猫の餌を与えるとき脂肪について考えたことはありますか?人間と同じで猫も脂肪を取りすぎてはいけませんし、逆にまったく取らないのも身体によくありません。
愛猫の適量な脂肪とはどれくらいでしょう?低脂肪キャットフードの正しい与え方とは?今回はそんな猫の餌に含まれる脂肪についてみていきましょう。
猫は脂肪をとりすぎてはいけない!招かれる病気がこわい
猫は元々ネズミなどをとって生活していました。当然動物性のタンパク質の他に脂肪も含まれています。自然界で生活をしているときは脂肪を摂取しても特に問題ありませんでした。
しかし、現在のイエネコは生活環境の違いにより、脂肪の摂りすぎによる病気や身体への悪影響をよく目にします。まずは猫が脂肪を摂りすぎることにより引き起こされる病気や症状を見ていきましょう。
肥満
大量の脂質は肥満の原因となります。特に虚勢後の猫ちゃんや、運動が苦手な猫ちゃんは肥満になりやすいです。まったく与えないのは問題ですが、肥満気味の猫ちゃんは脂質を多量に与えないようにしましょう。
ちなみに肥満になると、内臓脂肪がつくことで内蔵機能が低下し病気になりやすくなります。
また体重増加により手足の関節の負担になります。そうなると動かなくなり、さらに肥満となる悪循環になります。脂肪は適量を与えるようにしましょう。
高脂血症
血液の中に中性脂肪やコレステロールが高数値で含まれている状態のことです。食欲減退、下痢、嘔吐、神経障害といった症状を引き起こすほか動脈硬化や膵炎となる原因にもなります。
膵炎も動脈硬化も猫の命に関わる重大な病気です。高脂血症と診断された場合、その時点では何も症状が無くても何らかの対策をするようにしましょう。
肝リピドーシス(脂肪肝)
脂質代謝異常により肝臓に脂肪がたまり肝機能障害を引き起こす病気です。特に肥満の猫に多く見られ嘔吐や下痢、黄丹や痙攣、意識障害が見られます。
糖尿病などのホルモン異常、栄養バランスの悪い食事、膵炎といった病気が引き金となる場合が多いです。
低脂肪の餌を与えるときの注意点
最近は脂肪が気になる猫のために低脂肪のキャットフードもありますが、脂肪が足りないと逆に害を及ぼす場合もあります。低脂肪のキャットフードを与えなければいけない猫ちゃんとはどのような猫ちゃんに適しているのでしょう?
低脂肪キャットフードとは?
肥満気味、運動不足気味の猫ちゃんの為に作られているキャットフードで通常のキャットフードより脂質が低めに作られています。しかし、極端に脂質を減らしても危険です。適正な量の脂質は猫にも必要です。
脂肪を減らし過ぎた食事は危険
極端に脂質を取らなかった場合、カロリーが足りずガリガリに痩せてしまったり、栄養失調のような状態になる場合もあります。
与えすぎても、与えなさすぎてもいけないのが難しいところです。もし低脂肪のキャットフードを与えることを考えるなら獣医さんに相談して決めましょう。
低脂肪の餌は便秘の原因
低脂肪キャットフードに含まれている大量な食物繊維が便秘の原因となることもあります。
低脂肪キャットフードは脂質を減らす代わりに穀物などの食物繊維を増やして配合されるのですが、食物繊維を消化することがあまり得意じゃない猫にとって便秘を引き起こす原因となるのです。
便秘は巨大結腸症などの重篤な病気になることもありますので注意するようにしましょう。
猫のおすすめの低脂肪の餌
キャットフードは低脂肪だからと言って脂質の代わりに炭水化物を増やしたりしているものだと、逆にカロリーを摂りすぎることによる肥満の原因となります。また食物繊維が多すぎる餌は便秘の原因や体調不良の原因にもなります。
大切な家族である猫ちゃんと長く一緒にいるためにはやはり品質のよいキャットフードを与えるのが大切です。
おすすめはやはりプレミアムキャットフードでしょう。お値段は一般的なキャットフードより高くはなりますが、高品質なうえに原材料もこだわったものなのでやはりおすすめです。
NOW FRESH シニアキャット&ウェイトマネジメント
シニア猫や体重管理の必要な猫用に開発されたキャットフードで、脂質が気になる猫ちゃんにもおすすめです。
ナチュラルバランス リデュースカロリー キャットフード
脂質を減らしたキャットフードで、全猫種・成猫・肥満猫の健康面に考慮した安全性重視のフードです。
バランスのよい餌を与えよう
脂肪だけに限らずあらゆる栄養素は過度に摂りすぎると逆に体調不良の原因に繋がるものが多いです。食事は身体の資本と言われるほど大切なことです。是非愛猫の為に餌を見直すようにしましょう。