東京のど真ん中に猫神様がいらっしゃるのをご存知ですか?
猫は養蚕をねずみから守り、縁起の良い動物として昔から日本人に親しまれてきました。
日本各地に猫神様が祀られていますが、今回は半日で巡ることができる東京の赤坂見附の「美喜井稲荷」と人形町の「三光稲荷神社」をご紹介いたします。
「美喜井稲荷」でうるわしの猫様に会おう!
「東京のど真ん中の猫様巡り」は、東京メトロの「赤坂見附」駅からスタートです。
赤坂見附駅の「出口A~D」方面の改札を出ます。
「A」のエスカレーターに乗りましょう。
地上に出ましたら、青山通りに沿ってゆるい坂道をのぼります。
数分歩くと右手に豊川稲荷さんの東京別院が見えてきますよ。
すると、すぐ先に赤坂警察署が見えてきますので、その手前の道を左に入るとすぐ「美喜井稲荷」さんです。
2階部分にお社があります。
階段をのぼっていくと、
いよいよ、境内です!
とてもコンパクトでかわいい境内です。
階段をのぼって右手が本殿ですが、なんといっても、正面の「猫さま」の像がまず目に入ります!
この「猫さま」はとっても写実的な像で、骨格や表情がまさに猫!猫の身体の構造や、雰囲気を知りつくした方が作られたのですね。
猫のなだらかな背中など、本当に猫の形をよくとらえていて、神様のお使いでありがたいという以前に、この猫様を作られた方の技術にほれぼれしました。
そして、「猫様」像の両側に小さなお社があるのですが、「諸大眷属」との記載だけで、具体的なお名前はわかりません。
こちらの「猫様」も諸大眷属の中のひとりでいらっしゃるのですね。
本殿の上部にも2匹の猫さまがいらっしゃいます!
左には、右目を閉じて、左手に小鳥を載せている猫様です。
右の猫様は、赤鬼を押さえて、なにやら魂のようなものをくわえています。
どちらも、とても動きのある猫様で、そのしぐさや色彩の豊かさに目を奪われます。
こちらの本殿の猫様も、眷属の猫様像も、みんなうるわしいお姿です!
本殿には「美喜井稲荷大明神」がいらっしゃいます。
そして、手水は蓋がついていました。
蓋を開けると、きれいなお水がはってあります。
こちらで手と口を清めてから、参拝のご挨拶をいたしました。
狭い境内ではありますが、とてもきれいに、整然と「猫様」像やお社、手水などが並んでいて、安心できる空間です。
境内の床が8角形の石の幾何学模様になっていて、聖域を象徴しているようでわくわくしました。
本殿には狛犬さんがいます。
細部まで色やお造りが丁寧な境内です。
境内の隅には球体が置かれていて、境内の緑と調和しておしゃれな空間になっています。
階段をのぼった左手に四角いプレートがあります。こちらに美喜井稲荷の神様のご由緒が刻まれています。
こちらの神社は、やはり、本殿よりも「猫様」の像の存在感が強く、何度も近くへ寄らせていただき、猫様のたたずまいに癒されました。
階段を降りると、こちらの社殿の下は某有名羊羹屋さんのお店で、訪れた時は改築工事中でした。
もう少ししたら完成するようなので、美喜井稲荷さんの「猫様」に癒していただいたら、帰りは社殿の下で甘いものをいただくのも素敵ですね。
「美喜井稲荷大明神」
- 住所:東京都港区赤坂4丁目9
- 最寄り駅:赤坂見附駅
- ご利益:こちらの神様を信仰なさればすべてうまくいく。ただし、タコは召し上がらぬこと
ちょっとだけ足を延ばして、「豊川稲荷東京別院」へ
美喜井稲荷さんの向かいには、青山通りを隔てて豊川稲荷東京別院があります。
愛知の豊川稲荷は日本三大稲荷のひとつで、その別院がこちらです。
境内には多くのお社やキツネの像がたくさんあり圧巻です。
ベンチや飲み物の自販機もありますので、大きな木の下でゆったりできます。
また、境内の横には「ザ・昭和!」という感じのおみやげやさんもあって、軽食もいただけますので、ぜひのぞいてみてくださいね。
- 住所:東京都港区元赤坂1-4-7
- 最寄り駅:赤坂見附駅
猫返し、で有名な「三光稲荷神社」
美喜井稲荷さんを出ましたら、来た坂道を下り、東京メトロ赤坂見附駅に戻ります。
次は「猫返し」で霊験あらたかな三光稲荷神社へ向かいましょう!
