老化や病気でおこる猫の毛割れ。原因別でかわる対処法

いつもふわふわだった毛が昔よりボサボサになったかも?と、愛猫の毛並みを心配している飼い主さんも多いかと思います。

頭のうしろや背中の毛をよく見てみると、毛割れができているなんてことも。

元気そうに見えても毛並みの調子が悪いと不安になってしまいますよね。

今回は毛割れの原因と改善方法についてご紹介します。

老化?疾患?毛割れの原因とは

まず、毛割れとはどのような状態を指すのでしょうか。

毛割れは、その名の通り毛が束になって割れている状態を指します。割れている束が段になっていたり、ひどいときは地肌が見えてしまうことも。

毛割れの原因はさまざまなので、何によって引き起こされているのか突き止めることはむずかしいのが現状です。

その主な原因についてご説明します。

毎日のごはんに問題あり?フードを見直そう

たくさんごはんを食べて、健康状態に問題がないのに毛割れが起こっているときは、食事の内容を見直す必要があるかもしれません。

小さな猫の身体は、毎日のフードによってつくられています。

安すぎるキャットフードには肉や魚などの主原料のほかに、

  • 着色料
  • 保存料
  • 酸化防止剤
  • 香料

などの添加物がふくまれていることも。

添加物のなかには発がん性のリスクを指摘されているものもあるので、しっかりと表示を確認して購入してください。

安価なフードには、コスト削減のために猫が消化しにくい穀物を原材料として多く配合しているものや粗悪な材料を使ったフードも存在します。

身体にあわないフードや品質の悪いフードは、身体のなかだけでなく毛並みにも影響を及ぼします。

良質な動物性たんぱく質がたっぷりふくまれているフードを選んで、愛猫の健康と毛並みを守りましょう。

また、肥満が気になる猫ちゃんに、カロリーや油分をあまりにも減らした食事を与えていると、毛や皮膚がぱさぱさになり毛割れを起こしてしまうことも。

もちろん、肥満はさまざまな疾患の原因となる病気ですが、適度な油分は必要です。

いつもより少なめのフードを小分けに食べさせて満腹感を促すなど、工夫してあげることでカロリーや油分を減らしすぎないよう気をつけてください。

毛割れの原因ナンバー1は老化

毛割れの主な原因は老化であるといわれています。

特に、身体が健康な10歳以上の猫が毛割れを起こしている場合、ほとんどが老化によるものとみてよいでしょう。

猫も私たちと同じように、歳をとるにしたがって身体にさまざまな変化が起こります。毛割れもその一部です。

シニアの猫は若いころよりも毛に艶がなくなり、毛割れだけでなく白い毛やパサつきが目立つようになります。老化によって体内の水分や皮脂もへるので、乾燥して毛割れをおこしてしまうのです。

高齢になると栄養の吸収も悪くなり、毛の艶も減ってしまいます。

高齢の猫は水を飲まなくなることも、毛割れを促進する原因のひとつです。

ドライフードから水分が多くふくまれているウェットフードにしてみるなど、食事の内容をよりたくさん水分をとれるように見直してみてもよいかもしれません。

毛の乱れは内臓疾患のサインかも

毛割れがいつまでも続いているだけでなく、食欲不振や体重減少なども見られる猫ちゃんは、内臓疾患の可能性があります。

猫の死因のトップでもある腎不全は、腎臓の機能が長期間にわたって低下していく病気です。

腎不全による毛割れは、腎臓が正常に働かなくなり、被毛が劣化してしまうことが原因であるといわれています。

毛並みが悪くなる以外にも、

  • 食欲不振
  • 多飲多尿
  • 脱水
  • 便秘
  • 体重減少
  • 元気消失
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 貧血
  • むくみ
  • 痙攣

などさまざまな症状がみられますが、初期症状は大変わかりにくく、気づいたときには重症化していることも。

また腎不全のほかにも、

  • 猫風邪
  • 甲状腺機能亢進症
  • 慢性胃腸炎

など、疾患によって内臓機能が低下し、毛並みが悪くなることはよくあるので注意が必要です。

いつも丁寧にグルーミングをしているのに毛割れが起こっているとき、身体の具合が悪いのかもしれません。

毛割れ以外にもいつもとちがう様子が見られたら、すぐにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

口のなかが痛くて毛づくろいできない!

