猫がいなくなったときに役立つ!猫の外見的な特徴の伝え方

猫がとつぜん家からいなくなったときに、飼い主さんがどのように動くかで猫を無事に発見できるかどうかは大きく左右されます。

やはり大事なのは、少しでも早く猫を発見するための行動を開始することでしょう。

飼い主さんも猫が脱走してしまったことで大きなショックを受けていると思いますが、猫も知らない場所に出てパニックになっている可能性があるからです。

これは猫の日頃の脱走だけでなく、災害時に猫がどこかへ脱走してしまった時にも共通して同じことが言えるでしょう。

まず、猫が脱走した時に飼い主さんが取るべき行動は何なのか。そして、分かりやすく猫の特徴を捉えてチラシを作成する方法について考えていきましょう。


猫が脱走してしまった時にすぐにするべきことの優先順位

猫が家から脱走してしまったら、飼い主さんはかなり焦りますし、パニックに陥ってしまうかもしれません。

しかし、少しでも早く脱走してしまった猫を見つけなければならないのです。

猫の命を救うために飼い主さんがするべき事の優先順位をしっかりと見極めて、行動に移りましょう。

1.すぐに近辺を探す

家から猫が脱走してしまった場合、どの方面に行ってしまったのかおおよその判断が付くでしょう。

まずはその方面を中心として猫の捜索活動を瞬時に行うようにしてください。ただし、猫を発見したからと走ったり、大声を出したりすると怖がられてしまいます。

猫は外に出たことでかなり気分が高揚して興奮状態になっていますから、なるべく平静を装うことで猫を落ち着かせることが大事なのです。

普段猫を呼んでいるようなトーンで、落ち着いて猫の名前を呼んであげてください。

特に車通りがある場所では交通事故に巻き込まれる可能性もあるので、猫を驚かせることがないように充分に注意する必要があるでしょう。

猫の習性からして、脱走してからすぐに遠くまで行くというよりは暗くて狭い場所や高い所でじっとして隠れている事が多いです。

特に車の下や室外機の周辺(うちの猫の体験談としては、私の家の庭にあるエコ給湯の内側に入り込んでいたことがあります。)に潜んでいることがあります。

優しく声かけをしながら探すと返事をしてくれる事がありますよ。

さらに、猫が帰ってこられるように家のドアや窓は全て開けておいてください。玄関や勝手口などにいつも食べているごはんやマタタビを置いておくのも有効でしょう。

外に少しずつごはんやマタタビを置いて、家の中まで誘導するやり方や、猫のトイレの砂を撒いておくこともできます(近隣の方の迷惑にならないように気を付ける必要あり)。

つまり、猫が臭いに引き寄せられるようにしてあげるのです。

猫は脱走してから最初の3日間までは、家の近くに潜んでいることが多いのでこの間に帰ってこれる様にしてあげましょう。

2.その日のうちに、警察と保健所に連絡をする

脱走した猫を保護することができなかった場合には少しでも早く保護機関に連絡をする必要があります。連絡をするべき場所はこちらです。

  • 1.警察や最寄りの交番
  • 2.動物愛護センター・保健所
  • 3.市役所内の動物の遺体処理をする部署
  • 4.ペットの里親譲渡会

警察には直接行って(最寄りの交番でもOKです)紛失届の申し出を行うことになります。その時に伝える内容はこちらです。

  • 猫の種類(品種)
  • 性別、年齢や特徴(顔立ちやしっぽの形など)
  • 臆病なのか、それとも人なつっこい性格なのか
  • 居なくなった日時
  • マイクロチップや首輪(飼い主さんの情報付き)があるか
  • 猫の画像などがあればそこで提示する
  • 飼い主さんの電話番号などの情報を正確に伝える

