愛猫の1日の適正な摂取カロリーをご存じですか?
そういえば、いつもなんとなく猫缶やドライフードをあげていると言うあなた!適正なカロリーを与えることは猫の健康を維持する為に必要なことです。
是非愛猫の1日の適正な摂取カロリーを知っておきましょう。
猫の1日の適正な摂取カロリーはライフステージや環境によって全然違う
一口に猫の適正な摂取カロリーと言っても、子猫なのか高齢猫なのか成猫なのか、完全室内飼いなのか、運動量は多いのかなどにより1日に必要な摂取カロリーは異なってきます。まずは、年齢別の適正な1日の摂取カロリーを知りましょう。
成猫 | 体重×80カロリー |
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完全室内飼いであまり運動をしない猫 | 体重×70カロリー |
7歳以上のシニア猫 | 体重×60カロリー |
6か月未満の子猫 | 体重×200カロリー |
成猫の適正な摂取カロリー
生活環境や猫種などは置いておいて、公式で発表されている猫の健康を守るために適している1日の摂取カロリーは「体重×80カロリー」という計算式で割り出されます。
しかしこれはあくまでも目安です。肥満気味の猫ちゃんやあまり運動が好きじゃない完全室内飼いの猫ちゃんは「体重×70カロリー」と通常の成猫の適正なカロリーよりも少なめに計算することを推奨されています。
シニア猫の適正な摂取カロリー
7歳以上のシニア猫は、若い成猫よりも運動量が減るため少なめの計算式を使います。
シニア猫の計算式は「体重×60カロリー」と公式では推奨されています。もちろん、最近では7歳以上でもとても元気で運動量が多い猫ちゃんも多く見受けられます。
7歳以上のシニア猫と言っても、もし愛猫がまだまだ運動量も多く元気そうなら様子を見て少しずつカロリーをコントロールしてあげましょう。逆に、高齢猫になると食べる量がグンと減ってしまう猫ちゃんもいます。
これは人間と同じで加齢による食欲不振が原因です。食べる量が減ると今度は逆に、1日に必要な摂取カロリーを取れないという事態に陥ります。食べすぎはもちろんよくありませんが、食べなさすぎももちろんよくありません。
その為、シニア猫用のキャットフードは通常の成猫用のキャットフードよりもカロリーが高めとなっています。これは少しの量で多くのカロリーを摂取できるようにしているからです。
しかし、シニア猫の中にももちろん肥満気味の猫ちゃんはいます。ただでさえダイエットが必要な肥満気味の猫ちゃんがシニア猫用のキャットフードを食べたら、もちろんカロリー過多になってしまいます。
肥満気味の猫ちゃんは、各メーカーから販売されている肥満気味のシニア猫用のキャットフードを与えるようにしてあげましょう。
子猫の適正な摂取カロリー
子猫は猛烈なスピードで成長します。生まれた時の子猫の平均体重は100~130g。そこからわずか1ヶ月で400~500gまで成長します。つまりわずか1ヶ月で生まれた時の4倍~5倍ほどの大きさになる計算です。
1週間で100gずつ大きくなるといえばどのくらい驚異的なスピードで大きくなるのかわかってもらえると思います。
僅か100gほどで生まれた子猫が1年後には3Kg~4Kgまで成長するのですから、カロリーもそれ相応のものが必要となってきます。
公式では子猫の場合「体重×200カロリー」が必要と記載されています。つまり成猫の2倍ものカロリーが必要ということになります。生後間もない赤ちゃんは、ミルクのみでこれだけのカロリーを摂取しないといけないことになります。
しかし子猫は一気にミルクを飲むことはできず数回に分けて摂取することになります。さらに子猫の場合大変燃費が悪く、3~4時間おきの授乳が必要となります。
もちろん夜中も例外なく、昼夜問わずミルクを上げなければならない為、この時期は体力と精神力の勝負となります。
また生まれたての子猫は体重が日々増加しますので毎日決まった時間に体重を図り、カロリーの量を調整してあげてください。
4週からは離乳食とミルクの加減でカロリーを調整し、生後6か月を過ぎ体重が成猫と同じくらいの3Kgになりましたら成猫と同じ「体重×80カロリー」にシフトしていくようにしましょう。
成長後も気にせず与え続けると今度は肥満になりますので注意してください。
便利なカロリー計算サイトを利用する
猫のカロリー計算はもっと細かく計算することもできます。
「避妊済みか」「猫種は何か」「妊娠期」「授乳期」「肥満気味」「やせ気味」など細かく分けたらきりがないです。
数ある項目を考慮しながら自分の愛猫の適正なカロリー計算するのは正直素人では難しいです。そこで利用したいのが、愛猫の必要カロリーを計算してくれるWebサイトです。
項目にチェックを入れ、現在の体重と使用するフードのカロリーを入れると自動で1食あたりに必要な餌の量を計算してくれるとても便利なサイトです。ぜひ愛猫家の皆様はご利用ください。
必要なカロリーを割り出すには1日の消費カロリーも知っておくべき
猫の適正な摂取カロリーはわかりましたがここで疑問。猫の1日の消費カロリーってどれくらいなのでしょう?
