猫が誤飲したときの症状&よく食べる物一覧。こんなサインは病院へ!

人間と暮らす猫にとって、家の中は危険なものがいっぱいあります。もちろん野良猫にも危険はありますが、家の中にしかないものもありますからね。

猫は好奇心が旺盛な生き物ですから、気になってしまって遊んだりしているうちに誤飲してしまう……ということも実際にあります。

そんな時には、飼い主はどのように対応すればいいのでしょうか。「もしも」の時のために知っておくことも必要ですよね。

猫は人間が思いもよらないものを誤飲してしまうことがある

人間は「これを飲んだらこうなる」と分かっていますから基本的に誤飲することはありませんが、猫は残念ながら事の流れまでを理解することができません。

実際に自分がその状況になってみないと、分からないのです。ですから、あらかじめ飼い主が猫に起こりうるかもしれない危険を察知しておくことが必須なんですね。

「これは誤飲することはないだろう」なんて安心していたらだめですよ。猫はいつも、人間が思わぬ行動をしてくるものです。

猫はとても好奇心が強い生き物です。自分が興味を持ったものならとことん追い回したりしますよね。

うちには愛猫の先生とニセ蔵がいますが、ニセ蔵の方はネズミのオモチャを毎回食べてしまうんです。

先生とニセ蔵写真

結局何時間か後に吐くことで外に出てくるのでまだ良かったんですが、これが出てこないと大変な事になってしまいますからね……。

他にもビニール紐やナイロンなどを見つけると必ずカサカサと食べる音がするので、ダッシュで走って阻止しています。

毎回吐いてくれてはいますが、ナイロンなどは本当に危ないのでいつも飼い主の私が気をつけなければ!と反省しています。

▼猫がビニールなどを食べてしまう場合には、いくつかの原因が考えられます
【危険】猫がビニールを食べる!原因ごとのやめさせる方法

猫が誤飲してしまう可能性があるもの一覧。日常の中にあるので注意!

猫が誤飲してしまう可能性のあるもののイラスト

猫が誤飲してしまうものは、人間が考えているよりもかなり幅広いんです。

しかも日常にあるありふれたものが猫にとっては誤飲の可能性があるわけですから、家の中だからと安心できません。

これを知っておくと実際に同じ症状を見たときにすぐに対処できるので、覚えておくことをオススメします。

ボタン電池や乾電池

特にボタン電池の場合、ツルっと滑って間違えて誤飲してしまうパターンが多いです。

同じ形でコインなども誤飲しやすいので厳重な注意が必要です。

ピアスなどのアクセサリー類

キラキラしているアクセサリーの外見が、やはり猫にとって気になるのでしょう。ピアスなどを飲み込んでしまうことがあります。

特にピアスなどは突起している部分がありますから、誤飲するととても危険です。

コードなどのケーブル関係

コード類などを噛んでしまう猫がかなり多いです。火事の危険もありますし、噛んでしまった猫も大ケガをする可能性もあります。

さらに、ケーブルを噛み切って誤飲してしまうこともあるのです。

▼猫がコード類を噛んでしまわないように、飼い主さんが日頃からできる対策があります
家電のコードは猫のオモチャ!噛むのを防ぐ3つの対策

毛布などのフワフワしたもの

猫は、年齢に限らず毛布をモミモミしたりする時に口でチュパチュパする個体がいますよね。

あれは子猫だった頃の気持ちに戻って、お母さん猫のおっぱいのつもりで吸っているわけですが。この行動をしていて毛布を誤飲してしまうこともあるんです。

▼猫が毛布をモミモミしながら誤飲してしまう行為は、ウールサッキングも呼ばれています
猫が布を食べる、噛む!危険なウールサッキングをやめさせる方法

魚や鳥の骨・串

鳥の唐揚げの骨、魚の骨などは人間が飲み込んでも危険ですが、猫にとっても同じように危険です。

鳥の串を急いで食べていて串までも誤飲してしまうこともあるのです。

輪ゴムや毛糸・おもちゃの紐などの長い形状をしたもの

紐などの長い形状をしたものは、猫が誤飲したあとに身体の中にある腸管の間でひっかかってしまうことがあります。

猫の誤飲の中でも一番多いのがこの紐などの長いものなので、しっかり注意しなければいけません。

部屋にあるティッシュ

ティッシュに興味を持った猫は、出しては食べるという行程が好きな猫もいるので困ったものです。

▼猫がティッシュを出しまくって遊ぶことありますよね…誤飲してしまう危険もあるので気を付けておきましょう
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猫用ではないぬいぐるみ

