ふと猫の行動を見ていたら、突然ぐるぐる回りだすことはありますか?飼い主からしてみると、「なんでぐるぐる回ったりするんだろう」と不思議に感じるかもしれません。
でも、猫がぐるぐる回るのには実は色んなパターンがあり、それに伴う様々な理由もあるんです。それでは、猫の行動の理由について見ていきましょう。
猫がぐるぐる回る行動の意味。心配のないパターンのぐるぐるの特徴
日頃から大体の猫の行動を知っておくことは、猫の状態を把握しておくためにも大切なことです。
毎日猫を見ていることで「なんだか結構早くぐるぐる回っているな」とか、「いつも同じような時間にぐるぐる回っているかも」と気付くこともあるかもしれませんね。
ぐるぐる…しそう……
猫の行動は細かいですが、それには決まったパターンがあるのです。あなたの猫がどのタイプに当てはまるか、日頃の行動をよく思い出してみてくださいね。
猫の毎日の行動パターンとして回っている
人間から見てみると、猫はいつも寝ているだけのように見えますよね。でも、実はただ単純に寝ているだけではないんですよ。
猫なりに1日の行動のパターンを自分で細かく決めていることがあるんです。
つまり、猫のお気に入りの椅子で爪研ぎをしたりする行動や、椅子などの周りをぐるぐる回る行動でさえも1日のスケジュールとして猫の頭の中に組み込まれていることがある、ということです。
「ぐるぐる回るのがスケジュールの1つだなんて、なんともかわいい」と私も思いますが。
猫からしてみると真面目に計画していて、いわゆるルーティンだということなんですね。
猫が老化することによって起こる行動の場合もある
猫が年齢を重ねてくると、老化することで同じ場所をぐるぐる回ることがあります。これは老化していく自分を不安に思っている現れでもあります。
ぐるぐる回る行動とプラスして、夜泣きなども増えてくるかもしれません。
この場合には飼い主が猫の側にいてあげたり、優しく話をしてあげることでコミュニケーションを欠かさないようにしてあげることが大切です。
このように飼い主とふれあいを取ることで猫の不安も和らぎますし、痴呆の症状を軽くしてあげることにもつながりますよ。
遊びの一貫としてぐるぐる回っている
子猫って、自分の尻尾を追いかけ回したりしますよね。大人になっても、子どもの頃のように自分の尻尾を追いかける行動をする猫もいます。
自分のしっぽがネズミのように見えたりする場合には、たとえ分かっていても追いかけてしまうんですよね。これも猫の習性なんでしょう。
この姿は本当にかわいいので、見ているだけで心が癒されますよね。
病気のサインかもしれない!ぐるぐるがサインとなる病気
ここからは、猫のぐるぐる行動が病気のサインかもしれない場合について考えていきましょう。
旋回行動を表す猫のぐるぐる行動
猫がしようと思ってしているのではなく、無意識に起こしてしまう行動のことは〝旋回行動〟と呼ばれています。
この場合、猫の身体のバランスが崩れていることで平衡感覚が乱れてしまっているので、まっすぐに歩けていないわけです。
だからどうしても身体が同じ場所をぐるぐると回ってしまうんですね。
この他にも、
- ふらふらとした足取りになっている
- ご飯を食べなくなった
- 嘔吐している
- 頭を何度もかたむける
などの動きが見られた時は、猫が何かの病気にかかってしまっているかもしれません。遊んでいる以外の原因で、体の身に何かの不調があってぐるぐる回っていることもあるのです。
では、猫がぐるぐる旋回をすることでどのような病気の可能性が出てくるのでしょうか。
栄養バランスが乱れることで起きる病気にかかっているかも
栄養バランスが乱れることが原因で、下記のような病気になることがあります。
- ビタミンA欠病症
- 黄色脂肪症
- ビタミンB1欠乏症
猫の身体は多くのビタミンを必要としています。そのため、ビタミンが欠乏することで立ち上がることができなくなったりすることもあるのです。
栄養バランスが崩れて体調を崩してしまわないよう、毎日のご飯の栄養が偏っていないかしっかりと管理してあげてくださいね。
耳の炎症を起こしてしまっている
猫は耳の炎症を起こしやすい動物です。耳が炎症して症状が進むことで中耳炎になり、それがさらに悪化することで内耳炎になってしまいます。
この初期段階では、耳を後ろ足を使って何度も掻く動きをします。さらに耳を傾けている状態で止まっていたり、頭を何度も振ったりする動きも見られます。
さらに、耳の炎症を起こしているので耳から悪臭がするという特徴もあります。
症状が悪化してくるとふらふらしたり、ぐるぐる回る行動を取るようになってしまいます。もしこの症状を見つけた時には、迅速に病院に連れていきましょう。
猫の骨に腫瘍ができている場合
猫にも猫のガンというものがあります。色んな場所にガンはできてしまうものですが、骨部分に腫瘍ができてしまった場合には、おかしな歩き方をすることがあるんです。
