猫缶の酸化に注意!猫への怖い影響と酸化を防ぐ保存方法

猫缶の缶詰って長持ちするし、安いときに買いだめしたり、非常用に猫の非常食として家に大量に保管したりしているかた多いですよね。

我が家もそうです。愛用の猫缶の安売りセールの時にまとめ買いをして常に切らさないようにしています。

でも猫缶って酸化するのは知っていますか?酸化した猫缶を与えてしまうと大切な猫ちゃんの健康に害を及ぼす可能性もあります!今回はそんな猫缶の酸化についてご紹介します。

猫缶の酸化に要注意!酸化するってどんな状態?

皆様の愛猫のキャットフードはドライフード派ですか?それともウェットフード派?我が家の愛猫はドライフードとウェットフードを半々で与えています。

ウェットフードは猫の食いつきもよく、水分量も多いので我が家と同じように与えているかたも、おやつとして与えているかたもいると思いますがその猫缶、酸化していませんか?

缶詰めの酸化とは?

缶詰めは1800年代に兵士の食料確保の目的でかのナポレオンの時代に開発されました。空気を除いて密閉、真空状態で加熱することで食物を腐敗させる菌や微生物の発生を防ぐことで中の食材を長期保存することができます。

では缶詰が酸化するとはどういう意味でしょう?

酸化するとは空気中の酸素と化合するという意味です。鉄が空気に触れて錆びてしまったり、切った野菜の切り口が時間と共に変色するのも酸化が原因です。

つまり空気に触れたことにより酸素と化合してその物質の本来の物から変化することを言います。

この酸化、缶詰めの場合ですと缶詰めを開けたまま中身を放置した時におこります。缶詰めが日持ちするからと言っても、それは密閉された状態での話です。蓋を開けてしまった瞬間から酸化は始まるということを覚えておいて下さい。

酸化した猫缶ってどんな状態?

酸化した猫缶とは具体的にどんな状態なのかと言いますと、キャットフードの味や匂いが変わる、色が変色するといった変化が見られます。

見た目以外の部分で言いますと酸化しやすいと言われる油分(脂肪分)の劣化、品質や栄養価の低下などが見られます。

その他にも開封した状態で長時間置いていた猫缶の中身が傷む他にも、缶詰めの匂いが移ることもあります。

酸化したキャットフードを与えることは猫の健康に害を及ぼしかねません。必ず新鮮なご飯を与えるようにしましょう。

酸化した猫缶が猫に与える影響

缶詰が酸化するということはご存じの方も多いと思いますが、実際に酸化した猫缶が猫にどのような影響を与えるのか知っておきましょう。

キャットフードの食い付きが悪くなる

酸化をすると匂いや味が変化します。どのような味の変化があるのかはわかりませんが、少なくとも美味しくなることはまずありません。猫は人間の何倍も鼻がいいので少しの酸化や味の変化でご飯を口にしなくなります。

下痢や嘔吐の原因になる

栄養素や品質の低下により下痢や嘔吐の原因となります。人間でも色や匂いが変わったものを口にすると体調を悪くするのと同じです。酸化した食べ物を与えてはいけませんので注意してください。

動脈硬化、癌の原因になる!

脂肪分は空気に触れると酸化しやすくなるということは前述しましたが、酸化した脂肪分は過酸化脂質に変化しコレステロールと結び付くことで悪玉コレステロールに変化します。

悪玉コレステロールは血管をつまらせる原因となりますので、酸化したキャットフードを食べ続けることにより悪玉コレステロールが増加、血管を詰まらせて動脈硬化を引き起こす事態になります。

悪玉コレステロールは動脈硬化の他にも癌の原因となりアレルギーの発症リスクを高めるとも言われています。過酸化脂質を摂取させないようにするためにも、酸化したキャットフードはやはり与えないようにしましょう。

缶詰の酸化を防ぐには?正しい保存方法

では猫缶の酸化を防ぐ為にはどのようなことに気を付けたほうがいいのでしょうか?

缶を開けたまま保管しない

ウェットフードは開けてみると意外に量が多く一日じゃ消化しきれない為、一缶を数回に分けて与えるかたも多いと思います。

しかし缶詰めを保管するとき缶にいれたまま保管していませんか?缶詰めは缶を開けた状態で缶のまま保管すると酸化しやすくなります。

さらに缶詰めの蓋を開けてから一日以上放置するのも酸化の原因となります。ウェットフードは特に水分量が多いので酸化が進みやすいので注意が必要です。

缶詰めを開けたウェットフードを保管する場合は必ず缶からタッパーやお皿などに移して冷蔵庫で保管しましょう。

与えるときは冷蔵庫で冷えたウェットフードだと、猫ちゃんが食べなかったりお腹が冷えて下痢の原因になったりしますので必ずウェットフードは室温に戻して与えるようにしましょう。

未開封の猫缶も注意!こんなところで保管していない?

未開封の猫缶でも保管場所や保存方法によっては中身が酸化する恐れがあります。

  • コンロ下や暖房機器の近く
  • 直射日光のあたるところ
  • 高温多湿

このような場所で保管すると、いくら未開封で酸化や細菌が入らないように密閉された缶詰めでも中身の品質が低下したり缶事態が錆びてしまったりする原因となります。

猫缶は湿度が低く直射日光の当たらない場所で保管するようにしましょう。

猫缶にも消費期限がある

缶詰めは密閉することで細菌の繁殖や酸化を防ぐので長期保存がきく保存食です。だからと言って永遠に酸化しないということはまずありません。猫缶だって同じです。缶の裏を見るとしっかりと消費期限が記載されています。

ちょっと消費期限が過ぎていたって平気だろう、と油断して与えてしまった結果、数時間後に愛猫が下痢と嘔吐に見舞われ動物病院にあわてて駆け込んだ。なんてことも耳にします。消費期限の切れた猫缶は与えないようにしましょう。

安売りされている猫缶は消費期限が迫っていることが多いです。大量購入するときは、消費期限がいつなのかチェックしてから購入するようにしましょう。また自宅で保管している猫缶も消費期限は過ぎていないかこの機会に確かめてみて下さい。

猫缶だけではなくドライフードも酸化する!

猫缶が酸化するのはなんとなく分かると思いますが、実はドライフードも酸化するって知っていますか?ドライフードは水分がほぼなくカリカリの状態ですが、空気に触れ続けると徐々に酸化していき触るとブヨブヨしていたり、油っぽくなったりします。

ウェットフードと同じく酸化したキャットフードは身体にいいことはもちろんありません。

ドライフードを保管するときはタッパーなどの密閉容器やジップロックなどにいれて、高温多湿の場所は避けて湿気の少ない直射日光の当たらない場所で保管するようにしましょう。

猫缶は新鮮なものを与えよう

誰だって毎日のご飯はやはり新鮮で美味しいものを食べたいですよね?それは猫ちゃんだって同じです。

猫ちゃんは意外とグルメで新鮮ではないものや酸化したものだとあまり食べたがらないです。

もちろんお腹が減って、それしか食べるものがないなら仕方なく食べてくれるとは思いますがそれでも食べた結果、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性もあるのでやはり酸化したキャットフードを与えることにメリットはありません。

  • 保管場所は湿度の少ない日の当たらない場所
  • 缶を開けたまま保管せずタッパーに移す
  • 開けた猫缶は一日で消費する
  • 消費期限を過ぎた猫缶は与えない

大切な愛猫の身体を作るご飯は新鮮な物を与える為にも缶詰めの酸化を防ぐ為にも、上記のことをしっかりと守るようにしましょう。

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