猫をタクシーに乗せる時のポイント。マナーと猫の体調に注意しよう

緊急で病院へ行かなければいけない時など、猫をタクシーに乗せなければいけない場面も出てきます。

しかし例え短時間だったとしても、タクシーという見知らぬ空間にいるのは猫にとっても強いストレスになる場合があります。タクシーの中で暴れたり騒ぐこともあるかもしれません。

最近ではペットを運ぶための専用タクシーである、ペットタクシーというものもあり、昔に比べるとペットを連れてのタクシー利用がしやすくなってきています。

猫をタクシーに乗せる時、どのようなところに気を付けるべきなのかをまとめてみました。

マナーを守れば大抵のタクシー会社は利用可能

ほとんどのタクシーでは、猫や犬などのペットを同乗させることは可能となっています。しかし、運転手がアレルギーを持っていたりすることもありますし、猫が嘔吐や下痢などを繰り返している場合は、あらかじめ利用の際に確認しておいた方が無難です。

ペットをタクシーに乗せることは可能なのかをタクシー会社にアンケートをしたところ、約9割の会社がペットの乗車は可能と答えているそうです。

大型犬やニシキヘビのような大きな爬虫類など、動物が大きい場合は断られるケースもあるそうですが、猫ならまず問題ないと考えて問題ありません。

猫でも清潔な状態であるなら問題ないとのことですが、猫が嘔吐や下痢などを繰り返していたり感染症で異臭がする場合には、タクシーを手配する時や乗車前に運転手に申し出た方が良いでしょう。

タクシーに乗る時は必ずキャリーケースに入れよう

タクシーに乗る際、必ずキャリーケースに入れておくことが基本です。中には猫を抱っこしたり膝に乗せたまま乗ろうとする人がいるようですが、タクシーという猫にとっては見知らぬ空間で猫が普段のように落ち着いてくれるとは限りません。

むしろ猫が不安がってしまうことが考えられます。また、粗相としてしまったり嘔吐をしてしまう事もあり得るでしょう。

タオルや毛布などでくるめばOKとしているタクシー会社もありますが、猫がくるまれたまま到着まで大人しくしてくれない場合もあるでしょう。猫を守るためにも、丈夫な必ずキャリーケースを準備しておいて、タクシーに乗るようにしましょう。

ペット用のシートベルトもありますが、体が小さく柔らかい猫はベルトをすり抜けてしまう可能性がありますのでお勧めできません。

もしベルトが抜けて車の中で暴れた場合、運転手の妨害をしてしまうこともあるかもしれません。最悪交通事故にもつながりかねませんので、タクシーのみならず車で猫を移動させるときは万全の準備でいくようにしましょう。

タクシーの乗った時、どの席に乗せるかは運転手に確認するようにします。もしどこでもよいということであれば、ゆったりと座れる後部座席の方が良いでしょう。

座席では膝に乗せるか、もしくは床に置くかはタクシー会社によって異なります。猫が一匹であれば、膝の上に乗せて声を掛けなるべくリラックスさせてあげるのもよいかもしれません。

万が一の事故を考えて、キャリーケースごとシートベルトで固定をするのも良いでしょう。

車内を酷く汚した場合はクリーニング代金が請求される事も

もし嘔吐や粗相などで座席を著しく汚してしまった場合は、別途クリーニング代が発生する事もあるようです。

しかしマナーを守っていれば通常は請求する事はまずないタクシー会社がほとんどなので、クリーニング代金が請求されるような時はよっぽどの時と考えてよいでしょう。

ペット専門のペットタクシーを利用する方法もあり

猫が複数の場合、大きめのタクシーを手配する方が余裕をもって乗車をすることが出来ます。

ここ最近都市部では、ワンボックス型の大きめのタクシーが増えてきました。このタクシーは車いすごと乗れる様に設計されたもので、高齢化社会に向けて徐々にタクシーの数を増やしているそうです。

料金は普通のタクシーと同じでタクシーを電話やインターネットなどで呼ぶ時に、ワンボックス型のタクシーが希望であることを伝えれば手配できるそうです。

最近はペットの乗車を専門にしたペットタクシーもあります。対応エリアはその会社によってことなり、飼い主が一緒にいけない場合にはペットのみ搬送する事も可能となっています。(ただし別料金が発生する場合もある)

