猫にマイクロチップを装着するメリット・デメリット。本当に必要?

飼い主さんの間でじわじわと装着率を高めているマイクロチップ。知っている人は多いものの、猫の体にマイクロチップを直接埋め込むということから敬遠されがちです。

確かに大事な愛猫のことを考えれば、マイクロチップは本当に安全なのか、効果があるのかといった飼い主さんの不安は当たり前のこと。

そこでマイクロチップとはどういうものなのか、猫にどんな負担があるのか、マイクロチップが役に立つシチュエーションや、マイクロチップを埋めるまでの手順や注意点についてまとめました。

年々高まるマイクロチップの普及率。マイクロチップの役割とは

マイクロチップとは、簡単に言ってしまえば「体内に埋め込む迷子札」。直径2mm、長さ10mm程度の小さなカプセル型をした電子標識器具です。犬や猫をはじめとする動物の体に、注射器のような専用の注入器を使って埋め込みます。

機械とはいえ、表面はきちんと生体適合ガラスで覆われているので動物の体に優しく、馴染むように作られています。猫では生後4週ほどから装着可能で、装着しても見た目からは全くわかりません。

マイクロチップはその内部に、15桁の識別番号を記憶したICが組み込まれています。マイクロチップを使用する時は、まず動物の体の外から専用リーダーの電波を当てます。するとこのICが反応し、リーダーに番号を送ります。

こうして判明した15桁の番号を照会サイトに入力すると、15桁の番号に登録された飼い主さんの連絡先やペットの名前が表示されるという仕組みです。

リーダーからの電波を利用して動くので、マイクロチップ自体は電池を必要としません。耐久年数は約30年といわれているので、犬や猫の寿命を考えれば一生壊れることはありません。

実際のマイクロチップの普及率はどのくらい?

環境省によれば、マイクロチップの普及率は犬猫合わせて平成22年時点で7.8%。AIPOのホームページを見ると登録数は平成29年時点で犬131万頭、猫34万頭ほどとなっています。

平成18年の猫の登録数は1万6千頭程度だったので、11年でマイクロチップを装着する猫の数は20倍以上に膨れ上がった計算になります。

マイクロチップの普及は日本各地で徐々に広がっており、国により義務化も検討されています。

一方、導入直後の普及率が悪かったことから情報が少なく、また古い情報がそのままになっていることもあり、マイクロチップの効果に懐疑的な意見もしばしば見られます。

現在では徐々にマイクロチップの認知度も高まり、リーダーの設置箇所も増加し、有用な場面が増えてきました。

もしもマイクロチップが義務化されることとなれば動物病院や保健所以外での積極的なリーダー導入、マイクロチップに登録できる情報の増加など、飼い主さんにとって一層便利になる可能性もあるでしょう。

猫にマイクロチップを埋め込むメリット

迷子札として優秀なマイクロチップですが、迷子札だけなら首輪にもその機能はあります。何故首輪ではなくあえてマイクロチップが必要なのか、具体的にマイクロチップがどんな場面で役に立つのかご説明します。

マイクロチップは迷子になった時の最後の保険

マイクロチップを埋め込む一番のメリットは個体識別ができること、つまり飼い主さんにとっては絶対に外れない迷子札を飼い猫につけることができるということです。

首輪をしていたとしても、最近の首輪は猫の安全を考えてセーフティ構造になっており、枝に引っかかったり紐に絡まったりと余計な力が加わると自動的に外れるようになっています。

そのため「首輪をしているから迷子になっても安心」とは必ずしも言い切れないのが現状です。

室内飼いしていた猫が何らかの拍子に外へと飛び出し行方不明となってしまった場合、首輪が外れてしまうともうその猫の身元はわからなくなってしまいます。

しかし、もしもマイクロチップを埋め込んであれば、保健所に連れて行かれたとしても殺処分の前にリーダーでマイクロチップの有無を全身確認してもらえるので飼い主さんに連絡が行く可能性が高くなります。

また、個人に保護されて動物病院に連れて行かれた場合も、リーダーのある病院であればマイクロチップを確認してもらえます。

ちなみに保健所等に設置してあるリーダーでは「マイクロチップの規格が違うと読み取れないから無意味」という意見もありますが、この規格で問題となるのは国際標準、つまりISOに準拠しているかいないかです。

現在日本国内の動物病院で装着するマイクロチップは基本的に全てこのISOに準拠した規格です。そのため海外でISOに準拠していないマイクロチップを装着して日本にやってきたというのでない限り、どのリーダーでも読み取ることが可能です。

セーフティ首輪の登場により、迷子札としての首輪のメリットが薄れた分、飼い主さんの間でマイクロチップの需要は高まっています。

大地震などで離ればなれになっても戻ってくる可能性が高くなる

マイクロチップが一番役に立つ可能性が高いのは、震災の時ではないでしょうか。実際マイクロチップの導入は阪神淡路大震災をきっかけに検討され、普及したのも兵庫県が中心でした。

