猫の鼻づまりの原因ごとの特徴。4つのおうちでできる鼻づまり改善法

いつも口が半開きだったり、呼吸するたびにプープーと鼻をならしている猫ちゃんは、鼻がつまっているのかもしれません。

私たちは鼻がつまっても自分で処理することができますが、猫は鼻がつまってもどうすることもできません。

環境の変化に敏感に反応する猫にとって、その不快感は想像もできないほどのものではないでしょうか。

今回は、猫のつらい鼻づまりについてくわしくご説明します。

猫の鼻の構造と鼻づまりの関係

まずは猫の鼻の構造について簡単にご説明します。

逆三角でかわいらしい猫の鼻ですが、なんと人間の1~10万倍もの感度をもっているといわれています。

猫の鼻の構造をあらわしたイラスト

猫の鼻の真ん中には鼻中隔(びちゅうかく)と呼ばれる壁があります。これによって左右の鼻腔が分かれています。

鼻腔にはそれぞれ鼻甲介(びこうかい)とよばれる突起があり、その表面を粘膜が覆っています。

鼻のなかは非常に入り組んでいて、空気中のゴミを取り除いたり、吸気の湿度や温度の調整をする役割があります。

鼻炎やしこりなど、鼻のなかに炎症・異常がでると鼻甲介が腫れ、空気の通り道が狭くなってしまいます。また鼻水が停滞しやすくなるので、鼻づまりを引き起こしていまいます。

鼻づまりは、ウイルスや菌をこれ以上体内に侵入させないようにするための自己防衛としての役割ももっているのです。

鼻づまりによって起こるさまざまな弊害

鼻づまりによって起こるさまざまな弊害のイラスト

猫は基本的に口呼吸ができない生き物ですが、鼻がつまっているため口で呼吸をしなければなりません。

さらに、鼻がつまると、ごはんのにおいがわからなくなり、食欲不振になります。

呼吸が浅いので眠れなくなったり、いびきなどの症状も重なり、どんどんストレスがたまってしまうのです。

また、鼻づまりと同時に涙目などの症状がでることもあります。

これは、目で作られた涙が鼻涙管と呼ばれる管に押し込まれ鼻の奥に流れていくことによって鼻涙管もつまり、涙目になるのです。

食欲や元気がなくなった猫ちゃんは、見ているだけでかわいそうな状態です。すぐに原因を突き止め、対策をしましょう。

鼻づまりの原因を突き止めて症状を改善しよう

では、このつらい鼻づまりの原因は一体何なのでしょうか。

鼻づまりの原因となる疾患や症状についてご紹介します。

口のなかの疾患が鼻づまりの原因!?

歯周病や口内炎などの口腔内疾患が原因で、口臭やよだれなどの症状とあわせて鼻づまりが引き起こされることがあります。

たかが歯周病・口内炎と思われる飼い主さんも多いかと思いますが、口のなかで発生した雑菌がご飯をたべるたびに全身へ運ばれた結果、

  • 腎臓病
  • 心内膜炎
  • 糖尿病

などの、慢性疾患や、命にかかわる病気へと発展してしまうことも。

口臭や食欲不振が続いたら、すぐお医者さんに相談しましょう。

その鼻づまり、猫風邪の症状かも?

