元気なのに下痢をしている原因と対策。お腹に優しいおすすめフードも

とっても元気や食欲があるのに、便だけがゆるい・・・様子を見るべきなのか、すぐに動物病院に行くべきか悩みますよね。

猫の下痢は、さまざまな要因が考えられます。

そして、獣医さんでも、原因や病気を特定しにくいといわれています。

今回は、なかでも元気はあるのだけど、便がゆるい場合に考えられる原因や対策について、まとめていきます。

そもそも下痢とはどんな状態?便の様子をチェック!

下痢とは、水分の多い便のことを指します。

もう少し詳しくお話しますと、腸での消化吸収がうまくいかず、消化不良を起こし、水分の多い状態で排泄されてしまう便が下痢です。

  • 軟便
  • 便の頻度が多い
  • 便の量が多くなる

これらも下痢の症状といえます。

2~3週間このような症状が続いている状態は、慢性の下痢といえます。

元気なのに、下痢している原因で考えられるもの

元気があるのに下痢をしているということは、ほとんどが急性の下痢です。

急性の下痢においては、小腸や大腸にさほど影響はなく、深刻ではないものがほとんどです。

ですが、続いていしまうと危険なので、要因を見つけ出し、解決できるものは解決していきましょう。

まず、考えられる原因は、おおまかに4つほどあります。

  • 食べ物
  • ストレス
  • 寄生虫
  • 季節や成長の変わり目

以上が考えられる原因です。

どのようなことが原因として当てはまるか、飼い主さんが考えて見つけてあげることが大切となります。

原因から考える、元気があるときの下痢の対策

下痢の原因の見当がつけば、対策も練られるはずです。可愛い愛猫が健康でいてくれないと心配でたまらないですよね。

これから、上記にある、4つの原因を更に詳しく分析し、対策についても解説していきます。

最近エサをかえませんでしたか?

猫は、食に対して用心深い生き物です。慣れていない食事は、なかなか口にせず、体が適応するのに時間がかかります。

新たなキャットフードに切り替えると、うまく消化できずに排泄される可能性があります。

キャットフードを切り替えるときには、それまで与えていたエサに、少しずつ混ぜていくことが大事です。

1週間から10日間を目安にし、徐々に切り替えていきましょう。

▼猫のエサを新しいものに切り替える時の方法については、こちらの記事を参考にしてみてください
猫のダイエットフードの選び方。上手に切り替えてリバウンド防止!

キャットフードが痛んでませんか?

