うみゃいうみゃい…猫が食事中に喋る理由は美味しすぎるだけじゃない

巷で話題になっている「うみゃいうみゃい」と喋りながら一心不乱に食事をする猫の動画を見たことがある人も多いでしょう。よっぽど美味しいのか、ご飯をガツガツと食べながら、様々な声を出している姿は癒されますよね。

しかし、ここで一つ疑問が。どうして何かを喋りながらご飯を食べているのかという謎です。猫は人間のように誰かとおしゃべりをしながら食事を楽しむ習慣はないはずですし、一匹だけの時でも「うみゃいうみゃい」「あうあうあう」「にゃにゃにゃにゃ」など独り言を言いながら食べている子もいますよね。

一体、猫がご飯を食べるときに喋っている理由とは?また猫は本当に「美味しい」という意味で「うみゃいうみゃい」と言っているのでしょうか?

猫がうみゃいうみゃい言いながらご飯を食べる理由

普段はあまり鳴かない猫でも、なぜかご飯の時になると「うみゃいうみゃい」や「あうあうあうあう」や「うにゃうにゃ」と言った声をあげる猫ちゃんは多く、特に子猫時代によく見られるようです。一体、猫が「うみゃいうみゃい」と言いながら食べる理由とは何なのでしょうか?

ご飯を取られないために威嚇をしている

「あうあうあう」「うみゃいうみゃい」「うまうまうま」など、人間からすれば「美味しい」という意味で鳴いているように見えても、実は唸り声をあげながら誰かにご飯を取られないように食べているのかも。

例えば野良猫だったり、多頭飼いをしている場合、とてもお腹が減っているタイミングやとてもレアで美味しいおやつを食べていると「誰にもこの美味しいご飯を取られたくない!」「お腹が空いているから誰にも邪魔されたくない!」という心理が働き唸り声をあげていると考えられます。

通常唸り声と聞くと「う〜〜〜」という低い声ですが、ご飯を食べている最中に唸り声を上げるため、「うにゃうにゃ」といったあの可愛い鳴き声になっているのかもしれませんね。通常猫は複数匹で生活をしている場合である程度の序列ができあがっているため、餌の取り合いで喧嘩になることはありません。

しかし、猫社会のルールがわかっていない子猫の場合、餌をもらえる順番や優先順位がわからず「誰にもあげないからね!」「これは僕のだよ!」という主張をしながら食べる傾向にあるようです。

また、そのルールを知らないがために横取りをしようとして先輩猫にひっぱ叩かれることも多々見られます。そのためか、ご飯を食べている時に「うみゃいうみゃい」と鳴きながら食べるのは子猫が多いのかもしれませんね。

美味しすぎて声が出てしまう

人間でもあまりにも美味しいご飯を食べた時、思わず「これ美味しい!」と叫んでしまうことありますよね。それと同じで猫もあまりの美味しさに感動をして「これ美味しい!」と叫んでいるのかも。

また普段からおしゃべりの猫ちゃんなら「これ凄い好みの味だよ〜」「これはあまり美味しくないよ〜」「前のご飯の方が美味しかったよ〜」など食レポをしてくれているのかも。

猫は言葉を喋れなくても、鳴き方で様々な感情を表現します。ご飯を食べるときの鳴き声が毎回違うという場合は、ご飯の感想を述べているのかもしれませんのでぜひ耳を傾けてあげてください。

お腹が空きすぎている

お腹が空きすぎてどうしようもないときに食べるご飯は格別に美味しいですよね。もし普段は声を出さずに食べている猫ちゃんが「うみゃいうみゃい」と言いながら食べているならば、その時はよっぽどお腹が空いていたのではないでしょうか?

帰宅が遅くなってご飯をあげるタイミングが遅れてしまった、様々な事情で一食ご飯抜きになってしまった、いつもよりも激しく運動をしたなど、どうしようもないくらい腹ペコの状態だったからこそ、出されたご飯に一心不乱に食いつきながら感動の声をあげているのかも。

また、子猫の場合は燃費がとても悪いのでお腹いっぱいに食べてもすぐにお腹が空いてしまいます。そのため、ご飯の回数が多くても数時間経てばすぐに腹ペコ状態。だからこそ、美味しいご飯の時間になったら感動でうみゃいうみゃいと叫んでいるのでしょうね。