私たちが風邪をひいたときに鼻がつまってしまうように、猫ちゃんの鼻づまりも猫風邪が原因かもしれません。

猫風邪の原因となる主なウイルスとして、

  • 猫ヘルペスウイルス
  • 猫カリシウイルス
  • 猫クラミジアウイルス

などがあげられます。

どのウイルスにも共通の症状として、

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 鼻水
  • 結膜炎
  • 口内炎
  • せき

などがあるので、特定することはむずかしいといわれています。

また、免疫力が低下しているときなどは二つのウイルスに複合して感染し、症状がさらに重症化してしまうこともあるので注意が必要です。

この鼻づまりは、元の原因となっている猫風邪を治療することで改善されます。

重症化する前に対策を!猫の鼻炎に気をつけて

猫の鼻腔の粘膜に炎症してしまった状態を鼻炎といいます。

鼻炎は鼻水や鼻づまりだけでなく、症状が進むと副鼻腔まで炎症が広がり、副鼻腔炎というひどい疾患になってしまうことも。

鼻から額にかけて腫れてしまうこともあるので、痛みで顔を触らせてくれなくなることもあります。

さらに悪化して免疫力が低下すると、ほかの感染症にかかってしまうリスクも高まるので、すぐ動物病院へ連れて行きましょう。

  • 涙目
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • いびき
  • 元気・食欲の低下

といった症状が同時にあらわれたら要注意です。

鼻のなかの腫瘍が原因?慢性的な鼻づまりは危険

あまりにも長い期間鼻づまりが治らないときは、鼻のなかに腫瘍ができている可能性があります。

鼻のなかの腫瘍は主にシニアの猫にできるといわれ、鼻づまりのほかに

  • 鼻血
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 涙目

などの症状や、ひどくなると鼻や頬が腫れたり、目が飛び出るなどの顔面の変形がみられることも。

最悪の場合は、脳にまで腫瘍が広がり、死に至ることもある怖い疾患です。

症状からは鼻炎なのか腫瘍なのかの判断できないので、何か変だなと思ったらすぐに病院へ連れて行きましょう。

腫瘍の種類や発生している場所、進行状態によって治療方法も変わりますが、基本的には外科手術になるので、早期の発見が大切です。

猫のつらい鼻づまりをおうちで改善しよう!4つの対策

呼吸がつらそうだったり、不眠が続く姿は飼い主から見てもつらいものですよね。

鼻づまりの対策についてご紹介します。お家で簡単にできるものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

鼻のお手入れのポイントは優しくゆっくり!

鼻づまりを治すもっとも簡単な方法は、鼻をふいてあげることです。

猫の鼻づまりのお手入れの方法のイラスト

まず、コットンガーゼをぬるま湯でぬらします。熱すぎても冷たすぎてもびっくりしてしまうので、必ず触っても違和感のない温度にしてください。

猫の鼻の周辺や穴を優しくふき、鼻の横にある溝などもなでるようにふきとります。

綿棒を使うと、猫ちゃんが突然動いてしまったときに鼻のなかを傷つけることもあるので、柔らかいガーゼやコットンを使いましょう。

声をかけながらリラックスした状態で行ってください。嫌がっているのに無理やり行うと、大きなストレスになってしまいます。

また、アルコールをふくんだ人間用のウェットティッシュは猫の皮膚には刺激が強すぎます。使用しないように気をつけてください。

室内の温度に気をつけて

猫の鼻づまりのお手入れの方法のイラスト2

猫も人間と同じで、寒くて乾燥した場所では鼻づまりがひどくなってしまいます。

特に猫は暖かい場所を好む生き物です。気温や乾燥に気をつけて、快適な環境をつくってあげましょう。

空気の乾燥は、慢性鼻炎の粘膜を刺激することがあります。適度な湿度を保つために、冬は加湿器を使うなど、乾燥した状態にならないよう工夫しましょう。

部屋が寒いときは、ペット用の暖房器具や湯たんぽなどもあります。免疫力が低下しているときは体温を調整しづらいので、身体を温められるようグッズをそろえてみてもいいかもしれません。

鼻水吸い出し用具で鼻づまりをダイレクトに治す

猫の鼻づまりのお手入れの方法のイラスト3

鼻づまりが治らずつらそうな猫ちゃんには、鼻水吸い出し用の道具で直接治してあげることもできます。

成猫であれば赤ちゃん用の鼻水吸い出し用具で対処できる場合もあるので、薬局やインターネット通販をチェックしてみてください。

しかし、吸い出し用具を嫌がって、使わせてくれない猫ちゃんも多いかと思います。

無理せず、優しく声をかけながら行ってください。少しでも嫌がるようならすぐに使用を中止しましょう。

鼻の中に水を垂らしてあげる

猫の鼻づまりのお手入れの方法のイラスト4

どうしても吸い出し用具を使わせてくれない猫ちゃんには、鼻水を拭いてあげるフリをしながら鼻の中に水を1~2滴だけ垂らしてあげてください。

ドロドロに固まった鼻水が湿って、息がしやすくなります。

たくさん水を入れると気管に入って炎症などを起こす可能性もあるので気をつけてください。

鼻づまりによる食欲不振を改善する方法

鼻がつまっているとにおいがわからず、いつものごはんを食べてくれないことがあります。

そんな時は、ごはんを少しだけ温めて与えましょう。

ドライフードよりもにおいが強いウェットフードをレンジなどで軽く温めて与えると、より食欲を出してくれます。

猫用のおやつや鰹節などをいつものごはんにかけてあげると喜びます。

また、脱水症状を防ぐためにきちんとお水もあげましょう。

▼ドライフードの香りを良くして猫の食いつきを良くする方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カリカリを食べない猫にひと工夫!簡単4つのカリカリ変身術

つらい鼻づまりを治して快適な生活を

鼻づまりは深刻な病気の場合もあれば、鼻くそ・鼻水がつまっていたり、植物のタネがつまっているだけの単純な症状までさまざまあります。

たかが鼻づまりと思うのではなく、症状が改善するまで外へ出すことは控え、安静に過ごさせてあげてください。

また、ペルシャやヒマラヤン、エキゾチックなど、鼻ペチャの猫ちゃんには特に起こりやすいので注意してあげましょう。

猫の左右の眉の中間地点から鼻の頭に向かって人差し指でゆっくりとなでることで、鼻づまりが多少改善することがあります。

愛猫とのコミュニケーションにもなるので、ぜひ試してみてください。

みんなのコメント

  • 匿名 より:

    とてもさんこうになりました。我が家の猫ちやんにためしてみます。ありがとうございました。

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