意外にもスイカは猫の体にいい野菜!あげるときは量に注意して

夏といえばスイカ!暑い日差しの中、冷たい水に足をつけながらスイカにかぶりつく!そんな夏の楽しみ方をしている方もいらっしゃるでしょう。

そんな夏の風物詩を愛猫にもおすそ分けしてあげたい!そんな思いから愛猫にスイカを少しだけ食べさせてあげようと考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、気になるのは愛猫にスイカを与えてもいいのかという謎です。

果たして猫にスイカを与えてもいいのでしょうか?また、スイカを与えるとしたらどのようなことに注意をすればいいのでしょうか?

猫にスイカを与えても問題はないが注意が必要

スイカはウリ科の野菜で、そのほとんどが水分で出来ています。少し前にスイカに戯れる猫の動画がはやったので、スイカと猫という異色の組み合わせに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな猫とスイカですが、果たして猫にとってスイカは害がないのでしょうか?

猫にスイカを与えること自体には問題ありません。猫にとってスイカは中毒を起こすような食材ではありませんし、基本的に野菜なので問題はありませんが、けっして進んで大量に与えたい食材ではありません。

スイカは猫に無害だからといって大量に食べてしまったり、スイカを盗み食いするのを放っておいては体調を崩す原因になることもあります。

スイカに含まれている糖分が危険

猫にスイカを大量に与えてはいけない理由としてあげられるのが、スイカの中に含まれている糖分の問題です。スイカってとても甘くておいしいですよね。あれはスイカに含まれている糖度が高いので甘くておいしく感じるのです。

この糖度はヒトにとってはあまり問題はないのですが、猫にとってはスイカの糖度は過剰になりやすいのです。

猫は生きてくうえで糖分をそこまで必要としておらず、多量にとってしまうとすぐに糖尿病を発症してしまいます。

さらに猫はスイカに限らず、糖分に含まれている甘味を感じる味覚を持ち合わせていないのです。

そのため、たまには甘いものを食べさせてあげうようという思いからスイカを与えてあげるのは特に意味がありません。

むしろ、糖尿病になるかもしれないリスクを負いながら甘みを感じない食材を食べていても意味がないので、甘味という意味合いでスイカを与えるのはやめておきましょう。

スイカに含まれているカリウムに要注意

スイカにはカリウムという栄養素が豊富に含まれています。

健康な猫の場合、このカリウムを体に取り入れると利尿作用などがあることから、体にいい食材だということができますが心臓や腎臓に問題を抱えている猫ちゃんには注意が必要な栄養素となっています。

カリウムを分解排出する役割を担っているのがこの腎臓なのですが、腎臓に問題を抱えている猫の場合は、カリウムを分解排出する機能が低下しているため高カリウム血症になってしまう可能性があります。

ほんの少量のカリウムでも反応を示す場合がありますので、心臓や腎臓に問題を抱えている猫ちゃんにはスイカを与えないようにしましょう。

スイカの種や皮もNG!

猫にとってスイカの実の部分はいいですが、皮や種の部分は消化することができないのでNGとなっています。

もし間違って食べてしまった場合、胃腸に負担をかけることになってしまい、最悪の場合は腸閉塞などを引き起こし死に至る可能性もあります。

そのため猫にスイカを与えるときは、一切れをそのまま与えるのではなく皮や種をしっかりと取りのぞいてから与えてあげるようにしましょうね。

スイカには猫に嬉しい栄養素も含まれている

スイカは猫にとって全く無意味な食材なのかといわれたら決してそういうことはありません。猫にとってスイカは量を守れば害はありませんし、糖分も少しくらいなら摂取しても問題はありません。

それではスイカが猫に与えるいい効果というものをご紹介しましょう。

猫にとってうれしいスイカの栄養素

それでは猫にとってうれしいスイカの栄養素をご紹介しましょう。スイカは水分した含まれていないと思っていたそこのあなた。意外にもスイカには多くの栄養素があるのですよ。

  • ビタミン
  • ミネラル
  • リコピン
  • シトルリン
  • ビタミンC
  • グルタミン酸
  • アルギニン酸

名前をみただけでも体によさそうな栄養素ですよね。これらの栄養素には利尿作用と抗酸化作用が含まれています。

さらに多量にとっては体に害を及ぼす可能性がある糖分ですが、スイカに含まれている糖分は体の中のブドウ糖とすばやく溶けてエネルギーに代わりやすい、いうならばスポーツドリンクのような役割も果たしてくれるのです。

そのような特徴からスイカは熱中症予防にも効果があるといえるのです。

スイカは夏の水分補給にも最適?

