猫の軟便は、毎日のごはんであるキャットフードと関連していることが多いといわれています。
突然便がやわらかくなると驚きますが、慌てずにまずは今の食生活を見直してみましょう。
軟便をフードで改善する方法についてご紹介します。
フードを見直すことで軟便が改善することも
軟便が治まったり、またはじまったりを繰り返す場合、毎日食べているキャットフードが猫の身体にあっていない場合があります。
- 香料
- 防腐剤
- 保存料
など、身体に良くない添加物は小さな猫の胃腸を刺激し、軟便を引き起こします。
質の悪いフードは、毎日ジャンクなごはんを与えていることと同じです。
無添加で、自然由来の原材料を使ったナチュラルなフードを与えることで、軟便の改善に効果がみられます。
また、本来肉食の猫は穀物を消化しにくいので、
- 小麦
- 大麦
- トウモロコシ
- 米
- 大豆
- 玄米
などの穀物を使わない、グレインフリーのフードを与えることで、消化吸収が良くなり便が普通に戻ることも。
猫は穀物の消化酵素をもっていないといわれています。
しかし、突然フードを変えると警戒し、そのストレスによってまた軟便になってしまうケースもあります。
少しずつ新しいフードを混ぜて、だんだん割合を増やし、良質なフードへと移行しましょう。
フードが酸化し、カビが生えてしまったものを食べることでも軟便になります。
ウェットフードも開けた当日に食べきってください。どうしても量が多い場合は、きちんと密封して冷蔵庫で保存し、次の日までには食べきりましょう。
軟便気味の猫にはどんなフードをあげればいいの?
軟便になりがちな猫には、以下の点に注意してフードを選んでください。
- グルテンフリー
- 肉・魚がメイン
- 無添加
- 食物繊維が豊富
先ほどご説明した通り、小麦やトウモロコシなど、アレルギーを引き起こしやすいとされている穀物が入っていないグルテンフリーのフードがおすすめです。
パッケージの表記を確認し、肉・魚がふくまれる割合の多いフードを選びましょう。
肉・魚には猫に必要な栄養素のひとつである動物性タンパク質が豊富にふくまれています。
タンパク質は、筋肉の維持や毛並みをきれいに保つために必要不可欠です。
新鮮な肉や魚が原材料としてたくさん使われていると、栄養も摂れて、胃腸の調子も良く、快便になります。
また、食物繊維が豊富なフードは軟便の改善に効果があるだけでなく、満腹感を与えつつ脂肪を減らし、摂取カロリーを抑えることができます。
原材料に乳酸菌がふくまれているものもあるので、パッケージの表記を確認して購入しましょう。
慢性的に軟便の猫や、胃腸が弱い猫には療法食がおすすめです。
消化しやすいフードや、胃腸に優しいフードなど、さまざまな種類があります。軟便の原因に応じて選んでみてください。
フードの切り替えは慎重に行いましょう。
新しいフードの原材料によっては、また身体にあわなかったり、食材アレルギーを引き起こしてしまうこともあります。
様子を見ながらだんだん新しいフードの量を増やしてください。切り替え終わってもまだ軟便が続くようなら、病院で相談し、別の対策を考えましょう。
食事の仕方にもポイントが!軟便を治す食事方法とは
毎日の食事の仕方を少し変えるだけで、軟便が治ってしまう場合もあります。
胃腸に優しい食事方法についてご紹介します。
規定量を守って食べ過ぎを防止する
毎日のドライフードを、適当にあげていませんか?
軟便の一番の原因は食べ過ぎです。適当にあげていると、規定量をオーバーし、消化できず軟便になってしまうことも。
毎日同じ量のフードをきちんとはかってあげることで、軟便を予防・対策することができます。
フードの種類によって1日分の量がちがうので、裏面のパッケージにかかれている1日の供給量を参考にしてください。
ウェットフードばかり食べている猫は、軟便になりやすいといわれています。
逆にドライフードを食べるときは必ず水分をたくさん摂らないと便秘になってしまいます。たっぷりの水と一緒にあげましょう。
ごはんは1日何回あげればいいの?
軟便を防ぐためには、ごはんの回数も重要なポイントとなります。
ごはんを1日に1度しかあげないと、その1回でまとめて食べるので、消化に負担がかかり、軟便を引き起こします。
1日中家にいるときはごはんをあげる回数を増やすなど、消化にいい食べ方を心がけましょう。
また、食べる量は同じでも、回数を増やせば空腹になる時間が減るので、もっとちょうだいとせがまれることも少なくなります。
バランス良い食事は快便への近道
バランスの良い食事は、軟便を改善するだけでなく、毛並みや疾患の予防にも役立ちます。
一般的に猫に必要な栄養素は、
- タンパク質
- 脂肪
- ビタミン
- ミネラル
この4つだといわれています。
タンパク質だけを十分に摂取しても、他が欠けてしまっては意味がありません。
ドライフードは完全栄養食なので、毎日の主食となるものです。
サプリなどで補うという方法もありますので、お医者さんと相談しながらその子にぴったりのフードを探しましょう。
軟便のときは水分を控えるべき?
軟便のときに水分を与えるとさらにひどくなってしまうのでは…と水分をあげないなんてことは絶対にやめてください。
水っぽい便によって身体からどんどん水分が出ていくのに、またさらに水分をとらないでいると、脱水に拍車がかかり、ちがう疾患になってしまうことも。
どんなときでも水分はきちんと与えましょう。
良質なフードで軟便を予防・対策を!
軟便は、あわないフードによって引き起こされることが多いといわれています。
質の良いフードは、お腹の調子を整え、身体を健康に導いてくれます。
毎日欠かせない食事だからこそ、こだわってあげたいですよね。
良質なフードで、お腹のなかから健康を目指しましょう。