人間の赤ちゃんと仲良く暮らす猫の姿を見たことありますよね?とっても可愛らしい光景ですが、猫は人間の赤ちゃんにいたずらしないのか?攻撃したりしないのか?と少しハラハラしてしまいますよね。
いったい猫は人間の赤ちゃんのことをどのように思っているのでしょうか。また猫とあかちゃんが同居する時の注意点はあるのか?そんな素朴な疑問について見ていきましょう。
今妊娠中の愛猫家さんも、これから子供を考えている愛猫家さんも、是非チェックして我が子と愛猫との楽しい生活を送るための参考にして下さい。
猫は人間の赤ちゃんをどう思っているのか、3つの説がある
まずは猫は人間の赤ちゃんのことをどう思っているのか、とっても気になりますよね?猫にとって人間の赤ちゃんは未知の生物です。
今までどのような環境で生活をしていたかにもよりますが、大人だけしか住んでいない家だと猫は「人間=全て大人」と認識している可能性がありますので、いきなり小さな人が現れたことに戸惑うかもしれません。
そもそも赤ちゃんの事を人間だと認識できない可能性もあります。赤ちゃんを抱えて帰ってきた飼い主に対して「飼い主が得体の知れない生物を連れて帰ってきた!」という感覚になるかもしれませんね。
その場合、激しく警戒するかもしれませんので様子を見て、最初は別で生活をさせてあげたほうが良いでしょう。
また、赤ちゃんを人間だと認識している場合も注意が必要です。猫は急激な変化を嫌う生き物なので、新しい家族となった赤ちゃんを簡単に受け入れないかもしれません。それどころか、飼い主の愛情を取った敵だと判断することもあります。
その場合は激しく攻撃や威嚇をする可能性もありますのでやはりしばらくは離して生活をさせてあげるようにしましょう。しかし、悪い話ばかりではありません。猫ちゃんによっては赤ちゃんを最初から受け入れる子も存在します。
猫ちゃんは、人間の赤ちゃんが弱い存在、飼い主にとって大切な存在だと理解し、自分も大切にするという心理が働く場合もあるとのことです。
しかし違う専門家によっては、猫は人間の赤ちゃんに興味がない、あまりにも弱い存在で自分の驚異ではないと理解することで何事もないように接しているという説もあります。
どちらが理由だとしても、対応さえ間違わなければ赤ちゃんに攻撃したり敵対したりする猫ちゃんは少ないので、これから猫と赤ちゃんとの共同生活に不安を感じていた人はまずは安心して良いのではないでしょうか。
まとめると、猫にとって人間の赤ちゃんは
- 自分より弱い存在
- 飼い主の愛情を独り占めするライバル
- 飼い主の大切な存在
と、様々な理解を示すということがわかりました。
猫と赤ちゃんが同居する際の注意点
大切なのは「猫にとって赤ちゃんは害を及ぼすようなものではない」ということを分かってもらう必要があることですね。
そこで肝心なのは、出産後初めて猫と赤ちゃんが対面する瞬間です。まず、出産してから久しぶりに再会する愛猫に何をおいても先に会いにいきましょう。
その時は出来れば他の誰かに赤ちゃんを抱っこしてもらい、自分は猫ちゃんを撫でるか抱っこをしてあげたりして、会えなかった期間の寂しさを埋めてあげます。
そして一通り猫ちゃんに甘えさせてあげたらいよいよ赤ちゃんを紹介してあげましょう。いきなり近くに赤ちゃんを持って行くのは驚かせてしまいますので、最初は少し離れた場所から見せてあげて下さい。
このとき猫ちゃんに「新しい家族だよ」「貴方の弟(妹)だよ」と優しく声をかけてあげましょう。言葉は通じなくても人間と共に生活している猫ちゃんは意外と意味を理解してくれます。
その後は、猫ちゃんを無理に赤ちゃんと接近させたりするようなことはせず猫ちゃんに任せましょう。猫ちゃんが赤ちゃんに自ら近づくまで普段通りに生活をします。
もちろん赤ちゃんのお世話に追われて大変でしょうが、愛猫との触れ合いやコミュニケーションを忘れないようにしましょう。赤ちゃんが増えても自分への愛情は変わらないと分かれば自然と赤ちゃんに対しての警戒心も解けます。
そうすれば持ち前の好奇心で猫ちゃん自ら赤ちゃんに近づいて、匂いを嗅いだり顔をのぞき込んだりします。その時の注意点は、猫ちゃんが赤ちゃんを引っかいたり噛んだりしないように注意深く見守るようにしましょう。
猫ちゃんにとっても人間の赤ちゃんと接する事は初めての事です。最初は接し方がわからずに戸惑っていることも多いでしょうから、飼い主が優しく駄目なことは駄目だということを教えてあげるようにしましょう。
私も猫を飼っている中で出産をしました
ちなみに私も猫を飼っている中、出産をしましたが飼い主が思っている程猫ちゃんは赤ちゃんに興味を示しませんでした。
赤ちゃんのお世話をしている時も興味なさそうにしていたのですが、1ヶ月程たったある日フト見ると愛猫が赤ちゃんの横に寄り添って寝ていました。
どんな心境の変化があったのかはわかりませんが、その後愛猫は赤ちゃんと共に過ごす事が多くなり今では楽しそうに猫じゃらしを振る子供に面倒くさそうではありますが相手をしてくれています。
まさに子供にとってはいいお兄ちゃんをしてくれている我が家の愛猫に感謝しっぱなしの日々を送っています。
私のような事例もありますので、今赤ちゃんと猫の同居に不安を感じている方は猫が赤ちゃんを引っかいたり噛んだりしないようにだけ注意すれば問題ないことが多いので安心して下さいね。
猫が人間の赤ちゃんを守る理由
猫ちゃんの中には、人間の赤ちゃんを守るような行動をとる子もいます。
知らない人が来たら赤ちゃんに寄り添いまるで守るように威嚇する姿や、何か大きな音などの異変が起きたら赤ちゃんのところに飛んでいって心配そうに見つめる猫ちゃんもいます。
このような猫ちゃんは、母性本能がとても強い性格の場合が多いです。赤ちゃんは守らないといけないものと理解し自分が面倒をみてあげなければという使命感に駆られているのです。
まさに気分はお母さんでしょう。犬にはよく見られる行動ですが、まれに猫でも見ることができます。
愛猫がとても優しい性格の場合、赤ちゃんを敵対したり無視したりすることなく守るべき存在だと思ってくれたら飼い主としても安心して生活できますよね。
しかし、最初は警戒し威嚇していた猫ちゃんがいつの間にか赤ちゃんと仲良しになって楽しそうに遊んでいたということも珍しくありませんので猫ちゃんと赤ちゃんの関係は根気よく、徐々にその距離を近づけてあげるようにするのがコツでもあります。
猫と赤ちゃんの関係構築のコツは焦りすぎないこと
猫にとって新しい家族として突然増えた赤ちゃんという存在を理解するのはなかなか難しいかもしれません。
しかし時間をかけて共に過ごしてもらうことで、猫と赤ちゃんは仲良くなることができます。これから先、猫と赤ちゃんが同居する予定のある方は焦らずじっくりと関係を作りあげるようにしてあげて下さいね。
また赤ちゃんのお世話をしながら猫ちゃんの相手をするのは大変でしょうが、しっかりと愛猫とコミュニケーションをとってあげることも忘れないようにしましょうね。