調べてみましたがとても複雑な公式で割り出されるようで非常にわかりにくかったので、猫の平均体重である3.6Kg~4.5Kgで消費カロリーを考えてみました。
- 10m移動する → 3.2~3.9カロリー消費
- 1Km移動する → 7~8.2カロリー消費
この消費カロリーを基準に肥満猫は1日の消費目標カロリーを計算し、運動と食事療法を取り入れ摂取カロリーと消費カロリーのバランスを見ながらダイエットプランを考えます。
猫の肥満は万病の元。百害あって一利なしという言葉があるようにいいことはありません。
是非、愛猫の肥満が気になる方はこれを気に愛猫の摂取カロリーと消費カロリーについて見直してください。それが愛猫の命を守ることに繋がります。
猫のカロリーコントロールの方法
猫ちゃんのカロリーコントロールのやり方は、ずばり食事療法と運動です。最近では各メーカーから肥満猫用のキャットフードも販売されていますし、猫ちゃんが楽しく飽きずに遊べて運動できるおもちゃもたくさん発売されています。
また肥満猫ちゃんで多いパターンが、ごはん以外のおやつ、飼い主様のご飯の盗み食い、拾い食いをしている猫ちゃんが非常に多いです。特に猫にしては味が濃い人間のご飯を食べる猫ちゃんは肥満以外にも糖尿病、腎不全になる危険もあります。
猫ちゃんが欲しがるから、かわいいから、ちょっとぐらい、なんて言って与えていたら愛猫はあっという間にカロリー過多になります。愛猫の為にもここは心を鬼にし、決まった量、決まったカロリーをきっちり計算して与えてあげて下さい。
猫に適正なカロリーを与えることが愛猫の健康を守る
今回は、猫の1日の適正なカロリーについてご紹介しました。
キャットフードのラベルに記載してあるカロリーを確認して、愛猫の体重と必要カロリーを計算して、キャットフードのカロリーに当てはめて・・・とやることがたくさんで正直面倒だと思った方もいると思います。
猫はぽっちゃりのほうが可愛いしカロリーを気にして好きな物を上げないのはかわいそう。なんて思った方も、もちろんいると思います。
しかし、その手間を惜しんで、その甘さのせいで猫が肥満になって重篤な病気を併発したら?死んでしまったら?
後悔してもしきれませんよね?私たち飼い主が気を付けたら防げる病気なら愛猫の健康を守るためにも徹底して管理してあげましょう。
みんなのコメント
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カロリー計算をする時の一般的な単位はkcal(キロカロリー)です。
また、体重の単位がkgなのか、gなのか書かれてないので、わかりにくかったです。 -
家猫が運動として1km移動するのは現実的ではないです。
猫じゃらしで10分遊んだ時の消費カロリー等を知りたいです。 -
大型種の6ヶ月〜はどの程度が良いのでしょうか…
まだまだ成長途中なので体重あたり200カロリーあげるべきなのか困っています。 -
高齢猫でも20歳代のカロリーも知りたいです。
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高齢猫で口内炎症の為カリカリが食べられなくなり、やせ細り死んでしまうと覚悟しましたが、ペースト状なら食べられそうなので、あわてて色々用意しました。
一日何カロリー必要なのか知りたいです。 -
高齢猫です、最近糖尿病と診断されました、1日2回インスリン注射しています、糖コントロールのカリカリとパウチを合わせて1日2回で60グラムと言われましたがカリカリとパウチの1gのカロリーにはずいぶんの差がありますが?先生からは説明がありません、どれだけあげたら良いのでしょうか?
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ご飯をどの位あげればいいのかは簡単ですよ。
とりあえずパッケージに書かれている量もしくは体重×70gあげてみる。
体重を測り1ヶ月たっても変化がない場合そのままでOK(元々が適正体重の場合)
痩せた場合は増やす。
太った場合は減らす。それだけ。ダイエットは例えば6キロあるなら1週間で60gの減量が理想(1週間で体重の1%)