猫が指を舐めるのは信頼の証拠。もっと舐めてもらうにはコツがあった

猫を撫でている時や、猫に指を近づけた時など、猫が飼い主さんの指を舐めることがありますよね。

さっと一舐めして終わりということもあれば、わざわざ前足でがっしりと飼い主さんの手を抱え込んで、数分以上に渡って舐め続けていることもあります。

猫の気に入る味がしているならともかく、手を洗った後でも舐められることがあるので、不思議ですよね。いったい猫が指を舐めるのにはどのような理由があるのでしょうか。

猫が指を舐める秘密に迫ります。


猫が指を舐めるのは、信頼できる相手だけ

猫が指を舐めるという場合、大前提として知っておきたいのは「猫が自分から進んで舐めるのは、信頼できる相手だけ」だということです。つまり、飼い主さんのことを舐めるということは飼い主さんを信頼している証拠なのです。

また、飼い主さん以外でも舐める場合は、やはりその相手を「自分に危害を加えない、信頼できる相手」だと認識しているということです。

その他、人間だけでなく、他の猫に対しても同じで、猫は自分が心を許している相手にだけ毛づくろいします。相手の世話をしてあげることで、猫は相手に「あなたを信頼している、仲間だと思っている」ということを伝えるのです。

飼い主さんには毛皮がありませんので毛づくろいはできませんが、猫を撫でたり、抱っこしたりとスキンシップをとってくれるのは手なので、必然的に猫が舐めるのは飼い主さんの手や指である場合が多くなります。

舐められるのが痛い場合は拒否してもOK

猫の舌には毛づくろいなどがしやすいよう突起がついています。そのため、猫に指を舐められると、ブラシで撫でられたようにざらざらとしていて、時には痛いこともあります。

もしあまり指を舐められて痛いという場合は手を引っ込めても問題ありません。しかし、いたずらというよりは好意からしているので、できるだけ叱らないであげて下さい。

ほどほどに舐めてもらい、猫からのスキンシップを上手に楽しみましょう。

いったいどうして?猫が指を舐める理由

猫が指を舐める場合、その多くは猫からの好意、あるいは好奇心によるものです。猫が指を舐める、代表的な理由をご紹介します。

愛情表現

猫が飼い主さんの指を舐める時、猫は飼い主さんが大好きな気持ちでいっぱいです。

猫同士が毛づくろいして信頼関係を確認するように、飼い主さんの指を舐めて「飼い主さんのことが好きだ、飼い主さんを信頼している」ということを伝えています。

お返しとしての毛づくろい

猫が毛づくろいをしている時に飼い主さんが指を出すと、ついでに飼い主さんの指も舐めてくれることがあります。これは飼い主さんを毛づくろいしてあげていると考えられます。

特に仲の良い猫同士は一方的にではなく、お互いを毛づくろいし合うことで信頼関係を強めていきます。飼い主さんが猫を撫でてくれた=毛づくろいしてくれたので、猫は飼い主さんを舐め返すことで、お返しをしているのです。

指から気になる味がしている

素手で何かを食べたりつかんだりした後など、飼い主さんの手から何か気になる匂いがしている時、つられて手の味を確かめようと舐めることがあります。

普段は問題ありませんが、飼い主さんが爪を伸ばしていた場合、たまに長い爪に入り込んだ食品のかけらなど、猫が舐め取ってしまうこともあるので注意が必要です。

また、猫が食べることのできないもの、特にタマネギを刻んだ後、チョコレートを食べた後などは手に成分やかけらが残りやすくなります。きちんと手を洗ってから猫に手を近づけましょう。

指についているものを舐めている

食品以外にも、ハンドクリームやワセリン、化粧水などを手に塗っていると、やはり猫が興味を惹かれて指を舐めることがあります。

ものによっては猫に有害な成分を含んでいることもあるので、手に何かを塗った後はできるだけ猫が指を舐めないように注意しましょう。

もっと甘えてほしい!猫に指を舐めてもらう方法

普段はあまりベタベタしてこない猫に指を舐められると、つい嬉しくて「もっとしてほしい!」と思うことがありますよね。舐めるかどうかは猫の気分次第ですが、少し工夫することで猫に指を舐めてもらいやすくなります。

人さし指を1本立てて猫に近づける

猫の前に人さし指を1本立てると、猫は反射的にその指先の匂いを嗅ごうとします。嗅ごうとした結果、ついでに舐めてくれることがあります。猫に指を立てて鼻先に近づけてみましょう。

指に猫の好きな匂いのものをつける

指先にかつお節やまたたび、ウエットフードの汁などを付けると猫は喜んで舐めとってくれます。手から直接ごはんをあげるのも、とても有効です。食欲旺盛な猫だと、手や指が綺麗になるまで完全に舐め尽くしてくれるでしょう。