普段いくら室内飼いを徹底し脱走しないよう気をつけていても、人間の力の及ばない天災が相手ではどうすることもできません。飼い主さん自身が生きるか死ぬかという状況で猫と離ればなれになった時、頼みの綱となるのはマイクロチップです。

震災の際に保護されたペットたちは、動物救護施設にて首輪や迷子札、マイクロチップのチェックを受けることができます。

しかし、猫の場合は首輪をつけてあっても迷子札がないなど、身元が判明する例が少なく、またマイクロチップの検査がなされたにも関わらず装着していなかったために飼い主さんの元へ帰れなかった猫がたくさんいました。

犬の例ですが、マイクロチップが装着されていたものの、AIPOに情報が登録されておらず飼い主さんのもとに帰れなかったというケースも存在します。

「マイクロチップをつけていても検査されずに帰れなかった」のではなく、「検査したのにマイクロチップがなかったために帰れなかった」という事実。

もしもマイクロチップによって愛するペットと再会できる可能性が少しでも上がるのなら、それは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

万一ペットを盗まれた場合に身元証明ができる

外を出歩く猫は、つけていた首輪が外れ、近所の人に野良猫と間違われて拾われてしまうことがあります。

  • 猫が散歩から帰って来ず、探していたらご近所さんのところで飼われていた
  • 散歩から帰って来た猫が誰かに首輪をつけられていた
  • 逆に「おたくの猫はうちの子だ!」と因縁をつけられた

など、飼い猫であることを知らない誰かに善意で保護されることもあれば、知っている人に連れ去られることもあります。

飼い猫であることを話してスムーズに話が進めばいいのですが、残念ながら厄介な争いに発展するケースも存在します。中には泣き寝入りしたという人も……。

そんな時、マイクロチップを埋めていれば確実に「この猫はうちが飼っている猫です」と証明することができます。

ご近所で可愛がられている元野良猫以外にも、所有欲をくすぐる血統書つきの猫はふとしたはずみで外に出てしまった時盗難に遭いやすくなります。

マイクロチップをつけていれば、万一愛猫が連れ去られた時も取り戻すことができる可能性が高くなるのです。

ペット保険加入の際にマイクロチップ割引を利用できる

ペット保険に加入する時、マイクロチップを装着していると保険料を割引してくれる保険会社もいくつかあります。シェアの多い大手でも実施しており、ペット保険へ加入を検討している場合決して見逃せないメリットです。

保険料は毎年ごとに支払うものですから、マイクロチップを早めに装着しておけばその分出費を抑えられます。

猫にマイクロチップを埋め込むデメリット

体の中に機械を埋め込むという方法そのもの、また一度つけたら摘出手術をしない限り決して外れないという面から、マイクロチップを埋めることには誰しもが慎重になります。マイクロチップに存在するデメリットは以下のようなものです。

体に埋め込む以上は、万一という可能性もありえる

マイクロチップを装着する上で、飼い主さんの一番の心配はやはり「猫に負担はないのか?」ということではないでしょうか。

徐々に普及率は高まっていますが、まだまだ全体としては装着率が低い日本の猫。身の回りに例が少ないために正確な情報がわかりにくいこともあり、余計心配になってしまいますよね。

小さいとはいえ電子機器を体内に埋め込むという点から、

  • 体の中で壊れてしまう可能性はないのか?
  • 電波が体に影響しないのか?
  • 金属アレルギーを起こしてしまったらどうするのか?

など、マイクロチップにまつわる様々な不安が囁かれています。

確かにマイクロチップがこのような、なんらかの負担を猫にかけてしまう可能性はゼロではありません。

しかし、これは「治療のために投薬すると副作用の可能性がある」というのと同じ類のものです。何事も万一ということはあり得ます。マイクロチップだけが特別リスキーというわけではありません。

マイクロチップは猫に副作用などの負担が極力かからないように設計されています。ペット先進国といわれるイギリスやスイスをはじめ世界中で推奨され、少なくとも国内では、マイクロチップに関する重大な事故は1件も報告されていません。

国内でマイクロチップを埋め込まれている犬や猫が100万頭以上いる中で1件も報告されていないという事実は、むしろ薬よりよほど安全と考えることもできます。

どうしても心配であれば獣医さんによく相談してみるとよいでしょう。

必ずしも効果があるとは限らない

マイクロチップは見た目では埋め込んであるかどうかがわからず、埋め込んであったとしてもリーダーがないと読み取ることができません。また、リーダーは主に動物病院や保健所にしか設置されていません。

つまり、迷子対策のためにマイクロチップを埋めているにも関わらず、個人に善意で保護された場合迷子札のように「連絡先をその場で把握して、個人間で連絡」という対処ができません。

