生まれたての子猫の育て方。絶対に押さえておくべき3つのポイント

本来赤ちゃん猫というのは、お母さん猫の側でおっぱいをもらいながら大きく育っていくものです。

しかし、生後まもなく猫とはぐれてしまった赤ちゃん猫もいます。飼い主によって生まれたての子猫だけが捨てられてしまうこともあるかもしれません。

そのような子猫を保護した時には、どうしたらいいでしょうか。いきなりそんな場面に遭遇するとパニックになってしまうかもしれません。

生まれたての子猫といっても立派な命なので、しっかり育ててあげたいですよね。

生まれたての子猫にとって欠かせない、大切なこと

生まれたての子猫は、もちろんまだ固形のご飯を食べることができませんよね。だから1日中お母さん猫にべったりくっついている状態になるのが基本です。

1日のうちのたくさんの時間を寝てすごしますし、目が覚めたらおっぱいを吸って、お腹がいっぱいになればまた寝る……こんな生活サイクルになります。

お母さん猫と寄り添って寝ることで暖かさを保ってもらうこともできているわけです。

さらに、まだ生まれたての頃は自分の力で排泄をすることができません。お母さん猫が赤ちゃん猫のお尻を舐めてあげることで、初めて排泄をすることができるようになるのです。

ですから、生まれたての子猫を育てるということは、お母さん猫がしていることを代わりに全部してあげないといけないという事なんですね。

生まれたての子猫にとって欠かすことができないのは、

  • 温かいミルク
  • 寝床を暖かくして体温を保つ
  • 排泄ができるようにしてあげる
  • 睡眠が充分に取れるようにしてあげる

です。さらにあまり知られていない事として、子猫をお世話する前には必ず手を洗って綺麗にしておくことが大事だということを覚えておいてください。

さらに、手を洗うときにはお湯を使っておくことでお世話をする時に子猫が冷えてしまわないように気をつけてあげましょう。

それほどに生まれたての子猫にとって体温調節は、とても大切なんだということですね。

これらの事にしっかりと気をつけていくことで、デリケートな子猫をトラブルから守ってあげてください。

生まれたての子猫を育てるのに必要なものを準備しましょう

それでは、生まれたての子猫を育てるのに必要なものは何でしょうか。

  • 子猫用のミルク(粉タイプと液状タイプがある)
  • 哺乳瓶、シリンジ
  • 保温に使うペットヒーターやカイロ
  • 子猫を入れる小さい入れ物
  • 床に敷くもの(夏場ならタオル、冬場なら毛布)
  • お尻拭きやティッシュ

が必要になります。子猫を入れる入れ物は、子猫の時期は段ボールが最適です。
他の材料はペットショップで一通り入手できるものばかりです。

子猫の成長のために、頑張って揃えてあげてくださいね。

1.始めに暖かい寝床を作ってあげましょう

さて、それではここから実際のお世話についてのお話です。まず最初に、生まれたての子猫を入れてあげる入れ物を用意しましょう。

この時の入れ物は段ボールが使いやすくて良いです。少し高さのあるものだと、子猫が脱走する心配がないので安心してお世話ができるでしょう。

さらに、通気性・保温性においても優れています。段ボールが汚れたらすぐに新しいものに取り替えてあげられるのもとても便利ですね。

段ボールの中に夏場ならタオル、冬場なら毛布をしいてあげてください。

夏場ならエアコンによって冷えてしまわないように気をつけ、冬場ならペットヒーター、ない場合にはペットボトルにお湯(熱湯は避ける)を入れてタオルでグルグル巻きにして猫の側に置くといいでしょう。

子猫が一匹だけの場合は特に、このタオルが母親のような感じになるので子猫が寄り添いやすくなります。基本的に30度前後の温度が常に保てるようにしてあげてください。

ペットボトルの中のお湯も時間がたてば冷めてしまいますので、授乳をするタイミングで同時に暖かいお湯に変えるようにするといいでしょう。

さらに、段ボールの中には日差しなどが当たらないように注意してください。生まれたての子猫は生後4日から12くらいで目が開きます。

それでも目が開いたからといって、しばらくははっきりと物が見えているわけではありません。なるべく薄暗い環境になるようにして注意してあげてくださいね。

2.子猫用のミルクの授乳の仕方とタイミング

それでは次に、子猫用のミルクを用意してください(ここで間違っても人間用のミルクをあげないようにしてくださいね。下痢をしてしまいます)。

子猫用のミルク缶にはスプーンが付属で付いています。そのスプーンを使いながら記載されているミルクを計って、50度から60度くらいのお湯を少しずつ入れてミルクをよく溶かしていきます。

そこから35度から40度くらいの温かさになるようにしてから、子猫にあげましょう。シリンジを使って子猫の口に対してまっすぐにした状態であげます。

初めは1度に飲む量は少なく、2時間おきにミルクを飲みます。

元気に鳴いている子猫なら問題ありませんが、もし寝てばかりいる子猫なら、時間が来たら起こしてミルクをあげるようにしましょう。

一気にミルクを飲ませてむせたりしないように、ゆっくりと余裕を持って飲ませてあげましょう。ミルクをあげている時に子猫が押し出すような動きをしたら、一旦ミルクをあげるのは終わりにしてください。

ミルクの飲みがあまり良くない子猫の場合には、時間の間隔を短くして少量ずつあげるようにしましょう。

ミルクは毎回作りたての新鮮なものをあげるようにしてくださいね。そしてミルクを飲んだ後には、人間の赤ちゃんの時と同じように縦抱きにしてゲップを出させてあげましょう。

3.子猫の排泄をうながす方法

それでは、ご飯を食べたら排泄ができるようにしてあげましょう。濡れたガーゼを手に持ち、子猫のお尻部分を優しくポンポンとリズミカルにたたくようにしてタッチします。

お母さん猫の場合にはお尻部分を舐めてあげますので、そのイメージで行ってあげてください。

その刺激が伝わることで、子猫は生まれて初めて排泄をすることができるようになるのです。なんとも感動的ですよね。

ちなみに、ミルクを飲む前に排泄をするタイプの子猫もいます。猫によって性格が違うように排泄のタイミングもそれぞれ違うんですね。

生まれたばかりの子猫の尿の色は、とても薄くて臭いもほぼ無いというのが特徴です。もしも、濃いめの黄色の尿を出したなら、それは子猫が脱水症状を起こしている恐れもあります。

水分を多く取るためにミルクを作る時のお湯の量を少し増やして、ちょっと薄めのミルクにしてみてくださいね。

人口用のミルクは便秘になってしまいがち

子猫が排泄を始めたら、今度はお尻の部分を刺激することで排便をうながすようにしてみましょう。

生まれたての子猫がミルクを飲み始めてから、3日や4日経つと排便をするようになります。

しかしお母さん猫のおっぱいではなく人口のミルクをあげていると、どうしても便秘になりやすくなってしまうんです。3日位はそのままお尻部分を刺激して様子を見てあげてください。

それでも排便をせず、さらに子猫がミルクをあまり飲まなくなってきた場合には早めに病院で処置をしてもらったほうがいいでしょう。

生まれたての子猫の母親になったつもりで、丁寧なお世話を心がけてください

本来、生まれたての子猫は1ヶ月程度はお母さん猫にべったりくっついた状態ですくすくと育っていきます。

このお母さん猫の役割を人間がしてあげないといけないわけですから、それはもう時間も手間もかかるものになるでしょう。

子猫が不安にならないように、たっぷりと愛情をかけてお世話してあげてください。しばらく経つと子猫への愛情も伝わり、かわいくてたまらなくなることでしょう。

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