夏は熱中症予防として水分補給が重要だと言われています。それは猫も一緒でたとえ室内で生活をしていたとしても、脱水症状に陥らないようにするためにも水分は積極的にとってほしいものですよね。

しかし、猫は元々砂漠で生活をしていた動物のため、水分をあまり必要としないだけではなく水をあまりとろうとしないのです。

さらにまだ若い猫ならいいですが、高齢の猫となってくると足腰も弱ってきますし動くのが面倒だと感じてしまうためなのか、わざわざ立ち上がって歩いていき水を飲むということをしなくなるというのです。猫らしいといえば猫らしいですよね。

そんな猫ちゃんに水分をとってほしいとお困りの方は、水分の多いスイカを与えてみてはいかがでしょう?

スイカが好きな猫ちゃんなら、水を飲むよりも好んで食べてくれるかもしれませんし、スイカには体を冷やす作用があるので夏バテ対策にはもってこいの食べ物だといえます。

疲労回復効果も期待できる!

スイカに含まれているカリウムですが、前述したように腎臓や心臓に問題を抱えている猫ちゃんには高カリウム血症を発症してしまう可能性がありますが、健康な猫が摂取する分には疲労回復効果が期待できます。

カリウムには体内の塩分を排出してくれる効果、利尿作用の効果、疲労回復効果があります。

愛猫がスイカを好んで食べるならば適量を守って与えてみてはいかがでしょうか?ただし大量に与えてしまうと下痢を引き起こす可能性がありますのでくれぐれも注意してくださいね。

猫にスイカを与える方法

猫にとってスイカは量さえ守れば与えてもいい食材ではありますが、適量とはいったいどれくらいの量だと思いますか?答えは最初は少量から始めて様子を見ながら一口くらいを与えていくようにしましょう。

というのも猫はお腹が弱い子もいますしウリアレルギーの猫も存在しています。

そういった場合、いきなり大量に食べてしまっては下痢や嘔吐を引き起こし逆に脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあります。

また愛猫がスイカを食べても特に問題はないからと大量に与えてしまえば、やはり糖分の摂り過ぎで糖尿病や肥満の原因となります。猫にスイカを与えるときは、それらの問題も考慮して与えるようにしましょう。

目安としては4Kgあたり1口分、もっと食べられそうならせめて2口分くらいにとどめるようにして与えるときも何か異変が出ていないかしっかりと注意するようにしてあげましょう。

また、スイカの中でも糖分ができるだけ少ない皮に近い部分を与えるようにするとより安心ですね。

その際も皮や種を猫が食べないようによけて出すようにしましょう。

猫とスイカの動画が可愛い!

なぜなのかはわかりませんが、猫はスイカを見るとこのように勝負に挑む子がいるようです。

▼Youtube動画 スイカに戦いを挑む猫

ボールのような丸い形が原因なのか?変わった色が原因なのか?理由は謎ですが、スイカが気になってちょっかいを出すようです。

▼Youtube動画 猫とスイカ

こちらの猫ちゃんもスイカに興味深々です。なかなか一玉のスイカを購入することは少ないかもしれませんが、もし機会があれば愛猫に試してみてはいかがでしょう?

猫にスイカは場合によっては大変有効

猫とスイカというとあまりイメージはなかったですが、与えるタイミングや量を決めれば大変有効な食材だといえますよね。

これからスイカがおいしい季節になってきます。もし愛猫がスイカに興味を示したら試しに少量を与えてみてはいかがでしょう?意外と気に入るかもしれませんよ。ただし、上記であげた注意点は必ず守ってくださいね。

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