外で愛猫が誰かに保護された場合、その保護してくれた誰かがマイクロチップがあるかもしれないことを予想して動物病院等に連れて行ってくれなければ、マイクロチップは意味がありません。

普段の迷子対策として迷子札をつけ、保健所での殺処分を免れるためにマイクロチップを保険としてつけておくなど、使い分けが重要となります。

マイクロチップの積極的な導入例

全体的にまだ普及率が低く、見た目からはわからないこともあり、飼い主さんはマイクロチップがあまり身近には感じられないかもしれません。しかし、実は飼い主さんの知らないところでマイクロチップの導入例は増え続けています。

例えば以下のような場面でマイクロチップは積極的に利用されています。

ペットショップ

動物愛護管理法により、自身の飼い犬、飼い猫にはマイクロチップを装着し所有を明らかにすることが推奨されるようになりました。

マイクロチップについて、全国の動物病院で装着ができるように普及が進み、各都道府県にも必ずリーダーを設置するように定められるなど、マイクロチップを利用するための環境が整いつつあります。

そこで、ペットショップでも最近は、既にマイクロチップを装着した犬や猫を販売することが多くなっています。特に大手ペットショップではほぼマイクロチップは装着済です。

もともと埋め込んであるので、購入時に飼い主さんの情報を登録するだけでマイクロチップを利用することが可能となります。

海外

日本ではなじみが薄くまだまだ敬遠されがちなマイクロチップですが、海外では当たり前のように使われています。

大国アメリカはもちろん、ペット先進国といわれるイギリスやフランスなど欧米諸国でも積極的に利用され、スウェーデンやノルウェーなど北欧諸国に至っては国が装着を義務づけています。

アジアでも台湾やシンガポールといった国で装着が義務づけられており、日本のマイクロチップ導入は世界的に見ても遅れていると言わざるを得ません。

日本でも海外から日本に犬や猫を持ち込む場合はマイクロチップが必要です。マイクロチップがない場合、検疫所にて係留期間が12時間からなんと180日間に延びてしまうんです!

半日が半年になるというとんでもない負担を考えると、マイクロチップはペットを連れて出入国する場合必須です。

マイクロチップを埋めるのにかかる費用、手順

体の中にマイクロチップを埋め込むというと、なんだか大変な手術が必要なのかと思ってしまう人もいるかもしれませんが、実は全くそんなことはありません。

マイクロチップは動物病院にて装着してもらうことができます。マイクロチップの装着は医療行為であり、行えるのは獣医師のみです。マイクロチップ自体を扱っていない病院もあるのでかかりつけの動物病院に連絡してみるとよいでしょう。

マイクロチップ装着の手順

  1. 動物病院にマイクロチップを装着したい旨を連絡します。
  2. 動物病院にて注射と同じ要領でマイクロチップを注入します。一瞬で終わります。
  3. 動物病院で登録書を貰います。
  4. 登録書に付属の振込用紙を使い、郵便局で登録料を振り込みます。
  5. 付属の封筒を使い登録書を郵送します。
  6. 2~3週間後、登録完了通知書(ハガキ)が届きます。

装着そのものよりも、登録の方に手間がかかる印象です。とはいえ、猫の一生で一度きりのこと。マイクロチップを装着しただけではなんの意味もありませんので、装着後は速やかに登録作業を済ませましょう。

ペットショップで装着済の場合
なお、ペットショップで猫を購入しマイクロチップが既に挿入されている場合は、購入と同時にペットショップが登録を代行してくれるところが多いようです。

この場合猫の購入費用と共に手数料も支払う(あるいは購入費用に既に含まれている)形になり、気がつけば登録作業が終わっています。登録代行してもらった場合は、飼い主さんは登録完了通知のハガキを待つだけで大丈夫です。

ただし、きちんとAIPOに登録されているか、登録内容が合っているかは確認しておきましょう。

マイクロチップ装着の費用

マイクロチップの装着に関しての費用内訳は、

  • マイクロチップ装着の施術料……数千円程度が一般的。動物病院によって差あり
  • マイクロチップのデータ登録手数料……1000円
  • (マイクロチップ装着のために麻酔をかけた場合)麻酔料……数千円

となります。麻酔がなく5000円でお釣りが来た人もいれば、麻酔ありで1万円を超えた人もいます。

また、マイクロチップの装着費用に登録手数料が含まれていることもあるようです。費用については前もって動物病院に確認しておくとよいでしょう。

マイクロチップを装着する時、気をつけたいこと

マイクロチップを埋め込み、データを登録することでマイクロチップは簡単に利用することができます。しかし、マイクロチップを埋め込む前や埋め込んだ後に、留意しておくべき点が実はいくつかあります。

