心として、殺処分されてしまうペットをゼロにするべくさまざまな活動を展開しています。

  • 一般の市民に対する啓発活動(小学生に命の大切さを教える・老人ホームへ慰問・譲渡会や映画上映会・マスコミに働きかける)
  • 動物愛護活動(ペット保護の現状調査・行政や政府に働きかけをする・ペットショップ、ブリーダーのあり方について考察する)
  • 保護譲渡活動(通常家庭での里親探し・TNR活動・多すぎる猫を受け入れる場所を確保する)

この保護施設では、ペットの殺処分がゼロになるために行政から引き取りをしています。そのため、個人単位での保護の依頼は受けていません。

譲渡してもらうまでの流れ

ファミーユで里親希望を出す場合には、前もってメールか電話で連絡を取ったあとにアンケートに答えることになります。

  • 氏名
  • 自分の親子構成
  • 大体の年齢や住所

メールで連絡をする場合には上記の項目を記載して、「info@npo-famille.org」にメールを送信します。

そのあとは同じ階にある保護猫カフェ「ヘミングウェイ」にて、かわいい保護猫たち(すべての猫が譲渡可能です)とふれあえるようになっています。

このヘミングウェイは月曜日が定休日で、火曜日から土曜日は11時から19時、日曜日や祝日は11時から18時まで営業しているんですね。

入室料金は1時間1ドリンクが付いて1000円ですが、上記の譲渡アンケートに記入すれば無料で入室することができます。

ここで保護猫たちとふれあうことで、お互いの相性などを実際に確認することができるでしょう。

さらに、ファミーユでは随時「こねこ譲渡会」(生後2ヶ月くらいのこねこが集まります)が開催されています。

開催される場所はヘミングウェイの隣にあるイベントスペースなので、チェックしてみてくださいね。

ヘミングウェイ、イベントどちらにしても譲渡をしてもらう前にトライアル期間があるので、しっかりと自宅でお互いの相性をチェックするようにしましょう。

施設情報

  • 名古屋市千種区今池4-16-27 くどうビル4F
  • 電話番号…052-332-2556
  • ファックス…052-332-2568
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前にメールか電話で連絡をしてアンケートに答えると、猫カフェ「ヘミングウェイ」に無料で入場することができます
  • ファミーユのサイト
  • 駐車場…近隣にコインパーキングがあります

名古屋市:花の木シェルター

こちらは2012年9月に設立した猫シェルターです。

愛情あふれる里親さんを待つ保護猫たちのシェルター・譲渡会・ふれねこ(猫カフェのような感覚で保護猫とのふれあいを楽しむ)が一体化した開放型の猫シェルターなんですね。

仕事帰りや家事の合間であったり、学校からの帰り道…そんなタイミングで気軽に保護猫に会いに行けるのではないでしょうか。

このシェルターの目的はやはり、猫の殺処分数をゼロにすること。それを目的として活動を続けています。

譲渡してもらうまでの流れ

譲渡会は毎日13時まで19時まで開催されているので、予約なしで直接シェルターに行くことができます。

シェルターで保護猫に会って希望する子が決まったら、トライアルでお試しをする日にちを相談して決めていきます。

その場合、たとえ遠方である場合でもスタッフが直接自宅まで行って飼育環境の確認を行うことになっているので、覚えておいてください。

そこからお試し期間を問題なく終えられた場合は、正式に譲渡してもらう手続きへと進むことになります(譲渡誓約書を作成するのは原則里親希望をしている人の自宅となっています)。

正式に譲渡される際には、運営協力費用として平成30年4月から一律38000円の費用を支払うことになっています。この費用の中に含まれている内容はこちらになります。

  • 去勢・不妊の手術費用
  • 3種混合のワクチン費用
  • FIVとFelvの検査費用
  • ダニやノミ、内部寄生虫などの駆除費用

新しく入ってくる保護猫の環境作りのためにも、しっかりとお支払をしたいですね。

ちなみに花の木シェルターでは「ふれねこ」といって、猫カフェとして500円(お釣りはありません)の料金を支払い、猫とのふれあいを楽しむことも可能です。

年齢や時間の制限はありませんが、混雑している場合は時間制限が設けられることもあるので注意してくださいね。

さらにこちらではボランティアやご支援も随時募集されているので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

施設情報

  • 住所…〒451-0062 名古屋市西区花の木2丁目2-18
  • 電話番号…052-710-5973
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡などしなくて大丈夫です
  • 花の木シェルターのサイト
  • 駐車場…シェルター前に3台のみ。その他は近隣のコインパーキングをご利用ください

