バリカンで猫の簡単セルフトリミング。コツとメリット&デメリット

ゴージャスな被毛を持つ長毛種の猫ちゃんはとても優雅で可憐なイメージがあるので、好んで飼っている人も多いですよね。

そんな被毛がとても豊かな猫ちゃんの困りごとのひとつは、トリミングではないでしょうか?

犬と違って知らない人に対して警戒心をむき出しにして威嚇するだけではなく、外に連れ出されるということに対してストレスを感じてしまって動物病院以外は極力外に出したくないと考える飼い主様も多いのでは?

そんな方におすすめしたいのがバリカンを使っての自宅でのセルフトリミングです。

今回は猫にバリカンを使ってのセルフトリミングのやり方とメリット、デメリットをご説明しましょう。

バリカンでセルフトリミングをする必要性がある場合、ない場合

犬の美容室やドッグショーなどで奇抜な被毛のカットをしていたり、おしゃれにカラーリングしていたりする犬は見ますが、猫のトリミングってあまり馴染みがありませんよね?

実はトリミングが必要な猫は少ないのです。

基本的にあまり必要はないのですが、場合によってはトリミングをしたほうがいいことももちろんあります。トリミングをしたほうがいい場合とはいったいどのようなものでしょうか?

短毛種は基本トリミングの必要はない

猫ちゃんには短毛種と長毛種が存在しますが、短毛種は基本的にトリミングをする必要はありません。

むしろただでさえ短い毛しかないのに、そこからさらにトリミングをしてしまった場合肌を傷つけてしまう可能性もあります。

さらに皮膚の乾燥を守ってくれている他、日除けの役割をしてくれている被毛が無くなることで皮膚疾患になる可能性もあります。

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ただ皮膚疾患の治療などで短毛種でも毛を剃らないといけない場合もあります。その場合は獣医師の指示の元、治療を行う部分のみ剃るようにしましょう。

長毛種もトリミングをしなくていい場合もある

長毛種の場合も特に生活に支障が出ていない場合は無理にトリミングをする必要はありません。トリミングは猫ちゃんを拘束して行いますし、自分の被毛を切られるということにあまりいい気分をする猫はいません。

どうしてもという場合以外はトリミングをしないでいいということを覚えておきましょう。長毛種の場合トリミングをした方がいいのは以下のような場合です。

  • 毛玉になりやすい
  • ブラッシングを頻繁にしていても絡まる
  • 夏の暑い時期の熱中症対策
  • 皮膚疾患の治療

特に長毛種は毛がボリュームのある猫が多く、飼い主がブラッシングを少し怠ると毛の先のほうが毛玉になってしまったり、グルーミングした自分の毛が胃に溜まって固まったまま排出できなくなる「毛球症」になるおそれもあります。

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またボリュームのある分厚い被毛を持つ猫ちゃんは、自分の被毛に熱がこもってしまい熱中症を引き起こしやすくなるのも注意をしなければいけない事柄です。

そのような場合は定期的にトリマーにトリミングをしてもらう必要があるのですが、猫ちゃんは「家になつく」と言われているほど、自分のテリトリー外に出ることを嫌います。

無理矢理トリマーの元に連れて行くと猫ちゃん自身にストレスがかかるだけではなく、興奮した愛猫がトリマーに怪我を負わせてしまう可能性もあります。

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そのようなことを防ぐためには、家でトリミングをする選択肢がもっとも最善の策となるのです。

その場合、素人がハサミを使ってトリミングをするのは非常に危険です。もしセルフトリミングに挑戦しようとおもうならバリカンを使うのが一番いいでしょう。

バリカンで猫のセルフトリミングに挑戦!やり方解説

では早速バリカンを使ってセルフトリミングをする方法をご説明します。

1.
用意したバリカンを手元に置き、猫ちゃんがリラックスする、または寝るまで自然体で待つ。この時、飼い主様が構えてしまうと猫ちゃんもこれから何かされるのかと落ち着かなくなってしまいますので、出来る限りいつもと変わらない態度をとるようにしましょう。

2.
スヤスヤと眠りについた、リラックスをしだしたらチャンスです。説明書通りにバリカンを起動し猫ちゃんの体に強く押し当てないようにしスライドさせます。

このとき、猫ちゃんが暴れたり驚いたら一旦やめます。その後落ち着いたらまた始めます。決して焦らず、無理をしないようにトリミングを進めましょう。

最初は暴れたりして思うようにできないかもしれません。根気よくチャレンジしてくださいね。

バリカンを使うコツ

コツは猫ちゃんが嫌がったら中断することです。無理矢理続行してしまっては猫ちゃんが怪我をしてしまう危険があるほか、飼い主様も引っかかれたりして怪我をしてしまう可能性があります。