特にミックス猫の場合には特徴が伝わりにくい傾向があるので、しっかり細かい点まで伝えておくようにしてください。

特に自分の電話番号などを正確に伝えられるように気を付る必要があるでしょう。猫が脱走することで、飼い主さんも精神的にパニックになっている可能性が高いからです。

2から4の機関には電話連絡をしましょう。行方不明になった猫は、この先市の職員によって捕獲されて保健所に連れていかれることになるかもしれません。

その場合は何日かは保護してもらえますが、保健所に収容されてから3日から7日の間に処分されてしまうことになるんです。

自治体によっても処分されるまでの日にちは違うのですが、最悪のケースにならないために保健所への行動は一刻を争うと考えておくべきでしょう。

連絡以外にも保健所のインターネットサイトにある、迷い猫コーナーから猫を検索して探すこともできます。

猫の特徴も言い方を少し変えたりして検索すれば違う猫がヒットしたりしますし、色々試してみてください。飼い主さんが諦めずに、毎日検索を行って猫を探すことが大事です。

さらに、動物の遺体処理をする部署にも電話してみておいてください。

とても辛いことではありますが、万が一似たような特徴の猫が処理された場合には連絡をしてもらうように伝えておきましょう。

3.なるべく早く迷子猫のチラシを作成する

上記の2点の連絡が完了したら、早めに迷子猫のチラシを作成する作業に取りかかりましょう。

猫は脱走してからすぐにはそれほど遠くに行かないことが多いので、早めに近所の方に知ってもらい協力をあおぐことはとても有効です。

しかし、チラシは適当に作れば良いというものでもありません。

必ず押さえておきたいポイントがあり、猫の特徴をしっかり提示した分かりやすいチラシにすればするほど、猫が発見できる確率は上がることになるのです。

チラシを作るためにできることは、下記の項目で詳しくご紹介していきますね。

災害時に猫が脱走してしまった時の対応

地震や水害などの災害は、予想もしていない時に突然私たちの生活の上に降りかかってくるものです。

もしも災害が起こった時に猫が脱走してしまった場合にも、同じような順番で飼い主さんは行動を起こす必要があるでしょう。

ただし、災害時には猫はいつもよりもはるかに興奮状態になっていますし、さらに自分の家に帰れないということでパニックに陥ってしまうことも大いに考えられます。

特に猫はストレスの影響を受けやすい動物なので、少しでも早く発見して保護してあげられるように尽力しましょう。

  • 近隣の自治体にもいくつか連絡を入れておく
  • とにかく一人でも多くの人たちに協力してもらうように呼び掛ける
  • パニックになりすぎないこと、ひとまず落ち着くこと

災害時に脱走してしまった猫は、災害に遭遇してしまったことでパニックを起こしてしまい、遠くまで逃げて行ってしまう可能性もあります。

自分の自治体だけでなく、必ず近隣の自治体にも幅広く連絡を入れておくことをオススメします。

そして一番に言えることは、災害が起きた時には普段に比べて特に危険が多くなるので、猫を探している飼い主さん自身が別の事故に巻き込まれてしまうことのないようにしっかりと気を付けておく!ということです。

災害の大変な時に猫が脱走してしまうと気が気ではありませんが、猫を呼んで探すときにその動揺が猫に伝わってしまうと怖がってしまい、さらに隠れてしまうこともあるんです。

とにかく落ち着いて深呼吸をして探してあげてください。一度探した場所でも後日見つかることはよくあります。

猫も怖いので、チョコチョコ近隣の場所を移動しているのかもしれません。自宅付近を中心に、いつもの様子で猫の名前を呼んで探してあげてください。

災害の時には特に多くの人に協力を求める必要がありますが、「猫を見つけた時に大声を出さないようにしてほしい」ということも同時に伝えておくといいでしょう。

飼い主さん以外に猫を識別するのは難しいことであることを知っておこう

道端の電信柱やスーパーの入り口などで見かけたことがあるでろう、迷い猫のチラシ。

「早く見つかりますように…」と私もいつも心から願いますが、やはり飼い主さんが特徴をしっかりと捉えておくことは大事なポイントになるんです。

特に災害が起こった時などにはたくさんの迷子猫があふれてしまう、という事態も実際に起こり得ます。

血統が付いているような猫なら比較的分かりやすいですが、キジトラやサバトラ、茶トラなどになると多すぎて分からない…という事になってしまうでしょう。

それこそ飼い主さん以外となると、迷子猫を識別するのは至難の技であることを理解しておいてください。

そのような「猫初心者」である人たちにも分かりやすいと感じてもらえる猫のチラシを作成する必要がある、ということを理解しておくことが大事でしょう。

猫の外見的な特徴をチェックしておくことが大事

ここで大切なのは、とにかく猫の見た目での特徴をうまく捉える必要があることです。

  • 耳の裏にほくろがある・耳カットをしている
  • 鼻にハート模様がある
  • 首のラインが首輪のように見える
  • 目の色が特徴的である
  • しっぽが短い・曲がっているなど
  • 目がクリクリしている
  • 体が全体的に大きい・小さいなどサイズの記載
  • 首輪をしているか(色についても)、など

このように、外見で分かる猫の特徴を分かりやすく記載することが大事です。さらに、もともと野良猫だった猫は、耳の先部分をカットする「耳カット」をしていることがあるんですね。

耳カットという単語は猫に詳しい人でないと何のことか分からないかもしれないので、チラシを作成する際には「右(左)耳の先を切っていて、桜のかたちになっています。」と記載したり、写真であれば丸で囲ったりしておくといいでしょう。

