猫ちゃんを飼い始める時に一番悩むのが「名前」でしょう。考えている時は楽しいのですが、いざ名前を付けようとなると、この名前が可愛い…いやもう少し変わった名前がいいかも…と迷いに迷って困っちゃいますね。
そこで、猫ちゃんの名前を考える時の、ちょっとしたアイディアや注意したほうが良い点を今からお話ししていきましょう。
この記事の目次
どんな名前をつけたらいいの?名前の付け方のポイント
猫ちゃんの名前だから「何でもいいでしょ?」と思っているかもしれませんが、つけた後で違う名前にすればよかった~と後悔する人が少なくないのも事実です。名前付けで失敗しないための「3つのポイント」を今からお話しましょう。
短めでシンプルな名前であること
短めの名前(音)だと、人間の言葉がわからない猫ちゃんも自分の名前であることが覚えやすのです。
オスかメスか名前で判断しやすいとよい
動物病院などで間違いが起こらないようにするために、性別が逆と勘違いされる名前は避けたほうがよいです。
発音しやすい名前であること
妙に長かったり、どういう風に発音してよいのかわかり辛いと、ペットサロンや動物病院などで自分の猫ちゃんの名前を呼ばれて気づかないいことがあります。
このように自分だけでなく、周囲の人たちも使いやすい名前である方が良い名前といえます。みんなが気軽に呼んで可愛がられる名前にしてあげてくださいね。
男の子女の子で人気の名前は?猫の名前ランキング!
一般的はどのような名前が人気があるのか、人気が高かった名前をご紹介しましょう。
(参考:アニコム損害保険株式会社 猫の名前ランキング より)
全体的には二文字か三文字の呼びやすい名前が多いです。
男の子の名前で目につくのは、レオ・レオンといった同じ猫化のライオンを意味するカコイイ名前。また、マル・フク・トラなど昔から猫の名前として馴染みのある名前も根強い人気をみせてます。
女の子の名前で圧倒的に人気なのはモモ。ここ数年間のランキングで常に上位を維持している名前です。
モモのように、2位のココ8位のナナなど同じ文字を重ねた名前は、その響きが女の子らしい優しさを感じさせるのでしょう。キナコやミルクなどスイーツ系の名前を猫ちゃんにつけるのも個性的な可愛らしさを醸し出して人気が高いようです。
このランキングに入っている「ハル・サクラ・メイ」は、飼い主さんの家に来た、もしくは生まれた季節が春なのかもしれませんね。12月なら「イブ」2月なら「マメ」など猫ちゃんと縁のある季節を名前に取り入れる方も多いようです。
あとはその猫ちゃんの毛色をそのまま名前に取り入れている飼い主もいらっしゃいます。黒猫は「クロ・アンコ」白猫は「シロ・ユキ」トラ猫は「トラ・シマ」ハチワレ猫なら「ハチ」茶猫だったら「チャコ」が代表的でしょうか。
猫ちゃんの名前から付けられた背景を想像できるのも、猫好きの楽しみだったりしますよ。猫ちゃんを飼うときの名付けの参考にしてみてくださいね。
呼ぶときに意識してほしい、猫に名前を覚えて貰うポイント
せっかく付けた名前ですから、猫ちゃんにも自分の名前を覚えてもらいたいですよね。猫ちゃんは勝手気ままで思い通りにならないイメージがありますが、ちゃんとポイントを抑えれば、名前を覚えることもできるんですよ。
名前を呼ぶときは目を合わせる
名前を呼ぶときに猫ちゃんと目が合うようにしてあげると、その名前という音が自分に関係のある音であると認識しやすくなります。
嬉しいことをする時に名前を呼ぶ
例えばご飯をあげる時や遊んであげる時など、猫が喜ぶことをするときに積極的に名前を呼ぶようにしてあげると良いでしょう。
嬉しいと感じるときに聞く音だと、猫ちゃんも覚えやすくなるのです。好きなご飯の袋を開ける音や、おもちゃの音には敏感に反応して寄ってきますよね。そのような習性を利用して名前は「嬉しい音」だと思ってもらうのです。
名前を呼ぶときは優しい声で呼ぶ
猫ちゃんは大きな音や低い声があまり好きではありません。名前を呼ぶ時は優しく、少し高めの声で呼ぶとと猫ちゃんも反応を返してくれるようになります。
叱るときは名前を呼ばない
