猫におやつとしてカニカマをあげているそこのあなた!カニカマは猫に与えてはいけないというのをご存知でしたか?
その安さと手軽さから、日本人の冷蔵庫の中にも頻繁に入っているカニカマを、物欲しそうに見つめる愛猫に「ちょっとだけだよ」なんて言ってあげるたびに愛猫の寿命を縮めているかもしれません。
本日は愛猫の健康のために注意をしたい猫とカニカマの関係と、カニカマ以外の与えてはいけない加工食品についてご紹介します。可愛い愛猫のためにも、愛猫家の皆様はぜひチェックしてください。
猫にカニカマを与えてはいけない理由
猫に人間用のカニカマを与えるのは基本的にNGです。
カニカマの原材料は魚ですし、カニカマに含まれる成分には猫が中毒を起こすような食材は含まれていないため、誤って食べてしまったとしても問題はありません。
ただ、おやつ代わりに頻繁に与えていたり、ご飯の代わりに与えているという飼い主様はすぐにやめましょう!その行為が、愛猫の健康に悪影響を及ぼす原因となっているかもしれませんよ?
カニカマには「塩分」が多い
カニカマを与えてはいけない理由として、最初にあげられる理由は「猫にとっては多すぎる塩分量」です。猫はあまり塩分を必要としない動物で、一日に必要な塩分量は3g程です。そのためあまりにも塩分を過剰摂取すると死に至ることもあります。
猫にとって致死量となる塩分量は1Kgあたり4g以下、4Kgの猫ちゃんだとティースプーン3倍分だと言われています。
さすがにこの量を一気に食べる猫ちゃんはいないでしょうが、一気に取らなくても毎日塩分の濃い物を食べ続けると、健康によくないのはわかりますよね。ちなみにカニカマは一本あたり0.1gの塩分量となります。
ヒトからすればそれくらいと思うでしょうが、猫からすれば十分すぎる塩分量です。普段の生活の中にはカニカマ以外にもさまざまな物を口にするでしょうから、カニカマを何本も食べてしまってはあっという間に一日の許容範囲を超えます。
愛猫の健康を考えるとやはりカニカマはあまり与えない方がよさそうですね。
カニカマには「食品添加物」が多い
カニカマで気を付けたいのが、製造過程で使われる食品添加物の多さです。カニカマには味付けをするためや、色味をつけるためにさまざまな食品添加物が使用されています。
これらの添加物は人にとってはそこまで悪影響を及ぼしませんが、猫にとって安全とは決して言い切れません。
個体によっては添加物に反応してアレルギー症状を引き起こす場合もあります。アレルギー症状が発症しなかったとしても、消化不良から下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
カニカマに含まれる食品添加物は、猫が生きていくうえで必要のない成分ですからこのような症状が出ても仕方がないですよね。
誤って少しだけ食べたからといって慌てる必要はありませんが、吐いたりする下痢をしたりしないか注意をしておきましょう。
カニカマには「糖分」が多い
あまり知られていませんが、カニカマには糖分も多く含まれています。糖分は摂りすぎると肥満の原因となりひどい場合は糖尿病を発症することもあります。
糖尿病になると脱水症状、意識障害などの恐ろしい症状や、嘔吐、下痢といった症状を引き起こします。
また糖尿病の治療は過酷で、こまめに動物病院へ通院したり自宅で治療を行うなどストレスがかかってしまうこともあります。そのようなつらい思いを愛猫にさせないためにも、糖分が多量に含まれている食べ物は控えたほうがいいでしょう。
カニカマが猫にもたらす危険
カニカマを与えるのがNGな理由は、多量に使われている調味料や食品添加物です。しかし、これらの成分が具体的にどのような悪影響を及ぼすのか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、次は猫がカニカマを食べ続けることで引き起こされる危険について見ていきましょう。カニカマを食べたから必ずこのような危険が巻き起こるというわけではありませんが、リスクが高まるのは間違いありません。
カニカマを普段から頻繁にあげているという方はこの機会に改めてみてはいかがでしょうか?