迷子猫のチラシは「猫を知らない人でも分かりやすいか、目立ちやすいか」

とにかく「猫を知らない人にも分かりやすいチラシ作りをする」ことを心がけてください。チラシを作成する時に注意することはたくさんあります。

  • サイズはA4かB5を選択
  • 「猫を探している」ことが分かりやすいチラシにする
  • 必ず全体をカラーにして目立たせる
  • 猫の写真は2,3までにする(多すぎるとごちゃごちゃしてしまう)
  • 濡れないようにラミネート加工をしておく
  • 猫が隠れやすい場所も記載しておく(物置小屋、ベランダ、車の下など)
  • 飼い主さんが必死で探していることを伝える(少しのお礼をすることを記載する)

まず、チラシのサイズは大きすぎると掲載する時に邪魔になって困られることがあるので注意してください(逆に小さすぎるとお年寄りの方などに見えづらく、目立たなくなってしまいます)。

必ず上に大きく「猫を探しています」などの文字を入れて、迷子猫のチラシだということが一目で分かるようにしておきましょう。

全体をカラーにすることでさらに目につきやすくなりますし、ラミネート加工を施すことで雨で滲んでしまったりもしません。

普通の紙だとすぐに風化してしまうので、それによって「昔の情報」というイメージがついてしまいがちなのです。

さらに、脱走した日にちは記載しない方がベストかもしれません。

どうしてかというと後日見つからなかった場合に「こんなに日にちが経っていたらきっと居ないだろう」と思われてしまうかもしれないからです。

それと同じ意味で、居なくなった場所も記載しない方がいいかもしれません。やはりこれも記載することで「こんなに遠い場所なら、ここにはきっと居ないだろう」と思われてしまう可能性があるからです。

さらに、迷子猫の画像は2.3枚にとどめておくのがベストです。全体の画像と、上の項目で述べたような猫の特徴が分かる画像(その箇所をズームしたもの)を載せましょう。

猫の動きや習性を知らない人はどういった所に潜んでいるかも分からない場合がほとんどなので、「車の下などを見てください」というように場所を提示しておくと探してもらいやすくなります。

「飼い主が必死で探している」ということが伝わりやすいチラシを作るようにしましょう。

迷子猫のチラシに掲載することを最終確認しよう

上記の点を踏まえて、迷子猫のチラシに掲載する内容を最終チェックしましょう。

  • 「猫を探しています」という大きなタイトル
  • 猫の全体画像と、特徴を捉えた画像1~2枚の画像
  • 猫の分かりやすい特徴や性格
  • 飼い主さんの電話番号
  • 見つけてくれた人には心ばかりのお礼をすることを記載

これらのことがしっかり書かれていて、かつ分かりやすいかを確認しましょう。できれば家族全員でチェックしてもらって、OKが出たら実際の作成過程にはいってください。

迷子猫のチラシを掲載する上で注意しておくべきこと

迷子猫のチラシが完成したら、早速それを近隣の家にポスティングしていきましょう。このポスティング作業は大変ですし、これをしている間はどうしても猫の捜索ができなくなります。

配布する件数も多いので、このポスティングを業者にお願いすることもできますし、新聞の業者さんにお願いして折り込みに入れてもらうこともできます(A4サイズで1枚につき3円程度かかります)。

どのやり方にするかは飼い主さんが決められたらいいでしょう。基本的にはポスティングと他の場所への掲載をして、ダブルで攻めていく方法を使うと効果的です。

掲載をする場所は様々ありますが、勝手に掲載をするとそれがトラブルになる場合もあるので、きちんと断りを入れてからにしてくださいね。

  • 電柱…電気会社に連絡(有料)
  • ゴミ集積所…町内会長さんに連絡(無料)
  • 動物病院やスーパー・コンビニ…院長先生や店長さんに相談(無料)
  • 回覧板にチラシを入れてもらう…町内会長に連絡

重要なのは、迷子猫のチラシがとにかくたくさんの人の目に触れるようにすることです。

そして、猫が無事に帰って来た場合にはチラシの回収を迅速に行い、さらに「迷子猫おかげさまで見つかりました。ありがとうございました」という内容のチラシを、一定期間掲載しておくといいでしょう。

とにかく飼い主さんがあきらめずに探し続けることが大事

猫が突然脱走してしまうと、飼い主さんはパニックになってしまいますよね。しかし慌てすぎるのは禁物です。

猫が脱走した時にするべきこと3つを心に留めておいて、もし万が一の時には実行してください。

そして猫の特徴をよく捉えておいて、それをチラシに掲載することで猫のことを知らない人にも見つけてもらいやすくしましょう。

チラシの配り方にもポイントがあることを覚えておいてください。とにかく飼い主さんは心配でたまらないと思いますが、どんと構えて愛する猫の帰りを待ちましょう。

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