猫用のものなら、猫が危ないことにならないように配慮して作られていますが、人間用のぬいぐるみには細かな小物が使われていますよね。

目の部分にはボタンが使われていますし、他にもヒゲや服や突起した部分があるかもしれません。

猫が誤飲をした時の症状。喉に詰まっているときの行動とは

猫が誤飲をした時の症状はさまざまなものがあります。すぐに体内から排出できるパターンから、かなり大変なことになってしまう危険なパターンまであるんです。

比較的短い時間で排出されるパターンから見ていきましょう。

自分で吐き出す場合

猫が上記のものを誤飲してしまった場合、自分で吐き出すこともあります。この場合、何時間か後だったりするので割と症状は早く改善されるでしょう。

ただ、吐き出すものをお腹の中に溜めているパターンもありますし、吐き出すものが大きいものの場合には途中でつっかえてしまうこともあるかもしれません。

異常を感じた場合には、すぐに病院で診てもらってくださいね。

ウンチとして一緒に出てくる

さらにウンチから出てくることもありますが、この場合は胃を通過することから1日から1日半くらいかかります。

胃の中で消化されなければそのまま排出されますから、必ずウンチをチェックしましょう。

腸閉塞になってしまう

ウンチとして出そうとして猫の身体は頑張っていても、腸の部分で詰まってしまうパターンはかなり多いんです。

誤飲した後にウンチが出ているかチェックしておいて、出ていないようならすぐに病院に連れていってください。

誤飲したものが喉に詰まってしまう

誤飲してしまったものがそのまま喉に詰まってしまうことも、もちろんあります。その場合にはこのような症状が見られることがあります。

  • 口に何も入っていないのにパクパクさせている
  • ぐったりとしている
  • 吐きたいのに吐けない状態になっている
  • 食欲がガクンと落ちてしまう
  • 気管支炎になってしまう
  • チアノーゼを起こしてしまう

もしこれらの症状を見つけたら、まず誤飲を疑いましょう。猫の体をそっと持ち上げて下に向け、軽くたたいてみてください。

それでも口から何も出てこないようならすぐにやめて、病院へ急いでください。

もしも発見した時点で猫がチアノーゼなど深刻な状況になっている場合には、何もせずにすぐに病院へ連れて行きましょう。

さらに誤飲したからといって、大量の水や食塩水などを飲ませるのは絶対にしないでくださいね。それによって中毒を起こしてしまうことがあるからです。

少しでも早く病院に行って、身体の中の異物を取り除くことが猫の命を救うカギになるのです。

もしも誤飲したものの残りのパーツがある場合には、それも一緒に持っていくといいでしょう。

猫が誤飲するものに大きさは関係ありません

「こんなに大きいから猫が飲んだりすることはないだろう」などと安心することはできないんです。

実際に、かなり大きな物であっても誤飲してしまう事例もあるんです。これは猫のご飯の食べ方にも密接に関係しています。

猫は、日頃からご飯を「そのまま飲み込む」という性質があるので、身体に備わっている〈嘔吐反射〉の機能がとても弱いんです。

ご飯を食べている先生写真

これは、喉の奥に異物が入った時に反射的に身体が反応して嘔吐を起こす……いわゆる「えづく」行為ですね。

猫はもともとご飯を丸飲みする傾向があるため、この機能が弱いんです。だから猫にとってはかなり大きな物だったとしても、勢いで飲み込んでしまうことがあるんですね。

▼猫の嘔吐には、大きく分けて2種類のパターンがあるんですよ
猫がよく吐くことに慣れないで!悲しい病気が潜んでいることも

このことからも、飼い主ができるだけこれらの危険を未然に防いであげたいと思われることでしょう。

誤飲を防ぐために、日頃から飼い主ができること

猫にとってはそのつもりはなくても、遊んだりしているうちに誤って誤飲してしまうことがあるのは怖いですよね。

こうならないために飼い主ができることは、やはり日頃から細々したものを片付けておくことでしょう。

一番誤飲として多いヒモは、かなり身近にあるものでもあります。

遊ばせるのはいいのですが、ヒモを使うときはさりげなく様子を見ていてあげるようにするなど、ルールを決めておくと安心ですね。

人間の食べ物に関する誤飲もあります。これらは猫用のものに比べてやはり味が濃いですから、1度気になってしまうととことん探しだす……ようになっても困りますよね。

そうならない為にも、日頃からキッチン周りもキレイにしておくようにしましょう。さらに、猫が寂しい気持ちになったりしないように飼い主がたくさん遊んであげることも大事ですよ。

それは誤飲を予防することにもつながるのです。

▼猫の異食症という病気もあるので、その場合は何が原因なのかをよく考えてみましょう
猫の異食症でよく食べられるもの&異食症かどうかのチェック項目

猫の誤飲の症状を知って、日頃から猫にとって安心できる空間を作りましょう

座っている先生とニセ蔵写真

猫にとって、人間の周りにあふれている身近なものは誤飲の危険性があるものばかりでした。

飼い主が物を出しっぱなしにしないことで、猫へふりかかる危険を最小限に抑えることができます。(私も飼い主の1人として日々気をつけていきます!)

それでも万が一誤飲してしまった場合には、すぐに専門の医師に診てもらうようにしてくださいね。

みんなのコメント

  • ニャンコ大好き より:

    例えば短い紐を誤飲した場合
    その後まだ元気があって、食欲もある場合は?

    • ニャンコ大好き より:

      今朝旦那が私の知らないうちに
      丸く縛った羊羹の紐で遊ばせて居ました。
      三本繋がって居て、気づいたら一本なくなってて、もしかしたら?
      家中紐の切れ端探したのですが
      見当たりません。
      もしかして誤飲?と思い気が気では有りません。でも、元気もあって、食欲も有るので、ウンチが出るのを待った方がいいですか?

  • 猫おんりー より:

    1ヶ月の猫の赤ちゃんがあやまってソフトコンタクトを飲んじゃいました土曜日午後なので病院もやっていないため様子を見ていますが二度えづいたんですがでていません

  • じろう より:

    ネズミのおもちゃを誤飲しました。
    口をくちゃくちゃして、食欲が減りました。レントゲンには映らず、CTを撮ってやっとわかりました。内視鏡で取り出して、全部で18万円でした。ネズミのおもちゃは全部捨てましたよ。皆さんもお気を付け下さい。

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