保管方法を間違えてしまうと、カビが生えたり、腐ってしまったりすることがあります。

正しく保管し、新鮮でおいしく食べられる食事を与えてあげてください。

ドライフードの正しい管理方法

  • 直射日光のあたらない冷暗所で保管
  • 温度の変化を避ける
  • 冷蔵庫にはいれない
  • 袋はしっかりと密閉する

空気に触れると酸化しやすくなるので、以上のことは守っていきましょう。

飼い主さんによっては、猫ごはん専用BOXに入れたり、1日分をタッパーなど密閉できる容器に入れて保管したりしている方もいるようです。

ウェットフードは、冷蔵庫で保管し、最低でも翌日までには食べきりましょう。

▼猫のドライフードの保管方法については、こちらをご覧ください
キャットフードは冷蔵庫保存すべき?タイプごとの保存の注意点

ストレスは万病の元

猫も人間もストレスは、あらゆる病気を引き起こします。

猫にとってストレスになることは、

  • 他の猫や人間が増える
  • しつけのためといい、たたいてしまう
  • 引越しをした
  • うるさい音
  • 他の猫からのいじめ

こういったことが考えられます。

下痢をしてしまった数日前からさかのぼり、ストレスを与えることがなかったか、振り返ってみてください。

もし、改善できるストレスであれば、その状況に応じて、解決してあげるなど処置を取っていきましょう。

すぐに改善できるものでない場合は、飼い猫ちゃんが安心して暮らせるよう工夫をしていき、様子を見てあげてください。

▼毎日の生活の中で愛猫からのストレスサインがでていないかをよくチェックしましょう
猫のストレスサインを見分ける!飼い主ができるストレス対策

寄生虫に蝕まれているかも・・・

急性の下痢を引き起こす原因に、寄生虫が体内にいる可能性も考えられます。

また、寄生虫は、放っておいてもなかなか治りません。そして、他の猫にも感染します。特に、消化器官系が弱い猫がかかりやすいです。

  • 便に白いものが混ざっている
  • 便が粘着質で血が混ざっている
  • 下痢をしてから、やせてきている

こういったことが当てはまれば、寄生虫に蝕まれているかもしれません。

その場合は、すぐに病院へ行き、獣医さんに診てもらい、対処していきましょう。

▼猫が寄生虫の種類と、感染経路についてはこちらをご覧ください
猫のうんちに虫がいる!しつこい寄生虫の感染経路と対処法

発情期によるものもあります

ホルモンバランスが変化する発情期。その発情期の前から、便がゆるくなり、発情期が終わると、便が元の普通便に戻ることがあります。

しかし、その他の原因が考えられることもあるので、あまり続くようであれば、病院に行きましょう。

▼猫の更年期にあたる時期にも、ホルモンバランスが変化することで下痢が起こることもあるんです
猫に更年期障害はない?更年期に起こりうる症状と、原因ごとの対処法

換毛期による毛づくろいをよくしてませんか?

換毛期による、毛づくろいにより、体内に毛玉がたまってしまい、腸を傷つけ、便がゆるくなることがあります。

その場合は、こまめなブラッシングやシャンプーを心がけてあげてください。

体作りはヒトも猫も食べ物から

エサによっては、安価で粗悪なものがあります。そういったエサにより、便質や臭いが変わっていきます。

人間も高カロリーなものやジャンクフードばかりを食べていると、コレステロール値が高くなり、健康診断でひっかかってしまったなどという話をよく耳にしますよね。

行き過ぎると、重大な病気を引き起こし、命に関わることがあります。

それでは、どのようなことに気をつけて、エサを購入していけばよいのでしょうか。

エサの選び方

キャットフードを選ぶとき、「安いものにこしたことはない」と思っている方はいないでしょうか。

しかし、食事によって、毛並みも変わりますし、なにより健康面においての、一番気をつけてあげるべき事項ではないでしょうか。

原材料が記載してある部分をよく見て、以下のことに気をつけて購入することをオススメします。

  • 無添加(保存料、着色料、香料が含まれていない)であること
  • 酸化防止剤(BHA・BHT)を含まない
  • 主原料が穀物以外であること 例:チキン、魚など
  • 低マグネシウムで下部尿路疾患の予防に対応しているもの

キャットフードのパッケージ写真

はじめは、見分けるのが難しいと思いますが、慣れてくるとすぐに、どういったものが入っているのかやこの原料はよくないということが判断できるようになります。

▼猫のキャットフードは毎日食べるものだからこそ、しっかりと成分内容を吟味して与えてあげましょう
猫の餌はナチュラルフードがおすすめ。知って納得のその理由

下痢とのきにオススメの、お腹にやさしいドライフード

  • ヒルズ・サイエンスダイエット
  • カナガン・キャットフード
  • ネスレ・ピュリナワン

こちらは、猫のことを考えて作られているなと感じるキャットフードです。

他にも、色々とキャットフードは売られていますので、自分で原材料を見ながら、猫にとって悪いものが入っていないかを確認しながら、購入してあげてください。

動物病院へ行ったほうがいい下痢

下痢によっては、重症化してしまう病気にかかっている可能性があるものもあります。

ただ便がゆるいというだけでなく

  • 嘔吐などの他の症状がある
  • 便に血が混じっている

というような場合は、感染症や病気を引き起こしているかもしれません。

不安な点や不審な点がある場合は、すぐに動物病院へ行き、専門家の指示を仰ぎましょう。

どんな病気であっても、早期発見が鍵となります。

▼猫の危険な下痢については、こちらもご覧ください
猫の危険な下痢の見極め方。病院をすぐ受診してほしい8つの特徴

飼い猫を守るのは飼い主さんの判断です

猫の写真

人は、言葉を話し、痛いことは「痛い」と伝えることができます。しかし、猫は動作や仕草、鳴き声で伝えることしかできません。

一番身近な存在の飼い主さんが、いち早く変化に気づいてあげ、対策を考えてあげないと、なかなか解決の道をたどらないでしょう。

私も、一匹のメス猫を飼っていて、下痢で悩まされたことがあります。

今では、すごく元気に過ごしています。ですが、あの当時はすごく悩みました。その時に出した判断や行動は、今では、自分にとっても愛猫にとっても良かったんだなと思っています。

これからも、長生きしてほしいので、猫の健康については私自身も常にアンテナを張っていきたいです。

みなさまも日常を振り返りながら、猫が安心して暮らせる環境づくりをしていってください。

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