緊急で今すぐタクシーにきてもらわなければならない、といったことでなければペットタクシーを利用する方が乗せる時の心配は少なくなります。

料金はタクシー会社により異なりますので、利用前にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

我が家は一度だけ、かかりつけの病院が連休中だった時に体調を崩したことがあったため、タクシーで24時間対応の病院へ連れて行ったことがあります。

もともとキャリーケースに入れると嫌がる猫なのでタクシーに乗っている間は鳴き続けていましたが、タクシーの運転手の方も親切な方でしたので、何事もなく病院へ到着することが出来ました。

乗車中は猫の体調に注意をしよう

猫は車酔いはあまりしない動物であると言われていますが、車に乗るのが慣れていなかったり、長距離の移動だったりすると体調を崩してしまうこともあるかもしれません。

車酔いそのものよりも、キャリーケースの中に長い時間入れられてしまう事の方がストレスになってしまう事も多いのです。

猫が酔ってしまった時の症状としては以下のものがあります。

  • 嘔吐
  • 頻繁に鳴く
  • よだれ
  • 落ち着きがない
  • 目や舌などの粘膜が青白い

猫の車酔いに対して慣れさせることは非常に難しいため、なるべく車に乗せる時間を短くしてあげるのが対策となります。

しかし病院が遠い場所にあり、何度も通わなければならないこともあるでしょう。猫が車に乗る事で毎回不調をきたしてしまう時は、担当の獣医さんに相談するようにしましょう。

人間の場合は酔った時に車の窓を開けて空気に触れることで良くなることもありますが、空気を入れ替えたいからとキャリーケースの扉や蓋を開けるのは危険です。

猫がケージから出てしまい、車の中でパニックになることもあり得ます。キャリーケースの中で不安がっても、扉を開けないようにしましょう。

猫により症状が異なり対策方法も様々です。ただし間違っても、人間用の酔い止め薬を与えるようなことは絶対にしないでください。

薬は何でもそうですが、人間用のものは人間の体に合わせて作られたものです。体の大きさが違う猫にとっては、効き目が強すぎて毒にもなりえるのです。

猫とのドライブを無理やり行う事はしない

犬は集団の中で生活し、チームワークで狩りを行う動物ですが、猫は基本的に単独で生活を狩りも1匹で行います。

そのため猫は犬と違い、なるべく家の中でのんびりと過ごしたい生き物です。車での移動は、出来る限りストレスがないようにさせてあげたいところです。

たまに旅行に連れて行ったり、一緒にドライブに出かける猫もいますが、全ての猫がそのように出来るとは限りません。車に乗せて不安がるのであれば、無理やり外出させることはしないでください。

特に高齢の猫はストレスも強くなり、日常生活にも支障をきたす場合があります。

テレビやインターネットで見たから、うちの猫も出来るはずだというような勝手な判断はやめましょう。

いざという時の為に、日頃から緊急の時の準備をしておこう

最近はペットも家族という認識が高まり、ペットも人間の様なサービスや福祉を受けられることが多くなりました。

我が家では私が子供の頃から猫を飼っていますが、昔に比べてペットを取り巻く環境も大分変わったなあと感じております。

ペット専用のタクシーも、私が子供の頃はなかったと記憶していますので、ペットに対する認識が社会の中でも変わっていったと言えるでしょう。

猫も生き物ですから、緊急で車に乗せなければならない事も出てきます。治療を受けられる病院が近くにあるとは限りませんので、普段から動物病院は確認しておくようにしましょう。

直接行かなくても電話やメールなどでアドバイスをしてくれる病院もありますし、もしもの時の24時間体制の病院も確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

特に誤飲で中毒を起こしてしまった場合は、1分1秒を争います。

飼い犬が人間のごはんを誤って食べてしまい中毒をおこしてしまいましたが、行きつけの病院が休日だったため休日あけに連れて行ったものの、すでに症状が悪化し助けることが出来なかったという事故が実際に起きています。

そのような不幸な事故を起こさないためにも、常に万全の注意をしておきましょう。

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