豊田市:里親募集型保護猫カフェ「NEKOTAMA」

NEKOTAMA(ねこたま)は、2017年9月までは、「猫パブリック愛知豊田店」として保護猫カフェを営業していましたが、現在はパブリックのチェーンを離れてねこたまとして独立しています。

ねこたまでは猫の健康のために、体重測定と体調管理を徹底して行っています。

もともとは居酒屋だったお店の中にある梁の上を猫が歩けるようにしたり(アクリル板を使用しているので、かわいい肉球が見えるんです!)、階段なども自由に行き来できるようになっています。

保護猫カフェの他にも猫の写真の撮影の仕方を指導してくれるワークショップや、保護猫と楽しめるヨガ教室なども開催されているんですよ。

猫好きな方は、1度行ってみてはいかがでしょうか。

譲渡してもらうまでの流れ

ねこたまで実際に保護猫たちとふれ合い、お気に入りになった場合は店長さんに直接相談します。

そこから2週間のトライアル期間を経たのちに、里親になる人が最終的に猫を引き取るかどうかを決定する…という形になっています(もちろん、店長さんからのOKが出ないと譲渡はないのですが)。

注意点として、ねこたまに入る時には靴下を着用する決まりになっているので覚えておいてください(靴下は店内で販売されていますし、スリッパを使用することもできます)。

さらにねこたまでは残念ながら、小学生未満のお子さんは保護猫とふれ合うことはできないので(カフェを利用することは可能です)小学生以上のお子さんと遊びに行くことをオススメします。

施設情報

  • 住所…豊田市大林町10-1-9
  • 電話番号…0565-42-2823
  • 定休日…火曜日
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前の連絡などはしなくても大丈夫です
  • ねこたまのフェイスブック(かわいい猫がたくさん載っています)
  • ねこたまでの料金…1ドリンク込みで1時間1300円

豊田市:豊田市動物愛護センター

豊田市動物愛護センターは、これまで市役所で行われていた「人と動物が共生していくための働き」として行われていた犬猫の譲渡制度などをさらに推進するために、平成27年4月に開設された鞍ヶ池公園内にある施設なんですね。

これまで保健衛生課・動物愛護担当として行ってきた業務に加えて犬猫を飼ううえでのしつけや飼い方に関するイベント、さらに譲渡会を随時開催しています。

譲渡してもらうまでの流れ

豊田市動物愛護センターでは、毎月決められた日に「猫の家族さがし会」と称して、第3土曜日に保護猫の譲渡会を開催しています。

事前に参加の申し込みをする必要はありませんが、開始時刻には必ず遅れないように注意してくださいね。

譲渡会のおおまかな流れとしては、まず始めに20分間「猫の正しい飼い方」についての講習を受け、それから30分間猫とのお見合いタイムに入ります。

それから40分間、猫の譲渡についての正式な手続きへと進むことになるんですね。

こちらの施設では、保護猫の譲渡の受付をする時に保険証や免許証などの本人確認ができる書類を提出する必要があります。

手続きが問題なく完了すれば当日譲渡をしてもらうことも可能なので、猫用のキャリーバッグを持参するといいでしょう。

施設情報

  • 住所…〒471-0002 豊田市矢並町法沢715-4 鞍ヶ池公園内(旧くつろぎ館)
  • 電話番号…0565-42-2533
  • ファックス番号…0565-80-2020
  • 保護猫に会えるのは開館日(火曜日から日曜日)の11時から12時までと14時から15時まで(譲渡会の前日までです)
  • 譲渡会は毎月第3土曜日、10時開始(20分間講習会を受けてからになります)
  • 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前に連絡をしなくても大丈夫です
  • 豊田市動物愛護センターサイト(豊田市HP)
  • 駐車場はありませんが、鞍ヶ池公園駐車場を利用することができます

保護猫の施設に行って、直接ふれ合うことでしっかりと相性を確認しましょう

愛知県で保護猫の譲渡を受けられる施設についてご紹介してきました。もし他に分からないことや聞きたいことがあれば、事前に電話にて問い合わせ(その施設ごとの営業時間内に)してみてくださいね。

施設によって細かい規定などはありますが、やはりその根底にあるのは「保護猫を大切な家族として迎え、そしてその命に責任をもつ」ということです。

保護猫はみんな1度は捨てられてしまった猫であり、悲しい体験をした猫たちだということを忘れないようにしてください。

もう2度と保護猫が悲しい気持ちになることがないよう…どうか無事に優しい家族に出会うことができますように。

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