猫ちゃんの名前を呼ぶ時に一つだけ、絶対にしてはいけないことがあります。それは「怒る時に名前を呼ぶこと」。
怒る時の口調は猫ちゃんにいけないこととわかってもらうために大きなキツめの口調になってしまいますよね。そんな声で名前を呼ばれると「名前は嫌な音」と感じてしまうようになります。
せっかくの名前を嫌いになってしまったら悲しいですよね。ですので猫ちゃんを怒るときには「コラッ」とか「ダメ」とか、名前意外の言葉で怒るようにしてください。
日本一有名な猫の名前「タマ」
猫ちゃんの名前といえば、日本で一番ポピュラーな名前は漫画のキャラクターでもよく使用されている「タマ」でしょう。最近はタマという名前をつける人は少なくなりましたが、昔はよくつけられた名前だったのですよ。
そんな「タマ」という名前は何時から、どんな理由でつけられるようになったのでしょう。」丸いものにじゃれついて遊ぶ」「丸くなって寝る」など、単純にその様子から「タマ」という名前になったという説もあります。
他には、日本古来の猫とは別に、中国から観賞用の猫が輸入されて貴重な宝物のように珍重されていたため「宝玉(宝石)→玉(たま)」と名付けられたとの説もあり、タマという名前は「とても大切なもの」という意味もあったのでしょう。
また、招き猫のモデルとなった猫も「タマ」という名前だったという話もあり、これもまた諸説ありますが、一番有名なのが豪徳寺の招き猫説です。
江戸時代。井伊直孝というお殿様が鷹狩りに行った帰りに豪徳寺の前を通りがかると、寺の飼い猫の「タマ」が手招きをした。その仕草に惹かれるままに寺に入り休憩していると、大雨が降り始め、さっきまでお殿様がいた場所に落雷が落ちた。
「この猫が手招きしてくれたお陰で命が助かった」と、お殿様はその猫に感謝し豪徳寺にたくさんの寄付をしました。そしてこの寺の和尚さんが「タマ」をモデルに福を招く猫のお置物を作り、全国的に人気になったというお話です。
一般的すぎて平凡に感じていた「タマ」という名前。昔を振り返ると、宝玉や招き猫など幸せを運ぶという意味のある良い名前だったのです。次に家にお迎えする猫ちゃんがいたら、ご利益にあやかって「タマ」という名前をつけてみませんか?
そもそも「猫」という名前の由来とは?
最後に、そもそも猫ちゃんはなぜ「猫」と呼ばれるようになったのか、その謎にも迫ってみましょう。よく聞くのは良く寝る動物だから「寝る子→ねるこ→ねこ」に変化していったというお話ですね。しかし、まだまだ様々な説があるのですよ。
鼠から守ってくれる動物だから説
他には、平安時代の書物によると猫の鼠をじっと待つ様子から「ねこま(鼠子待)」と呼ばれており、時代の変化を経て「ねこ(猫)」になったという話もあります。
面白いのは、中国ではパンダを大猫熊と表記するように、猫ちゃんと熊の姿に似たものを感じるのか、実は「鼠子待」ではなく「鼠」と「熊」が合わさった「鼠熊(ねこま)」という文字であったたという説もあるんですよ。
日本での猫ちゃんは、鼠を狩って大切な食糧を守ってくれる守り神のような存在として扱われていたことから「鼠」と「神」で「ねこま(鼠神)」になったのではないか?とも言われています。
猫の鳴き声からきた説
また、猫の鳴き声からきているという説もあります。現代の猫の鳴き声は「ニャーニャー」ですが、源氏物語が書かれていた頃はは「ねうねう」という文字で表現されていました。
私たちが普段鳴き声をもじって猫を呼ぶ時に「にゃんこ」と、親しみを込めて最後に「こ」を付けて呼ぶように、昔の人も「ねうこ」と呼び、そこから省略され「ねこ」になったのではないかというお話もあります。
「猫」という、私たちが何気なく呼んでる名前からも、昔から人間の身の回りで猫が共に生活し、愛されてきた動物であることがわかってほのぼのとした気持ちになります。
猫ちゃんの名前というのは、一緒に暮らす上で猫ちゃんとの愛情のコミュニケーションのツールになる大切なものです。素敵な名前を付けて、その名前を呼ぶと喜んで反応してくれる…そんな生活を楽しんでくださいね。