猫にあげてもいいチーズの見分け方&おいしい手作り猫チーズの作り方

猫って、チーズが大好きな子が多いですよね。猫は匂いに敏感なこともあってか、飼い主さんがチーズを食べているとかなり寄ってくるんです。

近くにやって来てかわいくおねだりなんてされたら…つい「あげちゃってもいいかな?」なんて気が緩んでしまうものです。

でも、チーズというのは乳製品ですよね。牛乳は猫にあげたらダメなのに、チーズはOKなんでしょうか。

猫にとってチーズはどのような位置付けになっているのか、果たしてあげないほうがいいのか。一緒に考えてみましょう。

牛乳とチーズに含まれている成分量には違いがあります

牛乳を猫が飲むと、下痢になってしまうのは多くの人が知っていますよね。その原因は、牛乳にたくさん(4.5%とも言われています)含まれているラクトースという成分にあるんです。

ラクトースは乳糖なのですが、この成分を猫の体内で消化して吸収することができないのです。だから猫は牛乳を飲むと下痢になってしまう、というわけですね。

では、チーズはどうなんでしょう。チーズも牛乳と同じく乳製品なので一見するとダメなようなイメージがありますが、チーズと牛乳では含まれているラクトースの量が違うんです。

つまり、しっかりと熟成されたチーズの場合は牛乳と比べるとかなり微量になるので、猫にあげても特に問題はないとも考えられるのです。

チーズには猫にとって有益な成分がたくさん含まれている

実は、チーズの中には猫にとって有益な成分がたくさん含まれているんです。気になるその成分はこちら。

  • カルシウム
  • タンパク質やアミノ酸
  • ビタミンAやビタミンB2

猫は本来肉食動物なので、肉類から摂取できるタンパク質やアミノ酸は、猫の身体作りに欠かすことのできない必要な栄養素だとも言えるのです。

猫の身体にとって有益ならばどんどんあげたい!と飼い主さんなら思われるかもしれませんが、それはちょっと待ってください。

身体にいいからといって何のチーズでも求められたらいくらでもあげればいい、というのはやはり違います。

人間と猫の身体は全然仕組みが違いますから、猫の身体に合ったチーズの与え方をするべきだと言えるでしょう。

猫に与えてもいいチーズをきちんと見極めましょう

まず、チーズ自体は大丈夫であっても、チーズに含まれている塩分や脂肪分、カロリーはとても高いですよね。

猫が喜ぶからとたくさん与えてしまうと、高い塩分のせいで腎臓の負担になることもあります。

人間の場合は身体の表面から汗をかくことで塩分を体外に出すことができますが、猫の場合は汗腺がほとんどないため(肉球にしかありません)汗によって排出することはできないのです。

そのため、塩分を排出しようと腎臓への負担をかけてしまう…というわけなんですね。

さらにチーズが原因で肥満体型になってしまい、そのせいでさらなる深刻な病気を招いてしまうことだってあります。

やはり猫にチーズを与えるのならば、「猫用のチーズ」を選択してあげるようにしてあげましょう。

猫用のチーズならば、チーズの成分も猫の身体に合わせて作成しているものなので、おやつとして与えるのもOKですね。

ただし、猫用で大丈夫だからといってあげすぎないように注意してあげてください。
猫のおやつのパッケージには摂取量がきちんと記載されているので、ちゃんと守るようにしましょう。

どうしても人間用のチーズを与えたいという場合には、カッテージチーズを購入してから与えるようにしてあげましょう。

このチーズなら、他のチーズと比べて、脂質や塩分も少なく設定されているので比較的安心できますよ。

ただし、猫用のチーズにしてもカッテージチーズにしても、猫の体調に合わせて与えるようにしてあげましょう。元々あまりお腹が強くない猫だっていますからね。

猫にチーズを与えるときに、飼い主さんが気をつけるべきこと

猫にチーズを与える時に飼い主さんがその都度気をつけてあげてもらいたいことがあります。

それは、チーズを食べた後に体調に何かしらの変化が起こったりしていないかきちんと観察しておくこと。

下痢のウンチや嘔吐などをしていたら要注意です。もしこれらの症状が見られる場合には、その猫にはチーズが合わない体質である、ということなのでしょう。

チーズはご飯の代わりにはならない食べ物なので、それ以降は食べさせないようにしてくださいね。

猫が喜ぶチーズのおやつをご紹介します

猫用チーズと言っても数多くの商品が販売されていて、どれを買えばいいのか分からなくなりますよね。

なるべくならたくさんの猫から支持を得ている人気のチーズがあれば、知っておきたいと思われることでしょう。

それでは、猫たちに人気のあるおいしいチーズを2つご紹介していきますね。

軽いおやつに最適な、猫ちゃんのおやつ

ちょっとしたおやつに向いている、猫ちゃんのおやつシリーズです。

レビューとしては、「ご飯に影響しないから助かっている」「猫の健康を維持するためにあげています。袋の音だけで猫が寄ってくる」などがありました。

ちょっとだけあげられるので、猫のお腹がいっぱいにならない簡単なおやつとして最適ですね。

減塩を卓越した、美味しいクリスピーチーズ

塩分を1%程度に抑えることに成功した、クリスピーチーズ。

チーズが大好きな猫のために、塩分を最大限にカットすることで猫の安心と美味しさを実現させました。

やはり猫によっても食べる猫と食べない猫といるようですが、カロリーも少なめに設定してあるのも嬉しいポイントですよね。

自分でカッテージチーズを作れば、猫にとって最高のオーガニックチーズに

猫が食べることができるカッテージチーズは、買うと結構なお値段がしてしまいますよね。

実は、自分でも意外と簡単に手作りすることができるのをご存知でしょうか。

材料は、牛乳とレモン汁。たったこれだけなんです。レモン汁がない場合にはお酢で代用することも可能ですよ。レモン汁は、使用する牛乳の10%を準備してください。

  • 鍋に牛乳を入れてかき混ぜながら火にかける
  • 60度くらいになったらレモン汁を投入
  • よ~く混ぜて、そのままにしておく
  • しばらくすると牛乳とチーズが分離してくる
  • それを布巾で越していく
  • しばらく放置するか、手で絞る
  • 酸味を取るためにボールに水を張ってチーズを洗う
  • お好みの固さになるまで絞っていく

カッテージチーズを作るための行程はたったこれだけ。本当に簡単ですよね。これなら店舗で同じものを購入するよりもかなり費用を抑えられますし、完全なオーガニックチーズを作ることができます。

何より、大好きな猫に自分の作ったものを美味しそうに食べてもらえたら。こんな嬉しいことはないですよね。

チーズを越したあとに出てくる水はホエー(乳清)と呼ばれる栄養たっぷりのものなので、捨てたりしないでくださいね。

ホエーは人間のパックやおやつの材料としても使えます。スープやクッキーなど使い道はたくさんありますし、ホエーには高い美容効果も期待することができますよ。

適度に与えるなら、猫にとってチーズは栄養があっておいしいおやつになります

猫にとってのチーズは、栄養を補給できて美味しく食べられる、とても魅力的な存在であることがわかりました。

しかし、人間用に作られているチーズは、猫からすると塩分や脂肪分がどうしても多いのです。

それによって猫の身体に負担をかけてしまうこともあるので、チーズを与える場合には必ず猫用のチーズを準備してあげるようにしましょう。

さらに、飼い主さんが手作りのカッテージチーズを作ってあげるなら、栄養満点のオーガニックなおやつが完成ですね。

猫の健康にしっかりと注意しながら、美味しいチーズを食べて喜んでもらえますように。

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