興奮している

遊びよりも、飼い主様に甘えるよりも、とにかく食べるのが大好き!なんていう食いしん坊な猫ちゃんは、ご飯を目の前にしただけで興奮をして思わず声が漏れ出しているのかも。

特に今まで満足にご飯を食べたことがなかった野良猫や、ミルクから離乳食に切り替わったばかりの子猫、キャットフードを食べたことがなかった猫ちゃんは、栄養価の高い餌を食べた瞬間に「なんだこの食べ物は!?凄い味が濃くて美味しい!しかもこんなに食べていいの!?凄い幸せ!」となっているのかも。

食べることに困らなくなった現代人では、食べ物を食べるだけで感動を覚えるようなことはほとんどありませんが、口にできる物をお腹いっぱいに食べれるというのは当たり前のようで幸せだということです。

甘えている

子猫気分の猫ちゃん、または本当の子猫である場合、ご飯を食べるというのは母猫から餌を分け与えられたり母乳を飲ませてもらったりというのをさします。つまり、餌を食べている瞬間というのは母猫を思い出している瞬間でもあるのです。

そのためか、猫の中にはご飯を食べながら母猫を呼ぶように「うにゃうにゃ」言うこがいるのです。また、うみゃいうみゃいと言わなかったとしても喉をゴロゴロと鳴らしたり前足でふみふみしたりと甘える仕草を見せてくれる子も多いようです。

家族で食事を取るのは人間にとって「幸せの象徴」とされています。もしかしたら、猫ちゃんも飼い主に見守られながら美味しいご飯を食べていることに「家族の幸せ」を感じているのかも知れませんね。

なんらかの病気

普段喋らない猫が「うみゃいうみゃい」や「あうあう」などの鳴き声を出しているのを見て「今日のご飯はよっぽど美味しいんだね!」なんて思うかもしれませんが、その声は病気のサインである可能性もあります。

例えば、口の中に口内炎ができている為、食べ物を口に入れるたびに痛くて声が出ているかもしれません。歯周病や歯肉炎が悪化することで、食べ物を上手に噛めずに「あうあう」と言っている可能性もありますし、ご飯を飲み込むのが痛くて苦しんでいるのかもしれません。

そのような場合は、餌を食べる量が少なくなったり食べ方がいつもと違っていたり、餌を上手に噛めずに丸呑みをしている場合もあります。

いつものご飯よりも美味しく感じて「うみゃいうみゃい」と叫んでいる可能性もありますが、いつもと違う行動を取るようならば何かの病気が原因となっていないか一度チェックしてみましょう。

成猫になるとうみゃいうみゃいと言わなくなる理由

子猫の時は喋りながらご飯を食べていたのに成猫になったらうみゃいうみゃいと言ってくれなくなっちゃった!なんて方もいらっしゃるでしょう。筆者もそんな寂しい気持ちになっている飼い主の一人で、生後3ヵ月の頃に迎えたこちらの愛猫。

猫の写真1

この頃はご飯を与えるたびに「うみゃいうみゃい」と大きな声を出しながらモリモリご飯を食べていました。とても可愛くて「きっとこの子は天真爛漫で可愛らしい猫になるんだろう」と思っていました。あれから2年、立派な成猫になった姿がこちら。

猫の写真2

予想以上に大きく、そして立派になってしまったことに少々困惑しています。ちなみに現在ではご飯を食べても何かを喋ることはなくなりました。生後半年頃まではご飯を食べるたびに「うみゃいうみゃい」と言っていたのですが、いつのまにか何も言わなくなってしまい少々寂しいです。

ただ、1歳になった頃に初めておやつをあげたところ、「ニャンニャンニャン」と聞いたことのないような鳴き声をあげながら食らいついてから、そのおやつを与えるたびに「うにゃうにゃ」と言ってくれるようになりました。

と、我が家の愛猫の話はここまでにして、とにかく筆者の愛猫のように成長するのと共に食事中のおしゃべりが無くなっていく猫は多いようです。いったい、猫が「うみゃいうみゃい」と言わなくなるのは何故なのでしょう?理由はそれぞれでしょうが考えられる主な原因は以下になります。

  • 威嚇をしなくてもご飯を取られないことがわかった
  • ご飯を急いで食べなくても大丈夫だとわかった
  • 毎日満足するまでご飯を食べられるのが普通になった
  • ご飯に飽きてきた
  • ご飯より美味しいものを知ってしまった
  • ご飯よりも楽しいことを知った
  • 成長してクールな性格になった
  • 鳴いても飼い主様の反応がなかった

