猫に夜中に起こされる!猫の習性や気持ちから導き出した4つの対処法

夜寝ている時や明け方などに、猫に起こされた経験を持つ人は多いと思います。

猫は夜に活発に活動する動物である為、夜中に活発になり起こされてしまう人も多いようです。

猫には自由にさせてあげたいと思う反面、仕事や学校などで朝起きなければならない飼い主にとってはこのような猫の活動は悩ましげでもあります。

夜の活動は仕方がない部分はありますが、夜中に猫が起こしにこないようにするための方法がいくつかあります。

猫に夜中に起こされる事についての対策を考えてみました。

猫が夜に活発になるのは本能なので仕方ない…

昼間は寝ていて夜になると活発になるというのが、猫の生活リズムについて多くの人が持つイメージであると思います。

実際に猫は昼間は寝ていることが多く、夕方や明け方に起きてきて食事をねだったり家の中をパトロールすることが多いようです。

狩猟動物である猫は、狩りをする為に夜中に活動を開始します。猫の狩りの対象はネズミなどの小動物が多く、これらの動物達が夜中に動き回る為に、猫も夜中に動くようになったと言われています。

猫が昼間に眠っているのはこの狩りのために体力を温存しているからであり、狩りの時には猫の持っている本来の野生の力が発揮されるのです。

人間の保護の中にある飼い猫であってもこの本能は消えず、昼間に眠っていて様に活発化する猫が多くいます。

そのため夜中に活発になるのは猫の本性だと言っても良いでしょう。

なお、安全な環境にいる飼い猫の方が、野良猫よりも睡眠時間が長くなる傾向があると考えられています。食事を探しに行く必要がなく、安全な寝床も確保できるから、その分睡眠に費やしているのでしょう。

夜どの時間に活発になるかは個体差がある

猫によっても異なり夕方から目が覚めて活発になる猫もいれば、夜は飼い主と一緒に寝ていて明け方に騒ぎ出す猫、一晩中同居猫と一緒に運動会をしている猫など個体差がかなりあります。

それでも夜に元気になり日中はほぼ寝ているというスタイルはどの猫も共通であり、子猫や老猫は成猫よりもより長い時間寝ていることも多いのです。

長く寝ているが人間よもり浅い眠りの時間が長い

人間に比べて寝ている時間の長い猫ですが、眠り自体は人間より浅い眠りの時間が多いことが分かっています。

人間は大きな脳を持つために深い眠りを取り脳と体を休めています。

猫も深い眠りにつくものの人間に比べてその時間は短く、危険を感じればすぐ逃げることができる体勢が取れるようになっているのです。

近くで物音がしたら起きたり、寝ているように見えても耳だけぴくぴくと動かしているのはその習性のためです。

生まれてからずっと人間の保護のもとで暮らしている猫でも野生の本能が失わることはなく、野生の状態の猫よりも長く寝ることがあっても人間のような深い眠りに長くつくことはあまりないようです。

食事やトイレなどを準備して猫が夜中に起こしにくる対策をしよう

できれば猫のリズムに合わせてあげたいですが、仕事や学校があればそうもいってられません。猫に一晩中に付き合うことは難しい場合が多いでしょう。

猫が夜中に起こしにくる場合、どのような対策が有効なのでしょうか。

夜中に飼い主を起こしに来る時は食事や遊び、トイレであることが多いようです。そのためまずこの部分をクリアしてあげることが対策方法の1つとなります。

寝る前に食事をさせておこう

特に夏場は傷みやすいウェットフードを一晩中出しておくのはあまりよくないですが、ドライフードなら比較的長持ちするため、夜寝る前にドライフードを置いておく方法があります。

猫が単独の場合は管理はしやすいですが、複数猫がいてほかの猫の分まで食べてしまうことが多いときは、タイマーつきの自動餌やり器などを使い食事の時間を小分けにするのもよいでしょう。

