群馬県で保護猫に出会える施設。譲渡の条件や流れをそれぞれ紹介

猫が暮らしの中にいるというのは、本当に楽しいものですよ。猫が側にいるだけで、いつでも心がワクワクして優しい気持ちになることができます。

そしてできることならお決まりのペットショップではなく、たくさんの保護猫たちの中から選んであげてほしいです。

保護猫は新しい飼い主さんが来てくれるのを、今か今かと待っているんです。

群馬県で保護猫の譲渡を受けられる施設と団体を4つご紹介していきますので、ぜひ元気いっぱいの保護猫たちに会いに行ってくださいね。

前橋市:前橋市保健所

※行政機関では行政地域外の方へは譲渡等は行えません。行政地域内の方が対象になります。

前橋市保健所では、迷子として保護されたり、やむを得ない理由によって飼い主から引き取られた犬猫を収容しています。

そして決められた期日までに飼い主が現れず、人と共に暮らしていけると保健所が判断した猫の場合、群馬県に在住している人に譲渡活動を行っています。

譲渡してもらうまでの流れ

保健所で保護猫の譲渡を受けるためには条件が定められているので、まずホームページ上で「譲渡対象者要件」と「飼い主の尊守事項」を確認してくださいね。

そのうえで、「犬猫ふれあい譲渡会」に参加することができますが、その前に「譲渡講習会」に参加する必要があります。

この講習会は毎月2回程度、平日と第3日曜日に、保健所の建物内で開催されています・詳細はホームページ内をご覧ください(定員は10組です)。

譲渡会に行くときに持参するものは、こちらです。

  • 譲渡会参加自己チェック表
  • 譲渡者登録申請書
  • 誓約書(60歳以上の方で、何かあった時に代わりにお世話をしてもらえる人の誓約書が必要です)

まず最初に受付をして、そこから30分くらい審査をしてそれに通ることができれば、1時間くらいの譲渡講習会に参加できることになります。

講習会が無事に受講できたら、受講済証(1年間有効なので、次回の譲渡会からは講習会を受講しなくて大丈夫です)をもらっていよいよ譲渡会です。たくさんの猫たちと対面してくださいね。

家族として迎える猫が決まったら、正式な譲渡手続きをしましょう。譲渡してもらってから6ヶ月以内に提出する書類「飼養状況報告書」があるので、忘れないようにしてくださいね。

譲渡会以外にも、平日限定で譲渡の受付がされているので、事前に連絡をしてから(職員が不在になっている場合もあるので)猫と対面をしに行ってください。

この場合でも、事前に譲渡の申し込みと講習会を受講していることが条件になります。

施設情報

  • 住所…〒371-0014 群馬県前橋市朝日町3丁目36番17号
  • 電話番号…:027-220-5777(譲渡受付の電話は8時半から16時まで)
  • ファックス…027-223-8835
  • メールアドレス…:eisei-kensa@city.maebashi.gunma.jp
  • 営業時間…平日8時半から17時15分まで
  • 駐車場…あります
  • 出張サービスなどはありません。保護猫の譲渡を受けるためには、「譲渡講習会」に参加する必要があります。事前に保健所に電話予約しておいてください
  • 前橋市保健所のホームページ

佐波郡:群馬県動物愛護センター

※行政機関では行政地域外の方へは譲渡等は行えません。行政地域内の方が対象になります。

群馬県動物愛護センターでは、犬猫の保護と収容業務に加えて、犬猫の被害による相談や苦情も受け付けています。

収容された犬猫の健康状態や人へどのくらい慣れているかを調べた上で、群馬県に在住の方や登録された団体への譲渡活動をしています。

さらに、動物愛護啓発活動によって飼い主の意識を高めていくことで、一人一人が責任を持って飼育していけるようにしているんですね。

譲渡してもらうまでの流れ

群馬県動物愛護センターで保護猫を譲渡してもらうためには、「譲渡を受けるための15の要件」をしっかりと守っていく必要があります。

これらの内容を理解した上で「譲渡前講習会」を受講しましょう(参加する日の前日までに届くようにメール・ファックス・郵送・直接どれかでセンターに申し込んでください。申し込みも受講も、譲渡してもらう本人が行うのが原則です)。

この講習会(2時間くらい)で犬猫の飼い方や習性、病気になった場合や法令について学びましょう(平成29年4月より、前橋市保健所にて「譲渡前講習会」を受講した人はこちらのセンターでの講習会が免除されることになっているので、必ず修了証を持参してください)。

講習会を受講したら、「譲渡希望者の登録申請」をしてから猫との対面をすることができます。そこでお互いの相性チェックをしてください。

家族としてお迎えしたい猫が決まったら、「譲渡誓約書」に同意して、「譲渡申込書」と「契約書」と共にセンターに提出しましょう。

センターの他にも、上項目でふれた登録団体からも保護猫を譲渡してもらうことができます。

それぞれの団体によって譲渡のための条件や譲渡方法などが違うので、ホームページなどでしっかり確認しておきましょう。

施設情報

  • 住所…〒370-1103 佐波郡玉村町樋越305-7
  • 電話番号…0270-75-1718
  • ファックス…0270-65-3379
  • メールアドレス…aigosen@pref.gunma.lg.jp
  • 営業時間…平日8時半から17時15分まで
  • 出張サービスなどはありません。保護猫の譲渡を受けるために「譲渡前講習会」を受講する必要があるので、前日までにセンターに申し込みをしてください
  • 群馬県動物愛護センターのホームページ