あくまでも仮説ですし「このような理由が考えられる」というだけなので、参考程度にして頂ければと思いますが、やはり理由として考えられる大きな物が「飼い猫になってご飯をお腹いっぱいに食べられるのが普通になった」というものでしょう。

人間でも、毎日家に帰って暖かい食事が出てくることが普通であればわざわざ「幸せだわ〜」「生きていてよかった〜」など言わないですよね。それと同じで、猫も毎日の暮らしが当たり前になっているのかも。

また、子猫時代は無邪気に感情を表現していたとしても、成猫になるにつれてクールで大人びた性格となった為、「美味しい!」と大げさに喜ばなくなったのかもしれませんね。

しかし、そのような猫でも食事をしている時によくよく耳を澄ませてみると微かに喉をゴロゴロと言われていたり、小さな声で「うみゃいうみゃい」と言っていることも。ぜひ、愛猫が食事をしている時に耳を澄ませてみましょう。今まで知らなかったツンデレな一面に気がつくかもしれませんよ。

癒される!猫の「うみゃいうみゃい」動画5連発

愛猫が食事中におしゃべりをしなくなっちゃった。我が家の愛猫は食事の時に一言も喋ってくれない。そんな寂しい気持ちになっているそこの猫好きさん、ご安心ください。世の中には猫好きを癒してくれる動画がたくさんあります。

今回は筆者がおすすめする「食事中におしゃべりをする猫の動画」をいくつかご紹介しましょう!

うみゃいにゃあと言いながら食べる猫

▼YouTube動画 うまいにゃあと言いながら食べる猫

まずは王道のうみゃいと言いながら食べる猫。とっても美人な子猫ちゃんが一心不乱に「うみゃいにゃあ」と言いながら食べる姿は癒し!あまりの可愛さに鼻血が出そうになります。

餌争奪戦中の子猫

▼YouTube動画 猫のエサ取りバトル「Part.1」【SONY HDR-MV1】

たくさんの子猫がご飯を奪い合いながら食べている動画です。餌を取られないようにかとにかく「うみゃうみゃ」と言いまくっています。まるで奪い合うように食べているのですが、思わず「必死すぎて可愛い」とニヤニヤしてしまいます。

うまいうまいと大合唱する子猫

▼YouTube動画 子猫のうまいうまい合唱

こちらはお上品に並びながら食べている6匹の子猫ちゃん。みんなで「うみゃいうみゃい」「うにゃうにゃ」「にゃんにゃん」と、ご飯が美味しいことに興奮している様子。こんな猫ちゃんたちに囲まれて生活をしたい!羨ましい!

一人でもうまいうまい言いながら食べる猫

▼YouTube動画 【しゃべる猫】うまいうまい言いながら食べる子猫!いろいろしゃべる!Cat speak

よっぽど美味しかったのか、動画中ずっとうまいうまいと言っている可愛い猫ちゃんの動画。飼い主様が「うまいか?」と質問をすると「うみゃ〜い!」と、返事をする姿がとてもキュート。飼い主様がメロメロになっているのがよく伝わります。幸せそうで何よりですね。

「ごは~ん」とおねだりする猫

▼YouTube動画 ごはん!ってしゃべる猫

こちらの猫ちゃんなど、ご飯が大好きなあまり「ごは~ん」とおねだりしています。みんなご飯は大好きなんですね。

猫がうみゃいうみゃい言うのは幸せだから

野良猫の場合、ご飯をお腹いっぱいに食べられない日もあれば雨風に打たれて凍える夜を過ごすこともあります。怪我をして狩りができずに途方に暮れることもあれば、まだ何も知らない子猫で、生きていく術もなく死んでいく子も珍しくはありません。

そんな猫にとって、お腹いっぱいに美味しいご飯を食べて外敵に襲われる心配もなくのんびり過ごせる家があって、雨が降っても風が吹いても安心して眠れる場所があるというのはこの上ない幸せなのかもしれません。

そんな幸せな気持ちがご飯を食べる時の「うみゃいうみゃい」という鳴き声に現れているのかも。うみゃいうみゃいと言いながらたくさんご飯を食べてくれる愛猫を、さらに幸せにしてあげるように日頃から住みよい生活環境を整えてあげましょうね。

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