猫が突然倒れて、ぶるぶるガクガク震え始めました!このような痙攣を起こしたとき、どうしたらいいでしょうか?
実は、その行動はやってはいけない間違った行動なのです。可哀想なようですが、まず何もしないことが一番です。
そして、自分が落ち着いて、猫の様子を見守ることが重要です。その状況を詳しく観察すると、その後の病院での診察に役立ちます。
猫の痙攣はてんかんや腎臓病など病気が原因で起こる
筋肉が硬直して、本人の意思とは関係なく、ガクガク震えている状態を痙攣といいます。
原因はさまざまありますが、主に、病気の末期の状態で、脳に異常をきたしたときに起きることが多いです。
私の猫は、腎臓が悪く、高血圧になり脳梗塞が原因で痙攣が起こりました。
痙攣が起きる原因となる主な病気は次の通りです。
- てんかん
- 腎臓病
- 肝炎
- 熱中症
- 中毒 など
特にてんかんは脳の神経に異常をきたして発作が起こりますが、慢性的に繰り返すことがあるので、注意が必要です。
ちなみに、てんかんの症状を発作といいます。痙攣を伴わない発作もありますが、多くは痙攣を引き起こします。
- 一般の飼い主さんにとっては、痙攣の原因になる病気はこれくらいのものがあるんだな~とざっくり覚えておくだけでいいと思います。
- もしくは、先に腎臓病と診断された場合、そのうち症状として痙攣が起きることもあるんだな~と心得ておくことです。
病気と痙攣のメカニズムをもっと知りたい!と思う方は、個人的に勉強してみましょう。
痙攣の原因を探り、診断するのは獣医師の仕事ですから、飼い主さんはきちんと状況を説明して、間違った診断をしないように手助けしてあげることが必要です。
焦っても触ったり声をかけたりはNG!痙攣の正しい対処法
重要なのは次のポイントです。
- 触ったり声をかけてはダメ。何もしないで様子を見る
- 動画を撮影しておくと病院で説明するときに役に立つ
- 痙攣が3分以上続く、止まらない場合はすぐに病院へ
順番に説明していきます。
触ったり声をかけたりすると悪化してしまう原因になってしまう
痙攣が起きたときは、何もしないで様子を見ます。触ったり、声をかけたりしてはいけません。
ただし、高い所にいる場合は、落ちるといけないので安定した所に下ろしてあげましょう。
また、泡をふいていることもあります。思わず拭いてあげたくなりますが、口元に手を持っていくと、噛まれてしまうこともあるので、注意が必要です。
私の猫が痙攣を起こしたときのことです。
家族が先に気づき、大騒ぎして私を呼びました。そのときも、とにかく静かにして大声を出さないように!猫に触らないように!と言いました。
おかしなことに、猫よりも家族をなだめることが先でした。
不安だけど…落ち着いて動画を撮っておこう
ここはじっと耐えて、動画を撮ってみることをオススメします。
後で病院に行ったとき、その時の様子をきちんと説明できればいいのですが、飼い主さんも動揺してしまいますので、なかなかうまく説明できないことが多いです。
ですので、動画は後で病院にいったときの重要な資料となるのです。
スマホが普及してから、画像や動画を見せることで、獣医師や動物看護師に、より正確で説得力がある症状を伝えることが可能になりました。
痙攣している時間も大事。3分以上は危険!
痙攣が続いている間はとても長く感じられるでしょう。ただ、初めての痙攣は1分程度で済むことが多いようです。
3分以上続いたり止まらない場合は、すぐ動物病院に電話をし指示をあおぐか、往診に来てもらうようにしてください。
痙攣している様子を観察して!チェックすべきポイント
動画を撮っているときでも、撮れなかったときでも、落ち着いてその時の猫の様子を観察するようにしましょう。
特に次のようなことに注意してみましょう。
- 痙攣が続いた時間
- 眼振(がんしん)はあるか(目が上下、もしくは左右に動いていないか、ぐるぐる回っていないか)
- 痙攣が起きる前に、何かきっかけがなかったか(食餌後、運動した後、寝起き、排泄後、環境の変化など)
- 時間の経過に伴って症状に変化はなかったか
それ以外のことでも結構ですので、気づいたことをメモに取っておくとよいでしょう。
その外出がまた痙攣のきっかけになることもあるからです。
いつも猫ちゃんの様子をみて、変化に気づけるように
また、普段がから健康で元気な状態をよく知っておき、それと異なる症状が出たときに、すぐ気づいてあげるようにしたいものです。
このことは痙攣以外の全ての健康管理に繋がります。
今日はいつもより
- 多く鳴いている
- 口を気にしすぎている
- 寝てばかりいる
…など、常に観察を怠らず、気づいてあげるようにしましょう。自分だけでなく、時々、家族に猫の様子を聞いてみることです。
家族会議を開くまでもないですが、飼っている猫に何か変化がなかったか、常に家族全員が猫を気にかけてあげて、コミュニケーションを取れる状態でいたいものです。