猫のしっぽは長かったり、短かったり、曲がっていたりとさまざまです。
しっぽの短い猫や、カギしっぽと言われるしっぽが曲がった猫は日本に多いと言われています。
また、表情がわかりにくい、クールと言われる猫ですが、パタパタとよく動くしっぽは感情表現が豊か。動き方からの感情表現は犬のしっぽとはまた違った意味を持ちます。個性豊かな猫のしっぽに注目です。
しっぽの仕組み。絶対ひっぱっちゃダメな理由
猫のしっぽは尾椎という骨が20〜24個連なっています。
神経は太い脊髄と直接繋がっているため、非常に敏感です。
膀胱や肛門、後ろ足など、さまざまな神経と連結しているため、しっぽを引っ張るとその部分だけではなく、他の部分にも影響をもたらし障害が起こることがあります。
そのため、しっぽを強く引っ張ることはやめるようにしましょう。
また血圧もしっぽで測ることができます。
猫のしっぽの種類。いろんなしっぽはみんなかわいい
猫のしっぽの種類はさまざま。主に以下のようなしっぽがあります。
長いしっぽと中くらいのしっぽ~長尾、中尾~
長尾は英語ではフルテイルと言い、一般的な長いしっぽです。約25~30cmの長さがあります。中尾は約10~15cmの長さのしっぽです。
短いしっぽ~短尾~
約6〜7cmの短いしっぽです。英語ではボブテイルと言い、遺伝子の変異で生まれたしっぽです。
ジャパニーズ・ボブテイルというボンボンのように丸まった短いしっぽが特徴の種類もいます。
そのため、猫が化けて出ないように、故意にしっぽの短い猫を増やしたと言われています。
先が曲がったしっぽ~かぎしっぽ~
しっぽの先が曲がった状態のしっぽです。日本で多くみられるかぎしっぽは、遺伝子の影響と言われています。
かぎしっぽの猫は、欧米ではあまり見られず、日本では長崎で多く見られます。
これは、鎖国中の日本で唯一、外国と交易のできた出島に外国の船の中にいた猫が住みついたことで、外国の猫の遺伝子が掛け合わさり、かぎしっぽの猫が多くなったと言われています。
また、長崎は島が多かったことから、遺伝子が残ったとも言われています。
外国の猫はまっすぐなしっぽの猫が多いため、かぎしっぽの猫は珍しいことから、幸せを呼ぶとも言われています。
うちの2匹の猫たちは2匹ともかぎしっぽなので、幸せを運んでくれることを楽しみにしています。
意外?にとっても重要!猫のしっぽの役割
猫のしっぽはかわいいだけではなく、きちんとした役割があります。生きていくために必要な猫のしっぽの大事な役割を知っておきましょう。
しっぽでバランスを保つ
高いところや幅が狭いところを歩くことが好きな猫ですが、しっぽでバランスを保っています。だから、平気で歩けるんですね。
短いしっぽの猫はバランスが取りにくく、しっぽのない猫種は上から落ちやすいと言われています。
うちの下の猫はしっぽが短く、太り気味ということもありますが、キャットタワーに登るのに「うんしょ」という感じで登っています。これもしっぽが短いからでしょうか。
しっぽで防寒
寒くなると、猫が丸まっている姿を見ることが多いですが、しっぽを体に巻きつけて、マフラーのような役割をして温まっています。こちらも長いしっぽの猫限定ですね。
猫のしっぽで気持ちがわかる
さまざまな種類のしっぽですが、しっぽの状態や動かし方で猫の気持ちがわかります。
しっぽをピンとまっすぐ立てている
甘えたい時や、ご飯や遊んで欲しい時。好意を示しています。また、挨拶の意味もあるようです。ピンとしっぽを立てて近寄ってきたら、構ってあげましょう。
しっぽをピンとまっすぐ立てて左右に揺らす
リズムをつける感じで左右にブンブンと振る時は、俺は強いんだぞという闘争心のあらわれだったり、ばかにしている時です。
犬のようにうれしいわけではありません。
しっぽを足の間に挟む
恐怖心を感じていたり、弱気になっている時。自分を小さく見せています。自分は小さくて弱いから襲わないでと伝えています。またしっぽを襲われないように隠す意味もあります。
しっぽに少し力をいれ、山形にする
ビクッと驚いて攻撃態勢になった時。防御の意味もあります。
しっぽを大きくゆっくり振る
ごきげんでリラックスしている時。安心している状態です。
大きく、激しく左右に振る
機嫌があまり良くない、イライラしている時。あまりかまわずにそっとしておいてあげましょう。
膨らんで太くなったように見える
驚いたり、怖がったりした時。強気にもなっています。うちは猫同士でプロレスごっこをしている時に、よくしっぽを太くしています。
呼ぶとしっぽで答える
寝ている時に名前を呼ぶとしっぽだけを動かすことはありませんか?呼ばれたことに気づいたけど、起きるのが面倒だなと思っている時です。
猫のしっぽを観察してコミュニケーションをとろう
うちの2匹の猫たちは、1匹は長くてしっぽの先が曲がったカギしっぽで、もう1匹は短い丸いかぎしっぽです。
しっぽで不機嫌さをアピールしても、私が気にしないで構ってしまうため、諦めているかもしれません。
特に下の猫はしっぽが短いので、しっぽを動かしても、ポヨポヨと動いて可愛いだけなので、飼い主に余計にベタベタされる結果になっています。
しっぽの動かし方で感情を表現している猫。普段から何気ないしっぽの動きを観察して、猫とのコミュニケーションをより深くとっていきたいですね。
私もしっぽから猫たちの気持ちを汲み取ってコミュニケーションを取りたいと思います。下の猫の短いしっぽも短いながらもよく動くので、よく観察してみるようにします。
みんなのコメント
-
猫が困難だったとは知らなくてびっくりしました!