ただしあくまで夜だけの対処方法です。複数の猫がいて年齢がバラバラだと、本来きちんと食事をとらなければならない若い猫は成長が妨げられることになる場合があります。

またダイエットの必要がある猫や、療養食が必要な猫は自由に食事をとらせてしまうと体に影響が出て今います。

猫用のケージに入れることで行動を制限することもできますが猫によっては自由に動くことができず、ストレスになってしまうこともあります。

できる限り飼い主の就寝前に食事の時間を作り食事をさせておくほうが、健康管理もしやすいといえます。

食事だけでなく、水もきれいなものにかえておきましょう。水はできれば複数個所に用意するのが理想です。

一か所だけだと猫がひっくり返してしまったり、嘔吐してしまうと水が汚れてしまう可能性があるからです。

遊びやスキンシップの時間を作ろう

体力が余っている子猫や若い猫は、なるべくたくさんの遊ぶ時間を作ってあげてください。

遊んである程度体力を消耗させることで、夜は眠ってくれることもあります。

最近は自動で動く猫用のおもちゃが色々出ていますので、そのようなおもちゃを使うのもよいでしょう。

スキンシップをするのも大事です。猫は毛づくろいをしたり、信頼のあるほかの猫を舐めてスキンシップをすることが知られています。

ブラッシングをしたり猫の体を触ったり体をなでることは、猫同士のスキンシップと同じ効果があると考えられています。

猫は飼い主を大きな猫と思っていると考えられています。スキンシップをすることは猫にとってもリラックスできる行為と言えます。

スキンシップの時間をつくり、猫をリラックスさせてあげることでストレスも減り、夜中に不安で歩き回ることも少なくなるでしょう。

トイレは常に清潔にしておこう

寝る前にトイレを清潔にすることも重要です。猫は清潔を好む生き物です。トイレが汚れていると文句を言いにきます。

またあまりにもトイレが汚れていると、ストレスになることも多いといわれています。

トイレの数は複数猫がいるときは猫の数+1が理想とされています。それだけ猫にはトイレは重要なのです。

寝る前にはトイレを清潔にして、夜も安心して猫がトイレにいけるようにしておきましょう。

トイレも機能的なものが多く販売されています。普通のトイレよりは値段が高くなりますが、自動で砂を取り換えてくれるものもあります。飼い主のスタイルに合わせて、便利な猫グッズを利用するのもよい方法です。

元気が良すぎるときはホルモンの病気の可能性がある

これらの対策をしても、夜に騒ぐことがあります。

鳴いたり騒ぐ時間がそんなに長くなければ心配はいりませんが、頻繁に鳴いたり落ち着かない様子で家を走り回ったりすることが続いた場合は、病気の可能性もあります。

やたらに元気に見える病気としてあげられるのが、甲状腺機能亢進症です。甲状腺が肥大化する病気でホルモンが過剰に分泌され、落ち着きが無くなったりせわしなく動き回ったり、食欲が増えたり攻撃的になったりします。

一見するととても元気があるように見えますが、ホルモンが過剰に分泌されるために他の臓器に負担がかかってしまいます。

食欲が増えすぎたり落ち着きない様子で夜中に動き回ったりする場合には、一度動物病院で診てもらうようにしましょう。

猫との信頼を築いて良い時間を過ごすようにしよう

猫は放置しておいても大丈夫なようなイメージを持っている人が多いようですが、デリケートで繊細な部分もあります。

犬のように散歩に連れていく必要がないため、飼いやすいと思われがちですが、それは猫を飼ったことがない人の勝手なイメージではないかと思っています。

猫は飼い主を自分の親のように慕います。信頼関係があれば一緒に寝たりスキンシップをすることをとても喜びます。逆にあまり相手をしないと、猫は寂しがるでしょう。

夜中に起こされるのはつらい部分もありますが、人間と生活のリズムが違う猫という動物と一緒に暮らすのだから、そのようなことはどうしても起きてくることです。

猫に少しの時間も割いてあげられないのであれば、猫を飼うことはお勧めできません。

工夫ができるところは工夫することで、より猫との関係も深くなるはずです。猫のわがままを聞いてあげることも飼い主の役目でしょう。

そのようにして猫との良い関係を築き上げていきましょう。

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