腎臓病のリスク
カニカマを食べることでもっとも懸念されるのが腎臓への負担です。
塩分が多く含まれている食材を食べると、体の中の塩分濃度を下げるためできるだけ多くの水分を摂取して体に蓄えようとします。この水分を多く蓄えようとする働きによって血圧が上昇、その結果腎臓に大きな負担をかけることになるのです。
猫は腎臓があまり強くなく、塩分を排出する力も弱いため他の動物よりも塩分による負担は大きくなります。
あまりにも腎臓に負担をかけすぎると、腎不全を引き起こし取り返しのつかない事態に陥る可能性もありますので、カニカマはもちろん普段から塩分量の多い食べ物は与えないようにしましょう。
心臓病のリスク
カニカマに含まれる過剰な調味料は心臓にも多きな負担をかける可能性があります。これはカニカマを食べることで塩分の過剰摂取となり血液中のナトリウム濃度が高くなることで、心臓に負担がかかってしまうのが原因です。
特に注意をしたいのが肥大型心筋症です。
心筋症になると完治は難しく、対症療法を行いながら心筋症の進行を遅らせる治療しか行えません。そうなると食餌療法やつらい治療を強いることになりますので、愛猫のためにも健康に気を遣った食事を摂らせてあげましょう。
結石のリスク
カニカマを食べ過ぎることで体の中のミネラルが濃くなり水分不足を招き結石を発症するリスクも覚えておく必要があります。
特に尿道に結石ができる尿路結石は猫がかかりやすい病気としてよく知られています。
尿路結石になると尿をするときに痛みが伴い、最悪の場合は尿が出なくなる尿毒症を発症し死に至ることもあります。結石はどのような猫にも起こりやすく、重篤化しやすい病気なので、トイレに何かの異変を感じたら注意をしてあげましょう。
内臓への負担
カニカマなどの加工食品に使われている食品添加物は塩分のほかにも食品添加物が大量に含まれています。この食品添加物は本来猫にとって必要のない成分のため、体に入ってしまうと内臓は余分な物を排出しようと活発に動きます。
この内臓の不必要な働きが大きな負担となり、愛猫の健康を脅かすさまざまな病気の原因となる可能性は十分にあります。
ヒトのために作られた食品は、ヒトが食べるものであって猫が食べるものではありません。そのことをしっかりと理解したうえで、猫に与える食べ物を吟味してあげましょう。
カニカマ以外の加工食品も基本的にはNG
カニカマを与えてはいけないのはわかったけど、それ以外の加工食品ならあげてもいいの?と、思った飼い主様。
基本的にヒトのために作られた食品はヒトが食べるもので猫が食べると多すぎる塩分、糖分、食品添加物によって体調不良を引き起こす原因となります。
猫を飼っている方のSNSやブログを見ていると、このような食品を与えている方が見られますがどれも猫の健康を考えるならばおすすめはできないものばかりです。
- ちくわ
- シーチキン
- かつお節
- さきイカ
- チーズ
- しらす
- そら豆
- にぼし
- ケーキ
- アイス
- お菓子
どれも食べたからといってすぐに中毒に陥ったり、体調不良を引き起こすようなものではありませんが食べさせていい食べ物でもありません。
ちょっとくらいなら問題はない、という言い方ができるかもしれませんがその少しだけが積み重なれば危険な行為になる可能性もあります。
もし猫にどうしてもカニカマやおやつを与えたいというならば、ヒト用の加工食品のカニカマではなく猫ちゃん用のカニカマを与えてみてはいかがでしょうか?
▼ペティオ (Petio) キャットSNACK 乾しカマ かに味
こちらは猫用に加工された塩分控えめで、猫ちゃんの体にも優しいカニカマです。猫用だからといって大量に与えてはいけませんが、量を守って与える分に問題はありません。
愛猫のちょっとしたご褒美に、普段のおやつに、常備をしておいてはいかがでしょうか?
カニカマなどの加工食品を猫に与えないようにしよう
ヒト用の練り物製品が大好きだという猫ちゃんは多く、カニカマを冷蔵庫から取り出すだけで飛んでくる子も多いでしょう。
愛猫のねだるようなつぶらな瞳に負けてついつい与えてしまいそうになりますが、その少しが愛猫の健康に暗い影をもたらします。
カニカマをちょうだいとねだる愛猫にどうしても与えたいと思うならば、猫用のカニカマやおやつをあらかじめ用意して催促に答えてあげるようにしましょう。
愛猫の健康を守れるのは飼い主だけです。かわいそうだと思っても心を鬼にして与えないようにしてくださいね。
みんなのコメント
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クソ喰らえと言いたい。
19歳の我が子は毎日楽しみにしてるんだよ。