麻酔を使う場合はタイミングが大事

マイクロチップ装着には、専用の注入器を使用します。注入器についている針は、通常の注射に使う針よりもやや太めではありますが、猫が感じる痛みは通常の注射と同程度。

注入時にケロリとしている猫もたくさんいますが、一方で痛みを感じる猫もいるようです。そこで獣医さんによってはマイクロチップ装着の際、局所麻酔を使うことがあります。

この時問題となるのがマイクロチップ装着のタイミングです。

健康な猫であれば普段動物病院のお世話になることは少なく、年に1回の予防接種の時にしか病院に行かないということがほとんどです。

そのため、「マイクロチップをつけるなら予防接種の時に一緒にやってもらえばいいか」と考えてしまいがちなのですが、実はここに麻酔という落とし穴があります。

予防接種自体、猫に負担がかかるため、猫の安全を考えて予防接種と麻酔を同時にできない場合があるのです。もちろん、麻酔を使わなければマイクロチップ装着ができるという場合もあります。

「装着する気満々で行ったらつけられなかった……」と出端をくじかれないように、まずは動物病院に確認するのが確実です。

また、逆にマイクロチップをつけるタイミングとしておすすめなのが去勢・避妊手術の時です。手術の時は必ず麻酔を使うので、ついでにマイクロチップをつけてもらうと猫に麻酔の負担を二重にかけずに済みます。

実際、マイクロチップをつけるのを去勢・避妊手術の時にしたという飼い主さんは多いようです。

データ登録先がAIPOか確認しよう

マイクロチップに登録されるデータは、「AIPO(Animal ID Promotion Organization=動物ID普及推進会議)」という機関が一括して管理しています。

もしも保健所等でマイクロチップを読み取った場合、この「AIPO」に「この番号のマイクロチップについて登録データはありますか?」と照会することになります。通常、動物病院でマイクロチップを装着した場合はAIPOに登録しているはずです。

しかし、ペットショップで猫を購入した場合、あるいはマイクロチップが埋め込まれた猫を譲渡された場合は本当に「AIPO」に登録されているかどうか確認すべきです。一度動物病院で読み取ってもらうとよいでしょう。

実はマイクロチップの情報登録先はAIPOの他にもうひとつ、「Fam(Family association of management=ファミリーID管理機構)」という機関が存在します。

最初にペットショップで登録した場合、「AIPO」ではなく、この「Fam」の方に登録されていることがあります。「Fam」のみに登録されていると「AIPO」でデータを探した場合に見つかりません。

もちろん「AIPO」だけに登録されている場合も「Fam」でデータを照会しても見つからないのですが、「AIPO」は環境省が認めている機関で圧倒的シェアを誇っています。

保健所や警察等、マイクロチップ検査を導入している多くの公的機関では「AIPO」でデータを照会するので、「Fam」だけでは不安が残ってしまうのが現状です。

ちなみに、ペット保険のマイクロチップ割引も「AIPO」に登録していないと受けられないことがあります。

登録料1000円が別途かかりますが、もし「Fam」に登録されている場合は「AIPO」にも必ず登録しておきましょう。マイクロチップそのものはどこに登録しようと共通なので、新たに埋め込む必要はありません。

登録したデータを定期的に確認しよう

マイクロチップを装着した後、定期的に確認しておきたいのが登録したデータについてです。

マイクロチップに登録するデータの内容は飼い主さんの住所、氏名、連絡先となります。そのため、飼い主さんが引っ越ししたり、結婚したり、あるいは電話番号やメールアドレスを変更した場合、速やかにデータを変更しなければなりません。

普段マイクロチップのデータを使うことはないのでつい忘れがちですが、データが古いままだといざという時のマイクロチップのメリットがなくなってしまいます。装着しただけで安心せず、データは定期的に確認するようにしましょう。

またあまり考えたくはないことですが、いずれ猫が天寿を全うした後はマイクロチップのデータ削除を申請しなければなりません。

ペットロスのショックで後回しになりがちですが、いずれ必ずやらなければならないこととして頭の隅に入れておきましょう。

マイクロチップでいざという時の安心材料を増やそう

筆者の飼う猫もマイクロチップを装着しています。装着していて良かったと思うのは、やはり「いざという時を考えた時、安心感が違う」ことです。

地震大国日本では、いつ大震災が起きてもおかしくありません。いくら室内飼いを徹底しているから、首輪をつけているからといって、飼い主の力が及ばない可能性は決してゼロではないのです。

もしも愛猫が外に出てしまった時、地震で離ればなれになってしまった時、セーフティ首輪が外れてしまったら?

そう考えるとマイクロチップは最後の保険として非常に優秀です。マイクロチップがあるからこそ、安心して愛猫との毎日を過ごすことができています。

まだまだ装着率の低い日本ですが、万一のためにマイクロチップを検討してみてはいかがでしょうか。

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