猫の入院費や治療費の目安。もしもの時にも安心できる備えとは

体が丈夫な動物だといわれている猫ですが、生きている限り病気や怪我によって病院を受診することはもちろんあります。

体調が悪い猫ちゃんが元気になるのか、無事なのか、とても心配になりますが同時に高額な治療費を請求されるのではないかと心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に体調が思わしくなく、入院となった場合気になるのが入院費です。滅多にないことですし、経験したことがないからこそ猫が入院した時にどれくらいの金額がかかるのか気になりますよね。

猫ちゃんの健康や命はお金に変えられないとはいっても、どうしても心配になってしまう入院費の目安を今回はご紹介します。もしもの時、不安要素を少しでも無くすためぜひ目安をおぼえておきましょう。

入院費や治療費の相場を知っておこう

猫ちゃんが病気や怪我で入院をしてしまったら飼い主さんは心配になってしまいますよね。

環境の変化が苦手な猫ちゃんは、無用なストレスをかけないために自宅治療が行われる事が多いのですが、それでも入院を選択しなければならないということは容態は思わしくない事がほとんどでしょう。

そんな猫ちゃんが入院をする時にかかる入院費は、どのような治療を行うか、どのくらい入院をするのかによって金額は変わってきます。

入院費の目安

入院費とは入院させるためにかかる費用、病院に泊まる(預ける)ための費用です。入院費という項目だけでいうと病院によって差はありますが、おおよそ1日2500~3000円です。この入院費+治療費がかかってきます。

入院をするほどの容態ということは、それなりの治療を行わないといけない場合が多く入院をする場合は入院をする費用よりも治療費の方が高額なのです。

入院費+治療費の目安

それでは気になる入院費と治療費を合わせた金額はどれくらいになるのかというと、どのような治療を行ったかによって変わってきます。また動物病院の場合、治療に関して相場はあっても明確な決まりはありません。

そのため同じ治療なのに病院によって金額が大きく違うということも珍しくありません。ただ相場というものは存在します。

例えば、点滴を1日中行うための入院の場合は点滴の相場が3500~5000円程度なので、入院費の相場は7000円程となります。

重篤な症状の場合、点滴以外にも処置をしなければいけない場合はさらに処置代がかかってきます。猫に多い尿結石などの泌尿器系の病気の場合だと、尿道の処置のほかに血液検査も複数回おこないますので1日の入院費は15000円程になります。

この他にも手術を行う場合はさらに金額が跳ね上がります。もっと重症の場合や集中治療室であるICUに入る場合だと入院費は15,000~20,000円は見ておかなければなりません。

さらに重要なのはこの金額の目安は全て1日にかかる費用です。入院が長引けばその分入院費も治療費もかかりますので、猫が入院をしたことでかかった費用が10万円以上になることも珍しくはありません。

経過観察の場合は1日で退院できることも多いですが、1度の入院でかかる入院費の目安は最低でも10,000円~だと思っておいたほうがいいでしょう。

入院が必要になる場合

基本的に入院をしなければいけない場合は以下のような場合が考えられます。

  • 手術をする場合
  • 静脈に点滴を24時間する場合
  • 酸素吸入をする場合
  • 検査や処置が何度も必要な場合

どのような場合でも、猫にとっては緊急を要するだけではなく非常に危険な状態である場合がほとんどです。

ただ入院治療をすれば助かる確率があるという証拠です。入院を促された場合は入院費が高額になっても是非入院治療を行ってあげて下さい。

入院費と治療費が明確にされない病院の場合は?

最近では愛猫家の方も増えたので、猫に治療を行う場合や入院が必要な場合は事前に獣医師からの治療計画や必要な入院費や治療費用を説明してくれる病院が多くなりました。

しかし、動物病院によっては治療を行う前の事前説明や治療費、入院費の大まかな目安の説明が一切行われない場合もあります。

飼い主にとっては大事な愛猫がどのような治療を行われるのか、そもそもどのような状態で元のように元気になってくれるのかわからないので不安になりますよね。

また治療費や入院費の説明がないと、お支払いの時にどれくらいの金額を請求されるのかもわからず気が気じゃなく愛猫を心配する気持ちと治療費を払えるのかという不安で頭がパンクしそうになってしまうでしょう。

そのような心配を抱えたまま、悶々としている飼い主様も多いですが自分の愛猫が入院をしなければいけない、治療を行わなければならないという場合はまず獣医師に聞いてみるようにしましょう。

  • どのような治療を行うのか?
  • その治療を行って大丈夫なのか?
  • 入院は本当に必要なのか?
  • 治療費はいくらかかるのか?
  • 入院費はいくらなのか?
  • 入院期間はどれくらいになりそうなのか?
  • 入院治療費でどのくらいの金額になるのか?
  • 退院後も治療が必要なのか?

治療方針だけではなく、入院治療費のおおまかな目安を詳細に聞くことで今後のお金の工面も考えられるだけではなく、詳細な質問にも丁寧に答えてくれるかどうかで信頼できる病院なのか見極めることもできます。

飼い主の中には入院や治療前に金額を聞くのは気が引けると思う方もいらっしゃると思います。

しかし猫の治療は高額になりやすく、いざお支払いをする時にあまりの金額に驚いてしまうこともありますので恥ずかしがらず治療費や入院費について事前に確認するようにしましょう。

もしもの時の為にペット保険に入り入院費に備えるのもあり

猫は高額な治療費、入院費となるケースが頻繁にあり、治療によっては100~200万円という大変高額な入院治療費を請求された事例もあります。

もちろん裕福な家庭でしたら、そのくらいの金額すぐに払えると思いますが一般家庭の場合、急に200万円も必要といわれてもすぐに用意をできないのではないでしょうか?

そのような急な高額入院費に備えたい人におすすめしたいのがペット保険です。

昨今のペットブームにより、各保険会社から様々なペット保険が誕生しており日本ではまだまだ浸透しきってはいませんが徐々に加入をする人が増えてきています。

ペット保険は掛け金が低い物から高額な物、さらに保障内容が充実している保険や、愛猫を病院に連れていくかどうか悩んだ時に相談できる電話相談サービスがついている保険も存在しています。

ペット保険は保障内容はもちろんのこと掛け金にも差があります。もしペット保険を検討するのであればどの保険がご自身のニーズに一番合っているのか比較しながら決めるようにしましょう。

入院費の目安を知って愛猫のもしもの事態に備えよう

病気や怪我はいつ訪れるのかもわかりませんし、思いもよらないときにその時は来ます。大切な愛猫が病気や怪我を患うだけでも心配なのに入院をしなければならないとなると不安で仕方なくなってしまいますよね。

そんな愛猫を心配する気持ちだけではなく、入院費や治療費の心配までしていたら心労で倒れてしまいそうになります。

せめて入院費や治療費の心配だけはしなくてもいいように、元気なうちから愛猫のもしもの時に備えて少しずつ貯金をしておくかペット保険に入るようにしてはいかがでしょう?

高額な入院費と治療費を払うのは大変でしょうが、大切な家族である愛猫を守るために是非とも今のうちから備えるようにしましょう。

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