口内炎など、口のなかに疾患があると痛くてグルーミングできなくなってしまい、毛割れが起こることがあります。

特に顔まわりの毛がボロボロになっていたり、口臭があるときは要注意。

私たちも口内炎ができるとごはんが食べにくくなってしまうのですが、猫の口内炎はもっと重症です。

人間の白くてぽつっとできる口内炎とはちがい、猫の口内炎は赤く腫れあがったり、潰瘍を引き超すこともあるとても痛い疾患です。

よだれがひどかったり、フードを食べるときに痛そうにしていたら、口内炎の可能性があります。すぐにお医者さんに連れて行きましょう。

家でもできる!毛割れを改善する方法とは?

口内炎や内臓疾患など、病気による毛割れはその原因になっている病気を治療することでしか改善しません。

しかし、汚れや乾燥による毛割れなら、自宅で簡単にケアすることができます。

ぜひ試してみてください。

ブラッシングで血行促進!

身体が健康なのに毛割れが起こっている場合は、フードなどの問題もありますが、単純にグルーミングがきちんとできていないのかもしれません。

自分では届きにくい部分や身体全体を、毛の流れに沿って優しくブラッシングしてあげることで、毛割れを改善することができます。

ブラッシングは割れ毛を防止するだけでなく、皮膚を刺激することによって血行が促進され、毛に栄養がいきわたりやすくなります。また、抜け毛を予防することもできるので、定期的に行いましょう。

猫ちゃんのなかには、ブラッシング大好き!とうっとり身を任せてくれる子もいますが、もちろん嫌いな猫ちゃんもいます。

怖がったり、嫌がるようならすぐにやめて、無理やり続けないようにしてください。

ブラッシングが苦手な猫ちゃんは、寝起きなどぼ~っとしているときを狙って素早く行いましょう。1日に4~5分でも大丈夫です。

ハードなスリッカーブラシではなく、優しく皮膚を傷つけないソフトなものを使ってください。ブラシにも種類があるので、長毛種か短毛種かによって使い分けましょう。

毛割れの原因は単純な汚れの場合も多いので、シャンプーをしてから優しく乾かし、ブラッシングしてあげてください。

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移住環境を整えて毛割れを防ごう

冬に毛割れが起こりやすい原因に、乾燥があります。

暖房のきいている冬場は特に湿度に注意してください。猫のいる部屋には加湿器を置いておくなど、乾燥による毛割れを防ぎましょう。

部屋の乾燥だけでなく、脱水による乾燥も毛割れの原因になることがあります。

成猫の主食となるドライフードは、水分量が少ない乾燥したフードなので、必ずたっぷりの水分と一緒に与えてください。

キャットフードは食事後に片づけることで肥満の防止になりますが、水はいつでも飲みたいときに飲めるよう準備してあげましょう。

人通りのない場所に水の器を設置することで、ストレスなく飲むことができます。

また、猫の寝床をたまにチェックしてあげてください。いつも寝ている場所が汚れていると、眠るとき毎回毛が汚れてしまいます。

自分のにおいがついている場所に安心して寝ているのかもしれませんが、あまりにも長い間そのままにしていると、皮膚病を引き起こす可能性も。

寝床を清潔に保つことで毛割れや皮膚病を防ぎましょう。

毎日のケアで毛割れを予防しよう

単純に皮脂が汚れているだけの毛割れならシャンプーとブラッシングで解決することができます。

特に長毛種の猫ちゃんは、皮脂汚れで毛割れが起こりやすいので、注意してケアしてあげましょう。

健康な猫ちゃんでも毛割れが起こることはあるので、原因を知ることも大切ですがあまり神経質になりすぎないようにしてください。

また、定期的に健康診断を受けることで疾患に対処することができます。かかりつけのお医者さんに毛割れが起こっていることを相談してみましょう。

毛割れ予防の基本は、質の良い食事とストレスのない生活です。愛猫の健康をいちばんに考え、過ごしやすい環境をつくってあげてください。

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