やはりガンは早期に発見して治療を始めることが大前提になりますから、何かいつもと違うと感じたら病院で診察してもらいましょう。
前庭症候群になっている
猫が突発性で前庭症候群になってしまうと、同じ場所をぐるぐる回ったり、頭を傾けたり食欲が減退する傾向が見られます。
この病気の原因はまだはっきりしていないのですが、
- 薬による中毒作用
- 外傷や腫瘍によるもの
- 耳の炎症によるもの
など、色々な要因が考えられています。
猫がぐるぐる回っていて前庭症候群の疑いがあると感じたら、早めに主治医に相談することをオススメします。
日頃から猫の動きを知っておくことで、何かあった時も対応することができる
飼い主が日頃から猫がどのように生活しているのかを知っておくことは、とても大切です。
いつも猫の行動を見ておくことで、普段からぐるぐる回っているのか、そうではないのかということにいち早く気付くことができるからです。
もし猫がいきなりぐるぐる回る行動を始めたのではあれば、すぐに病院に行ったりして対応してあげることができるでしょう。
異常があった時には、とにかく早い対応が不可欠になることをしっかりと覚えておきてくださいね。
日頃から飼い主が猫の行動パターンを把握しておくことで、いつもと違うぐるぐる行動をした時にはすぐに気付いてあげることが何よりも大切だということを覚えておきましょう。
みんなのコメント
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夜中になると 布団の回りをグルグル
トタトタ歩いています。叱られても止められないのは彼女の決まりごとなんですね。そう言ってる今 まさに、
ルーティン中です。-
うちのアメショ♂️15歳、今年の8月の帰宅するとくるくる回りはじめ、救急動物病院に連れて行き着き検査も異常無し。
その日は帰宅出来て、帰宅して数時間後の痙攣、嘔吐しそのまま虹の橋を渡りました。くるくる回る動画を撮影し、病院に見てもらったが、具体的な処方は水分補給のみで応急処置、かかりつけの病院へ翌日行く予定の最中でした。
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生まれつき耳が聞こえていないようてます。障害が、あるのでしょうか?そのせいてまぐるぐるまわるのでしょうか?
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うちの猫さんは、20歳で認知症が出始めたと同時にぐるぐるやりはじめ、高齢だったので投薬など色々な治療は勧められませんでしたが結果、食欲も落ち、半年もちませんでした。
おかしい時はすぐに受診をおすすめします! -
家の猫は突然 首を傾げて歩くようになり次第にフラフラと…
コテンと倒れてみたり…
トイレでも用を足さなくなりオムツをつけています -
我が家は3匹いますがその中の1匹がぐるぐる回ってます。今8歳ですが成猫になってからずーっと回ってます。たまにルートに私をいれて私に触れていく場合もって、とてもかわいいです。
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朝、チェアーから鳴くのでご飯時間という事もあり抱っこして降ろしました。フードを食べながらチラチラ右を見るので
(?虫でもいるのかな?)と気になっていましたが右回りにしか歩けなくなっていました…。足の踏ん張りもいつもと違い、寛ぐ姿勢でも首が右を向いています。
4時間前は普段と変わりありませんでしたが…。19歳。急変する体調、症状に人間はオロオロするばかりです…… -
うちのみーちゃんは19歳 最近目も見えなく耳も聴こえてないような、トイレも失敗しがちでオムツです。ご飯は側でついてまあまあ食べてます。
が鳴き声も昔とはちかいます。ふらふらくるくるとあるきます。これって認知症かな? -
18
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1年半ほど前から両目がみえなくなり、
2ヶ月前からぐるぐる回る事が目立ち始め、時同じくしてトイレにたどり着けなくなってしまい、オムツ生活を始めました。ご飯は日に5回ほどに分けて与えますが、一回に30分くらいかけて、でも自力で食べています。今21才7ヶ月です。24才の猫の方は一切介護不要な子ので、高齢でもホント様々です。 -
急にぐるぐる回るように成り、
壁に体を着けるように歩き
完全に頭をからだの上にのせ -
10ヶ月です
左手が上手く使えずクルクル歩きます
何の病気か心配です -
うちの猫は22才と2ヶ月2日前から同じ場所を左回りになんども10回ぐらい回ります、目もあまり見えて無い様で頭をぶつけるときがあり、あかべこの様に頭を左右にふります。ルウティーンなのか家の急な階段を続けて5回~10回多い時はそれ以上、滑り落ちたことも何度かありぐるぐる回ったあと階段から落ち大怪我をしないかとても心配です。早く病院でみてもらいます。