丸ノ内線に乗って銀座まで行き、日比谷線に乗り換えましょう。目指すは「人形町駅」です。
東京メトロ人形町駅に着きましたら、「人形町交差点出口」から出ます。
目の前は人形町通りです。
人形町通りを堀留町方面へ150メートルほど歩くと、右手に「三光稲荷神社」の参道の看板が出ています。
その右わきには石碑もありますよ。
この石碑は、昭和29年に愛猫の不明に際し、こちらの神様に祈願したところ無事帰ってきたということで、当時新宿区下落合に住んでいた東大の三島徳七教授夫妻が建立したものです。
三光稲荷神社は失せ猫に霊験あらたかな神様なのです!
この小道を入っていくと「三光稲荷神社」さんがあります。
こちらもこじんまりとしたかわいい神社さんです。
歴史を感じる手水舎。
拝殿には大きな丸い提灯。
拝殿の左横には招き猫が飾られています。
猫が行方不明になり、こちらの神様にお願いをして、実際に猫が帰って来た方々がお礼に猫の人形を奉納していくそうです。
家族の一員である猫ちゃんが行方不明になってしまったら、飼い主さんは心配でたまりません。
そんな時はこちらの三光稲荷神社の神様にお願いしてみたらいかがでしょうか?
社殿の左にはこじんまりとした社務所があります。
通常は不在ですが、御朱印をいただくことができますので、その案内図が丁寧に掲示されています。
歴史を感じさせる社殿です。
千社札がいっぱい貼ってありました。たくさんの方がお参りに来たことがわかりますね。
鳥居にはのぼりもたてられていますので、迷うことはありませんよ。
門にはお稲荷さんのご神紋、稲のマークがありました。
鳥居の赤、門の緑色に、ご神紋の金色がとてもきれいです。
三光稲荷神社のご由緒を知りたい方に説明書が用意されています。
1枚30円です。
- 住所:東京都中央区日本橋堀留町2丁目1-13
- 最寄り駅:人形町駅
- ご利益:猫族守護神として猫を見失ったとき立願すれば霊験あり
ちょっと足をのばして、「小網神社」も参拝してみて
三光稲荷神社のある人形町には、強運の神社さんとして有名な小網神社があります。
第二次世界大戦時、この地区の若者が出兵する際、安全祈願がこちらの小網神社で行われました。
なんと、この祈願に出席した方は全員、戦地から無事戻られたとのことです!
小さな神社ですが、いつも参拝の方が絶えない人気の神社さんです。
強運にあずかりたい方は、ぜひ参拝してみてはいかがですか?
- 住所:東京都中央区日本橋小網町16-23
- 最寄り駅:人形町駅
東京ど真ん中の猫神様、美喜井稲荷と三光稲荷神社をのんびり巡ってみましょう!
今回は半日で巡る、「東京のど真ん中の猫神様」をご紹介いたしました。
赤坂見附の「美喜井稲荷」では猫そっくりの「猫様」像に会えます。
また、蓋つきの手水や境内の不思議な幾何学模様の床、球体のオブジェなど、コンパクトな空間の中にいると、不思議と安心して癒されました。
そして、人形町の「三光稲荷神社」もこじんまりした神社さんですが、清浄でほっとする空間でした。
こちらの神社さんは遊女や女性、子供が多く参拝したというのもうなずけます。
今回ご紹介した神社さんは、いずれもやさしい空間なので、境内は広くはありませんが、もっともっとここにいたいなーという気持ちになりました。
また、赤坂見附の美喜井稲荷さんの前には日本三大稲荷のひとつ「豊川稲荷の東京別院」がありますし、人形町の三光稲荷神社の近くには強運で有名な「小網神社」があります。
今度のお休みは、東京のど真ん中で猫神さんに会いながら、歴史ある神社やお寺をのんびり参拝してみませんか?
みんなのコメント
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6/3の夜より、愛猫のんが玄関のドアから出て行ってしまい、そろそろ2週間が経ちます。神様にお参りして無事にお家へ帰って来て欲しいです。
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素敵なサイト。🐈🤗