高崎市:群馬わんにゃんネットワーク

群馬県で活動しているわんにゃんネットワークでは、「犬猫の殺処分をゼロにする」のではなく「犬猫の収容される数をゼロにする」ために活動しているNPO法人のボランティア団体です。

人と人間がうまく共生していけること、そして飼い主さんが犬猫を適正に飼育していけるための心の啓発を行っています。

わんにゃんネットワークには犬猫を保護したり預かったりする施設はなく、保護はボランティアさんの自宅で行われています。そして、保護主さんのお世話のお手伝いや里親を探すお手伝いをしているのです。

ボランティアさんが譲渡活動に尽力しても、結局保健所や愛護センターにたくさんの犬猫が収容されているという現実。

犬猫の譲渡会を毎月1度行いながら、「犬猫の収容を減らす」ために適正に猫を飼うことを知ってもらうためのイベントや飼い主がいない猫への対策活動なども行っているんですよ。

譲渡してもらうまでの流れ

ホームページ内にある「同意誓約書」を家族全員で読んだ上で、納得できたら「応募フォーム」に必要事項を記入して送信してください(全ての項目に記入するようにしましょう)。

応募フォームを送信してから36時間以内に担当の方から返信があります(内容は里親に応募した動機・里親同意書に同意していることの再確認・これまでに動物を飼育したことがあるか?など)。

これらのメールの質問に答えつつ、分からないことがある場合にはここで聞きましょう。

そのあと、担当の方と電話での話し合いをします(申し込んだ本人と、もう1人…最低2人と話すことになります)。

後日猫を自宅に連れてきてもらえるので、そこでいよいよ実際に猫とのお見合いになります(手土産などは受け取ってもらえませんが、保護猫への支援としての物資は受け取ってもらえます)。

保護主の方と里親になる人両方が同意することができたら、そこからトライアル(お試し期間・1週間~)をすることになります。

トライアル期間が終了して問題がなければ、正式な譲渡となります。

この他に毎月1回ある譲渡会に行くこともできます(こちらは事前予約は必要ありません、身分証明ができるものと、アパートの場合は猫が飼える物件と証明できる書類を持参してください)。

飼育環境を確認するための書類を書いて、ご縁があれば後日保護主さんが自宅まで連れてきてくれます。

※同時に同じ猫に里親希望があった場合には、申し込みの順番ではなく飼育する上でより条件などが合っている方に譲渡が決まることになります。

※保護猫を譲渡してもらう際には、それまでにかかった医療費を支払うことになっています。猫によって金額には差があるので、ボランティアさんに聞いてみてください。

団体情報

桐生市:猫のへや

桐生市にある猫のへや(2018年1月に開店)は、空き家を改装して作られた飼い主募集型の保護猫カフェです。

猫のへやを営んでいる萩原さんは、同じ桐生市の東久方町で「お散歩モールと猫のみせ」という猫グッズのお店も営んでおられるんですよ。

猫のへやでは、保護された野良猫や飼い主の事情で捨てられてしまった猫たちとふれ合うことができます。

お互いの相性が合えば里親にもなれるということなので、まずは気軽に猫たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

譲渡してもらうまでの流れ

猫のへやで保護猫を譲渡してもらうためには、基本的な条件があります。

  • 猫の一生にわたって飼育すること
  • 不妊手術をして完全に室内で飼育する
  • 猫が病気になったら病院に行くこと

これらにしっかりと同意した上で、気になる猫がいた場合には萩原さんに気軽に相談してください。

猫のへやの保護猫たちの80%が、新しい里親さんに出会えて幸せな暮らしをしているというのは、本当にすごいことですよね。

萩原さんは、里親さんになった方から定期的に送られてくる猫の写真を見るのが大好きなんだそうです。

ですから、里親になれた場合には家族となる猫と出会わせてくれたことに感謝しつつ、健康状態を確認できる写真をコマメに送るようにしてくださいね。

施設情報

  • 住所…〒376-0035 群馬県桐生市仲町3-15-14
  • 電話番号…0277-22-0778
  • メールアドレス…ありません
  • 営業時間…12時半から18時半まで
  • 定休日…水曜日と木曜日
  • 利用料金…30分300円(ペットボトルが1本込み)
  • 駐車場…ありませんが、徒歩1.2分の場所にパーキングあり
  • (出張サービスなどはありません)、事前に予約などしなくて大丈夫です。直接お店に向かいましょう
  • 猫のへやの紹介記事

群馬県では、保護猫を増やさないための取り組みが活発にされている

群馬県では、保健所や愛護センター、さらに登録団体、飼い主さん募集型の猫カフェなど、様々な形態で保護猫の譲渡を受けることができることが分かりましたね。

特に群馬県では殺処分ゼロよりも「収容される猫の数をゼロにする」という、根本的な目的のために活動しています。

人と猫がうまく共生していけるように、飼い主さんの意識を高めるためのイベントが行われたりしているのはとても有り難いことですよね。

そして私たちが保護猫と遊んで癒されて料金を支払うことによって、保護猫活動に支援をすることができるというのは嬉しいことです。

愛嬌たっぷりでたくさん遊んでくれる保護猫たちに、ぜひ会いに行きましょう。

あなたの一言もどうぞ

ページトップへ