愛猫の寝相で飼い主への信頼度がわかる?寝相に隠された真実とは

猫は1日の3分の2は寝て過ごしているともいわれるほど、長く眠る生き物です。

すやすや眠っている愛猫はとてもかわいいですが、たまに大丈夫?と心配になるような寝相で眠っているときもありますよね。

実は猫の寝相にはどれも意味があるのです。

今回は猫の寝相のあれこれについてご紹介します。

猫の寝相は信頼度の証!?この寝相はどんな意味?

12~16時間と、人間の約2倍眠る猫ですが、実はその眠りはとても浅いといわれています。

熟睡している時間は睡眠時間の15%程度という研究結果も報告されているほどです。

その浅い眠りの理由は、いざというときにもすぐに起き上がって対応するためだといわれています。

また、猫の寝相を見れば、飼い主への信頼度や部屋の快適さについても知ることができます。

ではそれぞれの寝相にはどのような意味があるのでしょうか。まずはあなたの愛猫の寝相をチェックしてみてください。

猫のスタンダードな寝相とは

手を下に置き、座った状態で眠る姿を見たことがありますか?

これが猫の寝相のスタンダードです。

手足を地面につけ、いつでも立ち上がって行動できるように準備したまま眠っています。

とても緊張しているというわけではありませんが、完全に安心しきっているわけでもありません。野生の猫にも多いのですが、外敵に襲われてもすぐに対応できるような寝相です。

丸くなった寝相はちょっとだけ警戒している寝相

「猫はこたつで丸くなる」と歌われることもありますが、この丸まった寝相はすこしまわりを警戒している寝方です。

もちろん、寒くて丸くなるときもあります。警戒しているときと寒いときのちがいは足に見られます。

寒いときはすぐに立ち上がる心配がないので、足を床につけずに横向きで丸くなっていますが、丸まって足を床につけているときはすこし警戒している証拠。

弱点となるお腹を隠しているので、ここはあまり安心できない場所だぞと緊張している可能性もあります。

かわいいごめん寝、実はまぶしいだけ?

私もそうなのですが、少しでも明るいと寝られない人と同じように、猫のなかにも明るい場所では眠りにくく感じる子がいます。

猫はもともと穴のなかなど暗い場所で眠る生き物です。

手で顔を隠していたリ、ごめん寝ともよばれる手で顔をふさいでうつむく寝方には、明かりを防ぐという意味があります。

このような寝相を見かけたら、すこし照明を落とし、寝やすくしてあげましょう。

あおむけ寝はリラックスの証拠!

愛猫がまるで大の字になっているかのようにあおむけで寝転がっている様子を見たことがありますか?

猫の急所のひとつであるお腹をさらけ出して眠っているということは、その場所や部屋にいる人たちに安心感を抱いている証拠です。

危険がたくさん潜んでいる外で暮らす野生の猫は、絶対にこんな寝方はしません。ペットショップを経由して、過酷な環境を知らないまま家庭にきた猫ちゃんだからこその寝相です。

野生の猫では絶対に見ることのできないこのあおむけ寝をしているとき、あなたの猫は完全にリラックスしています。

また、このあおむけ寝からさらにリラックスすると、両腕をあげた万歳のポーズになることも。これは最上級に安心した、ストレスとなる不安が一切ない状態です。

あおむけ寝ほどではありませんが、足を伸ばしてお腹を見せた状態で横になって寝ている姿も警戒心がない様子をあらわしているので、ぜひ愛猫の寝相をチェックしてみてください。

お尻が近い!なぜお尻を近づけて眠るの?

愛猫が、お尻や背中を私たちの方へ向けて眠ることがありますよね。

「怒ってる?」と聞きたくなるような寝相ですが、実はまったく逆の感情をもっているかもしれません。

愛猫が背中やおしりばかりこちらに向けて眠っているとき、それは「自分の背中を任せたよ」という信頼の意味をあらわします。

野生の猫は外敵から身を守るため、決して自分の目が届かない方向であるお尻を安全でない部分に向けて眠ることはありません。

正面からきた敵は逃げることができますが、後ろから襲ってくる敵には逃げることができないからです。

子猫が母親に頭ではなく背中を向けて丸まっているのもこのためで、兄弟同士でお互いの背中を向けて眠るのも、外敵からお互いに身を守るためなのです。

あなたが愛猫にお尻や背中ばかり向けられて眠っているのは、まさに信頼の証。そう考えるといつもの寝相がうれしく感じられますね。

寝る場所からも見える信頼度とは

先ほどご紹介したように、飼い猫がお尻や背中を向けて眠るのはあなたへの信頼の証です。

さらに、眠るとき飼い主のベッドの顔のそばでお尻を向けて眠る子がいます。これはどういった意味なのでしょうか。

動物にも人間と同じように、入ってきてほしくないパーソナルスペースが存在します。

普通はそのスペースに親しくない人が近づくと警戒するものですが、過酷な野生の環境を知らない飼い猫は、信頼している飼い主と固有のスペースを共有して一緒に眠る習性があります。

これは人に守られて生きる飼い猫特有の寝方で、子猫時代の甘えん坊な一面をまだ残しているからなのです。

人間の顔から離れた場所に眠るねこも飼い主のことが嫌いなわけではありません。自立した大人の猫だといえます。

顔の横で、特にお尻や背中を向けて寝てくれているのは、あなたに気を許している証拠です。

部屋の温度で寝相が変わる?

猫は基本的に暑さや寒さで眠る場所を決めます。

猫といえば寒がりが多いイメージですが、たまに冬でもフローリングに寝そべる暑がりの猫もいます。

猫が快適に眠れる温度は15~22℃だといわれています。15℃以下だと寒くて丸まってしまい、22℃以上だと体温を逃すように伸びるような姿勢で眠ることも。

猫の寝相は部屋の温度や寝つきの悪さを知ることもできるのです。

愛猫の寝相を見ながら、寒すぎず暑すぎないよう調整してあげましょう。

愛猫にリラックスした睡眠環境をつくろう

猫の寝相は野生のころの習性を残しているものが多くあります。

特に狭く暗いところを好んで眠る猫は、野生のころに身を守りながら眠っていたなごりでもあるといわれています。

警戒心の強さはそのまま寝相となってあらわれるので、あなたの前で安心したようにぐっすり眠る猫ちゃんは今とても幸せな環境にいるのかもしれません。

寝る場所をよく変える猫ちゃんは、より快適な場所を探しています。いつも警戒していたり、リラックスしきれていない寝相のときは、猫ちゃんが安心できる空間をつくってあげてください。

人の行き来が激しかったり、騒がしい場所に寝床をつくらないよう注意してください。

どんなに変な寝相でも心配いりませんが、突然隠れるように暗い場所で眠りはじめたり、真夏でも同じ場所から動かない、ピクピクと痙攣が止まらないなど、いつもとちがう様子が見られるときは体調が悪いのかもしれません。

かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

かわいい寝相に隠された愛猫の気持ちをしっかりキャッチし、安心で快適な環境をつくってあげましょう。

みんなのコメント

  • マヤチ より:

    うちの子は顔を人の顔にひっつけて寝るのが好きなのですがこれはなんでしょうか?
    頭をぐいぐい擦り付けてごめんねのような姿勢だったり人の顔の上に顔を置いて寝るのです。
    何匹も猫を飼ったきましたがこのタイプの子はいなかったのでどうなのかなと思っています

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