毛づくろいしている時に手を差し出す

猫が指を舐めるのには、毛づくろいの意味も含まれているので、毛づくろいをしている真っ最中のタイミングで猫の口元に指を差し出すと、自分の毛と一緒に指を舐めてくれます。

猫が指を舐めてくれたら、猫の頭や体を撫でて「ありがとう」と伝えましょう。

飼い主さんに甘えている時に手を差し出す

飼い主さんの目の前でコロン。とお腹を見せている時など、猫が自分から甘えたい気分の時に猫を撫でながらついでに指を差し出すと、猫が指を舐めてくれることがよくあります。

猫が絶対舐めない指はこんな指

猫が指を舐めるのは愛情表現ですが、まれに愛情があっても、あるいは危険でないとわかっていても指を舐めてくれないことがあります。例えば以下のような場合です。

柑橘系など、猫が嫌いな匂いが付いている指

猫は指を舐める時、特に指先に鼻を近づけ、まず匂いを嗅ぐことが多いです。しかしこの時、ミカンを食べた後などで指に猫が嫌がる柑橘系の匂いなどが付いていると、猫はうっと顔をしかめて顔を離します。当然舐めるなどもってのほかです。

特に台所で調理をした後などの指は、猫が興味を引くことも多いですが嫌われることも多くなりがちです。手を洗い、匂いを落としてから出直しましょう。

あまり得意ではない人の指

たとえ同じ家に暮らす家族であっても、ちょっと苦手な人の指は猫は舐めません。特に男性は猫にとって得意でない場合が多いようです。猫に遠巻きにされている場合、舐めてもらうには時間がかかるでしょう。

人間ではなく猫同士の例になりますが、我が家の話をご紹介します。

我が家ではオスとメスの猫を多頭飼いしていましたが、オス猫がせっせとメス猫の毛づくろいをしてあげているのに、メス猫は絶対にオス猫に毛づくろいしてあげませんでした。

生後2カ月から十数年も一緒にいるのに、一度も舐め返したのを見たことがありません。その割に一緒に寝ていることも多く、仲間意識はあるようなのですが……。

思い返せば、確かにちょっとオス猫がしつこく、メス猫の方がうんざりしていることも多くありました。

こう見ると、実は猫にとって毛づくろいは結構ハードルが高い行為なのかもしれません。

指を舐めてもらった後は、もったいなくても手を洗おう

飼い主さんの指を舐めるのは、大事な愛猫からの愛情表現。せっかくの猫からの気持ちを、手を洗って洗い流してしまうのは、なんだかもったいないような気がしますよね。

実際、猫にも飼い主さんにも免疫があるので、通常はたとえお互いのスキンシップを通して多少の雑菌が入り込んだとしても何ともありません。しかし、実はごくまれにお互いに被害が及ぶことがあります。

例えば、代表的なのは寄生虫や感染症です。寄生虫の卵は目に見えないほど非常に小さいものです。そのため、

  • 猫の体の中に寄生虫が入り込む
  • 寄生虫の卵が猫の体内から便の中に出る
  • 猫が肛門を舐める
  • その舌で飼い主さんを舐める

といった過程で飼い主さんに寄生虫が移ることがあります。また指に傷などがあると、そこから感染症を引き起こすこともあります。確率は低いものの、ないとは言い切れないので舐めてもらった後はそっと手を洗いましょう。

また、寄生虫の卵がついたダンボールなどを触った指を猫が舐めることで、猫が寄生虫に感染してしまう逆パターンもあるので、舐めてもらう前も手を洗うのがおすすめです。

安全に配慮して、猫からの愛情表現を楽しもう!

猫が舐めるのは、猫が心から信頼している相手だけです。飼い主さんの指を舐めるという行為は猫にとって大きな愛情表現でもあります。

猫が指を舐めてくれたら、猫の体や頭を撫でてあげるなどしてお返しをしてあげるとよいでしょう。

また、猫は好奇心から人間の指を舐めることがありますので、猫に有害な成分を持ったものを手に塗っている時は猫に触らないように注意しましょう。

特にハンドクリームや化粧水など、猫に有害なアロマオイルなどを含んでいる場合もあり油断できません。

また、普段は問題ありませんが、手や指に怪我をしている場合は要注意です。ごくまれに感染症などを引き起こすことがあるので猫に舐められたら念のため手を洗いましょう。

「猫や飼い主さんの体に余計なものが入っていかないようにする」ということさえ日頃から意識していれば、猫に指を舐めてもらうのは危険のない、嬉しい行為です。

スキンシップの一環として猫を撫でたり指を舐められたりして、お互いの愛情表現を楽しみましょう。

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