猫ちゃんが暴れたら即止めましょう。場合によっては一日では終わらない可能性もありますが、猫ちゃんや飼い主様が怪我をしてしまわないためにも是非無理はしないようにしましょう。

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さらにバリカンをするときは、顔、手足、尻尾はトリミングしないように注意して下さい。顔は猫の様々なパーツがあるので危険なのはわかると思いますが、尻尾はとてもデリケートなのでバリカンを当てると痛みを伴うことがあります。

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また手足も大変敏感な場所となっていますのでトリミングは基本行わないほうがいいでしょう。

猫ちゃんのトリミングを行う場所は、「背中、わき腹、お腹」だけにとどめましょう。場合によっては背中だけでも大丈夫です。トリミングは決してやりすぎないようにするのが大切です。

またバリカン選びにも注意が必要です。あまり大きな音がなるバリカンは電子音が嫌いな猫ちゃんにとって恐怖の対象となりますし、コードのタイプは自由気ままに場所を移動する猫ちゃんには向いていません。

できればコードレスタイプを選びましょう。

さらに愛猫がどのような被毛の特徴を持っているのかによっても選び方は変わります。肌に優しいことをうたっているバリカンは切れ味が悪いこともあります。

切れ味が悪いバリカンは長毛種のボリュームがある被毛を持つ猫ちゃんだった場合、うまく刈ることができないので余計な時間をかけてストレスを与えてしまう可能性もあります。

理想的なバリカンのポイントをまとめると、

  • 静か
  • コードレス
  • 切れ味がいい
  • 肌に優しい

ということになります。

市販のバリカンは様々なメーカーから様々な物が販売されているので口コミや商品紹介などを見てご自身の猫ちゃんにあったバリカンを選ぶようにしましょう。

どれを買えばいいのか分からないという方は参考までにおすすめのバリカンをご紹介しますので是非検討してみてください。

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猫にバリカンを使うメリット、デメリット

猫ちゃんにバリカンを使う方法や理由をご紹介しましたが、最後にバリカンを使用するうえでのメリット・デメリットをご紹介します。メリット、デメリットを理解したうえでセルフトリミングに挑戦しましょう。

メリット

  • 猫を外に出さなくて済む
  • 人見知りの猫ちゃんに無理をさせないでいられる
  • トリミング代の節約になる
  • 自宅で出来るので時間を選ばない
  • 猫ちゃんのペースにあわせてトリミングを行える
  • 思い立った時にすぐできる

メリットは猫ちゃんに無駄なストレスを与えなくてもいいということです。猫ちゃんにとって被毛を切られるというのはストレスがかかります。

そのうえで、知らない人に触られる、自分の知らない場所に連れて行かれるというのはあまりよくありません。そのてん、バリカンを使って自宅でセルフトリミングをすれば簡単ですし上記のようなストレスがかからなくて済むというのは大きなメリットです。

デメリット

  • 素人なので失敗をしやすい
  • 愛猫が嫌がって中途半端な毛の残りかたをする
  • 怪我をする恐れがある
  • しばらく嫌われてしまう恐れがある

メリットが多いバリカンでのセルフカットですがデメリットも存在します。まずバリカンを使ったら簡単にトリミング出来るとはいえ、行うのは素人です。

プロのように綺麗に被毛を整えてあげるというのはなかなか難しいところがあります。

また愛猫が嫌がって中途半端に毛を刈った状態のままで、触らせてくれなくなったということもありえます。中には、バリカンを使われた事が嫌すぎて飼い主様を見るだけで逃げ出すようになる猫ちゃんもいます。

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そのような可能性があったとしても猫ちゃんの健康などを考えてセルフトリミングをしてあげるか、トリマーに任せるかご自身でよく考えてから行うようにしましょう。

お財布にも猫ちゃんにも優しいバリカンを使ったセルフトリミング

メリット、デメリット、正しいやり方さえ理解すればバリカンを使ったトリミングは非常におすすめです。

トリマーさんに頼むと6千円程はかかるトリミング代がタダになるのも魅力的ですし、外に出たり知らない人に触られてストレスを感じないので猫ちゃんにとっても優しい方法だとも言えます。

しかし同時にデメリットもありますので、注意点やデメリットをしっかり頭に入れて是非セルフトリミングに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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